18 Orpheé aux Enfers
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さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。
Cadenza 2010/09/12(Sun) 01時頃
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[ワーグナーの有名な舞台前奏曲 出だしは上手くいった。 祝祭的な雰囲気を弦が紡ぐ その土台を金管の力強い音で支え]
(427) Ayame 2010/09/12(Sun) 01時頃
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― ステージ:Die Meistersinger Von Nürnberg ― 〔曲の頭、高らかにペットやヴァイオリンが 主旋律を歌い上げる中 僕は副旋律を相棒に歌わせる。 他の低音域の楽器とともに 隣の一年生とともに 華やかさを引き締める重さを付加して〕
〔その後に続くヴァイオリンの音を 駆け上がる32分音符で追うところ 音抜けなんてもちろんせず 華やかで優しい音色を手に取りながら しっかりと聴かせて行く〕
(428) うに 2010/09/12(Sun) 01時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/12(Sun) 01時頃
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―観客席―
(……女の子? はて、あんな子いたっけ……?)
[物珍しいものを好奇の目で見つめる。が、それが実はベネットであることに気付くと、一瞬呆然とし、そしてくすりと笑ってしまった。]
(あーあ。せっかく料理サークルの喫茶店行くの避けてあげたのに。これじゃ意味ないじゃん……ま、いいけど。)
[笑い声を上げてしまった非を両隣の観客に詫び、再び彼らの音楽に没頭する。彼らが奏でる華やかで美しい音も、荘厳な音も、すべてが眩しく、いつの間にかその陶酔の渦に巻き込まれてゆく。]
(@63) leeha 2010/09/12(Sun) 01時頃
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セシルは、曲中、テンポが落ち緩やかなところピチカートで入る数音紡ぐ
うに 2010/09/12(Sun) 01時半頃
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[緊張が指先に残っていた。 手を握ったり開いたりして解きほぐそうとしてみる。
タクトが上がる。 振り下ろされると同時に、左の方― 管楽器軍から音の波が押し寄せた。
弦はといえばぴったりと合ったボウイング。 一糸乱れぬ動きが、視覚的な波を産む。
思えば、あの合宿ではいろいろあった。 あの時のカルヴィンの返事はどうだったか。
それに、あれからラルフの音を枷に感じなくなった。 ぴったりと同じ形で後を追わずとも、 ちゃんと待っていてくれるとわかったから。
だから、今はあの時よりも自由に歌うことが出来ていた]
(429) Cadenza 2010/09/12(Sun) 01時半頃
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―文化祭当日―
[―――――――屋上に高らかに響くのはヴァイオリンの旋律]
[盛況に沸く文化祭当日に置いて、その音はざわめきに紛れて。 …聞いた者は果たしていたのだろうか]
[携えたヴァイオリンに送る眼差しは、優しく。 今まで演奏中に見せていた冷たく鋭いものとも、お客様用に見せる愛想の良い微笑みとも違っていた]
[メールの着信音に気づけば演奏を止め、穏やかに顔を上げる]
(430) nanami 2010/09/12(Sun) 01時半頃
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from:Cyrus sub:屋上にいるよ。 ----------
ごめんね、セシル。
…………会場への行き方が、分からないんだ。
(-286) nanami 2010/09/12(Sun) 01時半頃
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[弦を追うようにフルート、オーボエと 木管の繊細な音が続いている。 ペットの出番は少しの間空く。 大丈夫 もう独り手の届かない所を飛ぶ鳥の唄は聴こえない。 自分の音も少し変わった。 今までのような独り善がりなトリップでなく 他の音も届いていた。 巻き込むだけじゃない 交じりあわなくては、合奏にならない]
(431) Ayame 2010/09/12(Sun) 01時半頃
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[結局何だかんだでセシルと合流して、向かったのは料理サークルの喫茶店]
――――――…あ。
[其処で見かけた「美女」 去年の文化祭で、トランペットを吹いていた面影が重なる。少しだけ胸がちくりと痛いのは、きっと気のせい。 妹さんかな、とセシルが言えば、え、そうなのかな、と納得しかけてしまったり]
セシルー……?
[まさか彼が僕のメイド姿を見たがっているなんて思いもしない。に、似合わないんじゃない、かな!]
(432) nanami 2010/09/12(Sun) 01時半頃
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―コンサート会場―
[南高校メンバーでの音合わせは上々で、 少し気負いがちなドナルドをからかって和ませたりして。
ステージ前の緊張感は、いつだって同じ。 でも、今回は特別だった。 だって、今日は、僕の、――――――]
[幕が上がる。僕の顔には自然、笑顔がこぼれていた。 眼差しだけは真剣に、ヴァイオリンに向き合って]
[旋律を刻む彼の楽器は、生き生きと唄う。 周囲の音を心地良いと感じながら、もう、あの苦痛は感じなかった。 合宿で彼は知った。自分の音を大切に思っていくれる存在を。 そうして、強く願った。彼らと同じ場所に立ちたいと。 踏み出すのに必要だったのは、きっとたった一つのきっかけ]
[―――――彼は、初めて、音を愛するという本当の意味を知る**]
(433) nanami 2010/09/12(Sun) 01時半頃
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― ステージ:Die Meistersinger Von Nürnberg ― 〔曲は入りの華やかさ、緩部分を通り過ぎ 短調の急、そしてもう一度テンポを落とした後は 終わりに向けて初めの旋律を繰り返し盛り上げていく。
相変わらず、そう言った曲目が好きな ワットやドナルドの音に僕は目を細めて。 そして……前はそんな時も…いやどんな時も 変わらなかった優しい音が 今は違う響きを持ってきこえてくる。
彼自身が本当に思うように歌っている。
その視線の先にあるものがなんであろうと 僕はその音を、そして他の音を 聞き、生かすため音を奏でていく。
3連譜で紡ぐところまでくれば、曲はあと少し〕
(434) うに 2010/09/12(Sun) 01時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
nanami 2010/09/12(Sun) 01時半頃
セシルは、メールの内容が何時もどおり過ぎて迎えにいったことを思い出し笑う
うに 2010/09/12(Sun) 01時半頃
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― ステージ:Die Meistersinger Von Nürnberg ― 〔第二ヴァイオリンから聴こえる音に 僕の弦の音はそっと寄り添いながら。
曲が終わっても、演奏が終わっても、 ――――――――――きっと、ずっと、傍にいる*〕
(435) うに 2010/09/12(Sun) 01時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
うに 2010/09/12(Sun) 01時半頃
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―観客席―
[コンサートが終焉に差し掛かる。 もっとこの音の陶酔をと願っても、数分後には現実に戻らねばならない。
ならば、今はこの陶酔に浸っていよう。 彼らの音で、今ひとたびの自由を手に入れよう。 難しいことなど、何も要らない。音楽とはそういうものなのかもしれない。]
[音の渦が完全に止み、緞帳が下りる頃。 スティーブンは誰かにつられたわけではなく、自然とスタンディング・オベーションをしていた。
自由の音を奏でる彼らに喝采を。 そして彼らに、精一杯の感謝を。]
(差し入れ……あの量で、足りるかな……)
[――…研究室に密かに置いてある飲み物と菓子の量を思い出しながら**]
(@64) leeha 2010/09/12(Sun) 01時半頃
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[華やかな弦を邪魔しないように でも、聴かせるべきところは盛大に 祝祭的な雰囲気に満ちた音楽 新旧芸術の確執やさまざまな人間模様が織り込まれたその曲は ワーグナーの中でも表現の密度の高さが群を抜いている。 どこまで聴衆に届くだろう。 自分の姿も忘れて、音を奏で
最後の一音 静寂の後、響く拍手
聞きながら 胸に込み上げる想いは――
瞳を滲ませて、笑みを浮かべた**]
(436) Ayame 2010/09/12(Sun) 01時半頃
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