171 獣[せんせい]と少女
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石もね、オズウェルが手伝ってくれて こんなに綺麗に磨けたんだ。
[ じっくりと見てくれる彼女を見ていたら、>>521 急に寂しさが押し寄せて、抱き締めずにはいられなかった。 この子がこれから成長する姿を、見られないから。 でも、それはヴェラせんせいがしっかり見てくれる、よね。 ]
わたしも、大好きよ。 会えなくなっても、ずっとずっと見守ってるから。
[ 微かに甘い香りがするのはお砂糖なのか、 お花なのか、それともクラリッサ本人の香りなのか。 彼女の背中をぽんぽんと撫でて、 心の中で、もう叶うことのない”またね”を紡ぐ。 ]
(550) 2015/10/13(Tue) 22時半頃
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[ クラリッサから離れると今度はオズウェルが手招きして、 屈んでから彼女の耳元で秘密のお話。>>525
何を言ったの、と視線だけで聞いてはみるけど、 答えてくれなくてもいいの。 だって、わたしが今はいちばんなんだもの。 ]
いってらっしゃい。 あなたも、良い旅を!
[ 口にしたのはオズウェルと同じ言葉だけど、 きっと、獣と少女では含む気持ちは違うのかな。
小さなクラリッサと大きなヴェラせんせいが手を握って、 旅立っていく姿は、薄くなった瞳に焼き付けようと 出来るだけ瞬きせずに見つめていた。* ]
(551) 2015/10/13(Tue) 22時半頃
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─少し前の畑でのこと─
[ユージンせんせいの告白>>427に確かに、と小さくうなずく。]
そうだよね、僕は… ユージン君はてっきり“あの子”と行くんだと思ってたよ。
ふふ…。 君、案外臆病なんだね。
[頑張れと、自分だけが言われると妙に小恥ずかしい ものだから、そんな風にからかってみたり。]
かっこいいとか…やめてください。 でも、ありがとう。 君も頑張ってね。 [そう言ってはにかみ顔の相手の背中が小さくなるまで見送った。]
(552) 2015/10/13(Tue) 22時半頃
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――………? 言って、いなかった…か…?
[一人で現れた、私に。 旧知の鷲が、悪戯めいた顔で、言うのに>>536 肩に乗せた、頭骨をカタリ…。傾ける。
そう言えば、先に応えたヴェラと、ブローリンは…。 クラリッサと、ミツボシの名を、言っていた…ような…。]
私は……
[言いかけて、止める。 オズワルドの顔に、浮かぶ。楽しげな笑みに、気付いたから…。]
私の、おひめさま…なら。 時期に来る…さ。
[そうして。風に乗って、飛んできた橙色の果実を、ひとつ。 空中で受け取った。]
(553) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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まさか、君もアレを…読んでいた…とはな。 気付かなかった…。
両手の指で、足りる。 長い時間を…文字にするんだ。 ゆっくり過ぎる…ぐらいで、丁度いい…だろう?
君も…、息災で…。 .
(-217) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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/* うぉっとぉ!? ちょっとやらかした齟齬った!!
(-218) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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[さっきはポロポロと雨粒みたいに涙してたこの子が、笑っているものだから。 どうして笑ってるんだ? 教えて欲しくて尋ねた。
その答え>>527には少し眉を下げて、 そんな彼女にこんな風に返しただろう。
おかしなこ。朝寝坊は出来ないかもしれないが、な。 なんて。 その割に微かに緩んだ口元は見られてしまったかもしれないが。]
(554) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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[傾く体に咄嗟にこちらへ引き寄せようとしたけれど、何とかなったらしい。 だからすこしだけ詰まった息を吐き捨てて、こちらを見るふたつの瞳に向き合った。
息を飲む音>>529を耳にしながら、 他ならぬ君の声を待った。 それは時間にしては数分の出来事だったかもしれない。 だが、心臓から指のつま先まで送り届けられる僅かな時間が、一瞬だけ止まって見えた。]
………そうか。 なら、…なら。……全部、貰い受けよう。 君が、俺のそばにいてくれる間は。
[絞った声は真夜中の明かりのように揺らいでしまったけれど、笑みを浮かべる彼女に不相応だ。
だから自分も真似するように息を大きく吸い込んでは静かに笑んだ。]
(555) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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[頭の中に響く声。>>533 真っ白な睫毛が揺れて、 優しくて深い紺色の瞳がわたしを見つめる。
"少女"のわたしは、知っている。]
ゆるします。 わたしが、わたしの"おしまい"を迎えるまで──
[伸ばした手で、真っ白な毛並みを撫ぜ 蒼い目を細める。 それからほんの少し身を乗り出して、 湿った鼻先にゆっくりと、くちびるを 押し当てた。]
(556) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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[それも腕を引かれる頃>>535にはいつものように口角を上げていたのだけど。
でも、彼女の案には口元が丸の形に開く。]
………おんなじことを考えてたって言ったら、君は笑うか?
[それが可笑しいな、と緩む頃には頭をゆるく振って>>537]
だめ…そうだな。
[一度言葉を濁した後は、歩幅を広げて彼女の隣に立とうか。]
(557) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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特等席は頂戴したからな、俺と君でお裾分けしてやろう。
[なんてあまりに捻くれた言い方が彼女な伝わるかどうかは分からない。 つまりは、一緒に歌をプレゼントしようということ。
そのまま今度はエスコートでもするようにゆるく腕を引く。 まだ、すこしばかりぎこちない動きだけれど歩幅は合わせて共に、迫る出口へと向かって、歩いていこう。]*
(558) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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あなたがあなたである限り 大好きだよ エフ。
(-219) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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[小さく囁いてから、くすぐったそうに笑って。 今度はその首に抱きついて、白馬に頬ずりした。 がっかりなんて、とんでもない。
まだ心臓はドキドキしてるし、 ひなたぼっこしすぎたみたいにぽかぽか頬が火照る。]
大好きだよ、せんせい!
[やっぱり、すぐには主になんてなれなくて。 今度は物見小屋いっぱいに響くくらい 大きな声と笑顔で告げたんだ。]*
(559) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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─まなびやの入り口─
[空を飛ぶことも風に乗ることも時空を捻じ曲げることも海を渡ることも、そんな芸当など出来ないけれど。
歩く速度を合わせることくらいは出来る。 たどり着いた先、他の獣や少女の姿はあっただろうか。]
そういや、まずはどこに行きたいんだ。後で考えといてくれよ。
[裾野でお祭りもあるだろうから、もしかしたらそこで会える可能性だってある。 入れ違いに会えなかったとても寄り道は大いに結構。
ただ、獣だけが聞こえる声で為されていた会話を思い出せば一眼くらい会いたい気持ちはあるのだけど。]
(560) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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[そうしてたどり着いた場所で待っていたのは誰だろう。 到着すれば声の主とその主人に視線をやっては言葉を待つのだが。]
(561) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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/* みなさんに会いたいのだけどこう多角で負担増やしたくないけどミツボシさん会いたいかなってああ、なんかもっと頑張って関係性をっうっ…。
(-220) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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/* まだはずかしいのと、 ちょっとだけ秘話が使ってみたかっただけなんだ…!(*ノノ)
(-221) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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/* 思ったこれオズヴェルさんたちの負担増やすパターンだから確定で貰えばいいのか…? ウッでもモスキュートさんやヒナコさんにも会いたい……! けど、う、うぅ…ん。
(-222) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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/* 場面展開をミツボシさんに任せてしまってるので申し訳ない。
(-223) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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[空中で、受け取ろうとした果実は。]
――――………。
[送り主の、気まぐれで。 そのまま、やってきたヒナコの手に、行儀よくおさまり…。>>546]
………ふむ…。
[ヒナコと話す、二人の姿を眺め…ながら。 先ほど、ヒナコに言われた言葉を、思い出す。>>542
数百年。 まなびやに籠っていると、忘れがちだが…。 街へ、降りれば…。 この顔は、流石にマズいか…と。
三人の視線が、私から逸れている…間に…。]
(562) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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[ローブのフードを、目深に、被り。 羊の頭骨の、代わりに。 ヴェラが描いた、似顔絵の顔を、思い浮かべる。>>1:161>>1:191]
こんな…ものか…。
[ただ。 ヴェラの描いた絵では…色、までは、分からなかった…から。 適当につけた、髪と目の、色。
振り返れば、目に、止まる…だろう。 見なれたローブを着た、ミルクティー色の長い、髪に。 鬼火にも似た、蒼玉色の瞳の男が。*]
(563) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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こんにちは、モスキュートせんせい。
[ 目の前に現れたモスキュートせんせいは一人で、>>510 おひめさまをないしょにしたいのかしら、と首を傾げる。 直に来るなら、待てばいいわと顔の位置を戻した。>>553
図書館はわたしも何度も本を読んだりしたし、 綴りを教えてくれた後、何度もお礼を言ったりしたの。 オズワルドせんせいにいっぱい褒められたの、って。>>1:319
そういえば、あの本は書き終えたんだろうか。>>0:526 せんせいが白い紙に書いているお話は読めなかったけど、 そのおひめさまが、いっぱい、本になる前のお話を 聞くことが出来るんだろうなって思った。 ]
(564) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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/*まさかの秘話に頬がにやけるのを 禁じ得ない。
(-224) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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/* さてさっさと退かないと後がつっかえてますよモス先生!!
(-225) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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[ そうこうしている間に駆け寄ってきた姿は、 ミルクティーみたいにふわふわなヒナコだった。>>541 ]
大丈夫よ、そんなに待っていないから。
[ うきうきした顔を向けてきた彼女が、 モスキュートせんせいの姿を心配して、 今度は蜜柑に目が釘付けになってるのをくすりと笑う。
こういう、自由な空気感がヒナコの良いところ。 モスキュートせんせいも振り回されちゃうかもだけど、 その明るさについ微笑んじゃうんだろうね。
今は、真っ白な骨だから、表情は分かりづらくても、 なんとなく、雰囲気で分かるもの。 ]
ううん。お見送りさせてくれて、ありがとう。
[ ふるりと首を振って白銀を揺らし、目を細める。 ]
(565) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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…………誰かと思ったぞ、モス。 ちょっと若すぎやしないか? っはは、冗談だ。
[ 突然現れたローブの男>>563に目を丸くして。 姫様とお揃いだ、と揶揄するさまは 何時もの自分よりかなり砕けた空気。
”お似合い”のふたりに、自然と頬は緩んでいた*]
(566) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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[>>554あ、いま、わらった。 なんでかはわからないけど、 先生が笑ってくれるのは、うれしかった。
これからも、先生は笑ってくれるかな。 ううん、わたしが笑わせてあげるの。 いっしょに、笑うの。
先生のこえの揺らぎ>>555も、 時々感じる、躊躇いも>>468
忘れてしまえるくらい、たのしい日々を。 笑顔でさよならできるくらいに、素敵な旅を。
先生としていけたらいいなって、思うのよ*]
(567) 2015/10/13(Tue) 23時頃
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お、 お………
[一方、“本の森のおひめさま”当人は、>>546 ふいにおひめさまとよばれたことで、 みんなの前では恥ずかしい顔をするまいと決めたというのに、 かあっと、そらを舞うみかんよりも赤くなってしまいました。
みかんはふわふわ浮いていましたから、 こんな状態でも、受け取ることはできましたが。
そういえば、昨日の朝のドレス姿、 オズワルドやミッシェルにも見せてあげたかったなあ。
―――なんて思っているうちにおちついてきて、 お礼の言葉を告げたのでした]
(568) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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―まなびやの入口―
[さっきはわたしが先生の手を引いていたけど、 こんどは、先生がわたしの腕をひく>>558
わたしみたいに強引なものじゃなくて、 やさしくて、かっこよくて、 なんだか、お姫様みたいな気分だ。]
歌はどれだけ歌っても、なくならないもの。 みんなにお裾分け、しましょ?
[>>560隣に居る先生に、相応しいように。 わたしはしゃんと背をのばして、 ゆっくり歩いた。
……まだ、目が腫れてしまっているかも しれないけど。]
(569) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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/* おひめさまって柄じゃないのよムーブはかかせなかったっ
くっ(じたばたごろごろ) >モスキュートメモ
(-226) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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