199 獣[せんせい]と少女 2
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
― 三人目の少女 ―
[このまなびやが出来てから、何匹飢餓のために息絶えた獣がいただろう。 もし少女らや人らが口にするような食べ物が、寝食を共にし、言葉を交わし、ともに愛情を紡ぐことがあったら、同じように人は飢餓のために朽ちることはあるのだろうか。
俺の三人目の少女……――は、ずっとそのことを考えていた。
「このプリンはどうしてしゃべらないの?」 「ねえ、このベーコンはどうしても焼かれたいって言ったの?」 「林檎はジャムになりたかったの?それとも鳥に食べられたかったの?」
彼女自身食べられることには抵抗は示さなかったけれど、どうしてものを食べるのか、どうして獣と少女は言葉が通わせ合えるのか、いっそ言葉が通じなければ飢える獣はいないのではないか。
そんなことばかり考えている子だった。]
(-204) 2016/10/11(Tue) 18時半頃
|
|
[マリアンヌみたいに四六時中食べ歩きもしない、ゾーイみたいに旅そっちのけでボール遊びをしたりもしない、――は、まなびやの外の人間が求めるような、正に『少女』だった。 俺の力を使って砂漠に水をもたらしたり、子供たちにアイスを作ってみたり。
けれど、終わりの時は誰にでもある。
俺は、彼女のことが大好きだった。 獣が飢えて死ぬことを真面目に考えてくれていたから。 なのに、彼女は獣の死を憂いてくれていたのに、どうしても俺は彼女を食べてしまいたくなかった。 目の前から消えてしまうのが嫌だと言って、弱る彼女に駄々をこねた。]
(-205) 2016/10/11(Tue) 18時半頃
|
|
[そしたら彼女はこう言った。
「わたしのことは忘れてね」 「きれいに忘れてすっきりしたら、わたしをたべてね」 「それで、つぎの子たちと、たくさんたくさんあそんでね」
……それで気が付いたら俺の前から彼女はいなくなっていた。 どうやって食べたのか、いつ食べたのか……いや、俺は一体何を食べたのかすら俺は分からなくなってしまって。
まなびやに帰ったら、まず食堂にフォークを一本足した。 食いしん坊のマリアンヌと、生意気ゾーイ……俺の中で隠れんぼしてる大事な誰か。 俺が食べた少女の数だけフォークが並ぶ。
三本目の記憶は、思い返そうとすると頭の中に靄がかかったようになる。 だけれど、見えなくても、きっと彼女は俺の中にいると思う。]
(-206) 2016/10/11(Tue) 18時半頃
|
|
/* 突っ込まれたら出そう……(ちきん
(-207) 2016/10/11(Tue) 18時半頃
|
|
/* ヘクターせんせいのところに行けばよかったかな…って悩みも、あるけれど。 でも、それはシルクちゃんと一緒に行ったほうがいいよね、とも。
(-208) 2016/10/11(Tue) 19時頃
|
|
/* あーでも、秘する意味な……んひぃ
(-209) 2016/10/11(Tue) 19時頃
|
|
― 三人目の少女 ―
[このまなびやが出来てから、何匹飢餓のために息絶えた獣がいただろう。 もし少女らや人らが口にするような食べ物が、寝食を共にし、言葉を交わし、ともに愛情を紡ぐことがあったら、同じように人は飢餓のために朽ちることはあるのだろうか。
俺の三人目の少女……――は、ずっとそのことを考えていた。
「このプリンはどうしてしゃべらないの?」 「ねえ、このベーコンはどうしても焼かれたいって言ったの?」 「林檎はジャムになりたかったの?それとも鳥に食べられたかったの?」
彼女自身食べられることには抵抗は示さなかったけれど、どうしてものを食べるのか、どうして獣と少女は言葉が通わせ合えるのか、いっそ言葉が通じなければ飢える獣はいないのではないか。
そんなことばかり考えている子だった。]
(550) 2016/10/11(Tue) 19時半頃
|
|
[マリアンヌみたいに四六時中食べ歩きもしない、ゾーイみたいに旅そっちのけでボール遊びをしたりもしない、――は、まなびやの外の人間が求めるような、正に『少女』だった。 俺の力を使って砂漠に水をもたらしたり、子供たちにアイスを作ってみたり。
けれど、終わりの時は誰にでもある。
俺は、彼女のことが大好きだった。 獣が飢えて死ぬことを真面目に考えてくれていたから。 なのに、彼女は獣の死を憂いてくれていたのに、どうしても俺は彼女を食べてしまいたくなかった。 目の前から消えてしまうのが嫌だと言って、弱る彼女に駄々をこねた。]
(551) 2016/10/11(Tue) 19時半頃
|
|
[そしたら彼女はこう言った。
「わたしのことは忘れてね」 「きれいに忘れてすっきりしたら、わたしをたべてね」 「それで、つぎの子たちと、たくさんたくさんあそんでね」
……それで気が付いたら俺の前から彼女はいなくなっていた。 どうやって食べたのか、いつ食べたのか……いや、俺は一体何を食べたのかすら俺は分からなくなってしまって。
まなびやに帰ったら、まず食堂にフォークを一本足した。 食いしん坊のマリアンヌと、生意気ゾーイ……俺の中で隠れんぼしてる大事な誰か。 俺が食べた少女の数だけフォークが並ぶ。
三本目の記憶は、思い返そうとすると頭の中に靄がかかったようになる。 だけれど、見えなくても、きっと彼女は俺の中にいると思う。]**
(552) 2016/10/11(Tue) 19時半頃
|
|
─現在:食堂─
[今日は、昨日のつづき。 だから何気なくいつもしていること。 それがわたし達が取り込んできた色を鮮明に見せてくれるはず。
それを教えてくれたのはワクラバせんせい。 そして、それを伝えてヘクターせんせいにもつながるの。 ひとつの大きなおはなしとして、ね?]
だから、ヘクターせんせいは、とうめいなんかじゃないわ。
[食堂に名付けられた三本のナイフ。 それもあなたが生きてきて誰かをこの世界に残そうとした結果。 直接触れ合えなくても、あなたが何気なく行ったこの料理も、今のあなたと昔のあなた達をつなぐ証となるんだから。
いっしょにごはんを食べましょう。 食べたいのちがきっとわたし達を染め上げてくれるから]
(553) 2016/10/11(Tue) 19時半頃
|
|
[ふたりのせんせいといっしょに同じ楽しみを分かち合ったわ。 熱々の林檎>>547は、ほんとうならせんせい達にとって必要のないものかもしれない>>548 でも、約束だとしても、約束じゃなかったとしても、同じものを食べてくれたことが嬉しくてわたしは笑ったの。
お片づけの最中。 わたしはいつも通りヘクターせんせいのお手伝いをするために戻ったわ。 でも、今日は違ったみたい>>549 瞬きを、いち、に、さん。 わたしはせんせいの頭を見つめて、それから自分の右手を眺めたの]
(554) 2016/10/11(Tue) 19時半頃
|
|
/* ヘクターせんせいいいいい 仲直りしにいき、たい!!!
(-210) 2016/10/11(Tue) 19時半頃
|
|
…………こらっ!せんせいのバカ!
[わたしはせんせいの言う通りに声を張り上げてみたの。 でも、それが全力だとしても、少し弱いものになってしまったわ。 せんせいが気付いたとしてもわたしは瞳の奥で笑うだけ。 そのまま、右手と左手をせんせいの右手に添えれば、一度強く握ろうとしたでしょう]
わたしも、シルクも、みんな、せんせい達のこと、だいすきよ。
[口端を上げて、諭すようにわたしは続ける]
………だいすきなの。 それは、わたし達がわたし達でなくたってきっと、好きになった。
[まだ、林檎の匂いが残る場所。 その中でわたしは、眉尻を下げたの]
そのまま、伝えて。せんせいの本当の気持ち。 わたし達がだいすきだから嘘をついたって。 シルクは優しい子だからきっと、聞いてくれる。
(555) 2016/10/11(Tue) 19時半頃
|
|
/*大天使デメテルの出力見習いたい
(-211) 2016/10/11(Tue) 19時半頃
|
|
[ねえ、シルク。 あなたがわたしとピッパにキスをしてくれた日、しっかりと覚えてるわ。
あなたはいつも何か言いたげだけど、わたしちゃんと聞いてあげられなかった。 もっと、きちんとあなたに耳を傾けていれば、あなたのことをもっと抱きしめられたのかしら。 そんなことを思い出したから、わたしは付け加えたの]
それとね、シルクの声も聞いてあげて。 言いたいこと、あるかもしれないから。 ちゃんと伝えて、聞いて、そうしたらきっと、せんせいの気持ちも、シルクの気持ちも、伝わるかもしれないわ。
[あなた達がうまくいくかどうかは、わたしにも分からない。 でもね、二人を信じてるの。 全身の力を抜けば、わたしはそのまま一歩下がるわ。
見送る人が必要なら見送りましょう。 ひとりが怖いならいっしょに探しましょう。 わたしは、今、ヘクターせんせいの味方でもあるし、シルクの友だちでもあるから。 あなた達に味方したい]*
(556) 2016/10/11(Tue) 19時半頃
|
|
/* 書きながら泣きそうになってた。 ヘクターせんせい素敵な言葉をありがとう。 弱みを見せてくれたから弱い自分をみとめられそうになったのよ。
(-212) 2016/10/11(Tue) 19時半頃
|
|
――現在:空で ――
[ 他のみんなの卵のこと。 教えてもらったのはいつのことだったか。
たった一年前のことなのに、思い出せないくらい たくさんの思い出が、私の中に積もっていたから。]
書庫なんて、大っ嫌いだったのに……
[ そう、きっと私も少し変わった。
本を読むよりいろいろ試してみたくて 書庫に行くことなんて数えるほどだったけれど
ホレーショー先生から卵を貰ってからは もっとうまく使いたくて、何度も足を運ぶようになった。
最初のうちは熱があるんじゃないかって、心配されたりもしたっけ。 先生にからかわれたり、驚いたりもされた気がするけれど。]
(557) 2016/10/11(Tue) 19時半頃
|
|
[ 当たり前のように降り積もっていた日々。 けれどそれは、卵から孵った鳥が空を飛ぶには充分すぎるほど。
ピッパちゃんの青い鳥。 雛の世話を一生懸命にする友達の姿に>>295 頑張れって応援したりして
その実、私が力になれたことといえば タマにではなく、ピッパちゃんにおやつを運んでくるぐらい。 あまり役に立てたとは言えないけれど。
それでも賑やかな雛の声が嬉しくて ときどきは、触らせてってお願いしたりもした。]
(558) 2016/10/11(Tue) 19時半頃
|
|
/*?!
(-213) 2016/10/11(Tue) 19時半頃
|
|
/*?!?!?!?!
(-214) 2016/10/11(Tue) 19時半頃
|
|
[ シルクちゃんにいろんな髪型へ結わえてもらったこと 暑い日には、紙風船片手にマリオちゃんを水遊びに誘ったこと 少し寝坊した日には、砂糖水を作ろうってエリちゃんを誘ったこと。
この一年を卵に閉じ込められたなら 今までを全部、閉じ込められたなら きっと、卵の大きさでは足りない。
胸元の二色にそっと触れ、ほんの少しの間だけ目蓋を閉じた。**]
(559) 2016/10/11(Tue) 19時半頃
|
|
/* うううううう、ヘクターせんせいも 仲直りしたいと思ってくれた嬉しいぞ……
(-215) 2016/10/11(Tue) 19時半頃
|
|
/*ァァァアアアァァァアアア(尊い
タマ、みんなになでこなでこされてそだつよ…… つっつくのはほーせんせだけだよ…………♡←
(-216) 2016/10/11(Tue) 19時半頃
|
|
─回想:思い出の卵─
[わたしがカリュクスと出会ったのはお部屋が並ぶ廊下でのこと。 たんたんたんっ!>>545って前の方から音が聞こえたの。
わたしは耳をぴくりと動かして構えたわ。 だって、その音は聞き覚えがあったからね!]
カリュクス! ふふ、なぁに? また何か………あっ!
[前のめりになるなら支えようと伸ばしたわたしの腕。 固まったのはあなたが差し出してくれた卵が見えたからだったわ]
この色………! あの時と、同じ色ね……!
[ホレーショーせんせいのお部屋でいっしょに作った素敵な作品。 覚えてる。覚えてるわ! わたし、それをあなたが見せに来てくれたことがとっても嬉しかったの! それがしかも一番さいしょだって教えてくれたら堪らず跳ねて喜んだわね]
(560) 2016/10/11(Tue) 19時半頃
|
|
[卵を撫でながらわたしは、昔のことを思い出したの。 あのシーツ、まだ飾られてるわよね。 でも、もしかしたらせんせいのお寝坊さんも治るかも…しれないわ? なんて、今日話した端々をあなたにも伝えたの。
その中にわたしがもらった卵についても伝えたわ。 小さな苗木のついた卵。 春、夏、秋、冬、頑張れば実がなるかもしれない小さな木を。 もしも実がなったらいっしょに食べて、その時もまた種を植えられたら素敵よねっ!ておはなししたの。
その時にお揃いの髪型にしてくれるおはなしが出たらわたしは迷わず頷いたわ]
わたし、カリュクスとシルクの髪の色、とても好き。だからね。 お揃い、うれしい。 でも、どうせならみんなにもお花を飾って、かわいい髪型にもしたいわね! エリにいったら可愛いお花の場所、教えてくれるかしら。
(561) 2016/10/11(Tue) 19時半頃
|
|
[少しだけ照れたようにはにかんだら、腕を伸ばしてあなたの頭を撫でてみた。 シルクも触れたその絹糸に触れたあと、おはなししましょうって二人で歩き出したのよね。
それはもちろん、楽しいドッキリを企画するためにね?]**
(562) 2016/10/11(Tue) 20時頃
|
|
だめなの、ちがうの。 せんせいの手、せんせい、…
[ニコラスせんせいのうすっぺらな腰元に抱きついたまま、えぐ、と嗚咽を漏らす。>>445 せんせいの手はあたしを触れない。抱きついたあたしをせんせいは振りほどけはしない。
少女は知っている。 獣は、少女という糧を得なければ生きていかれないこと。 せんせいが、あたしたちに隠さなくっちゃいけなかったこと。
拙い言葉は幼さを増して、もう言葉にはならなかったかもしれない。 あたしを撫でられない手に、頭を擦り寄せたかった。大丈夫だよって、根拠なく言いたかった]
(563) 2016/10/11(Tue) 20時頃
|
|
ちがうの、あたし、… せんせいの手、だいすきだもん。せんせいは、撫でられなくても、絵が描けるんだもん。 手であたしのこと撫でられなくても、じょうずだよ、って撫でてくれるんだもん…
[引き出しの奥の奥、大事に仕舞われた絵のこと。>>234 時々引っ張り出して、せんせいが褒めてくれたこと、あたしは覚えていて。 手で撫でてくれなくても、腕で抱きとめてくれなくっても。 ニコラスせんせいの側があったかいこと、あたしは、知ってる。
嗚咽混じりに途切れた言葉は涙に濡れて、せんせいの服を身勝手に濡らした。*]
(564) 2016/10/11(Tue) 20時頃
|
|
/* い ま か ら 読 む
(-217) 2016/10/11(Tue) 20時頃
|
|
―回想・ひとりで泣いたら―
……ヴェスパせんせいが、悲しいの?
[ ぼくの赤くなった目と高さを合わせて話してくれる ヴェスパせんせい。ひとりで泣いちゃダメな理由。 ぼくじゃなくて、ヴェスパせんせいが悲しいなんて… ……へん、なの。>>543
それがお顔に出てたのかな。せんせいはもっと お話ししてくれた。せんせいの言葉にぼくの心は どっきり、して、それから痛い。]
…………それは、ちくちく、するんだ ううん……ぢくぢく…する。
[ 誰もいないところで、エリやピッパが泣いていたら。カリュクスが、マリオが、デメテルが苦しんでいたら…――――デメテルは。]
(565) 2016/10/11(Tue) 20時半頃
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る