105 CLUB【_Ground】
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[つよがりの蛇の仔は、 きっと、不安を心に抱いていても、 なんでもないと笑うのだろう。
だから、部屋を出ても、 まだすこし心配そうに、ティーは扉を振り返った。]
…────、
[それから、端末に目を落とし、 軽く画面に触れて、唇を寄せる。]
(@117) 2013/12/20(Fri) 02時頃
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ん、……っ、ぅ、るさいな!
[>>220悪態だが、もう、肯定でしかない。 眦に落ちるキスに、また肩を小さく竦めて眼を閉じる]
……、くそ、 あぁ、もう、……っ 、ばか
[恥ずかしくて、けれど離れたくない。 おかしな気持ちだ、知らない、こんなのは。 そっと手を頬に触れて、軽くつまんでから離す意趣返し。 そうして、照れ隠しにそっぽを向いて]
……、ぁ れ?
[漸く気づいた。 ここまで“運んだ”男の姿が ないことに]
(223) 2013/12/20(Fri) 02時頃
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チアキ、
今、いくよ。
[心配そうな声が、通信機を震わせる。]
(-346) 2013/12/20(Fri) 02時頃
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Raindrops on roses and whiskers on kittens...
[吐息のような小さな音。 気分の晴れない時に歌うのだと、教えられた歌。
昔はことあるごとに歌ったものだけれど、気づけば最後に歌った日を思い出せない。 それだけ必死だったのだけど、それでもこうして遠ざかってしまうものかと、これから『思い出』になる全てを想う]
(@118) 2013/12/20(Fri) 02時頃
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[ティーの答えに、希望的観測だなあ、と思いながらも、それでもこっくりと頷く。 そう信じれば、幾らか楽になって。 はふ、とため息と共に、やっと愚痴が言えるようになった]
……置いてかれるのって、やなもんですねえ。 このまんま独りだって気分になるし、なんで選ばれなかったんだろうかって思ったら、しんどいし。 もー、二度と味わいたくねーよクソッタレー。
[なんて、わざと軽い調子で愚痴を言うのは、過剰な心配をかけまいとして。 だけど、一旦口に出してしまえば、それを止めることがなかなか難しい]
……あー、でもあれですね。 例え次、運よく俺が買われても。んで、しあわせになれても。 結局、俺らはニンゲンより長生きだから、置いてかれるんですよねえ。
[余計なことまで口走ってしまったことには、すぐに気が付いたけども。 出してしまった言葉はどうしようもない。
肩を噛んでいた口を離して、顎を彼の肩にのせて。 誤魔化すように、首筋にちゅうを落とした]
(224) 2013/12/20(Fri) 02時頃
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[難しかったかと言われ、素直に頷く。 雨の音と匂いのせいだろうか、花弁と羽根のイメージは薄らいで、涙の印象ばかりが膨らんできた。]
……さみしいは、だいじなのか……? さみしい知らないと、うれしいも、楽しいも……なくなっちゃうのか……?
[困惑ばかりが増してゆく。 工場で、辛かったり、怖かったりな記憶はある。 けれど寂しいと思ったことは、あまりなかった。
そういえば……ここに移ってきてから、楽しいことも増えたぶん、哀しい、寂しいと思うことも増えたかもしれない。]
……こんなつらいのに、だいじなのか……。
[涙声になりながら、引き寄せられるままに、フーの胸元へ顔を寄せる。 その位置がどこなのか気付けば、一瞬身を強張らせたが、いつもより少しだけ強い力に流されて、そこに、ぴたりと顔を付けた。]
(225) 2013/12/20(Fri) 02時頃
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……ティーはいーですねえ、置いていかれなくて。
(-348) 2013/12/20(Fri) 02時頃
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[通信に返事はない。]
さ む……。
[尻尾で全身を覆い、震えているリスに声は届いていなかったから。 代わりに日常の呟きが一つ、溶ける雪のように溢れていた。]
(-349) 2013/12/20(Fri) 02時半頃
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/* >>224 忘れてたわ……<人間が先に死ぬ
(-350) 2013/12/20(Fri) 02時半頃
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[>>221 何かに耐えるように息を吐いて、震えていることに気がついたのは。イアンでも飲みやすそうなアルコールを選んでる時だった。ふと、横を見れば顔が真っ赤だ。]
イアン…? もしかして感じてるの? ここ――。
[抱き寄せ、今度は確かめる手つきで、撫でる。]
(226) 2013/12/20(Fri) 02時半頃
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[ちら、とミナーの方を見て、 くい、とその服の袖を引っ張る。 その眸の色は、どう悪態が口をついても ミナーを見るとき、深い色の蜂蜜じみて甘く濡れるようだった。 尻尾がゆらり、ミナーに触れるように揺れる]
……歌 だ
(227) 2013/12/20(Fri) 02時半頃
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─シーシャの部屋で─
……うん、
……うん。
[やっと聞かせてくれた愚痴を、 最初はただ、頷いて聞いた。]
…………。
[──ああ。
シーシャの零したひとことが、 深く、ティーの心を抉る。]
(@119) 2013/12/20(Fri) 02時半頃
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[いのちの長さが、違うのだ。
主人より先に、往かぬようにと、 遺伝子に加えられた操作が、 かれらから、有限を、奪う。
遺されるものの想いなど、 考えたことも、なくて。
震える吐息を隠し、 ただ、気付かれないようにと、その背を撫でた。]
……ん、
[首筋に触れる唇は冷たくて、 すこしだけ、ティーを落ち着かせてくれた。]
(@120) 2013/12/20(Fri) 02時半頃
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いっしょに、 い(往)きたいの──?
[囁きは、微か。]
(-351) 2013/12/20(Fri) 02時半頃
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( か わ い い )
[自分が今叫ばなかった努力を褒めたい]
はいはい、バカれふよー。
[頬をつままれてそれでも返事をしながら、 素直になれないのではなくてむしろ、と どこへとなく惚気け倒しそうになって]
ん? あれ。フーが居ないか。
[居たはずのフーの姿が無いことにやっと気がついた。 じくりと、焦げた部分は痛むが傷口は見えないまま]
(228) 2013/12/20(Fri) 02時半頃
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[手を伸ばしたけど届かなかった銀色。 何も入っていなかったそれが、何かを入れる為のものだなどとは知る筈もなく、ただ、蓋の開く面白いものだとしか思わなかった。 フーが何故、そんなものをずっと大切にしているのか、それは今でも分からない。 分からないけど、それは触れてはいけないものだから、きっと聞いてもいけないものなのだ……ずっと、そう思い続けている。]
…………?
わるい……なんでだ……?
[あの時の激昂からは想像のつかぬ、小さな声。 けれど、何故詫びられるのか分からず、小さく鼻を吸い上げるように鳴らした。]
(-352) 2013/12/20(Fri) 02時半頃
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─通路─
[掛けた声への返事のかわりに、 寒さに震える吐息がひとひら。]
……チアキ?
[心配そうに、チアキの部屋へ足を運び、 扉をノックした。]
(@121) 2013/12/20(Fri) 02時半頃
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うた?
[ヒトの耳では聞き取れるかどうかというほど 細やかな音を狼の耳は拾ったようだ]
鶯の仔、とか?
[歌いそうなのはとりあえずそのくらいしか思い当たらない、 あの男は多分、ここでは唄わないのだから。
問いつつもテッドを見つめる薄茶の瞳は、 糖度の濃い蜂蜜に絡め取られそう]
(229) 2013/12/20(Fri) 02時半頃
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/* シーシャが ティーの甘い願望を打ち砕いてくる感じで
た の し い(*⁰▿⁰*)
(-353) 2013/12/20(Fri) 02時半頃
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/*
つか俺は、ほんと研究員としての仕事をしろと
(-354) 2013/12/20(Fri) 02時半頃
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[神聖な場所から離れた姿は、いま虎の部屋にある。
繰り返した過ちは、時を遡らせるには充分すぎた。 数日前のバーでの会話。 数週間前に人知れず吐き出した、安堵の息。 揺れる銀を留める鎖が外れやすくなった、二年前の出来事。 虎や狼の愛玩動物をプロジェクト発案した頃。 研究チームのリーダーに昇格した時。 ただがむしゃらに仕事だけに費やした日々。
上塗りされてしまう愛。 目隠しが外される瞬間。 交わした言葉。 渡すつもりだった、銀色のロケット。
初めて出会った、あの日。]
(@122) 2013/12/20(Fri) 02時半頃
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/*
同僚と上司にばっかり働かせてますね、はい。
(-355) 2013/12/20(Fri) 02時半頃
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ぁ.......ごめ、なさ....
[今度は意思を持った手つきに声が上がる。どうしよう、どうしよう、今はそういうんじゃなかったら、要らないっていわれたら]
やぁ.....ふ、ぅ
[もじもじと膝を擦り合わせ、他の人たちがいることもあって隠そうと必死になる。愛玩動物同士で戯れるときは皆一緒だから全然知らない人が見てるなんてことはない。羞恥を確かに感じていた]
(230) 2013/12/20(Fri) 02時半頃
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[声>>@121が聞こえる。 お気に入りの毛布みたいな、安心する音。 この声は――]
ティー…?
[尻尾の奥から顔を少しだけ覗かせて、掠れた声を出した。]
(231) 2013/12/20(Fri) 02時半頃
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[男は虎を抱きしめて、ただ一度だけ自嘲の息を吐く。
銀色(こんなもの)を首から下げていることも。 繰り返した過ちも。 焼け焦げた傷口も。
何もかも、言葉になど出来はしない。 何もかも、誰にも知られてはならない。 引き裂かれた古傷が痛むかわりに、虎を強く抱きしめた。]
(@123) 2013/12/20(Fri) 02時半頃
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[扉の向こうから、 ちいさな掠れた声が聞こえた。]
チアキ、さむいの?
[扉に顔を近づけて、 少し声をおおきくして、尋ねる。]
(@124) 2013/12/20(Fri) 02時半頃
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そー、です、ね。
[疑問符に、yesを返して]
スタートからゴールまで、おんなじに。 そうできたら、しあわせでしょうに。
(-356) 2013/12/20(Fri) 02時半頃
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辛くても、寂しくても、抱えとかなきゃいけねぇんだ。
[それは虎に言い聞かせるようで。 男自身に、命令していく言葉の鎖。 忘れるな、そして口には出すなと。]
泣きたい時は、泣け。
[男はもう素直に泣くほど純粋でなく、歳もとった。 だから代わりに泣いてくれれば、この痛みも少しはおさまるかも知れない。]
悪かったな。
[誰に謝っているのか、なにに、謝っているのか。]
(@125) 2013/12/20(Fri) 02時半頃
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[──── それほど、相手を、愛せるなら]
いける、よ。
[まじわりを、断てばいいのだ。 満たされぬ身体は、最初、苦しいかもしれないけれど、 想いを貫けたなら、 最期は眠るように、主と同じところへ──。]
(-358) 2013/12/20(Fri) 02時半頃
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