233 冷たい校舎村5
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視点:
人
狼
墓
少
霊
全
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/* えーん、どうしようもないじゃんばかーーー。 えーーーーん。
(-99) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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[ たとえば、もしこの世界が 稀好が自殺したから出来たのだとして。 その事実を稀好が知ったのならば ふーん、と思う。
たとえば、もしこの世界が 稀好が自殺したから出来たものでないとして。 その事実を稀好が知ったのならば ふーん、と思う。
大して変わらない。 だって今ここに見える世界というのは どちらにせよ、変わらないのだし。 ]
(460) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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[ 生の続きに死が有る。
人は皆生きているが、軈て死ぬ。 死と引き換えに、生を奪われる。 又は生を代償に、死を手に入れることが出来る。
生と死は、等価なのだ。 同等なのだ。
なら、大して驚くことも無い。 恐怖は、感じてしまうけれど。
死は生と酷似するものであり、 変質しただけの、均しい概念だ。 ]
(461) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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[ と、稀好は思うようになった。 ]
(462) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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── 夜 ──
[ てくてくと、廊下を歩いて行く。 人の居ない廊下は、やけに足音が響く。 そのことを、校舎に閉じ込められて 初めて稀好は知ることが出来た。
そうして、稀好はふと思い出す。 学校祭の練習に残っていた日々。
高校の廊下が赤く染まるのを見たのを初めて見た。 雨の日は廊下で陸上部がトレーニングしてるのも 美術部がイヤホンをつけ自由に活動してるのも そのとき、はじめて知った。
まるで事故前の生活に戻れたみたいで 稀好は、とても、とても、楽しかった。 ]
(463) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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[ 準備期間中は祖母や介護士に頼んで、 家に帰ったら、出来ることだけは行った。 多くなる祖母の言葉の棘を、只管耐えた。
迎えた当日は、本当に愉快で きらきらと、今でも記憶の中輝いていて。
最優秀賞の発表の時なんて、稀好は何もかも忘れ 女の子みたいに両手を胸の前でぎゅてしてた。 自分のクラスが呼ばれたのなら、 比喩じゃなく飛び跳ねて喜んじゃって 男子でも女子でも、隣の人に抱き着いたりして。
忘れられないくらい、嬉しかったんだね。 ]
(464) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2018/02/19(Mon) 00時頃
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[ 階段を一つ上がって、見えるのは学校祭の景色。 でも、あれ? って稀好は思う。 違和感を、感じる。 こんなの、今年見てない。 これじゃない。
そうして、気付く。 これは、姉のときの学校祭の風景じゃない? って、気付く。
記憶に新しい今年の学校祭より 少し色あせたように見える、風景。
なるほど。 どうやら今度は自分の番らしい。 マネキンになって、との命令のようだ。 稀好はひとりで、納得した。 ]
(465) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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[ 導かれるように。 台本に書いてあるように。 稀好は、姉のクラスの扉を開く。
三年四組。 その戸を、開く。
四年前では、あるけれど 姉もまた、このクラスの一員だった。 ]
(466) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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[ 姉のクラスは、カフェを開いていた。
当日、見学を兼ね遊びに行った稀好は ふりふりのメイド服を着た姉にドン引きした。 うわ……マジ?って言った稀好を 姉は手が赤くなるほど強く殴った。 痛かったなあ。
かわいらしい装飾が施される教室で 誘うようにカーテンがゆら、と揺れている。 窓が開いているのが、見えた。
飛び降りればいいんだな、と稀好は思う。 手を掛けた窓枠は冷たくって、 でも稀好は、怯むことは無く。
手を離そうとしたのだから、だから。 ]
(467) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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[ 私はその手を、思い切り掴んだ。 ]
(468) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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[ 全く、手のかかる弟だなあ。 ]
(469) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2018/02/19(Mon) 00時頃
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な、 ね 姉ちゃん? なんで えっ?
[ 目をまん丸にして、稀好は驚く。 飛び降りかけた稀好の手を掴んだのは 四年前と何も変わらない姿をした姉だ。 つまりは、私だ。
私は、ようやく掴めた稀好の手をにぎにぎする。 手、でっかくなったなあ。 もう、高校三年生だもんね。
なんでもかんでも、ここから出るの。 ほら行くよ、はやくして。
戸惑う稀好を引っ張り上げれば 問答無用で私は告げて、 手を繋いだまま廊下に飛び出た。 ]
(470) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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[ こら、さっさと走んないと。
これどういう夢?って思ってる稀好に 声を掛けながら、廊下の奥を指して示す。 ずっと遠く、酷く伸びた廊下の奥から トラックが此方へ走ってくるのが見える。
はあ? って、顔を、稀好がする。 私も正直、はあ? って感じだけど。
本当、稀好は全部顔に出るなあ。 いや、私が姉だから分かるだけかなあ。 ]
(471) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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[ すぐに私は走り出す。 稀好の手を引いて、走り出す。
トラックの反対側の突き当りには 光の漏れる開いた扉があって、 つまりはそれが、出口だった。
足音が二つ。 遠くからトラックの音。 制服のスカート、走りにくい。 弟と同じ制服着てるなんて、違和感だ。
そっかあ、双子、みたいなもんか、今。 双子ちゃん、多いもんね、稀好のクラス。 ]
(472) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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姉ちゃんっ、 ねえ っちゃん!
[ 声も、低くなったよなあ。 身長も伸びたし、男らしくなったね。
まあでもまだまだ、心配なとこばっか。 正直母は、稀好が死んだって生きてけそうだけど 稀好は母が死んだら死んじゃいそう。 生きていたって、死にそうなのにね。 ほんと、弱いやつ。
でも、私の所為でもあるね。 ごめんね。 ]
(473) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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[ 私が生きてたら、違ったかなあ。 重荷を分けることも、出来たのかな。
いやでも、咄嗟に動いちゃったってか。 最期の言葉なんて、「稀好!」だからね。 どんだけ弟大好きなの、みたいな。 まあ、トラック、避けられる訳なくて。 即死だって。 わはは。
稀好は、もうそろそろ息切れしそう。 私は息してないから、しない。 ]
(474) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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[ 息もしないし、喋れなかった。
稀好だって好きでこんなになってない って声を荒げたくたって、 一人で苦しむ稀好を励ましたくても 死人に口は、無い。
まあ今は声聞こえてるみたいだし 正しくは無かった、かな。 過去形だね。 ]
(475) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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[ 結局のところ、私の存在は何だろう。 稀好が創り出した、姉が居たらこう言う、 分かってくれる、って無意識下の人格なのか。 若しくは世間一般の言う、お化けか。
私が本当に私なら。 つまりお化けなら、 友達とか、大好きだった彼氏にも会いたいし、 弟に貼り付いてるとか、ありえなくない? って、思わなくも無いけど。
心配だから弟見てたら、なんか四年経ってた。 みたいな能天気さが私にはあるから、どうだろう。 その能天気さを稀好もよく知ってるし、 だからこそこの問には答えが出ない。 ]
(476) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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[ いよいよ、すぐ後ろから走行音がする。 光の扉はもう目の前だったから。
とん、と私は稀好を押した。 あの時みたいに押した。 扉の外へ、押した。
そういえば、私が押した所為で何か所か 痣が出来たとこもあったらしいね。 それも、ごめんね。
稀好は泣きそうな顔をする。
そんな顔しても、私はそっち行けないよ。 お父さんもそろそろ待ち草臥れてるだろうし 稀好、来年大学生でしょ? 私より年上の弟とか、ありえないじゃん。 ]
(477) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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ねえちゃん、
[ ぐっと、稀好は唇を噛む。
全然納得しないです、って顔だ。 でも必死に納得しようとしてる顔だ。 泣くの堪えててすっごい不細工。 きっとこんな顔、私しか見たこと無い。
そうだ。 すっごい我儘言いたいときの 弟全面アピールな甘えた顔とか 対戦ゲーム中舌打ちする不機嫌な顔とか 私しか知らなかった稀好も、 いつか誰かに、見せて欲しいなあ。 ]
(478) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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[ ねえ、稀好。
我儘で、残酷なことかもだけれど、でも 私は、稀好が生きててくれて、良かったよ。
生まれ変わっても、また皆で家族が良いな。
お父さんも、お母さんも、多分そう思ってる。 死にたくなっても、でも稀好もそうでしょ。
分かっちゃうんだな、これが! ]
(479) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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[ クラクションの音が、鳴る。 ]
(480) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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[ いろんな感情がごちゃ混ぜになった顔で 唇を震わせて、覚悟したみたいに稀好は言う。
トラックの音がうるさくって でも何度だって聞いた言葉は しっかり、きちんと、拾うことが出来た。 ]
いって きます っ
[ うん、良かった。
これで私も、毎日毎日、届かない癖に 律儀に玄関で返してた言葉を ちゃんと伝えることが、出来る。 ]
(481) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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[ 行ってらっしゃい、稀好。** ]
(482) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2018/02/19(Mon) 00時頃
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[ 今回もまた、鐘は鳴る。
一階廊下、突き当り。 亀森稀好がいつもつけていたマフラーを ぐるりと巻いた、マネキンがいる。
持ち上げようとすれば、 左腕と右足がぽろりと取れるけど。
それ以外は、酷く綺麗な。 綺麗な姿の、マネキンだった。** ]
(483) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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/* 亀森のロルきれいだなあってずっと思っていたんだけど(あと、きよしはって書き方がたまらなく好き)、お姉さんのところ見て、もう自然と涙が出てきてしまって、ファンです。メモ挟んでごめんなさい。
(-100) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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―病院前―
[吐き出した息が白い。 病院まで辿り着き、 ガラス戸の向こう、級友たちの姿を認めたはいいものの、 何となく足を踏み入れることは躊躇われて、 俺は、外にぼんやりと突っ立っていたと思う。
別段、深い理由があるわけじゃない。 御供のホットミルクティーを啜りつつ、空を見上げた。
星は、見えない。]
(+19) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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[――進君は、怪我はないかい? 白衣のおじさんを見上げて、俺は小さく頷いた。 何か聞きたげな顔をしていたけれど、 俺はそれに気づかないふりをしていた。
血だまりに沈んだ弟と、その傍らで茫然としていた兄。 死人に口はない。 その真相を知り得るのは、生き残っていたほうだけ。
一体何があったのか、探るような眼差しと 片割れを喪った憐み。
病院は好きではない。 もう、十年も前の話で、 今となっては誰も気にしちゃいないというのに。 未だ、視線を感じるような気がした。*]
(+20) 2018/02/19(Mon) 00時頃
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