233 冷たい校舎村5
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
[何かで乱暴にドアを叩き破るのなら、 部屋の中の異様な光景が君たちを出迎える。
床一面にじゃらじゃらと、足の踏み場もないくらい散らばった鎖。 そしてその鎖が繋がった先には、男子生徒の格好のマネキンが、 千切れた部分も合わせれば、合計ひとつぶん。
まるで大量の鎖の重みに耐えられなかったように、腕や足が吹き飛んでいて、 その接合部から流れ出た血が、鎖にこびり付いている。]
(444) 2018/02/17(Sat) 00時頃
|
|
[——決して切れないものなんて、オレには余りに重すぎた。**]
(445) 2018/02/17(Sat) 00時頃
|
|
―1F廊下―
[寝床はあれど、眠れたかはまた別の話だ。 目覚めたり、眠ったりを繰り返したまま、 俺は朝を迎えたことと思う。
隈が出来た顔を、タオルで擦って。 そうして、視界の隅で捉えた小さな影に俺は目を瞠った。]
(446) 2018/02/17(Sat) 00時頃
|
|
[クラスメイトの誰かじゃない。 十年前、血だまりの中、合わなかった目線は、 俺を見下ろして、微笑んでいる。
気付いた時には、タオルを放り出して。 その背を追って、階段を駆け登っていた。
小さな影が消えたのは、見覚えのある場所だ。 昨日、吹田と会話を交わした、 目の前の教室――お化け屋敷の中だった。]
(447) 2018/02/17(Sat) 00時頃
|
|
[いつか、小さな手から取り上げた台本。 双子と、探偵の物語。 その終わりは、どうなるのか。
その幕切れは、決して愉快なものではない。 望まれるようなハッピーエンドとは程遠い。
兄を殺した弟は、兄として生き続けることに耐えかねて、 自分から首を吊って――
――暗転。]
(448) 2018/02/17(Sat) 00時頃
|
|
―3階:1年教室―
[お化け“屋敷”とは名ばかりに、 その教室の中は開けていた。
力作らしい墓石は、隅に寄せられ、 迷路であったらしい段ボールはなぎ倒されて、 教室の隅に積み上げられている。 そして、その中心には――。
この上なく分かりやすい舞台装置に、俺は目を瞬かせて、 そうして、全てを理解した。]
(449) 2018/02/17(Sat) 00時頃
|
|
[追っていた背の主――小さな兄に手を取られる。 幼い頃とは逆だ。 引き寄せられるように、ふらりと足を踏み入れる。
頭のどこかで、悪趣味だと思った。 けれども、相応しい場所であるとも思った。
それが、“十朱進”という役の存在意義であるなら。 兄の望みであったというなら。 俺は、喜んでそれを演じてみせよう。 何者でもない男は、その舞台を見上げた。]
(450) 2018/02/17(Sat) 00時頃
|
|
[教室の真ん中に置かれた、何の変哲もない椅子は 異様な存在感を保っている。
その上に立って、振り返る。 観客はひとり。兄の顔をした、幼い誰か。 期待に満ちた視線に応えるように、俺は口元を上げて見せる。
徐に、天井からぶら下がったロープの輪を手に取った。]
(451) 2018/02/17(Sat) 00時頃
|
|
[――「不相応な役だったら、どうする?」>>1:391 古文の教師によって遮られた問いに 今なら答えられる。
それこそ、役者当人の力の見せどころだろう、と。
子供じみた舞台装置を視界の隅に捉えて、 俺は笑みを浮かべて――。]
(452) 2018/02/17(Sat) 00時頃
|
|
[椅子の背もたれを 思いっきり蹴り飛ばした。]
(453) 2018/02/17(Sat) 00時頃
|
|
―8:50―
[チャイムの音が聞こえる。 それに続いて、ガタン、バタン、と、 派手に、何かが倒れるような音が響く。
階段の近くにいたなら、 音の出所が、階上の――1年の教室の方からだと分かるかもしれない。
そのうちの一つ ――お化け屋敷の展示の中は、 異様な装飾が施されていた。]
(454) 2018/02/17(Sat) 00時頃
|
|
[教室の中、黒の遮光カーテンの上には、 所狭しと赤の絵の具がぶちまけられている。 段ボールで出来た墓石は、 隅に寄せられ、クレヨンで落書きが施されている。
その中心では、男子の制服を着たマネキンが 天井から吊り下げられているだろう。 喉元を掻き毟ったり、暴れたりといった抵抗の跡はない。 ただ、静かに、ゆらゆらと揺れているだけだ。]
(455) 2018/02/17(Sat) 00時頃
|
|
[それが“十朱進”であったということは、 きっと、男子の制服を纏っているとか、 辛うじて残る面影とか、背格好とか 或いは消去法でしか伝わらないかもしれない。
誰でもあって、誰でもない。 そう言わんばかりに、 人形の顔は、黒いペンキで べったりと塗りつぶされていただろうから。**]
(456) 2018/02/17(Sat) 00時頃
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る