178 忘却の花園
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/* ばたばただったから、演出考える時間とれず、 地上なにも残せなかったから助かったのだけど。
とりあえず、墓下見えると安心してしまうから 今日はゆったりゆこう……金曜日を倒す!
(-2) 2015/12/18(Fri) 08時半頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2015/12/18(Fri) 13時頃
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ルパート。
[呼び名をすぐに元に戻す。>>5:+49。]
……うん、やっぱりこっちがいいわ、あたし! 「パパ」は、この子の為に取っておくの。
[ちいさな華奢な身体にはまだ兆しは見られないけれど、そっと腹を撫でた。 宣言>>+50には、思わず涙ぐんで頷く。]
できるわ、ルパート。 あなたなら、とびきりやさしい父親になれる!
[子供はきっと男の子だ。 そんな気がした。*]
(+8) 2015/12/18(Fri) 14時頃
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――光の中で――
そうか。 なんか、照れるな。
[頬を掻くのは、癖のようになってきた。 恋は何度かしたけれど、こんなに一心に想われるほどの"いいひと"は、ついぞ出会わなかったものだから。 自分そのものが大切と言われて、なんとも面映ゆい。]
ああ、楽しみだなあ。すてきだと、いいな。
[手を引かれて、歩き出す。 シルクのほうが少しだけ先、引いて導く距離感。 走り出したって、待ってくれとは言わない。 もうこの足は、止まったりなんてしない。]
(+9) 2015/12/18(Fri) 15時半頃
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君もな。 たくさん泣いて、たくさん笑って、もっとすてきなシルクになって、おれに会いに来てくれ。 おれが忘れてしまっても、おれは待ってるから。
[忘れても待っている、なんて矛盾した言葉を口にしても、不思議とそれは正しいことに思えた。 光の中を進むうち、繋がった先への愛しさは募るのに、それがほつれても離れがたさにかられることはない。 いっそう満ちていく心地に、自然と笑っていた。]
(+10) 2015/12/18(Fri) 15時半頃
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[手元に唇が触れるのを追いかけるように、目の前にやってきた揺れる銀糸に、キスをした。
それが合図。その瞬間から向こうが、"はじまり"。]
(+11) 2015/12/18(Fri) 15時半頃
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――――――――――
(+12) 2015/12/18(Fri) 15時半頃
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[――がしゃん! 世界を繋げたのは、素焼きの鉢の割れる音**]
(+13) 2015/12/18(Fri) 15時半頃
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/* クラリッサの赤の物語が本当にきれいですてき。 クラリッサも、「たったひとり」を見つけるおはなしがあればいいのになぁ。 しあわせになってほしいものです。
(-3) 2015/12/18(Fri) 17時頃
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―――麗らかな午後―――
ありがとう、そこに置いてくださいな!
[新しく届いた花瓶をフロントに置いて貰った後、彼女は「ふあ」と欠伸をした。 妊娠がわかってからというもの、眠くて眠くして仕方がない。]
白くてきれいな花瓶。 これ、作ってるひとは絶対に表に出ないんでしょう? どんなひとなのかしら。 きっとこの花が好きなのね。
[白磁に浮かび上がる花の模様を指でそっとなぞって呟いた。]
(+14) 2015/12/18(Fri) 17時頃
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ん……やっぱりだめ、ねむ ぃ……。
[「無理はしない」とルパートと約束している。 新しく雇ったスタッフに任せて、プライベートルームのソファに腰掛けると、すぐに寝息を立て始めた。]
(+15) 2015/12/18(Fri) 17時頃
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庭師 ノアは、メモを貼った。
2015/12/18(Fri) 17時頃
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/* あっ完全に挟まりましたねこれ いいなあおれもシルクと結婚したい……幼妻シルクほしい……
(-4) 2015/12/18(Fri) 17時頃
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―――半生の夢―――
[生まれて初めて発した言葉は
「もう待てないわ!」
だったらしい。 親をパパやママと呼ぶ前の事だったから、どこかおかしいのではないかと病院に連れて行ったのだと聞いた。 発した瞬間は覚えていないけれど、幼い頃から誰かを探していたのは覚えている。]
(+16) 2015/12/18(Fri) 17時頃
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[探しびとにはすぐに会う事ができた。 父親の知人であるホテルのオーナーが「そう」だった。 胸が詰まって何も言えなくなる程の想い。 もう離れたくなどなかったから、必死で親とルパートを説得した。
「あたし、このホテルのパンフレットのモデルをやるわ! モデル料なんていらないから!」
あまりの剣幕に両親も折れ、彼女はルパートとの繋がりを得た。 ティーンになった頃からはフロント係としても働き始めた。 そうして、16の誕生日にまた両親を説得して、ルパートの妻になったのだ。]
(+17) 2015/12/18(Fri) 17時頃
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だって、「待てなかったら嫁に来い」って言ったのはルパートだわ!
[そんな、都合の良い夢で見た彼の言葉を言い訳に押し掛けた若妻は今、彼の子を身籠っている。 同い年の子は多くがまだ遊びたい盛り、大学に通っている子も多くいるが、彼女としては「やっと」という思いだ。
うつらうつらと船を漕ぎながら、小さな手で少し膨らみ始めた腹を撫でた。**]
(+18) 2015/12/18(Fri) 17時半頃
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―それから少し時は流れ―
[わたしがパパに温かく迎えられてから、少しの時間が経ちました。>>+5:82>>+5:83
約束通り見せて貰えたアルバムのわたしは まだ小さくって見た目だけじゃ誰なのかよく分かりませんでしたが 茶色いふわふわした髪と、手に持っていた白い帽子は 確かにわたしのもので。
ああ、わたしはこの人の娘なんだなと 改めて実感したような気がしました。
そのあとわたしはパパと話し合って、 『Lily of the valley』の小さな店員さんとして、 一週間のうちの何日か、学校が終った後に 店をお手伝いさせて貰うことにしました。
パパはもしかしたらそんなことしなくていいよと 言ったかもしれませんけど。 少しでもパパの役に立ちたいなって思って。]
(+19) 2015/12/18(Fri) 19時頃
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ご来店、ありがとうございました!
[からん、と扉が鳴って。 カフェに居たお客さんが帰ります。
食器を運び終え、テーブルを綺麗にすると わたしは息を吐きました。]
パパ! わたしも少しは早く運べるようになったでしょう!
[最初は食器を落としたり、 飲み物を零したりしてばかりでしたが わたしも少しはお店に馴染んだでしょうか。
お客さんが居なくなったのを良いことに 得意げにくるりとお店の中でターンします。 白いエプロンがふわりと揺れました]
(+20) 2015/12/18(Fri) 19時半頃
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― いのちを、抱きしめる ―
[生まれて初めて見た、ヒト以外の生き物。 やすやすと抱き上げられる小ささと、白い毛に覆われぐんにゃりした肢体からはとくとくと、心音が響く。 花園が生む記憶でしかないかもしれないが、確かに聞こえるそれは、いのちの音。]
ちいさいのう。…かわいらしい、のう。
[ひくひく鼻を揺らして、手にしていた人参に齧りつく様を感慨深く見つめる。イワノフの娘もこれくらいの大きさだっただろうか。妻、との"あい"によって生まれたかのじょのいのちの重さを、尊さを、想った時。
花園を包むような唄が、聞こえた。>>0 大きくかかる虹は、旅立ちの証。>>1]
(2) 2015/12/18(Fri) 19時半頃
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これなら、学校のお友達に見せても恥ずかしくないのです。 もう食器は落とさないですからね!
[お家を移ってから、お友達にも何かと わたしが店で働き始めたのだってお話をしました。 最近どこか物憂げに誰かを想っているあの子に、良かったら好きな人と食べに来てね、なんて言っては見ましたが。 そのうち来てくれるでしょうか、どうでしょう。]
でも、さすがにわたしのお料理はまだ食べて貰えないですね。
わたしも早くパパみたいに おいしいご飯が作れるようになりたいのですー。
[偶に料理も教えて貰ってるのですが、 そっちはなかなかパパみたいには作れなくて、 お店に出せるほどにはまだならないのです。 今朝焦がした目玉焼きを思い出して、 むむう、とわたしは顔を難しくしました*]
(+21) 2015/12/18(Fri) 19時半頃
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(まさか……。)
[ひとりの声がシルクと気づいて、過るのは焦りと不安。 まさか。まさか。うさぎに気を取られている間に、去ってしまったのではないかと。]
イワノ……――…ふ?
[慌てて駆け出そうとしたところを、背後からうさぎごと、掴まった。今まさに、探そうとしていた人物だということは振り返らずとも解る。>>5:162 柔らかいもじゃもじゃが、うなじをくすぐったから。]
(3) 2015/12/18(Fri) 19時半頃
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――夢からさめて――
[どうしたの、落としちゃったの、と声がして、はっと我に返る。 完全に、意識が飛んでいた。居眠りしていたわけじゃあないが、声がするまで、自分はここにいなかったかのような錯覚。]
……ああ、ごめん、ごめんね。大丈夫、ありがとう。 危ないから、近寄らないでね。
[音に驚いたのか、遠巻きに見ている女の子に声をかける。 やっちゃったなあ、とこぼしながら、新聞紙を広げた。]
(+22) 2015/12/18(Fri) 19時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2015/12/18(Fri) 19時半頃
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[手袋をして、そっと土ごと花木を掬い上げた。 立ち上る土の匂い。いのちの香りを感じつつ、小脇の新聞紙に住所を移し。 それから、壊れた鉢を拾っていく。]
ごめんなあ。
[語りかけるのは、今度は落とされた花に対してだ。]
(+23) 2015/12/18(Fri) 19時半頃
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おう、ちゃんと起きてるぜ。 あさめしあさめしっと。
[窯元の朝は、早い時もある。 遅い時もあるんだが。
仕事場に夜明けから入ることもあれば、 夜中篭っていることもある。
いずれにしろ 「蛍袋庵」とある白磁の陶器は、 白色の花をモチーフに展開をしている。 皿や茶器、オブジェもあり、 その花の表現は定評があった。
だが、その実体が、こんなブ男だとは、 やはり、いろんな意味で知られたくないのであった。、]
(+24) 2015/12/18(Fri) 19時半頃
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[花屋の息子に生まれて、もう幾年か。 5年ほど前に母が倒れてから、経営を変わって自分が切り盛りするようになった。
経理や何やらはその前からやっていたので問題はなかったが、直接の仕事はようやく慣れてきたといったところ。 縮小していた経営を元に戻して、庭木の手入れやガーデニング相談も承るようになってきたのが、最近のこと。 母の代から家庭を訪れていたのもあって、今みたいに子どもたちが覗きに来たりすることも多い。 もう長い付き合いになる子も、いたりする。]
(+25) 2015/12/18(Fri) 19時半頃
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がっはっは、やっぱ、白い飯は、うめーなあああ!
[そして、小柄な少女がよそってくれるご飯に舌鼓を打つ。 彼女は、いつのまにかそばにいて、それは、さも、当たり前のよう、 もちろん、自然に自分もそらを受け入れていっている。 どういう、関係かと、いうのは、
まあ、いろんな物語の一つとなるだろう?*]
(+26) 2015/12/18(Fri) 19時半頃
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/* うちの娘、かわいいなぁ.*・゜(´ω`*):.*。.
(-5) 2015/12/18(Fri) 19時半頃
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わらわはそこまで小さくなかろ? ――…イワノフ? どうし……。
[戯れにしては稚拙な冗談に、何事かと首だけ傾ける。 朝露でない雫が、雨が。 頬に降ってきて続く言葉を失った。>>5:165]
な、なんじゃ…?何故泣いておる。 (そんなにうさぎが食べたかったのか?)
[違う、そうじゃない。 抱きしめられたあとの懇願に、弱ったように眉を寄せたあと。身体の向きを変え、ワンピースの袖で目元を拭って。]
少女が、戦士を置いていくわけなかろ? [ついさっき、勘違いしかけたことは棚にあげ、はにかむように笑う。腕に抱いたうさぎは素知らぬ顔で、人参をがりがり齧っている。その姿にまた、笑って。]
(4) 2015/12/18(Fri) 19時半頃
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庭師 ノアは、メモを貼った。
2015/12/18(Fri) 20時頃
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勝ったら、叶えたい願いがあると言うたであろ? ――…ひとつめじゃ。
お主、わらわの"父"になってはくれぬか?
[よし、よしと。片手にうさぎを抱いて、空いた手でイワノフの頭を、帽子ごしに撫でて、続ける。]
わらわはどうにも、少女として未熟じゃて。 戦士を導くなんて大役、務められそうになくてのう。
[青い青い、空の色。まだ見ぬ、海の色を覗き込む。 イワノフの瞳の中に、カリュクスが見えるほど近くで。]
じゃから。 ――…お主に、導いてほしいのじゃ。
(5) 2015/12/18(Fri) 20時頃
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[国を想い、部下を、家族を愛する戦士は。 この花園で、色々なことを教えてくれた。
ひととして生きることの、素晴らしさ。 識らないことを、知る歓び。
あいのかたちと、あいするという意味はまだ、理解するにはもう少し時間がかかるだろうけれど。]
そんなわらわに、相応しいのは。 『尊敬』しておる、お主しかおらんじゃろ。 のう? ジノヴィ・イワノフよ。
(6) 2015/12/18(Fri) 20時頃
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"約束"を、思い出しておくれ。 わらわはこの耳でしかと聞いたのじゃ。
わらわは。妖精でも天使でも、少女でもなく。 お主の、娘になりたいのじゃ。
――…だめ、かの?
(7) 2015/12/18(Fri) 20時頃
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[実際に聞いたのは寝言だし、本人は覚えていないようだけど。 ここに在るのは魂で、記憶の塊なら。もしかしたら。
懇願するように、撫でていた手で大きな頭を包み。 額と額をあてて、祈るように目を閉じる。
腕の中からすりぬけたうさぎは、転がる人参を求めてイワノフの膝のあたりを、うろうろと。]*
(8) 2015/12/18(Fri) 20時頃
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