237 それは午前2時の噺。
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[独特な紙質が唇を擽り、自ずと浮かんでしまう笑みを外界から覆い隠した。程よい高さのテーブルの木目に沿って肘をつき、彼は短髪を揺らしながら顎を置く。ふ、と上がる口角は揶揄も、蔑笑の意をも含まない。その穏やかな笑みに、居心地の良さを覚える。 一冊の本と、グラスに閉じ込められた一杯の珈琲。目の前の彼から薦められ、席に着いた世界は一見さんを拒むような独特な壁は見受けられず、異端な私ですらも受け入れてくれるような、そんな器量を有する雰囲気を醸し出していた。まるで、そう。彼のように、温かな雰囲気の場所。]
どんな味がすんの、お前さんのそこにある空気は。
[文庫本を綴じ置いて、鼻穴を拡げ、辺りの空気を全て飲み干してしまうように、息を吸う。吸い込む。口腔を、喉元を通り過ぎて肺に溜まっていく。すいと目を細めて、────その味を、とくと噛み締めた。]
(-16) Lycoris 2018/03/27(Tue) 21時半頃
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ん、とね。すっごく、……すっごく、あまいよ。
、、、、、、、、、、、、、、、 [ずっと、此処にいたくなるくらいに、その甘さに蕩ける。蕩け爛れて、堕ちていく。]
(-17) Lycoris 2018/03/27(Tue) 21時半頃
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[何の予兆もなく暗闇に包まれて、混乱しかけたが、それも一瞬。直ぐにケトルが原因だと思い至り、後悔の小さな溜息をつく。やはり薬缶で沸かせばよかったのだ。 しかし、すぐ側に携帯を置いといてよかった。でなければ今頃は部屋の中を四つん這いで彷徨っていたことだろう。コップやケトルを倒さぬよう、全神経を指先に集中させて探ってみると、硬く平べったいものにぶつかった。ペタペタと触りながら、丸い窪みまで指を滑らせると、軽く押し込む。真っ暗闇に、彼女の笑顔が輝きだした。]
ブレーカーどこだっけ……
[確か玄関の方にあったはずだ。起動させた懐中電灯で足下を照らながら、摺り足で台所を抜け出し、玄関の方へ向かいかけた、その時だった。 ──がちゃり 静寂に、サムターンの回る音が、重く響いた。]
(-18) riddles 2018/03/27(Tue) 22時半頃
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/*まだ終わってませんが、ひとまずお疲れ様でした。
(-19) riddles 2018/03/27(Tue) 22時半頃
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[私は必死になって記憶の糸をたぐり寄せる。鍵はかけたか? ……いや、確かにかけた。そんな自信を嘲笑うかのように、闇の奥からキィ……と金属が擦れる音が聞こえてくる。このままでは入られてしまう。だが、手元にあるのは携帯のみ。身を守るのに手頃なものが、どこにあるのかも分からず狼狽えるばかり。 身動き取れないまま、息を殺して玄関の方を見つめていると、冷たく新鮮な空気と共に、白い閃光が目に飛び込んできた。ちょうど、私が手にしている携帯のライトのような無機質な光。]
誰だ……
[よせばいいものを、懐中電灯をドアの方へ向けてしまった。私がそれを照らし出すのと殆ど同時に、私自身も、白い光に包まれた。]
(-20) riddles 2018/03/28(Wed) 01時頃
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きゃあああああああああああ
[闇の中にぼんやりと浮かび上がったのは、今にも魂を吸い取らんと開かれた大きな口だった。きっと、向こうにも同じものが見えていたに違いない。 時刻は午前2時過ぎ。マンション中に、絶叫が響き渡った。]
(-21) riddles 2018/03/28(Wed) 01時半頃
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/*シメは水曜の夜にでも。その時は表ログでいいですかね? とりあえず灰でございます。
まだエリさんのしか読めてなくて、ああ〜追いつかないっすねぇ
(-22) riddles 2018/03/28(Wed) 01時半頃
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/* 皆のお話みたいのとまったりしてるのとで延長をそっと希望しておこう!! [ウィキの延長は希望次第という文言を確認しつつ]
(-23) udon 2018/03/28(Wed) 05時頃
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/* それではぽちっとな。 時間が取れると思ったら思いの外手こずってしまった……
(-24) Muimerp 2018/03/28(Wed) 11時頃
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/* わあいありがとう!!!助かります!!!!
(-25) udon 2018/03/28(Wed) 12時半頃
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/* 延長ありがとうございます!年度末の魔物を前にブラン子さんの無力な事……。 今日か明日にはふんわり〆られる気がします!
(-26) ヨキ 2018/03/28(Wed) 13時頃
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「おや、そんなとこにいたんかい」 [暗闇の中、アヤと対峙するこの張り詰めた空気を貫くように、ぱっと一条の光が差した。]
(0) ヨキ 2018/03/28(Wed) 16時半頃
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[それは……小さなおばあちゃんだ。 背負ったリュックに、財布に、携帯に、うざったいほど鈴を下げていて、一歩ずつアヤに歩み寄る度にカランカランと喧しく喚きたてる。これもまた鈴の下がった大きな懐中電灯を振り振り、おばあちゃんはアヤに厳しい顔を作って見せる。] 「こんな夜中に歩いちゃダメじゃろうが。 たまたま一人で山ン中入ってくのが見えたからいいけんど…… こっそり入って落ちても、だぁれも助けてくれんからな。」 [おばあちゃんは肩に下がった手拭いで汗を拭き拭きまくし立てて、どっこいせ、と肩に下がったずだ袋を地面に下す。 生え始めの筍やタラの芽、うど……春の緑のにおいがする。芽吹き始めた、命のにおいが。
おばあちゃんが彷徨わせる光は何度も私の身体を通りすぎていく。]
「この先は崖しかないよ」
[だから、さあ帰ろう、と。おばあちゃんはアヤの手だけを引いていく。]
(1) ヨキ 2018/03/28(Wed) 16時半頃
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「一人で怖くなかったかい?」 ずるい。
ずるい 「そんな恰好で寒かったろが」
「お父さんとかお母さんに叱られっちまうぞ」 ずるい
ずるい 「腹は減っとるかい?」
[ わ た し は ま だ こ こ に い る の に ]*
(2) ヨキ 2018/03/28(Wed) 16時半頃
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/* とりあえずエリが怯えた鈴の正体だけ明かして残りは夜……!**
(-27) ヨキ 2018/03/28(Wed) 16時半頃
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[はあ……、公園のフェンスと思われる物体に背中を預け、虚空に息を吐く。ひやりとした夜の空気は溜息一つでは払うことも出来ずに、膝を抱えて座り込む体をゆっくりと冷やしていた。
すぐそこに有るはずの鍵は見付からない。 街頭は息を吹き返さない。 真っ直ぐに光を飛ばす車も走らない。 明かりを持って出歩く人などいるはずもない。
今は一体何時なのだろう。 自宅の時計の短針は0時を超えていた記憶はある けれど、詳しくなんて覚えていない。 闇に鎖された町は──世界は。まるで息を潜めて 活動を止めてしまったかのよう。
──仮死状態、或いは永い眠りに就いたような。
それとも、このまま緩やかに朽ちていく その始まりの瞬間に、いるのだろうか。
]
(3) katainu 2018/03/28(Wed) 18時頃
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世界は、滅んでしまったのかな。
[いつかの夜明けの言葉を、呟いた。 今度は笑いなど出てこない。
自分の中にいくつも折り重なって眠っているであろう世界たちは、どれほど手探りしても、呼んでも、応えてはくれなかった。
何も無い。
無 、 だ 。
この暗闇の町のように、真っ黒に塗り潰された世界の揺り籠は、もう空っぽなのかもしれない。 存在しないから、どれだけ探しても、呼んでも、見付からないのだ。
暗く、静かで、芯まで冷やしていく闇の中、 ぎゅっと膝を抱えて小さくなる。]
(4) katainu 2018/03/28(Wed) 18時頃
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[
見えないんじゃない。 見ようとしていないだけ。
世界は変わらずここにある。 世界は、ほら、ここにある。
良くご覧。 月明かりで、星の瞬きで 闇のその先が、見える事に──気付いて。
]
(5) katainu 2018/03/28(Wed) 18時頃
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────…朝を、待とう。
*
(6) katainu 2018/03/28(Wed) 18時頃
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/* 現在イズいつ……と迷って停電後なので白に……
延長ありがとうございます。 ここ暫く身内の病院沙汰のサポートで、多忙という程でもないけど休まらない状態が続いていたのでとても有難いです。ゆっくり、ゆっくり…。**
(-28) katainu 2018/03/28(Wed) 18時頃
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/* 延長ありがとうござます。ゆっくり書こう
(-29) riddles 2018/03/28(Wed) 19時半頃
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助手席のドアが開く音で、浅い眠りから目を覚ました。 長時間の待機は30を過ぎた身体には応える。背中を伸ばすと骨が面白いように鳴った。大きな欠伸をして滲んだ目を擦るとカーナビに表示されている時間が見える。助手席に入ってきた女性は雑にレジ袋を置いた。
「まだ動かないんですか〜?」
レジ袋から眠気覚ましの栄養ドリンクを一気に飲み干すと、六掛紫乃は仕事帰りに一杯引っ掛けた中年のような声を漏らした。
「一條の件、凄い騒ぎになってますね」
あの日、斗都良町で起こった奇妙な事件。三割方が撮った写真と六掛の書いた記事によって一條聖司の悪事は世間へ暴かれた。調子に乗った六掛が二郎系ラーメン特盛並みに嘘を盛ってしまったため、結局三割方がまたも徹夜で改稿する羽目になったというオチ付きだが。 このスクープが発端となり、一條の横暴は次々と明るみに出た。先日とうとう一條は逮捕され、世間は大騒ぎとなっている。
(7) G.G. 2018/03/28(Wed) 21時頃
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「私たち、センテンススプリングキャノンなんて言われてますケド、どう思います?」
六掛はバックミラーを見ながら髪をかきあげて冷えピタをおでこに貼った。三割方は煙草に火をつけて、
「知るか。糞食らえだ」
煙と共に愚痴を吐いた。 六掛は助手席の窓を開け、コンビニで買ってきた雑誌を捲る。月刊マー。オカルトを中心に取り上げる月刊誌だ。背表紙には『怪奇!?斗都良町の停電!』と恐怖を煽るような赤いフォントで書かれている。
「お前まだこんなもん読んでるのか」 「いいじゃないですかぁ〜! 趣味なんですよ」 「オカルトなんて7割が嘘じゃねえか」 「あれ、2割下がってません?」
三割方は口を閉ざす。実体験を元に、少しだけオカルトを信じるようになってしまったと言ったらバカにされるに決まっている。
(8) G.G. 2018/03/28(Wed) 21時頃
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「あっ、来ましたよ!」
六掛は正面のフロントガラスを指差す。アタマツでお馴染みの人気のお天気アナウンサーが通りを横切った。 慌ててシートベルトを外し、カメラを片手にドアレバーに手をかける。
「……三割方さん!」
六掛が三割方を呼び止めた。振り返ると、六掛は澄んだ瞳で三割方をじっと見つめている。瀕死の三割方に寄り添っていた時と同じ瞳だ。
「私達の仕事って、意味があるんですよね?」
この歪んだ世界に生きるパパラッチ。 人のありのままを晒し上げ、ロクでも無いものをフィルムに収める。長時間の張り込み。でっちあげの記事。どこまでも腐った仕事だ。 だが、腐っても根っこはある。世間を出し抜きスクープを撮るのは、人が真実を求めるからだ。例えロクでも無いものだとしても。 彼等は褒められることも、讃えられることもなく、世間の罵声を浴びながらカメラに真実を追い求める日々を繰り返す。
「……三割は、な」
(9) G.G. 2018/03/28(Wed) 21時頃
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「さんそって、すっぱそうとおもわない?」
…… 。
「ばあか、ちがうっての。」
……────、 。
[彼女の名を、噛み締めるように呼び続ける。呼応する声も、息すらも無い。平行線のまま滑り落ちていく音がただただ空しく響いた。]
(10) Lycoris 2018/03/28(Wed) 22時半頃
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[明かりを取り戻した病室の一角で、彼女は穏やかに微笑む。何を呼び掛けても、しゃがみ込んで彼女を射貫いても、交差することの無い眼差しの中で笑っていた。
叫び声が団地中に木霊したのだと、湿布を張り付けた腕を摩りながら小太りの女性は真っ青な顔で吐く。 手探りで駆け付けた先にあったのはゆらゆらと揺れている濃い影。泣き声が高らかに、何かを探すように蠢いていた。 大丈夫、と肩を触った大家を錯乱した彼女は投げ飛ばし、その先には小さな命が無防備に晒されていて────
ぐしゃり。
何もかもが遅すぎたのだ。もう一つの影を見つけるのも、救急車を呼ぶのも、俺自身がその事態に気付くのも。 ごめんなさい、ごめんなさい。肩を震わせながらそう紡ぐ大家を、攻めることなどできやしない。 あ、タクシーがあるじゃないっすか! ……、彼女を、そしてあの子を掬う可能性を潰したのは紛れも無く俺自身だと、記憶が刃を出して責め立てた。]
(11) Lycoris 2018/03/28(Wed) 22時半頃
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[果たして、彼女はその瞳で何処まで見ていたのだろうか。 腫れぼったく赤みの冷えないその目には、最期、何が映っていたのだろうか。 彼女の心の内を知る術は無く、ただ光を失ったカセットテープが延々と流れていく。再生、一時停止、そして、巻き戻し。無限回廊の中で外の世界から閉じ籠るかのように、その規則性は崩れることは無い。]
なぁ。どんな味がすんの、お前さんのそこにある空気は。
[頬へと宛がった指先が流れる血潮の温かさを覚える。無機質なそれとは異なる、柔らかな肌の中に温度を保ったまま彼女は座っていた。彼女は、ヒトだ。紛れも無く、何の変わりも無い、彼女は彼女だということを教えてくれる。 なのに、]
(12) Lycoris 2018/03/28(Wed) 22時半頃
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「…………、さんそって、すっぱそうとそうおもわない?」
[噛み合わない会話。いや、言葉の押し付け合いに近い何かの果てに、頬を伝わり自身の手先を濡らすものがあることが一つの救いなのか。それとも、一つの絶望なのか。自身には、分らない。 根を張り巡らす後悔と共に、その矮躯を抱き締めることしか、出来なかった。覚えのあるそれから、随分と細くなった彼女は腕を寄せることなく、「ばあか、ちがうっての。」と残酷に嗤うのだ。*]
(13) Lycoris 2018/03/28(Wed) 22時半頃
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[ 暗い空の雲の色がわかるくらいにはあかるかったから、ちゃんと公園にたどりつくことができた。ひざこぞうがまだじんじんして、しくしく泣いているみたい。 やっぱりお気に入りの服はやめておいた方がよかったのかもしれない。だけど、とびっきりのことをお願いするときはとびっきりの服で、したかったんだ。
ちょっとすてきなおかしを食べるときに、かわいいお皿を準備したくなるみたいに。 とくべつなことは、とくべつにふさわしく。
たとえばわるいことだったとしても。]
(14) Muimerp 2018/03/29(Thu) 03時半頃
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