10 蒼い空の、明日へ
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誰かの幸せを。 未来を、心から願うのは、罪かの?
[タバサはどんな顔をしたろうか。 老人はもう既にその顔を見る事が出来なかった。 タバサにも罪は無く、己が欲の犠牲にしてしまうのだから。]
(13) 2010/05/21(Fri) 03時頃
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[トニーの元気な声が響く。 ペラジーは未だ、看板を見ているだろうか。 ひょっとすると此方に視線を向けているかもしれない。]
ああ。 トニー、ペラジー。
じーじは、な。 二人に御願いがあるんじゃ。
[タバサの裾を掴んだ、まま。]
(14) 2010/05/21(Fri) 03時頃
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釣り師 ヌマタロウは、降り続く罪の音の中で、微笑を繕った。
2010/05/21(Fri) 03時頃
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[頬をぐしっと手で拭いながら]
じーじ……。 声聞こえなくなった。テッドの声。不思議な言葉。
……あいつ、もう死んだかもしれない。
[ぼそぼそと呟いて。 それから、お願い?と首を傾げた]
(15) 2010/05/21(Fri) 03時頃
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…
[そ、とトニーの頭へ手を伸ばす 優しく、撫でようと。]
だいじょうぶじゃ。 奴の事じゃ、簡単に死んだりは、せんじゃろ
[其れがどれほどの綺麗事かわかってはいても。 もう、止まらぬ、言葉。]
ああ。 管理者を、呼んできてはくれぬか。
[言い聞かせるように]
(16) 2010/05/21(Fri) 03時頃
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[皺くちゃの手が伸びてくれば、少年は大人しく撫でられる。 じーじの言葉が嘘だと判っていても。 少年はただ黙って頷くだろう]
管理者……? 俺、行けない。
俺みたいなのが、管理者の処に行ったら殺されるって、 カルヴィンが言ってた。
(17) 2010/05/21(Fri) 03時頃
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そうか。
[ふむ、と頷き。 強要はせず]
……タバサは、の。 ワシらに、とんでもない話を持ちかけてきよった。
[淡々と、語り始める]
(18) 2010/05/21(Fri) 03時頃
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釣り師 ヌマタロウは、靴磨き トニーの頭を優しく撫ぜ続けている。
2010/05/21(Fri) 03時頃
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とんでもない話?
[きょとりと首を傾げて。 老翁の語る言葉に、じっと耳を傾ける。
彼のもう片方の手が掴むその先を見詰めながら]
(19) 2010/05/21(Fri) 03時頃
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とんでもない話―――?
(+0) 2010/05/21(Fri) 03時頃
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[首を傾ぐ少年を見据え、 もう一方の手は確りとタバサの裾を握ったまま]
此の街を共に抜け出そう。
……そういった算段の話じゃ。 此れは許されん。 黙って見過ごせば、ワシらも同罪じゃ。
そうじゃの、ペラジー。
[>>2:81 タバサの真実とは真逆を告げ、 ペラジーへと同意を求めた。 タバサとペラジーは、どういう反応をしめしたか。]
(20) 2010/05/21(Fri) 03時半頃
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な、んですって……?
(+1) 2010/05/21(Fri) 03時半頃
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[流石にタバサは反論をしたかもしれぬし、 ひょっとすると離せと、暴れたかもしれぬ。 そんな動きに老人は手を離すだろう。]
[ほれの、見た事か、と付け加えて。]
(21) 2010/05/21(Fri) 03時半頃
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[ふうん…と頷くものの、 生まれた時よりずっとこの暗い街しか知らぬ少年には、 『抜け出す』という意味が良く理解できずにいて]
莫迦だな、タバサは。 何処だって一緒なのに。
[素直に理解できないと顔に出して、老翁が掴む赤髪の女を見詰める]
じーじ。俺、どうすればいい? 誰かに管理者の処に行ってもらえばいいのか?
(22) 2010/05/21(Fri) 03時半頃
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この、くそ爺が……
[悪態を吐いても、尚更立場は悪くなるばかりだろう]
(+2) 2010/05/21(Fri) 03時半頃
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わわっ。
[暴れる女に、少年は数歩後退って]
何するんだ、タバサ。
[老翁をかばう様に移動して、すぅっと猫の瞳を細める]
(23) 2010/05/21(Fri) 03時半頃
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[タバサがどんな事を言っても、 逃げ出したとしても気にする素振りは無かった 何処までも冷酷に、切り捨てるように]
ああ、ほんにな。 どうしようも無い女じゃて。
[鼻で笑う]
トニーはこの話を誰かに伝えてくれればそれでええ。 噂は人を伝い、必要な場所へ届くじゃろ。
ペラジーも行けぬというのなら、 伝えるだけは、伝えてくれんか。
……さすれば、ワシらが咎められる事もないじゃろて。
[それからは老人がタバサを見る事は、一度も無かった。]
(24) 2010/05/21(Fri) 03時半頃
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いい子じゃの
[庇うように歩み出たトニーの背から 掛ける言葉は優しさと残酷さを*孕んでいた*]
(25) 2010/05/21(Fri) 03時半頃
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違う!!
私は―――…ッ
[絶望の中で生きることを望んでいた。 抜け出すなんて微塵も考えなかった。 ヌマタロウに逆上したように――それが相手の思う壺と気付かずに 何を言っても無駄だと悟り、彼の手を振り払って逃げ出した。]
……くっ、う、ぅ―――
[噂が広がり、処断の手が下るまで、あと数刻――**]
(+3) 2010/05/21(Fri) 03時半頃
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誰かに謂えば良いんだな。
[判ったと頷いて。少年は無邪気に笑う。 その事により、赤髪の女――タバサに粛清の刃が振り下ろされることになる事など、知りもせずに。
ただ無邪気に――笑う]
じーじ。 じーじは詰まらなくなったりしないよな?
カルヴィンや狂った神父みたいに、 死んで詰まらなくなったり……しないよな。
[じっと見詰めて。 老翁の返事に顔を*綻ばせた*]
(26) 2010/05/21(Fri) 03時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/05/21(Fri) 03時半頃
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―回想―
――――。
[仲間だったものの上に座る少年。 紡がれる言の葉を男は聞く。 少年達の間に何があったかは知れず、けれどその願いは何処か真剣さを含んでいたから。]
お医者さんを、な。 わかった、約束しよう。
[そう謂って微か、笑う。 撫でる頭は雨に濡れていた所為で生乾きであった。]
(27) 2010/05/21(Fri) 05時半頃
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[少年が部屋を飛び出したのは、そう遠くない過去。 男は独り、ジュラルミンケースから臓器の詰まった容器を取り出す。]
生があれば死が廻り 死があるからこそ生になる。
この子の死は、お前を産んでくれるだろうかな?
背丈は同じ、臓器も程よく同じだろう。 動けばいいなぁ。 なぁ、そうだろう? 私の愛しい… ゾーイ、パティ。
[男は語る。 死に口付けられた愛しき妻と娘の名前を。 伏せられた写真立てに眠る者を。]
(28) 2010/05/21(Fri) 05時半頃
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――お医者さん、か。
[くつりと、喉奥を鳴らした。 それは普段からは想像もされぬ程の狂えた嘲笑。]
テッドは、さあ、分からないが。 タバサは“この街に縛られているよう”だからな。 …――レティーシャも。
タバサの心臓はパティに丁度いいだろうか。 “礼をしてくれる”と、謂っていたもんなぁ?
[ヘーゼルが細まり、弧を描く。 狂えた男はただ嗤う。 そんな男もこの街に縛られた一人。 ランタンの灯は揺らめき、燃える。 生を象徴するような灯。 それはこの闇を照らす希望のようでもあり 照らされて尚、色濃く闇を浮き彫りにさせる絶望のようでもあった。]
(29) 2010/05/21(Fri) 06時頃
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――さて、いってくるかな。
[ランタンはまだ燈っている。 生を証明し、ここへ訪れる者――明日を夢見し者を闇から映し出すように。 白衣を翻し、男が向かう足取りはアレグレット。 約束を果たす為、テッドを探して歩く男が処刑場に辿り着くのはそう遠くない*未来*]
(30) 2010/05/21(Fri) 06時頃
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/* タバサの臓器ください(←
テッドの臓器も頂くつもり(←← そしてレティーシャは出来ればキリングさせてもらいたいなぁ(←←← くふふ、黒くてごめん。
とりあえずPL視点の役職COはしたつもりなんだよね。 今日はおじーちゃんとこに絡みにいきたいな。 出来ればストーリー見て、陣営寝返っときたい。 今のところ、狼勝ちの方がストーリー的に纏まると思ってるので。 いや、勿論村人勝ちも視野には入れてるけど、ね!!
(-4) 2010/05/21(Fri) 06時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/05/21(Fri) 12時半頃
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くす……
[寒空の下。雨が降り続く空を見上げて、彼女は笑っていた。手には紙巻き煙草……に見せかけた薬物を持ち。それを炙ると煙を愉しむように吸い込んで]
また、誰か死んだんですって。 くすくす……
[誰にともなく、言葉を発し。見上げるのは澱んだ空。]
(31) 2010/05/21(Fri) 12時半頃
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[ヌマタロウの言葉には、目を見開いて小さく震えたまま。 ふる……ふるふる……ふるふるふる。と、小刻みに首を振る。]
[口を開いたのは、タバサが逃げた後。トニーがその場を離れた頃だろうか。]
……ちがう。 ちがう。
なんで。
[ぶる、と大きな震えが襲って、自分の身体をぎゅっと抱きしめる。]
(32) 2010/05/21(Fri) 16時半頃
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ボクだ。
ボクのせいだ。
――……明日を望んだせいだ。
[ほとんど音にならずに、僅か漏れる息と唇が動くだけの言葉。]
(*8) 2010/05/21(Fri) 16時半頃
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[そうしてその場から立ち上がると、雨の中を走る。走る。]
はぁ。はぁ。
[やがて息を切らせてスピードを緩めれば、道の途中でテッドがうつ伏せに倒れている姿が目に入った。>>2:64 身体をゆすってみるけれど返事は無く。 ぺたりと首に触れてみたら、脈がなかった。]
[うつ伏せに倒れている姿。 服に着いた血は、ベネットのものか。 それとも、不調の所を誰かに襲われて流れたテッド自身の血か。 それとも……? 詳しく見なかったので分からなかったけれど。]
(33) 2010/05/21(Fri) 16時半頃
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[ペタリと座って、テッドの手を取り、俯く。]
……ボクも、来れなかったね。
[尤も、『来て欲しい』とは言われなかったけれど。]
何で弱くなるのか、教えてもらってない……。
[呟いて。暫くすると立ち上がって、歩き出した。]
(34) 2010/05/21(Fri) 16時半頃
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ボクは、無力だ。
それだけじゃない。
ボクは。ボクは。
明日のないこの街で。 規制されたこの街で。 初めて自由を手にして。
だけど。
失敗、ばかりだ。
[それも、取り返しがつかない、失敗。 その場にうずくまると、涙が溢れて。 けれどもその筋は、雨に混じって*消えた。*]
(35) 2010/05/21(Fri) 16時半頃
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[……誰かを犠牲にして得た明日に、価値はありますか。]
ボクはただ、明日が欲しかった、だけなのに。
[それは微かな唇の動きと、空気の振動のみの*言葉。*]
(*9) 2010/05/21(Fri) 16時半頃
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