89 アウトブレイク〜WerewolfSyndrome〜
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―5月1日正午頃、第二封鎖線付近町内部―
[ざわざわと騒がしい声を聞きつけ、いつもの化粧もせず、ストールをひっかけ眠い目をこすりながら表に出る。辺りを見回すと大勢の人に、空にはめったに見ないヘリコプター。ぼんやりとそれを眺め、目に見える形の“閉鎖”に溜め息をつく。]
折角の良い天気なのに…。
[壁にもたれ、今後の自分に思いをはせる。親しい人はいない、大事にしたい人もいない。このまま何が何だか分からないうちに殺されてしまうのか。仲の良さそうな騒いでいる2人組を見て、もう一つ溜め息。]
なんだかなぁ…。
(16) 2013/07/17(Wed) 02時頃
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/* 荒んだ人間ばかりが集まってる町な件についてw ヨーロッパの片田舎ってよりはアメリカのスラムになってきた気がするぜw */
(-1) 2013/07/17(Wed) 02時半頃
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―5月1日 早朝 第二封鎖線―
[危険は承知していた。それでもまだ、どこか現実感がない危機に自ら身を投げやりに晒すかのように眠れぬ夜を彷徨い歩き、やがて辿りついたのは第二封鎖線にも程近い場所。否応無く、街の現状を視覚から見せつけられるような風景を眇めた瞳で眺め、長い溜息を吐き出して]
あー…、…クッソ眠ィ…。 俺が眠いのも、街がこんななのも、腹減ったのも太陽がまぶしいのも何もかも全部政府の所為だ──なァんて言っても、……、
[半ばまで齧って、しかし途中で失せた食欲のため半端に残った林檎を片手の中で遊ばせながら、悪態のような、呻くような独白を漏らし。コンクリート壁を軽く握った拳で打ち、返る冷たい硬さに痛んだ腕を片眉を顰めて戻し──ふと、巡らせた視線が壁に凭れた少女の姿を捉えた。ゆっくりと瞬かせた垂れ目を薄め、瞬間、逡巡するよう小首を傾げて。刹那、他者の目がない中で面を掠めたのは疑心を抱いた時にも似た計算の色、しかしすぐ表情は霧散し。少女の傍へと、足を進めていき]
──おい。死んでたら返事しろ。[第一声。少女に無茶な言葉を向けたのと同時、足でマドカの腰横を突付き]
(17) 2013/07/17(Wed) 03時頃
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>>16 [そしてもう一人目に付いた少女。荷物を積み終えたトレーラーが走り去る土煙に目を眇めながらその疲れ果てたような表情を見遣る]
そっちのあんたも 人手が足りねぇんだよ
[仄かな苛立ちは声音に滲んでいただろうか。それは決して離れた場所へ立つ少女へと向けたものではなかったけれど。本当に…どうすればいいのだろう。迷いと葛藤は己の胸の内だけに、けれど平静を装える程人間できていないのが実際の所]
(18) 2013/07/17(Wed) 03時頃
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>>14 はうっ…!
[身体を襲う衝撃に逆らう事も出来ず軽い身体は地面をころころと転がった。くるくると回る世界に座り込んだまま目を回し落ち着くまで頭を抱える]
……うう、久々過ぎて防御遅れた…いや、した事無いけど…。
[ふと影が出来た…顔を上げれば相手の背に青空と眩しい日差し。落とされた言葉に瞳を細めて暫く探る様に表情の見えない相手の顔を見詰めた]
……俺まで怖い顔するとハルナが泣いちゃうから、さ。
[妹の名を口にして眉尻を下げて笑い、服に付いた泥を払いながら立ち上がり]
お帰り、ナユタ。
(19) 2013/07/17(Wed) 03時頃
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―5月1日 早朝 第二封鎖線― >>17 [メールの文面を幾度も読み返した。幾度読んだ所で納得できる筈がないのを知りつつ、最早目に映る文字は意味を成さない記号の羅列にしか見えないと知りつつ、またそれを繰り返した。文字を追う事に疲れ果てた視線を窓から覗く白み始めた淡紅の空へと移す。無性に外の空気が吸いたくなった。彷徨い歩いて辿り着いたのは無機質に張り巡らせた鉄条網の境界。靴の底で乾いた音を立てて枯れ葉が崩れた]
……ん? なんだアレ…おい、んなトコで何やってんだよ 答え次第じゃ、しょっ引くぞ
[薄靄に霞む先、長身の…男と横たわる人影。脳裏に過ったのはまず犯罪、そして次には人狼病。肌身離さず身に着けているホルターへと指を滑らせ冷たい相棒を引き抜く。トリガーに掛けた指先が少しばかり震えているのは眠気のせいだと心の中嘯いて、銃口を男へと突き付けた]
(20) 2013/07/17(Wed) 03時頃
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>>17 [うとうとと意識を手放しかけたとき、わき腹に小さな衝撃が走る。 襲撃があったのかと、声にならない悲鳴をあげ、飛び起きて逃げ出そうとするが、栄養不足の為、目はかすみ、思った以上に力の入らない体は、無様に地面へと倒れ伏した。手に届く範囲でつかめる小石などを必死に投擲するも、すべてあさっての方向へ、たいした威力もなく落下してしまう。]
私は食べてもおいしくない… どっか…、どっかいってよぉっ…! あれ…?
[ふと、かぎなれた果物のにおいを嗅いだ気がする。]
林檎…、林檎のにおい…。
[マドカは、ゆっくりとかすむ目をこすりながら、ゆっくりと匂いのする方向へ向き直った]
(21) 2013/07/17(Wed) 03時頃
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/* はい、安定の誤字来た ホルスターとホルダーが混ざったぜ_(:3 」∠)_ もういつもの事だから! 突っ込むなよー 誰も突っ込むなよー */
(-2) 2013/07/17(Wed) 03時半頃
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>>20 [落ち着きかけたところに、自分に近づいてくる新しい物音に気付き、びくりと体を震わせる。突然現れた男の詰問めいた問いかけは、てっきり自分に向けてのものだと勘違いをしてしまい、つい数時間前、封鎖エリアを越えようとした仲間が、射殺された件を思い出す。マドカは強く体を抱えこみ、小さく悲鳴を上げるように訴えた。]
私、何もやってません…! 何も、何もしません… 病気にもかかってません… お願い、お願い、死にたくない…!
(22) 2013/07/17(Wed) 03時半頃
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[自身が少女を突付いた反応>>21と、恐らくは見覚えの無い男が己に銃口を向けた>>20のはほぼ同時の出来事だった。仕事柄もあってだろうか、嗅ぎ慣れた危機に対する匂いに思わず背筋が伸び揺れ、反射で武器が無いことを示すかのよう林檎を握った左手ともども両手を半ばまで上げ──少女が怯えきったような様子で倒れ伏した>>21のがその時だった]
あ?おい、なんだ俺は女なんざ食う趣味ねーってかおい、違ェぞ! 俺は優雅にこの惨状見物に来ただけの一般人で──まずその物騒なモン下ろしてくれって!可愛い兄ちゃんよゥっ、 [流石に、銃口を向けられた上での投石攻撃には、全く当たらずとは言え腰と足が背後に引けて。傷付けられる事を何より怖れるようにも、己の顔をまず腕でガードし、政府関係者と思しき男に喚いた言葉は、しかし確り男の顔面までこの状況でも判断したものであり]
(23) 2013/07/17(Wed) 03時半頃
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>>19 [ある意味全ては様式美。繰り返されてきた日常茶飯事。吹っ飛ばされた幼馴染に手を貸す事もなく暫くの間は無言が周囲を包んだ]
防御したって無駄だろ お前はウェイト軽すぎんだよ…まあそれで怪我もしねぇってのは尊敬するけどな 取り敢えずアレ、積み直すから手伝え 相変わらず腕力には自信あるんだろ?
[ふっと、息と共に言葉を吐き出して身を起こす。顕になった口元が描くのは緩い弧。微かに目を細めて早く立ち上がれとばかりに靴先でせっつき、背後に崩れ落ちたダンボールの山を顎先で指し示した]
ハルナは元気にしてんの? あいつも随分デカくなったんだろうな
[後悔は先に立たないもの。心を刺す僅かな悔恨を口にするのは憚られて記憶に残る幼い少女の名を口に出す。謝罪の代わりに差し出した右手、彼が握ったのならば力を込めて引き上げただろう]
………ただいま
(24) 2013/07/17(Wed) 03時半頃
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──は?…ん、林檎…?……あ、ああ。こいつか?
[少女の攻撃が止んだ>>21事に、まだ状況把握をしきっていないながらも、耳が拾った単語を意味を理解するより先、口で繰り返してから。僅かに瞬き、自身の手に持った食べかけの林檎を思わず見て。──やおら身を縮こませた少女の声>>22に意識を引き戻させられた]
……、[自身が半端に、無抵抗を示す格好はそのまま。男への訴えも瞬間止めて、少女を見遣った双眸が色を抜けさせ、すぐに苛立ちににた揺らぎを顰めた表情と共に浮かべて。舌打ちをし]
なあ、…おい。こいつは、…人間だろ。人間だ。[喉で僅かに燻るように低まった声は、政府の男に向けたともつかず]
(25) 2013/07/17(Wed) 03時半頃
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/* 感染者=化け物って認識、って説明不足すぎた!あうち! 描写が追いつかないいいい頑張りますううう
(-3) 2013/07/17(Wed) 03時半頃
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>>8>>15 ……あれ?クーちゃんだ。
[ナユタの視線の先を追って視界に入った黒い猫耳フードの…少女。彼女の事を知ったのは何時何処でだっただろうか、何度か接触を試みるものの既の所で逃げられるか行き違い。本当に猫の様な少女にこんな所ででも出会えた事が嬉しく両手を振ってみる]
クーちゃんもボランティア?気が合うね。
(26) 2013/07/17(Wed) 04時頃
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>>22 >>23 [向けた銃口は逸らさぬままに倒れ伏した少女と両手を上げる青年を交互に見遣る。凍りついたような空気を少女の悲鳴じみた声>>22が切り裂いた]
あんたじゃねぇよ、そっちの男 てかあんた襲われたりとかしてねぇよな? 取り敢えず見える所には噛み痕はねぇみたいだけど
[己を守るかのように丸くなる少女へとまずは声を掛ける。その合間にも男から目を離す事はない。掌がじわりと汗ばむのを自覚して乾いた口中を湿らせようと喉を鳴らし、再び口を開き]
事情を詳しく説明しろ 銃を下ろすのはそれからだ …ついでに俺は可愛くもなんともねぇから…ふざけた事言ってっと臭い飯食わせるぞ
(27) 2013/07/17(Wed) 04時頃
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>>25 なんでそれがわかるんだ 目に見えねぇ場所に噛み傷って場合もあんだぞ?
[無抵抗を示す仕草にも標準はぶれない。油断はするなと上官に幾度も叩きこまれた――忘れた事はない。踏みしめた両足の下でまた枯れ葉が小さく音を立てる。夜明けの静寂の中で真意を探ろうと双眸を鋭く光らせ、男の顔を無表情に見詰めた]
(28) 2013/07/17(Wed) 04時頃
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>>18
[ぼんやりと考えていた思考を遮る声。聞こえた方に意識を向ければ、それこそ今まで眺めていた二人組の生真面目そうな男の子。にこりと微笑み、少し首を傾ける。]
それは、私のことかしら? 別に手伝ってもいいけれど、このとおり、力仕事には向かないわよ? 怪我した子の手当ぐらいなら出来るけど。
[笑いながら両手をひらひらさせ、先ほど蹴飛ばされていた子に目を向ける。]
(29) 2013/07/17(Wed) 04時頃
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なんだよ、俺だけロックオンってか──撃ち抜かれんのはハートだけにして欲しいね。 食えるのは飯か?鉛玉じゃねーの?
[危機感は、無論ある。しかし、元来よりの性質にここ暫くの現実感のなさも手伝い、この状況においても軽口混じりになる声を発して、しかし体は素直に男から離れたがるように踵をにじり下げさせ、コンクリ壁に足が辺り。逃げ場が無いこと以上に、己の動きを遅れて理解した事への舌打ちを落とし]
──ッ。……事情たって、…あー、ったくよゥ! 金と林檎一個っぱかしに釣られて深夜に人探し!で、そのまま寝れねーでこのクソ悲惨の元を見に来た、おっ死ぬ前にいっぺん笑ってやる為にな!…これで良いのかよ! なんなんだテメーら、病気持ちの化けモンならともかく、ちょっと境界越えたぐれーで──人間まで殺しまくってどうすんだってーの!ふざけんな!
[次第、眼前の青年へのものだけではない苛立ちを伴った言葉を、自身の状況忘れかけたような一度溢れさせた勢いに乗せてぶつけ。最早無抵抗を示す気も失った腕は落ち、苛々と髪を掻き毟って]
(30) 2013/07/17(Wed) 04時半頃
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…。人間だろ。…人間だろ。 どう見たって、こいつは、ただの女だ。…餓鬼じゃねえか。怯えてるガキだ、ただの、…ッ…人間じゃなけりゃどうすんだよ…、
[化け物、と。自ら感染者をそう呼び、そして感染者がただの人間にしか見えないことは知りながらも、理性と眼前の現実が噛み合わず。林檎を握った手指に力が篭り、ともすれば、撃たれる事と引き換えに非力過ぎる抵抗を示そうとでもいうよう体が少し重心を低め]
(31) 2013/07/17(Wed) 04時半頃
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>>29 配給の仕事なら非力でも出来んだろ? つってもそれはここでの作業が終わってからになるけどな…まあ取り敢えずはボランティアの奴らに飲み物でも配ってくれ そこで定食屋の女将がやってるだろ てか俺達にも一本ずつ頼む
[己は崩れたダンボール>>24をチアキと共に積み直しながら生真面目とは程遠くぶっきらぼうに視線を向けた。少しばかり離れたその場所では中年の女性がペットボトルに入った水をボランティアへと手渡している]
(32) 2013/07/17(Wed) 04時半頃
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>>30 そりゃそうだろ どういう意味合いにしろ襲ってるように見えんのはあんたの方だ ……どっちを食いたいかはあんたに任せる。飯が食いてぇなら…動くなッ!
[微かな音と動きがトリガーへと掛けられた指に緊張を走らせた。こめかみを伝う冷たい汗を拭う事もなく、鈍く光る銃身はただ真っ直ぐに眼前の男へと向けられる。言葉は脅しではないと伝えるように眼差しは鋭さを増して男を射抜いた]
……OK 取り敢えずは信じる…が、身元は確認させて貰うぜ IDカード寄越せ。所持してねぇとは言わせない
[後半の言葉には刹那苦渋に満ちた表情を浮かべたけれど、それすらもすぐに消し去った。出来る事ならば誰も殺したくはないのだと、胸の内の感傷を口にする事なく、けれど取り繕うかのように眉を寄せる。銃は右手に、苛立ちを隠さない様子の男を急かすかのように左手のみを差し出した]
(33) 2013/07/17(Wed) 05時頃
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>>31 そうだろうとは思う…が、確証はねぇだろ? …人間じゃねぇなら隔離、その後の事は俺の管轄外だ ………つーかな、お前ら二人共人間なら、こんな時間にうろついて無事で済んでる事をありがたく思えよ! いつ食われんのかわかんねぇんだぞ!?
[感情は引きずられるものだ。一夜の苦悩が呼び起こされるような感覚に、堰を切った言葉が溢れ出す。なんでこんな事を、馬鹿らしい、言い捨てたくなる気持ちだけは腹の中へと飲み下し、それでも抑えきれない怒りを吐き出すと、肩を震わせて目の前の二人へと感情を隠せないままに揺れる視線を向けた]
(34) 2013/07/17(Wed) 05時頃
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>>32
[きちんと作業してるところから、生真面目かと思いきや話してみると違う様子。でも荷を積み直してるところを見る限り、やはり根は真面目なのだろうと笑みがこぼれる。言われたとおりに顔見知りの女将さんに朝の挨拶と水をもらいに。「久々にあんたのすっぴん見たよ」と笑われ自分が化粧をしていないのを思い出し、ストールをひきよせ顔の下半分を気持ち隠し、ペットボトル二本だけもらい戻る。]
はい、ご所望の物はコレでいいかしら?
[とりあえず渡したら一度家に帰ってまた戻ってこよう。今は顔を見られたくなくて俯きながらペットボトルを手渡す。]
(35) 2013/07/17(Wed) 05時頃
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>>35 [空は快晴、浮かぶ綿雲を流す風は浮いた汗を冷やして心地良い。本当に変わらない空と風。空を切り裂くヘリコプターのモーター音だけが異質な存在のようだ――と考えるのは心が疲弊し始めた証拠なのだろうか]
おう、ありがとな 一仕事終わったらあんたも一本貰って帰るといいぜ…とはいっても水道に関しちゃ規制もねぇしそこまで役には立たねーかもしれないけどな
[WWSウィルスはごく弱いウィルスだ。流水と乾燥でいとも容易く死滅する――とはいえその症状と感染経路は危険極まりなくあるのだが――故に町に上下水道の規制は敷かれてはいないが、せめてもの労いをと言葉を掛けた]
(36) 2013/07/17(Wed) 05時半頃
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>>15 >>26 [「手を貸してくれると助かる」、と。向けられた言葉は自分へのものだろう。 手を貸す道理も義理もない。ただ、無下に断るのは、処世術としては無いだろう。 そこまで考えて、ひとまずは歩み寄り。ナユタに向かって話す。]
……あたしは、そこの友愛組合の人[と、チアキに一瞬目を向けて]みたいに、無償で手を貸すほど物好きじゃない。 ボランティアとか……彼と一緒にしないでくれる? それに、か弱い女の子にやらせるには少し重そうだよ、この仕事。
……ツナ缶くれたら、手伝う。キャットフードがあったらその方がいいけど、無いよね。 [自分は絶対に、無償でなんか手を貸さない。対価を求めるために対価を提示する。 ナユタかチアキが承諾さえすれば、遠慮なく仕事をするだろう。 この19歳の少女は、多少コミュニケーションが苦手なものの、動くことには慣れている。役には立つだろう**]
(37) 2013/07/17(Wed) 06時半頃
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―5月1日未明 町内部・裏通りと表通りの境界―
[表通りから暗い路地へ入り込んだ場所、それでも裏通りと言うにはまだ表通りの光が見える程度の、そんな曖昧な場所。
其処に、薬屋「三元道士」は在った。
赤を基調とした鮮やかな色彩とこの地方の物とは様式の違う家具の数々は訪れる者に異国情緒と異邦感を与える]
――……じゃア、御代は確かニ。毎度ありヨ♪
[明らかに堅気では無い男に軽く弾む声と共に小さな包みを手渡すと、化粧で飾った顔で笑みを浮かべる。 結った髪も、紅を乗せた唇も、手入れした爪も女性を象徴するものだが、それらを持つ店主は見る者が見れば“青年”である事が分かるだろう。特に吹聴する気も無かった為に、この地を訪れて3年、馴染みの客にもまだ知らない者も居るかも知れない。 もっとも、特に女性としても振舞ってもいない為に、彼の性も店の場所と同じように曖昧になっているのが実情だが]
(38) 2013/07/17(Wed) 09時半頃
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[客を送り出す為に店先に出て、片手をひらり。 途中腰に伸びかけた男の手を、もう一方の手に握られた扇子で叩き落してやった。どちらの性を望まれたかは知らぬが、生憎と男の顔は好みではない。 舌打ちして手を引く顔に出来るだけ艶やかに見えるような微笑を返すと、またのお越しヲ、と静かに送り出した。
その背中が見えなくなるとふっと呆れた様な吐息を零し、何気なく周りを見渡す。 “病”のせいで裏通りの危険度は上がっているのに、閉鎖で追い詰められた一部の住人の心は、同時に闇を濃くもする]
………商売の加減が難しいネェ…
[商品の仕入れもだが、増える一方の悩みに面倒くさそうに一人愚痴を零しながら店へと戻る。
背中で扉を閉めれば、故郷の風を思わせる店内は感染症など無縁なのだと錯覚させた]
(39) 2013/07/17(Wed) 09時半頃
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/*とりあえず、男性陣は露蝶のお店でボラギノール買っとくべき!*/
(-4) 2013/07/17(Wed) 09時半頃
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