249 【誰歓突発RP】君と、夏の終わり
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[今年の甲子園決勝は、まさに伝説だった。
前評判通りの高い実力に裏打ちされた隙のない学校と まさかの大躍進を遂げた、地元民だけの公立高校。 どちらが勝ってもおかしくない節目の大会の熱気に テレビから目を離すことができなかった。
あそこに立つ彼らは、自分と同い年。
なのに、その姿の、なんと眩く遠いことか]
(14) 2018/08/23(Thu) 01時頃
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できたー!
[ わーい、と両手を上げて開放感を噛みしめる。 あんなに悩んでいたのが嘘みたいだった。]
ののかちゃん、ありがとう。 凄い分かりやすかった!
[ ノートを片付けながらちらりと時計に目をやる。 そんなに時間はかからなかっただろうが、 ののかの帰る時間は大丈夫だろうか。 受験生にとって時間はとても貴重だ。]
(15) 2018/08/23(Thu) 01時頃
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[自分も野球部だった。 バットを握り、夏の中を駆けていた。
甲子園など目指すことすらありえない弱小校。 身体を動かすために部活をしている程度の練習。 甲子園予選は一応あったが、例年通りの一回戦を余裕で敗退。 そもそも3年は春の予選に負けた時点で引退しているので 夏の甲子園は関わりすらないわけで]
(16) 2018/08/23(Thu) 01時頃
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[真夏の熱気の中を、駆け抜ける彼ら。 対する自分はなんだ。 彼らほど優れた運動能力はなく 炎天下で努力する気合もなく だからといって彼らを凌駕するほど勉強ができるわけでもない。
毎年、わくわくしながら見ていた甲子園だったのに 今年はあまりにも、示されたものが大きかった]
(17) 2018/08/23(Thu) 01時頃
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[明日はテスト。 勉強をしなければ。 倒すべきテストがある。 その先に――未だ定まらない、進路がある。
女子生徒2人が勉強を教えあってる姿を見ても ヤマトのシャーペンは、ゆらゆらと空中を彷徨ったまま**]
(18) 2018/08/23(Thu) 01時頃
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時間取らせてごめんね。 お祭りとか行く予定じゃなかった?
[ 塾から神社はすぐ近くだ。 帰り道に寄っていく生徒も多いだろう。 中にはデートで行く子もいたかもしれない。
自分にそう言った予定は全然なかったが、 ののかみたいな可愛い子だったら いっぱいお誘いがあっただろうか。
眉を下げながらそう聞いてみた。*]
(19) 2018/08/23(Thu) 01時頃
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「 うちゅうひこうしになりたい 」
[小学校に入った年。 ひらがなで短冊に綴った“ねがいごと”は、卒業するまでに儚く消えることとなった。]
(20) 2018/08/23(Thu) 01時半頃
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/* ススムしかいなかった学ラン勢に、とうとうヤマトが加わった!
大阪桐蔭のエース(?)はすごいピッチャーでありながら 偏差値70の医学部狙えるとんでもない逸材だそうですね マンガは現実にあるんだなあ……
スケートの羽生選手も学校の成績かなり良かったそうですね めちゃくちゃ勉強出来る人はなんだかんだと運動もできるイメージです
(-4) 2018/08/23(Thu) 01時半頃
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/* ヨスガエニシは双子になるかどうか
(-5) 2018/08/23(Thu) 01時半頃
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[ 中学の制服姿で並んで撮った写真には、隣に立つ双子の兄とは一目でわかる違いがある。眼鏡を掛けた彼と、そうではない兄と。 外見の印象の差はやがて、そのまま互いの方向性をも決定づけてしまったかのようだった。 運動の得意な兄と、勉強の得意な弟と、として。]
[ それから五年と、半年。 兄と弟の違いは少しずつ大きくなっていった。 物理の問題集を解きながら、少しずれた眼鏡を指先で押し上げる。今ではある意味、家族以上に馴染み深くなってしまった体の一部。その動作はまったくの無意識だ。]
(21) 2018/08/23(Thu) 01時半頃
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[ ────からん、 ]
(22) 2018/08/23(Thu) 01時半頃
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──……はあ。
[ 手からシャーペンが滑り落ちる。 それを追うでもなく、遠い瞳で ]
テストねぇ……。
[ 沈んだ声色。 別に成績が悪いわけではないけれど、 というより、人より出来る自負はあるけれど。 進路の事>>#0となると、どうしても気鬱になる。
敷かれたレールの上を走るか、それとも…… 未だ結論の出ない葛藤を、抱えたまま ]
(23) 2018/08/23(Thu) 01時半頃
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[ そんな思考を断ち切ったのは、 教室から出て行く女子の姦しい声>>7。 窓の外から聞こえる祭り囃子に 意識がいったのは、その後だ。
御松里祭り。 今日だったっけ。
店の手伝いをしたり、勉強したり ……夜空を見上げたり。
夏休み中そんな事ばかりしていたから、 どうにも時間の流れについていけていない。 高校最後の夏だっていうのに ]
(24) 2018/08/23(Thu) 01時半頃
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[ 先までの物憂げな表情は薄れ、 そこにあるのは普段通りの柔和なそれ。
折角だし、行こうかなあ なんて 己の置かれた立場も忘れ、 いたってのんきに考えたりもして ]**
(25) 2018/08/23(Thu) 01時半頃
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/* 性別どっちにしよう・・・・・・・・・・・・・ あと年齢。誕生日は何月やろなっと 12月
(-6) 2018/08/23(Thu) 01時半頃
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/* 十二月なら十七歳かな。。。 (十八歳が良かったなという顔)
(-7) 2018/08/23(Thu) 01時半頃
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/* 男女比で性別決めようかなと思ったら半々やんけ 参考までにダイス1 1.男 2.女
(-8) 2018/08/23(Thu) 02時頃
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―― 塾:教室 ――
[一通り解いた内容をノートに記し終えて筆記具を置く。 視線が動く先は机に置いたスマホのタイマー画面。 所要時間は9分ほどだった。]
[時間配分でいえば妥当なところだろう。正答かどうかはまた別の問題であるが。明日の模試>>#0で選んだ科目を思い返しつつ、解答例が載ったページを探していく。]
……おまつり?
[その指が、少女の声で発せられた単語>>19にふと止まった。何故か少し、懐かしさを覚えながら。]
ああ、そういえば。
[春庭こころ。小中学校と一緒だった、幼馴染と言っても間違いではないだろう少女。高校は違うし、おそらく志望校も全く別のところなのだろうけれど。]
(26) 2018/08/23(Thu) 02時頃
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/* わかな男なんだ! ウェイバーくんみたいな感じ把握
(-9) 2018/08/23(Thu) 02時半頃
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[だから、ということになるのだろうか。 縁の声はこころにではなく、物思う風にシャーペンを揺らさせるヤマト>>18へと向かう。]
なあ、高庭? 松里の神社って、祭り行ったこと、ある?
[野球部員の少年とはこの塾と、兄を介しての友人といえる間柄だろうか。乱視のせいもあって球技に関しては壊滅的な縁ではあるが、運動そのものは嫌いではないのだ。観戦することも含めて。]
ああ、別に、高庭と行こうってわけじゃなくて――
(27) 2018/08/23(Thu) 02時半頃
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エニシは、こころとののか、そしてワカナへと視線を動かした。
2018/08/23(Thu) 02時半頃
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[問題集とノート、筆記具類を鞄へ片付けて。 ヤマトの席に近寄っていった。]
何人か誘って行ってみるの、どうかな? って、話、なんだけど。
[流石に、自分ひとりでは動きづらいものの。 二人で声を掛けてみれば、一人で誘ってみるよりも格段に成功率は高いのではないだろうか、と。]
今晩だし、そんなに遠くもない所だし。 丁度みんな、講習終わる時間だろ? 一巡りして解散くらいでも、って感じでさ。
[テスト前日ではあるものの、そんなに重大なイベントじゃない、そう強調するていで。そこからどう動くかは、ヤマトに少し委ねてみるとしようか*]
(28) 2018/08/23(Thu) 02時半頃
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[ぷくりと膨らんだほっぺは、 あっという間に花咲くようにほころんだ。 ころころ変わる表情につい苦笑してから。 椅子を引っ張ってきて、隣に並んだ。]
ここは、この公式を当てはめて……
公式覚えるの苦手? ならテスト開始前に覚えて、 開始と同時に答案用紙の余白に書き込んじゃう ―――っていうのも、手だよ?
(29) 2018/08/23(Thu) 09時半頃
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うん、正解。
[白いノートは、程なくして数式で埋まる。 よくできました。 なんて頭を撫でて、偉そうに笑って見せたけど。 私が示したのはとっかかりだけ、 殆どこころが自分で解いていたんじゃないかな?
苦手意識とケアレスミス この辺りを何とかできれば、 伸びると思うんだけどな。]
(30) 2018/08/23(Thu) 09時半頃
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お祭りの予定? あはは、ないない。
[手を横に振れば、顔も同じ方向へ倣う。
すっぴんでも滑らかな肌。 清涼感を与えるこころとは、対照的に 派手な印象を与えるメイク。 高校生受けは決して良くないと思う。 だからこころが思うほど、モテるわけではない。
それでも、誘いがなかったわけではないけど……。]
(31) 2018/08/23(Thu) 09時半頃
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一緒に行きたい相手とじゃなきゃ 意味ないでしょ?
[そう言って肩をすくめれば、 こちらを見詰める天地と目が合った―――気がした。
こころとは幼馴染だと聞いていたから 彼女を見ていたのかも* しれないな。 *]
(32) 2018/08/23(Thu) 09時半頃
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[誰にも言えない秘密がある。
友達にも言ったことはない。
この後も誰かに言う日は来ないんだと思う。
―――俺の秘密。
小説を書いている、などと。]
(33) 2018/08/23(Thu) 10時半頃
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なになにーナンパの誘い? 俺も混ぜろー
[天地と高庭の側に耳ざとく、目ざとく。 二人の肩を無理やり抱くとにやりと笑う。
――因みに。
塾生の男子なら気づいている者もいるかもしれないが 河野蓮は女子と殆ど話さない。
否。
女子を前にすると極端に口数が減る。 年頃男子はシャイなのだ。
その癖ナンパがどうの言うのは ……ほら、夏だから浮かれているということで。**]
(34) 2018/08/23(Thu) 11時頃
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