105 CLUB【_Ground】
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元気だよ。 大丈夫は、元気だから心配ないってこと。
ごはん、食べてるんじゃないかなぁ(食べ過ぎなくらい) おなか壊すほどHの胃はよわくないでしょ。 爪はとれちゃっても元にもどるものだよ。
[会うたび聞かれるHの近況を、 決定的なことを避けて、 とても限定的には伝えて来た。
それ以上くわしくは語らない。 自分が語らずとも、 サムがヤニクの心細さを和らげると信じていたし。]
(-166) 2013/12/24(Tue) 00時頃
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[別れぎわ、ヤニクは決まって 大好きと、 ありがとうを、 セットでくれるようになった。
六日前より以前には、なかったこと。
愛するためにつくられたもの同士の 秘密の会話でもあったのか、 それとも単に、ひとの感情に敏いかれが 独自になにか悟ったのか。 ティーにはわからないけれど、 部屋を出る前に、おおきな耳をなでて]
しってる。
[と言って、ひそやかに笑うまでがセットになった。]
(-170) 2013/12/24(Tue) 00時半頃
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ん、なにあらたまって。 プロポーズなら間に合ってますけどぉ。
[嘘である。
カフェオレボウルいっぱいのハーブティーを 両手で捧げ持ちながら、椅子を回してサムの方を向く。]
(@75) 2013/12/24(Tue) 00時半頃
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立ち会い、ね。 うん、まかせて。
あー、えっと? 英国式とアボリジニ式、どっちの式がいい?
[若い研究者の間で、立ち会いの小部屋のことを ひそかに“教会”と称するのが流行っている。 それを引き合いに出して、サムをからかった。]
(@78) 2013/12/24(Tue) 01時頃
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ぶっ
[にこにこと笑いながら冗談を言っていた唇から、 ピンク色の液体が噴射された。
何を言ってるんだお前は。]
(@81) 2013/12/24(Tue) 01時頃
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[いつHの珈琲を被ってもいいように、 身の回りには常に ウェットティッシュを置くようになっている。
慌てず騒がずそれを一枚引き出して、 ローズヒップのよい香りをさせるシャツを拭きながら ふ、と笑み混じりの溜息をもらした。]
(@83) 2013/12/24(Tue) 01時頃
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しってる。
[ゆるやかな弧を描く唇から、 ふんわりとやわらかな耳触りの、余裕めいた声が零れた。]
(-182) 2013/12/24(Tue) 01時頃
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あのさぁ……、
[顔を覆ったまましゃがみこんだサムの後頭部に カップを置く音と、ティーの声が降る。
顔を上げれば、 足を組んで膝の上に組んだ両手を乗せたティーが、 声そのままの、 おだやかな顔で笑っているのが見えるだろう。]
オレけっこー、みんなから好かれてんだよねぇ。
だからさ、 心配、いらないよ。
サムは心置きなく、ヤニクにしりを貸してあげな?
(@86) 2013/12/24(Tue) 01時頃
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あ、貸すってゆーか、献上?
(@87) 2013/12/24(Tue) 01時頃
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…──なんて、 冗談はともかく、そろそろいこっか。
もう、今日まで十分待たせたでしょ。
[言って、端末を繰る。 送り先はもちろんヤニク。
立会人としての手順は変えない。]
(@88) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
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ヤニク。
[ふわりとやわらかな、耳触りの良い声が呼ぶ。]
目隠しをして、部屋へおいで。 きみの永遠をはじめよう。
(-192) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
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[デタラメな右フックはなぜか空気清浄機に
1.クリティカルヒット 2.あたらない
1]
(@91) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
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[ガスッ。 キュウゥーン。]
…────────。
[サムの右ストレートを受けた瀕死の空気清浄機が 悲しげな断末魔のような音を立てて、活動を停止した。]
(@92) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
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花婿は、教会で待つ。 きまりごと!
[むすっ、とした顔で、 非業の死を遂げた空気清浄機を撫で、 早くいけとばかり、サムを急かす。]
(@94) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
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────…フー。
あのロケット、もう、必要ないもの?
[すれ違う瞬間、抑えた声が上司の耳に。 アイスブルーは伏せ気味に前を向いたまま。
あの日捨てられた銀は、いまだティーのポケットの中。 掻きむしられた左の首筋をちらりと見て、 今このタイミングで問う意味は──。]
(-205) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
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─教会─
[目隠しをして連れてこられる 身支度を整えたフェネックの首には赤いサテンのリボン。
着せてやった服にも赤が多いのは、 もうすぐクリスマスだからという理由の、 ささやかなサムへのプレゼントのつもり。
扉を開けて、 中で待つサムの前に、ヤニクを立たせて一歩下がった。]
おまたせ、サム。 おまたせ、ヤニク。
ほんとうに、長いこと待ったよね。 ……もう待つのは終わりだよ。
[二人へと、やわらかな雪のように降る声。 眼鏡を外したティーの瞳が、二人を見守る。]
(@98) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
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/* 同時多発風呂テロに便乗しようかと思ったけど せっかく明るい感じなのにやや暗くなりそうだからやめておいた。
ティーのお色気シーンとか誰得。
(-211) 2013/12/24(Tue) 02時頃
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[ヤニクの感謝の言葉に、ティーは沈黙で答えた。
けれど、ヤニクの手を引く左手には、 二人を肯定するようにぎゅっと力強い力が篭められた。]
(-213) 2013/12/24(Tue) 02時頃
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[二人が同じ空間に立った瞬間から、 立会人(ティー)は息をひそめ、ただの添え物に変わる。
けれど、アイスブルーはずっと、 逸らされることも伏せられることもなく、 二人のはじまりの瞬間を待っている。**]
(@100) 2013/12/24(Tue) 02時頃
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/* ドキドキ。
(-216) 2013/12/24(Tue) 02時頃
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