76 ─いつか、薔薇の木の下で。
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>>90 あ……。
[返る返事はあまりにも素直。 軽々と持ち上げられて、驚きの顔のまま、次にはその肩口に手を回す。]
ロシェ……。
[春がくると語る彼に、 雪ノ下から誰かが覗く感覚もしたけれど…。 そのまま部屋に運ばれて、ベッドに下されたかもだけれども、絡めた腕をほどこうとはしない。
ただ、そこにいるのは、美しい金髪と、ふくよなかな肌を持ち、薄紅の唇、
そして、抱かれ、ロシェをうっとりと見つめる新緑の眸。]
(92) 2013/03/27(Wed) 00時半頃
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― 自室 ―
[眸はロシェの顔を見つめ、その頬に唇を寄せた。 すり寄る感覚、耳元に、薔薇のかすれ声は続く。]
――ロシェ、 キスして……。
[願いを告げる。]
キスしたら、暖めてほしいんだ。 ねぇ……。
[指はロシェのシャツにかかる。]
僕を暖めて……。
[彼が戸惑ったとしても、指の動きはもう、止まらない。 シャツを肌蹴させれば、その胸にある突起に指を這わす……。]
(94) 2013/03/27(Wed) 00時半頃
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ロシェ……僕と、 僕と、夢をみて……。
[ロシェの表情が、薔薇の香りに侵されていること、わからないわけがない。 そして、シルヴァの恋慕を利用し、薔薇は、ロシェに口づけをせがみ、奪っていく。 その身体の衣類を剥ぎ取り、銀の髪を素肌に散らせる赤は、確実に欲望の毒を秘めて…。]
好きだよ……。 僕のことも好きだといって。
[手練手管の薔薇の前戯は、おそらく、色めいた経験がなさそうなロシェの身体を優しく、でも、快楽を感じた場所を的確に愛撫した。 その声が欲に満ちたものになれば、うっとりと、まら、彼自身の美しさも満ちて……。]
(99) 2013/03/27(Wed) 00時半頃
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――……お願い、 僕を君のものにして……。
[その箍が外れるように、 彼自身の欲望の標的が己に向いてくれるのを願って……。
薔薇の濃厚な呼気は、部屋全体に溢れ た。**]
(100) 2013/03/27(Wed) 00時半頃
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ブレンダは、細い腕は、ロシェを欲望の淵に引きずり込んでいった。**
2013/03/27(Wed) 00時半頃
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[彼は悦楽の呻きの中、 元の身体では感じることのできなかった快楽の中に、おぼれていく。
その営みはいつまで続いたか。 ひたすら限界を求めるがゆえ、薔薇はその身体がひどく疲弊したのを感じれば、その身体、捨て去ることに迷いはない。]
ああ
[潤いのある肌も、きらめく髪も、輝く新緑の瞳も、 もう、彼との営みが終わるころに、その輝きはない。
あるのは、もとの、 いや、それ以上に枯れてしまった、身体。]
(115) 2013/03/27(Wed) 13時頃
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[藁のような髪、くすんだ、そして、青黒く乾燥しきった肌、枯葉色の眼にもう輝きはない。
そして、声も出せず、 動くこともままならず、
そのまま、ぼんやりと宙を見ている。]
(116) 2013/03/27(Wed) 13時頃
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ブレンダは、息は薄くも途絶えることはない。**
2013/03/27(Wed) 13時頃
妻 ブレンダは、メモを貼った。
2013/03/27(Wed) 13時頃
妻 ブレンダは、メモを貼った。
2013/03/27(Wed) 17時頃
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/* 襲撃、ロシェセットで亡霊堕ちのつもりで動いてます。
と報告のみ
(*18) 2013/03/27(Wed) 17時頃
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満足? 満足していると思うかい?
[薔薇は、問いに問いで返す狡さを…。]
でも、全然足りないね。 この身体はもう、役には立ちそうにないし。
(*21) 2013/03/27(Wed) 19時半頃
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[薔薇は、もう、その場にはいない。 その華奢な身体が壊れる寸前までに行った淫猥な行為を糧とし、 その身を肥やそうとしている。
今、ロシェの目の前にいるのは、 薔薇が栄養を吸い取った滓だ。
名は、シルヴァと名乗る声ももう、持たないだろう。]
(121) 2013/03/27(Wed) 19時半頃
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妻 ブレンダは、メモを貼った。
2013/03/27(Wed) 19時半頃
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そして、この身体の元の主が、、満足したかどうかは知らないな。ふふ、
[薔薇は、忍んで耐える眠れる子猫に、軽やかに笑んだ。]
――……僕は、彼には手を出さない。 それは、守るよ、ちゃんとね。
彼を守りたいなら、 君は手を出さないことだね。 君は彼に手を出せば、きっと、
もう、壊れちゃうよ?
[薔薇は、静かに、でも、どこかしら妙な明朗さで。 塞き止めていただけ、欲望は深く強く、そして、重いものになるのを知っている。 だから、より、大きな糧をサイラスに求め、 今は、あえて、彼の欲望を抑えつけるようなことを。]
(*22) 2013/03/27(Wed) 20時頃
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[ロシェの様子はどんなふうだろう。 けれど、薔薇がいないあと、まるで白痴のような表情で、彼はぼんやりしていたが、
ロシェがその場を離れるなら、一言、空気のかすれは、]
――……ごめん、なさ……。
[それだけ告げて、一度瞬いだ。]
(122) 2013/03/27(Wed) 20時頃
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壊れるのは、君。 ああ、壊れたい?
[問いに薔薇は答え…。]
楽になりたい? 目をもう覚ましたくない?
それが望みならば、 叶えよう。
愛しいキティ
(*24) 2013/03/27(Wed) 20時半頃
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もう、シルヴァは、使い物にならない。 彼ではもう、君を受け止められない。
彼を傷つけず、 そして、君自身の眠りを求めるのなら。
誰かを犠牲にしなくてもならないよ。 君の、そして、彼のために。
[薔薇は薔薇のために。 キティに吹き込む。
そう、薔薇は、彼らが欲にまみれてくれればそれでよいのだ。]
(*25) 2013/03/27(Wed) 20時半頃
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もちろん、できるよね。 いいや、君はそうしなくてはならない。
彼を傷つけてはならないよ。 だって、そのためにシルヴァに欲望をぶつけたんでしょう? 彼以外は、誰でもいい、その気持ちで、既に、もう、 シルヴァを君は慰みものにした。
[その時はくすくすと笑うように…。]
――……ね 彼を守って、君は誰かを傷つける。 そして、眠りにつくんだ……。
(*27) 2013/03/27(Wed) 20時半頃
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[そんな、また彼を心に、小さな刺をたてる。 薔薇にとっては、どうでもいいこと。
サイラスがシルヴァを抱いたことも、 サイラスがヤニクを抱かないことも。
もちろん、ヤニクを抱けば、 薔薇は、サイラスを通じて、ヤニクにその欲望をすりつけるのみ。 そう、抱かれなくてもならないほどの甘美な苦しみを。]
(*29) 2013/03/27(Wed) 21時頃
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[薔薇は微笑む。悩める子猫に。]
(*30) 2013/03/27(Wed) 21時頃
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ああ。大丈夫だよ。 でも、君は許される。
君は好かれているから。 君は許されるよ。
きっと、誰も君を責めたりしない。
[薔薇は優しく、囁くように。 焚きつける。そう、己のままに欲望を走らせてよいのだと。]
君が幸せならば、 きっと、その彼も、シルヴァも、
[君を許すだろうと…。]
(*31) 2013/03/27(Wed) 21時頃
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ブレンダは、薔薇は、甘い欲望に、枝につく蕾を膨らませている。
2013/03/27(Wed) 21時頃
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――……そうだね、サイラス。 君に愛されて、幸せだよ。
[薔薇はそう、答える。 まるでシルヴァの答えのように。**]
(*33) 2013/03/27(Wed) 21時半頃
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妻 ブレンダは、メモを貼った。
2013/03/27(Wed) 23時頃
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