264 ナラティブの林
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[バステトはとても可愛かった。小学校から帰宅すれば出迎えてくれる、夜は一緒の布団で寝る。 母親以外の家族から無視とまでは言わずとも、兄とは明らかに差のある待遇に身を置いていた少年にとって、バステトは心のよりどころだった。
――しかしその幸せは長く続かなかった。 バステトがようやく成猫に育った頃、己より弟に懐いていると嫉妬した兄が、祖父母にないことないこと言いつけたのである。]
「モンドが僕の子猫を盗んだ!子猫は僕と一緒に寝てくれないだろって、馬鹿にしてきたんだ!」
[少年が三人がかりでこっぴどく叱られ、バステトを取り上げられそうになったとき。]
「にゃっ、にゃーん!」
[拾われた恩があるとはいえ、無理矢理抱こうとする兄におびえたバステトは大暴れして家から飛び出し、そのまま行方不明になってしまった。どんなに探したいと懇願しても、跡取りを怪我させたと立腹している祖父母が許さなかったのだ。
可愛い猫だったから、きっとどこかで大切にされて幸せに生きているだろう。必死にそう考えるようにしているが、未だに黒猫を見ると足が止まる癖は治らない。]
(-90) 2019/04/28(Sun) 21時頃
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なんじゃこりゃ。
[冷蔵庫の中身を片付けていたら、隅の方から海苔の佃煮の瓶が出てきた。名前は書いてない。中身は1/4以下しかないが、どう見ても忘れられている雰囲気を感じる。 海苔の佃煮は開封すると賞味期限が意外と短く、1〜2週間程度。はて一体いつからここにあるのかと記憶を遡った結果、ある風景が蘇ってきた。]
『急におにぎりが食べたいとリクエスト受けて作ってるんだ』
[10日ほど前の午後10時過ぎ、照れくさそうなパルックが少し不器用な手つきで恋人のために用意した夜食の材料の一つ。そのとき佃煮はいつも食べきれずに残してしまうから、皆さんどうぞと勧められたんだっけ。 やっぱり幸せそうでいいな、俺もあんな風に誰かに美味しいもの作りたいと羨望しつつも、思考は目の前の瓶へ向かう。]
賞味期限がせまった食材が残りあとわずか。こりゃ有効活用しないと勿体無い。
[そんな決意を呟くと、良いレシピを探すべくスマートフォンを操作する。]
(193) 2019/04/28(Sun) 23時半頃
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革命家 モンドは、メモを貼った。
2019/04/28(Sun) 23時半頃
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[「中村」と書いたビニール袋からキャベツを取り出して、千切りを始める。単純作業をしていると、自然とさっきの令との会話が頭に浮かんだ。]
助かった。令くんは優しいな。 俺も当然、君の秘密は誰にも言わないって何度でも約束するし、ちゃんと守ってみせる。
[指きりこそしなかったけれど、二人だけが共有する互いの秘密を再確認できて、とてもわくわくした。仕事頑張ってきてくださいとの励ましも、嬉しくて仕方がない。顔を引き締めようとしても笑みが浮かんでくる。]
……あっ!
[気がついたら、キャベツを丸々1個を千切りしていた。全部使ったら何人分できるだろうと困惑するのも一瞬、一人で食べきれなければ皆で食べればいいじゃないと思いついた。
方針が決まれば迷わず実行とばかりに、味付けの準備をする。]
(200) 2019/04/29(Mon) 00時頃
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