219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA
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[ 多分、意識が吹っ飛ぶくらいには 喧嘩に明け暮れていたんだと思う。 はっとしたのは、 それから、喧嘩を止めようと思ったのは、 別にオンナノコが降参したからじゃあ ない。 握りしめた拳、食い込んだ爪から血が滲んでいたから。 殴られた鼻がつんとして、やっぱりここからも赤色が垂れて、 喋ろうとして切れた口内が痺れるからで、 最後、── ふと襲ってくる虚無感に気付いたからだ。
だから、つまりは ]
(157) 2017/06/11(Sun) 20時半頃
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[ あの時のすべての"痛み"が、 お母さんが死んだ時の、 心の軋みと似ていた気がしたからに他ならない* ]
(158) 2017/06/11(Sun) 20時半頃
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[ Q.聖川遼のエントリー料は? ]
[ A.全ての痛み。 ]
(159) 2017/06/11(Sun) 20時半頃
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― 中央エリア・カタミ薬局 ―
[ 鎖を伝って、赤色の宝石から血が垂れる。 止まんないなあ って思いながら、 薬局の前、きっと狼や蛙の仲間だろう 数多のコウモリを貫いた。
ぱしゃん、ぱしゃん。 後ろからは水音もするから、 割と数は消滅させられたんじゃあ ないだろうか。
それから薬局に駆け込み、諸々買うまでは、 (シーシャの行動が早いお陰で)直ぐだった。 ]
(161) 2017/06/11(Sun) 20時半頃
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[ …自分でも出来るんだけどなあ。 ところどころ赤に染まった袖を捲りながら思うも、 大人しく処置を受けることにする>>129。 ここで反抗しても、時間がかかるだけだろうし。
消毒液が垂れても、"染み渡る"だけ。 神経が死んでるのかと思うほどに、 他には何にも感じなかった。
相変わらずの鉄仮面で、 私より"痛がって"いそうなシーシャとは 本当に正反対の表情。
巻き終われば、ん、と、 軽く頭を下げて。 ]
(162) 2017/06/11(Sun) 20時半頃
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……何でシーシャが謝るわけ。 リードみたいにちょっと遠くに引き連れるとか、 脚ごと巻けば良かったかもしれない。 次から考えてやる。
[ 一蓮托生、という意味では、 まずいことだったのかもしれないけれど。 ここで生き延びるために必要なのは、きっと 次どうするか、という思考なんだろう。
ぐるぐる巻きの右手を動かして、 ( ── 滑らかな挙動だったことだろう。 ) ハッカの飴を口に放った。 ]
(163) 2017/06/11(Sun) 20時半頃
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シーシャ。 動けるから、これから何かあったら私がやる。 ……心配したらその隙にやられるよ。
[ シーシャから治療道具を一式貰って、 適当に学生鞄に突っ込んだ。 飴をなめながら立ち上がって、 鎖を ゆらゆら、 "問題なし"と示す為に出して、揺らして。 ねえ。と。 呟く。 ]
(164) 2017/06/11(Sun) 20時半頃
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── とられたもの、分かったけど。 だからなんだっていうのかな。
(-49) 2017/06/11(Sun) 20時半頃
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[ ── 緩やかに、私の言葉が紡がれる。 シーシャの頭に、響かせるような、声色で。 ねえ、初めましてのパートナーさん。 "それ"が私の大切なものらしいことは、分かった。 でも、それっきり 私のこころは動かないんです。
どうしてでしょう ね。 これも盗られてしまったせいなのでしょうか。
私には、分かりません* ]
(165) 2017/06/11(Sun) 20時半頃
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[ シーシャを見ていた私の瞳は、 きゅ と、細められていた。
きっと視線が合ったのは一瞬だけ。 スカートと鎖を翻して、薬局の出口へ向かう。 ]
……ねー、メアリーなんとか! スカートの中すっごい見えてるけどいいの? [ そこにマジシャン>>6は、まだいたかな* ]
(166) 2017/06/11(Sun) 20時半頃
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……スカートの中見せる演出は、 止めた方が良いと思う。
[ きっと近くに居るだろう、 シーシャは私の突っ込みにどう思ったか。
なんにしたって 下着を見せるって、 それってマジックショーじゃなくて他の何か。 真面目な顔(と書いて、鉄仮面と読む)で 翼の生えたマジシャン>>172をじぃと見る。 お上品に振る舞っているけれど、 ……流石に見えちゃったものを無かったことには、 出来ないんだよ、なあ。 ]
(177) 2017/06/11(Sun) 22時頃
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── それはありがたいけど、 折角お礼にするんだったら、 えーと、なんだっけ。 "主"の倒し方、教えてくれない? 鎖と水と、後手に入るもので倒したいんだけど。 [ 鎖と、水と、もうひとつ。 言うと同時に増やして、 最終的に指をみっつ立てる。
教えてくれないなら、 いっそバッジちょーだい。って。 ねだることも忘れずに。
ゆらん、ポニーテイルと首を 傾げた* ]
(178) 2017/06/11(Sun) 22時頃
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全然。 ── 切断されても、きっと一瞬も"痛く"ないよ。
[ 瞳を細めて、挑発的に笑う。 足りるのか、足りないのか。 そこが聞けただけでも儲けものだった。 少なくとも速さに関しては、 先程の狼で追いつけるから、そこは関係なし。 …と なると 恐らく。 物理的に捉えるのが難しいなにか、 ということになる。 ]
(212) 2017/06/11(Sun) 23時半頃
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[ でも、残念。 バッジは貰えないらしく。 その代わりみたいに ぽん!と、 トランプと入れ替わる様に現れた、…杖?と。 更にそこから現れた小箱。
中には何が入っているでしょう! そんな口上つきにも思える、マジシャンの仕草。 今回入っているのは鳩でも花でも人でもなく、 願っていた ヒント。 ]
(213) 2017/06/11(Sun) 23時半頃
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[ ブレーキ、とか。 そんな偉いものじゃあないけれど、 少なくとも一度、シーシャの方は、見た>>200。
── ああ もう。 任せる って言われたら、 任されるしか、ないよね。 言質は取ったよ。 ]
(214) 2017/06/11(Sun) 23時半頃
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…じゃあ こっち。
[ 制限時間なんて要らない。迷うこと無く決めた。 理由は特にないから、直感、ってやつ。
鎖を操って、 遠くから開けるなり壊すなりしても良かったけれど。 そうするとヒントを得られる可能性ごと ── ボン!とか なりそうな気がしたから。 それはちょっとまずいかなって。 ]
(215) 2017/06/11(Sun) 23時半頃
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[ 生きるか死ぬか。 こんな時、人は恐怖を感じるものなんだろうか。
ああでも、…爆散してもどうせ痛くない、とか そう思ってしまえば、薄く笑んでしまうから。 ( シーシャの前に出たから、 きっと私の顔は見えていない。セーフ。 )
宙に浮かぶ小さな箱に 手を伸ばし。 ── 思うまま その右側を両手に包み、 "まっさら"な状態で 死神を見た* ]
(216) 2017/06/11(Sun) 23時半頃
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[ 何せ、聖川遼というおんなは、 一度突っ走ったら"痛む"まで止まらないから、 そのまま開く以外に選択肢はなかった。
本当にそちらでいい?と、 そう言われると "…良いって言ってるのに!"なんて こどもじみた反発をするようなこどもだ。
だから、そのまま ── 開こうと、して。 ]
(231) 2017/06/12(Mon) 00時頃
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[ ………思い出したから>>190、 ]
(232) 2017/06/12(Mon) 00時頃
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……、シーシャ シーシャって 何利き?
[ 手の内にある獲物、もとい小箱をじいと見たまま、 ふと思い出したかのように、もう一度 "パートナー"を 振り返った。
ちなみに私は 両利きだったり、する。 余談* ]
(234) 2017/06/12(Mon) 00時頃
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/*
あーーーうーーーんどう理由づけよう!? シーシャ変なふりごめんなさい!!
(-72) 2017/06/12(Mon) 00時半頃
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ふーん、そっか。
[ シーシャを見上げて、相槌。 そうだ、携帯を持っていた姿を思い出す>>81。 そっか、そっか。歌うように呟きは続いた。 間違えてボン!となるなんて、 感じさせないような 雰囲気だったと思う。 私自身、そう思う。 なんと、言うべきか。 こういうのは、好きな色を選ぶか、敢えて選ばないか。 そんな状況に近い気がしませんか?
ブレーキを"盗られちゃった"おんなのこは、 きっと、狂戦士に近いのかも、ね。 ]
(248) 2017/06/12(Mon) 01時頃
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[ 未練なんて感じさせず、箱から手を離した。 空いた片手で、包帯ぐるぐる巻きの右腕を撫でる。 ── 私は、どっちだっていいけど、 利き手を怪我しちゃ、まずいよね。 喧嘩の時も利き手を怪我したらアウトだって、 周りの人が教えてくれた。 そんな経験からの、 なんとなく。なんとなく、の理由。 ]
(250) 2017/06/12(Mon) 01時頃
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── やっぱりこっち。
[ 鼻歌混じりの選択。 悪夢にさぞ似つかわしくない様子で、 まるで"おんなのこ"が、 あまぁいスイーツを選ぶみたいな調子で、 左側の箱を手に取った。 ]
(251) 2017/06/12(Mon) 01時頃
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[ 気まぐれな私は、 その気まぐれのままに、 ロクに確認もせず、そのまま箱を開く。
きっと中には、素敵なものがあった …んじゃ ないかな?** ]
(252) 2017/06/12(Mon) 01時頃
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[ パァン! ]
[ ─── と爆発したのは、開けなかった方。 つまりはつい先程まで 手に取っていた右の箱だった>>255。 ]
(301) 2017/06/12(Mon) 12時半頃
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うわ、
[ 死神の思惑なんて知らない私は、 まさに 自分で自分を殺すスイッチとやらを 押そうとしていたことに まるで気づかず。
ぱらぱら舞う箱の欠片を見ていた。 ……流石に驚いたから数歩下がって。 ]
(302) 2017/06/12(Mon) 12時半頃
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…懐中電灯だって。
[ そのままシーシャへ掲げる。
── おめでとう、私はヒントを手にいれた! ……とはいえ、 使い方しか分からないような代物だから、 "どう"使うかは、行かないと分からないのだろう。
一歩、ローファーで地面を叩く。 ]
(303) 2017/06/12(Mon) 12時半頃
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── スカートの中 気を付けなよー!
[ 行こうとして あっ。 思い出したかのように 死神へ振り向いて 告げた。
ありがとー、って ぶんぶん懐中電灯を振りながら、 立ち去る死神の背を見送る。 ]
(304) 2017/06/12(Mon) 12時半頃
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いこ。
[ それからは勿論、 コキュートスまで、ダッシュ** ]
(305) 2017/06/12(Mon) 12時半頃
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