35 星降る海岸に纏わるエトセトラ
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…―――
[そういえば、イヤホンは何処においていたろうか 通信機は、まだ生きているのだろうか お家に帰ったら、確認しておこう もうすぐ、未来に帰るお祭りの日
帰る時は、未来から来た人達と合流しなければならない 道は、一度しか開かないのだから でも、誰が未来から来た人なのかは、聞いていない 通信は、しておかないといけないのだろうか]
…――――
[いや、出来るならしたくない 私がもし、帰りたくなくなった時に 私がいる事を知っている人がいたら、困るもの]
…――――
(*11) 2011/08/13(Sat) 03時半頃
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…――――
そうだね、居なくなったりしないね だから、寂しくなる事も、ないよね ずっと、一緒よね
[きっと、二人のちぐはぐは 私が、全て話さないから起こる事なんだろうけれど でも、そういう決まりなんだもの 軽々には、話せないもの 今はまだ、そんな話、出来ないよね]
ごめん、夕ちゃん 気にしないで?
(162) 2011/08/13(Sat) 13時半頃
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[遠くから、まてぇぇぇ、と言う声が聞こえる なんだろう、鬼ごっこでもしているのだろうか]
…――――?
[そちらの方を、見てみると ぴょこんと跳ねる、まんまる兎 白の、大きなお饅頭みたいな兎]
あ、真昼ちゃんだ
[あんなに大きいのに、兎鍋にされていないなんて 真昼ちゃん以外、考えられない それを追いかける、仁右衛門先生 お祭りの事に詳しい、ちょっと怖い人]
ま、まさか、真昼ちゃんを食べる気かな…?
(163) 2011/08/13(Sat) 13時半頃
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[助けなくては、と思ったけれど ここからでは、少し遠いから]
真昼ちゃん、こっち、こっちだよー
[こちらに呼ぼうと、手を振った]
捕まったら、食べられちゃうよ
[本当は、そんな理由で追いかけているわけではないのだが そう思い込んでしまっているのだから、仕方ない]
(164) 2011/08/13(Sat) 14時頃
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[こちらの方に、駆けて来るまんまる兎 それを追いかけてくる、怖い先生 なんだか、先生の方は息が切れているみたい 大人は、体力がないなぁ
真昼ちゃんを抱きとめようと、膝を折って手を広げ おいでおいでと、手招きをして ぴょこんと跳ねた真昼ちゃんは、すっぽり腕の中に収まった]
よしよし、怖かったね、真昼ちゃん
[息も絶え絶えに追いついてきた、仁右衛門先生 思いっきり睨んでやったつもりだけれど 傍から見たら、じっと見ているのと変わるまい]
真昼ちゃん、いじめちゃだめ
(165) 2011/08/13(Sat) 14時頃
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[息が整わないから、何を言っているかわからないけど 協力をさせるだの、人質だの 何か、色々話している]
真昼ちゃん、嫌がってるもの いじめたんでしょ
[曰く、祭りの日に星を降らせるのは未来人で この村にも、記憶操作を行い紛れ込んでいる その学説を証明するのに、星の降る場所に入り込みたいらしい]
記憶操作が出来るような人、相手なんだったら それを見た、と言う記憶も、操作されるんじゃないかな?
[そんな事を、想ったけれど]
(166) 2011/08/13(Sat) 14時頃
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やめなよ、怖い人がいたらどうするの?
[とめてみたが、どうやら諦める気はないらしい]
…――――
真昼ちゃん、苛めちゃ駄目だから
[仕方がないので、真昼を庇う事に専念する事にした 私が真昼ちゃんを離さないから、最終的に私ごと捕まった]
あ…――――
[怖い先生は、*やっぱり怖い*]
(167) 2011/08/13(Sat) 14時頃
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