53 走る肢体
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― 備品室 ―
[今まさにクラリスが出産していることなど知らない僕は、 彼女の願いをかなえるための道具を手に入れるため、道具のチェックの振りをして備品室であるものを探していた]
……絶対に、叶えるんだ。
[棚の目録を確認しながらも、胸の内で思うのはクラリスの事。
誰かを救いたいという理想や志など忘れてしまったかのように、 一瞬で僕の心を奪ってしまった彼女の願い。
それをかなえられるなら、僕はもう…どうなってもよかった]
(295) 2012/07/19(Thu) 10時頃
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[そして見つけた目当てのもの。 それを棚から取り出し、白衣のポケットの中にしのばせる。
あとは何食わぬ顔をしてこの部屋を出ればいい。 誰かが数を確認しに来ない限り、これがなくなっていることなんてきっと気付かれない]
………ふふっ。
[棚の戸を閉めて、そっと部屋を出る。 思ったよりもうまく事が運んだことに、漏れ出る笑み。
それをクラリスに使うときのことを夢想しながら、 僕は一人にやにやと廊下を歩く]
(296) 2012/07/19(Thu) 10時頃
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でも……赤ちゃんってどこで産むんだろう……? まさか一人では産めない、よね。
[はた、と脚を止める。
顔を上げた先には病院内の地図が描かれたボードがあり、 「産婦人科」という文字が目に留まる]
やっぱり出産なんだから、産科の分娩室……なのかな。
[地図をたどれば、分娩室は今いる場所からそう離れていない。 指で道をおい、その道順を頭に叩き込んで。 自分が所属している外科とは違うフロアへと向かう]
(297) 2012/07/19(Thu) 10時半頃
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― 婦人科・分娩室前 ―
[そして訪れた分娩室前。 閉ざされた扉の上には、使用中を示すライトが点灯していた]
……さすがに、今は邪魔できないよね。
[僕が研修医なんかじゃなくて、もう少し周りの様子に敏かったなら、きっと気付いていただろう。 出産する妊婦を待つ人が扉の前に誰もいないということに。
だけど僕は経験の浅い研修医で、 そして絶望的なほどに鈍い男だったから。
この異常さに気づく事はなく、「どこのだれか分からないけれど、新しい命が無事生まれますように」なんて、呑気な事を想い扉をそっとなでていた]
(298) 2012/07/19(Thu) 11時頃
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―分娩室―
[産まれた子を抱きかかえるゲイルの顔も子も見えない。 扉の外に、誰がいるかも解らないまま―――]
…、…
[彼女が子を連れて、新生児室へ向かうが僅かに見えた。 きっと産湯につけてあげるかするのだろう。
追う事も出来ない侭、冷えていく身体。]
(299) 2012/07/19(Thu) 11時頃
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[そうして見上げている内に、使用中のライトが消える。 無事に産まれたんだ…と、他人のことなのにほっとしながら、 お母さんと赤ちゃんが出てくるのの邪魔にならないように、扉のわきに下がった。
だけど――……]
おかしいな。 出て、こない……?
[しばらくそこに立っていたけれど、扉が開く様子は一向になく。 よくよく考えれば産声を聞いた記憶がないことに気づく]
……流産、だったのかな。 でもその割には、産科の先生たちが出入りしないし。
[そこで気付く。 この状況の違和感に。
そして膨れ上がる嫌な予感――]
(300) 2012/07/19(Thu) 11時頃
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[クラリスは言ってた。 もうすぐ、産まれるって。
だけどこんなすぐに産まれるなんて思いもよらなくて。 でも、でも――…っ]
………っ!
[分娩室の扉に手を伸ばす。 鍵は……かかっていない]
クラリス――……っ!
[僕は居てもたってもいられなくて、 分娩室の中へと飛び込んだ]
(301) 2012/07/19(Thu) 11時頃
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―――……ッ!?
[飛び込んだ分娩室のあまりの凄惨な景色に、僕は声を出すこともできずに息を飲んだ。
分娩台の上で乳房を晒し、ぽっかりと空いた下腹部からあり得ないほどの出血をした″妊婦″の姿に、僕は悲鳴にならない悲鳴を上げる]
……ら……、………
[腰が抜けそうになりながら、ぐったりとしている彼女のそばへ]
(302) 2012/07/19(Thu) 11時頃
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[痛みと出血で奪われた意識は、 深く沈みかけていて―――]
…、…
[台の上で浅い呼吸を繰り返している。]
(303) 2012/07/19(Thu) 11時頃
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く、ら……り、す……?
[血を失い青ざめたその顔に生気はなく。 だから、約束を果たせないまま、彼女を逝かせてしまったのかと……分娩台の上に投げ出された彼女の手を握った]
(304) 2012/07/19(Thu) 11時頃
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クラリッサは、遠くで悲鳴が聞こえて、僅かに瞼がひくりと動く
2012/07/19(Thu) 11時頃
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[握った手に微かに感じる脈動。 よく見れば、ごく浅く呼吸を繰り返すのが見てとれ、ほっとしたように息を吐いた]
大丈夫かい…? 僕、ちゃんと来たよ。だから、まだ…逝かないで。
(305) 2012/07/19(Thu) 11時頃
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――、……
[握られる手を、力なく握り返す事も出来ず 少しだけ指先が動く。]
(306) 2012/07/19(Thu) 11時半頃
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…、せ んせ?
[消入るほど小さな声で名を呼ぶ]
(-144) 2012/07/19(Thu) 11時半頃
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約束しただろ。 一緒に…って……。
(-145) 2012/07/19(Thu) 11時半頃
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…、……はい。
せんせ、 ――― きてくれたん、だ。
(-146) 2012/07/19(Thu) 11時半頃
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[逝かないで。 優しい言葉が、聞こえてくる。
薄く瞳を開けば弱く笑みを浮かべて]
…、せんせ が、 止血して…、…
だって、 おいしゃさま、なんで、しょ?
(307) 2012/07/19(Thu) 11時半頃
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…そうすれば、きっと、
もうすこしだけ、一緒に生きられるわ…
(-147) 2012/07/19(Thu) 11時半頃
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[弱弱しく握り返してくれるその手を一度ぎゅっと握って]
……僕あまり上手じゃないんだよ。 だから、上手に出来なかったら…ごめんね?
[泣き笑いの顔でそう答えて、 出血のひどい下腹部を見やる。
つい先ほど見つめたときとは様相を変えたそこは酷く痛々しいほどの酷い惨状に目をそむけたくなる。 だけど僕は、医者だから。
苦しいだろうに、それでも笑みを浮かべるクラリスがいじらしくて、冗談っぽく笑って見せた]
(308) 2012/07/19(Thu) 11時半頃
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[優しすぎる。 優しすぎる彼に、願った言葉は酷く残酷なこと。
壊そうとしているのは、―― 一体どちらか。]
…、… いたいのは …へいき
[彼の顔を見ることも出来ないまま 小さな声で伝える。]
(309) 2012/07/19(Thu) 11時半頃
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えっと……子宮から出血を抑える方法は……。
[思い出せ。 勉強してきた中に、その方法もあっただろう?
眼鏡のフレームを押さえて、懸命に頭の中の医学書を紐解く]
えっと……えっと、確か収縮剤を投与してそれでもだめなら術式で……。
[周りを見回せば、不測の事態に備えて副院長が用意していたんだろうか。 いくつかの薬品が置いてあった。その中に目当ての薬を見つけてそれを口に含むと、口移しで飲ませようとするだろう]
(310) 2012/07/19(Thu) 11時半頃
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[出血を止める術式はさすがに出来ないから、 この薬で少しでも出血が収まれば、と願う。
唇を離し、顔にかかる髪をそっと指で梳いて]
でも、僕は医者だから…。 患者さんに痛いこと、しちゃだめでしょ?
[乱れたナース服の直し、自分の白衣をそっと上からかける]
(311) 2012/07/19(Thu) 12時頃
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/* 静脈注射するのを飲むとどうなるんだ…ろ
(-148) 2012/07/19(Thu) 12時頃
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…せんせ、それ …は …、注 射用……、の――― っ、 ン
[触れ合う唇から、味わった事のない薬が舌に乗る。 喉をゆっくりと動かせば、それを飲み込んでいく。]
(312) 2012/07/19(Thu) 12時頃
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本当は直接粘膜に注射した方がいいんだろうけれど…ね。
[経口でも胃で消化されれば、僅かでもその薬効はあるだろうから。 クラリスの喉がゆっくりだけれども、確実に動いたのを確認して]
ね……、 どこか、行きたいところはあるかい? こんな所じゃ、落ち付かないだろ。
[二人で壊れる場所にはきっとここは不釣り合いだから。 最後の蜜月を過ごす場所の希望がないか、尋ねる]
(313) 2012/07/19(Thu) 12時頃
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……、…せんせは、 やさし、すぎるわ。
[ぽろりとまた、瞳から涙が毀れ落ちる。]
どこでも、…いい。
……、せんせ、といっしょなら。
(314) 2012/07/19(Thu) 12時頃
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優しくなんか、ないよ。 僕は只……君が好きなだけ。
[クラリスの目元の涙を唇でぬぐい、ふにゃりと笑う。 眼鏡の奥の目からは涙がこぼれ落ちそうになって、ずずっと鼻をすすった]
じゃあ、二人きりになれる場所に行こうか。 副院長が戻ってくる前に。
[あまり体力はない方だけれど、なんとかクラリスを抱きかかえて。 向かうのは――…どこか空いてるだろう病室へと]
(315) 2012/07/19(Thu) 12時頃
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…、 すき。
[小さく同じ言葉を囁く。 拭われる泪、睫毛は濡れたままで 抱きかかえられれば、こく、と頷きを返す。
白い白衣の下は赤に染まっていて 足を伝って血がまだ流れ落ちていく。
ゲイルが戻れば彼女がどこにいったかは きっと解ってしまうのだろう。]
…、はい。
[軽い体重をジョージへ任せ、行先も連れられるまま]
(316) 2012/07/19(Thu) 12時半頃
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― 産婦人科・空き病室 ―
[ヘンゼルとグレーテルのように、血の跡をてんてんと残しながら、空いている病室へとクラリスを運んだ。 一般病棟と違い、少しだけ豪奢なその部屋のベッドに彼女を寝かせ、自分はその隣に座り華奢な手を握る。
きっと本当は喋るのも辛いのだと思う。 だけど沈黙しているのも耐えられなくて、他愛のない話を続けてしまう僕は、彼女が言うほど優しい人間なんかじゃなく。 ただ、ただ弱いだけなんだ……]
(317) 2012/07/19(Thu) 12時半頃
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ジョージは、やがて恐る恐るといった様で、口を開き。
2012/07/19(Thu) 12時半頃
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……赤ちゃん、産まれたの?
[あの惨状を見るだに、無事に産まれたようには見えなかったから。 震える声で訪ねて]
(-149) 2012/07/19(Thu) 12時半頃
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― 産婦人科・空き病室 ―
[ギシ、と音立てて寝具に横になれば深めに息を吐く。 まだ、痛みは続いたままで。 全身は汗ばんで髪も顔にへばりついている。]
――…、
[ジョージが問う言葉に、こく、と頷きを返す。]
(318) 2012/07/19(Thu) 12時半頃
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