164 冷たい校舎村3-2
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/* >>-229 シークレットブーツはいていくから……(苦し紛れ)
>>-236 意外とお酒弱い月詠さんかわいい
(-238) nabe 2015/07/20(Mon) 00時頃
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― そして、2年後の4月 ―
[机の上に広げられた封筒は、9人分。 それぞれ違う宛名が書かれている。
住所は卒業前に知ったものや、メールで聞いた範囲で書いただけなので、もしかしたら届かない人がいるのかもしれないけど。 それでも、あの時のメンバーに揃って送りたかった。
それぞれの封筒の中に入れたのは、今のあたしの近況を記した手紙と、1枚のチケット。]
(196) myu-la 2015/07/20(Mon) 00時頃
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[――あの後。 >>4:36あたしを見つけてくれた、生咲家の遠い親戚に会いに行って、話をした。 先生の逮捕後に少しだけ会ってはいたが、本格的に腹を割る決意をしたのは、冷たい校舎から帰った後が初めて。
13年前のことも、拾われて育てられたことも、そして、――あたしが何をされたのかも。 その全てを、打ち明けた。
優しそうな顔をしていた老夫婦は、あたしの全てを受け止めてくれた。 あたしのことを知って、ずっと胸を痛めていたと言ってくれた。気付くのがあまりに遅すぎた、とも。 話を聞きながら、頷いてくれて、そして暖かく、抱き締めてくれた。
今まであたしが、寒さから逃れるようにいろんな人に触れていた、その全てより暖かな感覚。
あの日から家族がいなくなって、ずっと寒さに震えていた。 父親として慕った相手は、あたしの勘違いだった。 だから、独りきりなんだと思っていた。
でも――まだ、家族がいたんだって、ようやく実感できた。]
(197) myu-la 2015/07/20(Mon) 00時頃
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[あたしの心の傷も、無意識にやってしまう癖も、すぐには治らないけれど。 でも、それを和らげる力にならなれると、言ってくれた。
思い起こすたびに嫌になる、名前の“冬”の字や、“館石”という名字についても、なんとかすると言ってくれた。
あたしのこれからの進路を相談して、やりたいことを考えて。 長い時間をかけて――ようやく、決断した。
卒業後、北洋高校から遠く離れた地方に引っ越し、親戚の老夫婦の元で暮らすことを決めた。 進学も就職もしない、もうひとつの進路。
薬科大学への特別推薦枠をそのまま使って進学することはできたけど、それは断った。 “先生に生かされている”という意識は、ここで断ち切るべきだと、そう言ってくれた。 だからこれは、あたし自身の決断。]
(198) myu-la 2015/07/20(Mon) 00時頃
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[でも、なんだかんだ言っても先生には、生かしてくれたことへの感謝はしている。それは本当。 あの日に拾ってくれたから、あたしは今も生きている。
そして、あの冷たい校舎で、自分の悩みとしっかり向き合えたこと。 背中を押してくれた友人がいたこと。 しっかり別れを告げてくれた人がいたこと。 その全てがあって、あたしは前を向けている。
あたしは、今、いろんな人に生かされている。
もしかしたら、あの冷たい校舎でいつまでも本当の自分と向き合わなかったら。 悩み苦しんだ末に、自分も死を選んだかもしれない。 なんとなくそう思うと、やっぱり否定はしきれない。]
(199) myu-la 2015/07/20(Mon) 00時頃
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/* 誕生日は11月7日かな。 律一緒に飲み会で潰れとこーぜ……
(-239) ふゆのひと 2015/07/20(Mon) 00時頃
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[だからね、涼介くん。
あたしは、君の分まで長く長く生きてみせる。 いつかまた悩んだ時に、死を選びたくなくなるほどの、素敵な人生にしてみせる。
――君を忘れない、舞台の上で。
そう思いながら筆を執り、かつてのクラスメートに向けて手紙をしたためた。
「本当に伝えたいことは自分の字で書いたほうがいいよ」と教えてくれた、親戚のおばあちゃんに倣って。]
(200) myu-la 2015/07/20(Mon) 00時頃
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[「拝啓」から始まる手紙に綴った主な内容は、以下。
――みんな、元気にしてた? ちゃんとこの手紙が届いていると嬉しいです。
卒業してから、メールや電話で話をしてた人もいるけど、今回は改めて伝えたいことがあります。
あたしは今、とある劇団に入って稽古をしています。 実はね、あたしの遠い親戚が、老舗の劇団の協賛者だったんです! なんだかすごい縁だよね。
進学も就職もしなかったけど、好きなことをしてていいよって言われて、あたしはこの道を選びました。 劇団の中で役者として技術を磨いて、いつかはあたしも舞台に立つの。
涼介くんみたいな天性の才能はまるでないけど、これはこれで楽しくて、満たされてます。 稽古を続けていれば、涼介くんが役者であることに拘った理由も、いつか分かる時が来るかなあ……なんて思ったり。]
(201) myu-la 2015/07/20(Mon) 00時頃
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/* 酒のみふぉーちゅん23(0..100)x1
(-240) rei0x0 2015/07/20(Mon) 00時頃
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[――それで、実は来月に公演がありまして。 なんと、その舞台であたし、エキストラとして出させてもらえることになりました! ……まあ、30秒も出番がないくらいのチョイ役だけど。
折角なので、この手紙と一緒に無料招待券を同封しました。 予定が空いていれば、見に来てくれると嬉しいな。
最後にもうひとつ。 「館石 恋」というあたしの名前は、卒業と一緒にお別れしました。 今は親戚の家の名字だし、それに――役者としての“芸名”、もらったんだよ。
だから、今後は「館石」って呼ぶのも「恋」って呼ぶのも禁止です! 今のあたしの名前は――実際に舞台を見に来てくれた人に、教えてあげる!]
(202) myu-la 2015/07/20(Mon) 00時頃
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[できるだけ明るく崩した文体で、紡ぐ文章。 名前は変わっても、あたしはあたし。 だけど、これで自分にケジメをつけた。
書き上げた便箋を、封筒に入れる。 これを投函したら、すぐに稽古に戻らなきゃ。 エキストラといえど、全力で臨むんだ。
昨日はいいことがたくさんありました。 今日もたくさんいいことがありますように。
幸せの魔法は、鏡を見て呟かなくても、もう大丈夫。]
(203) myu-la 2015/07/20(Mon) 00時頃
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[全てを失ったあの日からずっと、冬は嫌いなままだけど。
――季節はもう、春。**]
(204) myu-la 2015/07/20(Mon) 00時頃
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/* >>-238 樫樹くん 8の樫樹くんよりマシよ。 ウザからみするわよ?
(-241) rento24ss 2015/07/20(Mon) 00時頃
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/* 雑だけど間に合った! みんなの〆ロルはこれからゆっくり読む!
同村ありがとうございました!
(-242) myu-la 2015/07/20(Mon) 00時頃
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/* (酒強い設定にしてしまったから振れない) とりあえず潰れない程度に飲んでね…
(-243) mayam 2015/07/20(Mon) 00時頃
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/*
( Д ) ゚ ゚
館石ちゃん役者か…!なんかうれしいなこれ
(-244) rei0x0 2015/07/20(Mon) 00時頃
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/* >>-241 絡まれる前に潰れてる 酒耐性8なめないで
(-245) nabe 2015/07/20(Mon) 00時頃
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──エピローグ:道の先へ──
──お元気ですか? そっちは、まだ、……冬なのかな。
[こっちは、暑いよ。 先日梅雨が明けたと思ったら、いきなり暑くなった。 そう呟いて、墓石の周りに落ちていたいくつかの葉を拾う。 あれから、いくつか季節は過ぎて、二度目の夏。
七五三の墓へは、月に1度ぐらいの頻度で訪れていた。 彼の墓の周りは、いつだって花が供えられていて、整然と掃除も行き届いている。 それを見るたびに、ああ、愛されていたんだな、と思う。 手を合わせてから、顔を上げた。 そういえばね、お兄ちゃんが帰ってきたよ、と告げる。
あの日校舎に集まった面々のその後のことはもちろん。 アヤカたちと仲直りをした後も、ついでにその後、大喧嘩の末に絶交したことも。 それから兄が世界一周に出たことまで、見境のない報告は、七五三に届いていたとしたら「そんなことまで」って苦笑されてしまうかもしれない。]
(205) Maki_hinata 2015/07/20(Mon) 00時頃
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[他愛ない話を、この世界で、もっといっぱいしたかった。 その後悔は今でも胸に巣食っているけれど、時間はお構いなしに流れてゆく。 何度も泣いて、たくさん折れて。 だけど、時には誰かの手を借りながら、超えて進んできた日々がある。]
……それじゃ、そろそろ行くね。
[立ち上がって、小さく一礼。またね。 くるりと踵を返して、軽やかに歩み出した。
行き先は、──本屋。 今日は、大好きな作家の、新刊の発売日。]
(206) Maki_hinata 2015/07/20(Mon) 00時頃
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/* では満を持して。 そろそろ投下します。
(-246) rei0x0 2015/07/20(Mon) 00時頃
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/* >>202 ぜったいに行く…!(決意)
お酒の強さ!30(0..100)x1
(-247) はねねこ 2015/07/20(Mon) 00時頃
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―そして、一人、校舎の中―
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(207) rei0x0 2015/07/20(Mon) 00時頃
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[負けられない、蹲ってしまいたくない。 そう思って好きな本を読むことの、踏ん張って立ち向かおうとして挫折を繰り返す日々の、なんて息苦しいことだろう。 だけど、時と自身の変化を経て、気付いたこともある。
籠り続けた私の世界を口にしても、笑い飛ばすことなく聞いてくれる人。 そうだね、って言いながら、でも私はこう思うよ、と言葉を返してくれる人。
案外たくさんいたし、自分の世界の小ささも随分と身に染みた。 グローバルな世界に飛び出していった友人たちも幾人かいることだし、彼らが帰ってきたならば、うんと話を聞かせてもらおう。]
(208) Maki_hinata 2015/07/20(Mon) 00時頃
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[ ぱたん。 静かに閉じた扉の音が、冷ややかな校舎に響き渡る。 涼介はゆっくり、ここに人気がなくなったことを確かめる。 もう、みんな、無事に帰ったよね? もう、ここには人はいないよね? だったらここで大声を出したって、誰にも咎められない、よね。 ]
(209) rei0x0 2015/07/20(Mon) 00時頃
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っ、うわあああああ! わあああああ!
[ 喉が潰れそうなほど、大声で叫び続けた。 今まで我慢していた分、すべて吐き出すように。 そのうち、大声を上げ過ぎて噎せ返る。けれど、それでも叫び続ける。 噎せ返るたびに、少しづつ、涙が溢れた。 ]
(210) rei0x0 2015/07/20(Mon) 00時頃
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[人生は、戦いだ。 ──でも、案外、平和に溢れていたりもするみたい。
そんなことを、思いつつ。 穂積千佳子は、今日も、物語の頁をまた捲る**]
(211) Maki_hinata 2015/07/20(Mon) 00時頃
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/* 0って全く飲めないな……コーラのんどこ。
同村ありがとうございました!またどこかで!
(-248) ふゆのひと 2015/07/20(Mon) 00時頃
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[ だって本当は行きたかった。生きたかった。 こんな寂しい所で一人、死ぬこともできず、永遠を過ごすなんて、嫌だ。 あちらの世界に帰って、無様で夢も希望も何もかもなくなった廃人のような自分を晒すのだけが、嫌だっただけ。 好きで、ここに残った訳じゃない。 ただ、ここに残る以外の選択肢がないだけだ。 ]
帰して、俺を、あっちに、皆と……! 帰してくれよ!なんで俺なんだよ!! 俺が何か悪い事したか!? いつだって、真面目に、夢のために、努力したのに……! 神様!どうして!俺が何かしましたか! 帰して、帰してくれよぉ……!
(212) rei0x0 2015/07/20(Mon) 00時頃
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[ がりがりと、爪から血が出るまで扉をひっかいて、それでも無慈悲な冷たい扉はぴくりともしない。 例えそこが開いたって、彼は帰らないだろう。 それでも言わずに居られない。帰して、皆に会いたいと。 がりがり。 がりがりり。 時間は無限にある。彼はその無限の時間、気が狂いそうな程の悲しみと二人きりで過ごさなければならない。 ]
(213) rei0x0 2015/07/20(Mon) 00時頃
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/* >>202 絶対行く
(-249) kazue 2015/07/20(Mon) 00時頃
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