278 冷たい校舎村8
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いっせーの!
[扉に、全力の蹴りを入れたのだった]*
(198) 2020/06/23(Tue) 00時半頃
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―― 現在:病院前 ――
[ ペットボトルのふたを開けて、 ジャスミンティーを飲んだ。 ほうっと白い息を吐きだす ]
……しおちゃん。
[ 届くわけないってわかってるけど、 それでも誠香は呟いた。 見上げた空に雪はなく、冬の星座が瞬いている ]
(+136) 2020/06/23(Tue) 00時半頃
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僕さ、あの校舎であんな死に方してさ、 正直、恥ずかしくて恥ずかしくて、 思い出すだけで死んじゃいたくなるくらいなんだけど、 なんでかな。一回死んだからかな。 前、向かなきゃって、思えたんだよ。
[ 未来のことを考えるたびに、 そこに自分がいてはいけない気がした。 兄のいない未来で、 笑っているかもしれない自分が許せなかった。 けれど今は、 いつまでも過去にしがみついていては いけないような気がする。 兄のいない現実に、真正面から向き合わなくては いけないような、そんな気がしている ]
(+137) 2020/06/23(Tue) 00時半頃
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……しおちゃんが抱えてるものがなんなのか、 僕は知らないし、安請け合いなんてできないけど。 でも、一回死んだ気になったら、 案外生きてけるんじゃないかな。 どうかな?
[ 帰っておいでよ、って。 テレパシー、飛ばしてみた。ぴぴぴ* ]
(+138) 2020/06/23(Tue) 00時半頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/23(Tue) 00時半頃
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[——わたしが死んで、みんながわたしという友達を失くすという矛盾。 >>180そんなの考えたくなかった。考える機会がなかった。 わたしは失くす側ばかりで、逆の立場を想定できてはいない。 >>181だから、氷室くんの声に心臓が張り裂けるほどの痛みを感じた。]
……じゃあ、どうすればよかったの……。 これからどうやって生きてきゃいいの……。
[>>185辰美くんの挑発が聞こえる。 殺してみろと彼は言う。 ああ、怖いなぁ。彼と最初に出会った時のことを思い出す。 殺そうとしてもまた壁ドンされて追い詰められるのがオチだ。 無理だ、殺せない。]
(199) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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……わたしがずっと仲良くしてた親友も、いなくなったもん。 どれだけ仲良くても、いなくならないなんて言えない。
みんなのせいじゃないよ、わたしのせいだ。 だからわたしは、 もう、……死ななきゃ!
(200) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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[扉から離れて、窓のところに走る。 夕陽が差し込んで眩しい。 ここからの景色は、雪景色なんて感じさせないあの日のまま。
窓を開ける。 そして近くの机を踏み台に持ってきて、 少しもたついたけど、準備はできた。
男3人がかりなら扉もこじ開けられてしまう。 だから、それよりも早くここから飛び降りて、 自分という存在を完全に消してやる。]
(201) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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[——踏み台に足をかけた、その瞬間だった。
>>190>>191颯真くんの声をした、誰かの言葉が聞こえた。]
(202) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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/* あついわね この校舎村 あつくない……?
(-99) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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……え、 覚えてる、って、そのこと……。
あの時の、
[記憶を辿れど、思い当たるのは1人だけ。 中学の時、颯真くんのことをよく知らなかった時、 わたしが落ちていた文房具を届けた——ああ、よく覚えてる。 すっかり忘れられたのだと思っていて。]
(203) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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[踏み台に足をかけたまま、戸惑って、硬直して、
……きっと、強引に突入されたなら、>>198 飛び降りる寸前で引き止められてしまう。*]
(204) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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[鍵をかけて閉じこもるほど見られたくなったわたしの顔は、 涙を拭う暇も無く、ぐちゃぐちゃに汚れている。**]
(205) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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[死ななきゃ、と、彼女は言う。
――冗談じゃない、と辰美は唇を噛んだ。>>200
仲良くしていた親友、という言葉に、 ふっと思い浮かぶのはCG研の光景だ。 あそこで何かあったのか。
そう思考する前に、 三人で扉を蹴り破った。]
(206) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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/* ほとんど決着ついたようなものだけど、 とりあえず明日の夜まで引っ張らせてもらう(※リアル都合)
しょうもないホストに付き合ってくれて、みんなありがとね……。
(-100) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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――葉野、
[走る。 狼のよう、というのであれば 獲物が逃げるよりも早く。
鬼のよう、と言われるのであれば 逃げる子を逃がすつもりもなく。
辰美は手を伸ばす。 踏み台に足をかけたまま硬直した葉野紫織の、 ……その右腕をつかんだ。>>204]**
(207) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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──現在・病院内>>+85──
もう一回、チャンスほしいよね 私も、わかってたなら、しおりちゃんと のんびりお話なんてしてなかったよ
ごはん、作るとか、それよりも先に… ……ううん。それよりももっと早く しおりちゃんが思い詰める前に、 この手を伸ばしたかったなって思うよ
[ ねえ、神様。私たちにもう一度、 彼女を助ける機会を与えてはくれませんか?
何かを与えられなくとも、 そう、この指先が少しでも掠められたなら、 未来は少しでも変わっていた? ]
(+139) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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[ ただ、なにもできなかったと言う彼と 愛宮心乃は同じことを思っていた。
自分のことでいっぱいで、 他人のことを考えられないなんて 敬愛するマザーが聞いたら、呆れてしまう。
でも、たぶん、きっと、 これは私の単なる妄想に過ぎないお話だけど、 ]
(+140) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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しおりちゃんは、与えてくれた
(+141) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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自分を見つめ直す機会を
(+142) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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[ 言葉が悪いかもしれないけれど、 しおりちゃんが先にやっていなければ、 私自身が、あの立場にいたかもしれない。 ……と、心乃は思っていた。
しおりちゃんが、行動を持って示してくれたのだ。 きっと、そうなんだ、って思いたい。 命≠フ大切さを見失っていたのだ、私は。
ただ、マザーのように悪意ある自分と 熱い抱擁を交わす日はまだ遠いかもしれないけれど。 生かされているという事実を鑑みて、 私は、私らしく℃v考してみていた。 ]
(+143) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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私にできて、喜多仲くんにできないこと 喜多仲くんにできて、私にできないこと ……きっと、なにもできてないことないよ
[ おしるこ缶を、ぎゅと握る。 すこしぬるくなり始めていた。 ]
(+144) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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まだ帰って来てない人たちもいる 私たちにできて、彼らにできることと 彼らにできて、私たちにできないこと
きっと、あるよ。まだ間に合うよ
[ 信じていたい、と思う。 私たちができることは、待つこと。 彼女が戻って来れた時に、 生≠共に喜び合う準備だろう。
喜多仲くんに言い聞かせるというよりかは、 自らに言い聞かせるようなものだった。 ]
(+145) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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ねえ、喜多仲くんだったらどう? 死の淵から帰ってきたら、 ともだちに、どうやって迎えてもらいたい?
[ なんて、愛宮心乃は微笑みを浮かべた。** ]
(+146) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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[3人で、力を合わせて扉を蹴破った。 あるいはそれは、葉野が俺たちに 心を開きかけていた証左だったのかもしれない。
耳障りな金属音と共に部室の扉がこじ開けられれば、 そこに広がるのは茜色の部室だ。 入ったことはないけれど、 そこはCG研の部室なのだと直感的に理解した。
そうして、踏み台に足を掛けた葉野を見るや否や 俺は瞬間的に地を蹴った>>204]
(208) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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ばっかやろ! 死なせねえ……ぞ!
[辰美が右腕を掴めば、>>207 俺は葉野の左手を掴んで引っ張った。
飛び降りなんて、させない。 俺たちの目の前で、死ねるだなんて思うなよ]**
(209) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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/*
混線がよそうされたのでそのまま窓しめにいこうとしたけど、ちょっとギャグっぽいのでやめました。すみません
(-101) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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/* しかし1dに予感がした通り、 3人にボコボコにされましたねこのホスト
辰美くんの攻撃力の高い説得力に、 北風の氷室くん、太陽の颯真くんだった……
(-102) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/23(Tue) 01時頃
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/* あついぞこの校舎村 すごいあつい……あつくない??
(-103) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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/* おんなじこと二回言ってるので寝ます
(-104) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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──現在/病院──
[ 見上げられて、目が合う。>>+121
礼一郎はおつかれさまも考えたよ。 結局どれもこの空気に馴染む気がせず、 単純に名前を呼んだりしたけどさ。
手持無沙汰みたいにいじられてる、 手の中の缶に気が付いて、 ロビーは飲食大丈夫なのかなとか、 何か買ってきたらよかったとか、
礼一郎はそういうことを考えたので、 呑気でも生きられていいですね、現実世界。]
(+147) 2020/06/23(Tue) 01時頃
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