164 冷たい校舎村3-2
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
―― 1F・3-2教室 ――
[教室の中に誰かの姿はあっただろうか。 僕は消し忘れたままの朝に書いた文字>>90を消して、 新たに黒板に文字を書き足す。
『二階端の教室にマネキンが出現。 日下部さんか?』
黒板に書かれた文字を一つ一つ眺めながら、 またひとつ、ため息をついた。]
(297) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
― 回想・自分のための演技 ―
[同じ中学だった友人がいる。 藤堂芽耶という、大人しめの女の子。
彼女が語る、兄の話にすごく興味があって、いろいろと聞いていた。 あたしには兄弟姉妹がいなかったから、そういう関係が羨ましかったんだ。
だけど、高校入学前あたりから、芽耶ちゃんとは疎遠になっていった。 彼女の家庭に何かあったらしい。 同じ高校に入ったけど、詳しいことは聞けないまま、そのまま時が過ぎて――
去年の冬の頃。 久しぶりに偶然ばったり出会った時、話しかけてみた。めいちゃん、って。
その時に返ってきた返事が、まるで男の子みたいな口調だったことが印象に残っている。
――二重人格らしい、って。そういう噂が立っていたことを、ようやく知った。]
(298) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
[しばらく会わないうちにすっかり様変わりしてしまっためいちゃんに、ショックは受けたけど。 よくよく考えてみれば、あたしも似たようなものなんだよねって思う。
あたしは、前向きの魔法で明るく振る舞っているだけ。 本当のあたしは、あの冬の日、両親が死んだ時に失くしてしまった。
だから、わかんないんだ。 ずっと演技を繰り返しているようなものだから、わかんないんだ。 自分の本当の表情、笑い方、喜び方、それら、ぜんぶ。
……だからあたしは、誰かが浮かべる“素”の表情が好きなのかもしれない。]
(299) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
[「この漫画の主人公、恋に似てるよね」って言われて、友達に見せてもらった漫画がある。>>0:155
うちのクラスの交友関係は、案外いろいろなところで繋がってたりする。 同じことに気付いた誰かが、それを必死で隠そうとしたことなどは知らないけど。 アヤカちゃんが言い出したことは、他の誰かにも伝わって、あたし本人のところへもやって来る。]
似てる? ほんとに?
[見せてもらったその主人公は、ふわふわな髪で、色も似ていて――見た目はなんとなく、似てると言われるのも分かる。
でも、違うんだ。本当のあたしはこんなに明るくないし、苦難を切り開く力もない。 物語はやっぱり物語だよ。
ああ、でも、こんな子になれたらなあ、っていう憧れはあった。 だから――無意識のうちに、その日からウインクを練習した。
あたし自身は、あたし自身のための演技で、形作る。そうして生きてきた。*]
(300) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
/* あーーーーーうれしい!この拾い方嬉しい、ありがとう……!
(-110) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
[しかしその前に。
開く、アドレス帳。タップする名前は"日下部 来夏"。 発信ボタンを押して、コール、コール。
相手が出るのを待ちながら、美術室の扉の前へ。 扉の取っ手に手をかけて、横へ力を加える。
扉は、開かなかった。 一瞬あの時のことを思い出すが、違う。
ガタンと、引っかかるように動かない感触。 鍵が、掛かっている。
その事に気づいて、 取っ手にかけていた手を外し、 ―― 解錠した]
(+24) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
/* ちかちゃんと話しながら出したかったんだけど、やむなし。
あと、めいちゃんを強引に出しちゃいました( これで1組はみんな言及されたかな……? できれば神楽くんをもう1度くらい拾いたい(できれば
(-111) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
[教室に館石さ…恋さんの姿はあっただろうか。 元気が無いように見えたなら、 ポケットの中からチョコレート>>210を取り出して、 「どうぞ」と差し出しただろう。
山盛りになったお菓子から貰ったものだけれど、 手渡しされるお菓子は気持ちの分だけ美味しくなると僕は思う。
ややあって、教室に置かれた棚を開く。 資料が入っているそこから、 ディスクの入ったケースを1枚取り出す。 霧島先生の几帳面な字で書かれたタイトルを指でなぞって、 どこか何時も陰鬱そうな霧島先生が、 嬉しそうに文字を書いていたことを思い出して微笑む。
僕たちの共通点といえば、やっぱり文化祭だろう。 それに、彼がホストなら。深く関係があるものは。
どこで見ようか考えて、3階の視聴覚室へと向かった。*]
(301) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
―― 視聴覚室 ――
失礼します。
[口から飛び出てくるのは、 いつものように慣れ親しんだ言葉だ。 扉を開けて中に入って、僕は絶句する。
天井が低く狭い車内に、ポップな柄のワイドシート。 シートに座る園児と思えた子供の姿はマネキンだ。 僕に背を向けるように、男が立っている。 その手に子供をぶら下げて。
身体をこわばらせて、一歩後ずさる、 見知った視聴覚室の風景ではなく、ここは。]
(302) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
[あの日の光景と同じ。幼稚園バス、だ。 意識した瞬間、洪水の様に飛び込んでくる。 泣き声、叫び声、意味を持たない言葉の嵐。
ゴクリと息を飲み込むと、男が振り返る。 その顔は、僕の記憶と同じ。のっぺらぼうだ。]
は、なせよ!
[言葉は思っていたよりもすんなりと飛び出した。 一声出してしまえば硬直は解けて、男に飛び掛る。
今度こそ、間違えたりなんか、しない。 僕はあの子を、見捨てたりなんて、しない。
叫び声をあげて握った拳で男に殴りかかる。 だけど、悲しいな。 僕の小さな身体じゃ、太刀打ちできない。 強くなりたい、大きくなりたいと思った。 男は手にした子供を僕に振り上げて、子供で、僕を殴りつけた。]
(303) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
[あの時もそうだった。男は吊り下げた妹を振り上げ、 椅子に、壁に、先生に、ぶつけていったんだ。 刃物はただの脅しに過ぎない。 弱者をいたぶることが目的だったんだ。 社会への報復と、そう嘯いて力を振るった。そうだろう?]
っんの、下衆野郎!
[子供を男の腕ごと抱き止める。 ――あの日の先生みたいに。 男が僕を何度も殴りつける。 ――あの日と同じように。 逆上して手を振り払い、 床に転がった僕たちにナイフ持って男が迫る。 兄弟を庇うようにぎゅっと抱きしめた。 その視界に、何かが被る。抱きしめられる。]
せん、せっ……!
(304) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
[衝撃。そしてまた衝撃。 蹴り崩されたその体は血を流している。 男が僕の頭を掴み、持ち上げた。
あの日持ち上げられた妹ではなく、僕を。
100センチを超えた程度の小さな身体は、 簡単に持ち上がって。 ナイフが閃いて胸を引き裂く。]
ぅああっ……!
[運転手の先生が、 後ろから何かで男を殴りつけるのが見えた。]
(305) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
[従兄弟にしては珍しいような、流れ出た自然な言葉>>288。それから、それを肯定する涼介>>290を交互に見て、笑う。
気持ちは分からないでもない。 親しい友人だけの世界は、酷く居心地がいい。 それは事実だ。
けれど、友人だからこそ。 簡単に切り離せるような関係でもあるからこそ、軽蔑されるような距離を作りたくなかった。 だから、自分は早く帰りたい、と。
――そう、思っていたのだけれど。]
お前ら似てるんじゃね、案外。
[茶化すようにそう言って、また、笑ってみせる。 肯定も、否定もすることはなかった。*]
(306) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
[男と共に床に叩きつけられた僕に、 駆け寄ってくる僕に見えるあの子。 怯えてしゃくり上げながら泣くその顔は、 写真で見る顔と同じ。僕と同じ顔。 あの日とは逆だね、なんて思いながら目を閉じた。
記憶が蘇る。あの日、 毟り取られた手>>0:217は、僕が手を離したんじゃない。 なるが、繋いでいた僕の手を振り払ったんだ。
今なら分かる。なるは僕を守ろうとしたんだって。 だけど、なる。ぼくは君のナイトでしょう?
おひめさまに守られるナイトって、かっこわるすぎないかな?]
(307) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
思い、出した……。
[傷つけられて、なるは僕たちを心の中に閉じ込めた。 やっつけられちゃえばいいと、男を幻想でいたぶって。 男が反省したと認めたのか、皆が落ち着いたからか、 僕の泣き声に病院に行かなきゃって思ったのか。 世界はすぐに、色を取り戻した。]
(308) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
[泣き叫んでも揺り動かしても動かない君を見て、 僕は心の中に君を閉じ込めた。
身体ごと閉じ込めたのではなく、精神だけだったのは、 この傷が治らないといけないと思ったからなのかな。 ううん、きっと少し違うね。 僕たちを必死で守ろうとしてくれた先生が、 助けてくれると信じていられたからだろう。]
(309) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
[僕が描いた、眠り姫の物語。 全てのことがよくなって、君が目を覚ますまでの物語。 それまでは僕が、君のナイトとなって守ってあげる。 だって君は、僕のおひめさまだからね。 だけど、君は目覚めなかった。その理由は。
全てのことがよくなることは、なかったから。 君はもうとっくに、終の道を歩んでいたから。
そして僕は、君とは違うおひめさま>>85に出会ってしまった。 僕の茨の檻は泡沫の夢に消えて、君は旅立つ。>>88]
(310) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
[いやだ。いやだよ。 胸に咲いた気持ちはなかったことにするから。 君を愛してる。あいしているんだ。 君を置いて、大人になんてなりたくない。
だけど、否応なしに時計は進む。 環境だってまた変わっていく。 小学生の時は終わり、私立男子中学校へと進学した。
きっかけをくれた初恋は妹の死の気配を纏わせたまま、 誰にも告げることなく、終わったけれど。 恐怖を克服した僕は、毎日の様にバスに乗る。 あの子が乗っているかもしれないから。
僕の身長はあの日から、君と共に時間をとめたまま。*]
(311) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
[倒れた僕は、いつの間にか高校3年の僕に戻っていた。 場所も視聴覚室で、幼稚園バスの中ではない。 じくじくと痛む胸を抑えて、駆け寄ったすがたを見つめる。
そこにいたのは、 僕が望んだ、同い年の君だ。]
なる。
[今にも泣き出しそうな目に、長い髪。 少しだけ、あの人に似ているかもしれない。 頬に触れれば、ぽたりと、目から涙が零れた。 口を開いて飛び出した言葉は音が無くて、 それでも言いたいことはなんとなくわかって、苦笑する。]
うん。ごめんね。馬鹿なおにいちゃんで、ごめん。 だけどね、兄弟。 君と一緒に、大人になりたかったよ。 文化祭も、君がいたらって、何度も思った。
(312) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
[傍に転がったディスクを拾って、 体を起こし、差し出した手を支えに立ち上がる。]
映画、一緒に見よう。 前にね、うちに来た樫樹くんも、 エンディングにちょっとだけ映ってるよ。
[傷ついた身体を無理に動かして、 機械の電源を入れて、スクリーンに映像を映した。 文化祭の前にやり方を教わっておいて、良かったなと思う。]
(313) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
[暗い室内。 スクリーンから零れる光だけが僕たちを照らし出す。
画面の向こう側ではクラスメイトや先生が、 どこか気恥ずかしげに演じている。 その中で異彩を放つのは、主演の七五三くんだ。 ああ、楽しかったなあ、なんて思いながら見つめていると、 彼女が僕の袖を引っ張る。 耳元に口を寄せて、囁く言葉は聞こえない。 スクリーンを指差す様子に、頷きを返す。 彼女の耳に口を寄せ、言葉>>270を囁く。 握った手は離されること無く、繋がれている。 得ることの無い幸福に、僕は静かに涙を流した。 彼女の肩にもたれ、意識は徐々に薄れていく。*]
(314) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
[いつの間にか眠ってしまっていたようだ。 揺り起こされて、ゆっくりと目を開く。 映画はエンディングの目前。まだ物語は終らない。 けれど、彼女は席を立ち僕の手を引く。
教卓の前で、バスが待っている。 僕たちを招くように、入り口が開いた。 一歩、ステップに足をかけて彼女は僕の手を引く。
僕は、首を横に振った。]
(315) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
ごめんね、僕は行けない。 僕を必要としてる人がいるんだ。
[僕にできることなんて、たいしてないんだろうけど。 それでも僕は、もう君の手を取れない。
繋いだ手は離されて、彼女は僕をぎゅっと抱きしめた。 頬に軽く口付けて、にっこりと笑う。 僕は笑い返して、同じように口付けを頬に返した。
彼女一人を乗せて、バスは出て行く。 僕の後悔と共に、走り去っていく。
あの日引きちぎった花も、いつかまた咲くのだろうか。
今はまだ、分からない。
かえろう。みんなのところへ。 そうして僕は、視聴覚室の扉を開く。]
(316) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
/* 妹のキャラセット、リンダとアイリスどっちかなーて悩ましいよね。
(-112) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
[扉を開いたその先に、影が立ちすくんでいた。
僕がよく知っていて、全然知らない、影。]
君は……
(317) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
……涼介。
[いつもの呼び名を飲み込んで、名前を呼ぶ。
七五三 涼介。僕の友達。 それ以上でもそれ以下でも無い。 僕が知る君の肩書きは、それひとつだけでいいんだ。 僕は君を見捨てたりなんか、しない。 君から出て行ったりなんて、しない。 何度だって、名前を呼ぶよ。
けれど、きっとそれだけじゃ、足りないんだろう。]
(-113) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
[その姿は、まるで回答の様に思えた。
こちらを見ている"ホスト"の影らしきものが、 ゆっくりと口を開く。
それは、僕が知らない時間>>2:145に彼が発したものと、 同じ二文字、同じ様子であったかもしれない。]
僕は……
(318) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
東彩 郁。
君と友達であり続けたいだけの、
ただの男だよ。
(-114) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
[呟いたその言葉は、届いただろうか。
誰そ彼の夢の様に、僕はこの世界からきえていく。
みんなのところへ、かえるために。
かけつけるという約束>>1:362を、果たす為に。]
(319) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
|
[ 君とまた、会うために。 ]
(-115) 2015/07/11(Sat) 23時半頃
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る