162 冷たい校舎村3-1
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[ ―――なんだかもう、いいよ、って。 責められるがままに、操られたみたいに。 虚ろな目で、喉元に刃を、突きつける。 先端が白の肌を、ぷつり、裂いて。 あたたかい何かが、流れるのを感じた。
…そういえば、コマドリは喉元が朱いんだって。 そう知ったのは、いつだったっけ。
忘れてしまった。もう、なんでも、良かった。 だって、もうすぐ、死ぬから。
わたしは、雀に殺される価値すらなくて、 ひとりぼっちのまま、自分の手で死ぬんだ。 ]
(296) 2015/06/25(Thu) 23時半頃
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[ 瞳を、閉じる。 ]
[ ねえ。とーるくん。
誰かに悪いことをしたコマドリは。 誰かの巣を、荒らしたコマドリは。
その悪いことをあなたに隠し続けている、わたしは。 保身に走って、なにも気付けなかった、わたしは。 それでも確かに、誰かに愛されているのかな。 ]
(297) 2015/06/25(Thu) 23時半頃
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[ ねえ、けいとちゃん。 誰かは、みんなは、あの詩みたいに。 こんなわたしのために、泣いてくれるのかな。
……あのコマドリは、 死んだ後も、しあわせだったのかな。 ]
(298) 2015/06/25(Thu) 23時半頃
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/* しずくちゃんのロル見て思い出したけど、当初考えてた落ちロルは兄に説得されて外に出ることでした 変えてよかった
(-118) 2015/06/25(Thu) 23時半頃
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/* >>282 シズクゎ走った…… オニイチャンがまってる…… でも……もぅつかれちゃった…でも…… あきらめるのょくなぃって…… シズクゎ……ぉもって……がんばった……でも……足…走って……イタイょ……ゴメン……まにあわなかった……でも……シズクとオニイチャンゎ……ズッ友だょ……!!
(-119) 2015/06/25(Thu) 23時半頃
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[ 卑怯だな、わたし。逃げて死ぬなんて。 いつまでも、ずっと、あの日から逃げたままだ。 ああもう、嫌われるのは、壊れるのは、
…やっぱり、怖い、な。 ]
(299) 2015/06/25(Thu) 23時半頃
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" " [ 言いたかったもの。 いつも使っていた、まほうのことば。 でも、もうつかえなくて。息すら、吐けなくて。 遠くの方で、ロビンちゃんって、 わたしを呼ぶ声>>269が、して。…ほんもの、かな。 あのね、おねがいだよ。 どうか見つけないで、やさしいひと。
ああ、でもさ。もしかしたら、って思っていいかな。 もしかしたら、さ。 この願いって、わたしのためじゃなくて。 きっと、―――――― ]
(300) 2015/06/25(Thu) 23時半頃
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ごめん、ね。
(301) 2015/06/26(Fri) 00時頃
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[ 赤が、散る。
窓の外へ、ぐらり。
おちて いく ]
(302) 2015/06/26(Fri) 00時頃
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[ …チャイムが、鳴る。
二階の渡り廊下。そこの窓から、見える光景。 緑の地面の中に、無機質な薄いブラウンと、 それから、錆びた赤色。
目を凝らせば、きっと見えるだろう。 喉元はばっくりと裂かれて、 溢れた朱が胸元まで染まった、マネキンがあることを。
傍に落ちているものは、 赤にまみれた、矢羽にも見える銀のナイフ。 ]
(303) 2015/06/26(Fri) 00時頃
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[ ―――ああ、それはきっと、 飛べなくなった駒鳥の雛の、哀れな骸** ]
(304) 2015/06/26(Fri) 00時頃
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/* いっしょにかえろう。ひなこちゃん。
(-120) 2015/06/26(Fri) 00時頃
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/* 兄はけっしてできた人間ではなくって、むしろ顔はかっこいいけどダメな人間で、でもそんなに人間くさいのに、しずくの目には輝いて見えたから。 だからしずくは、兄が大好きだったのです。
(-121) 2015/06/26(Fri) 00時頃
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/* あの、しずくちゃんのメモ、みんな、て、秋野も含んでますか……(泣きそう
(-122) 2015/06/26(Fri) 00時頃
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―深夜:外―
[慌ただしい音が静まり返った暗い家に響く。 焦って着替えた洋服は所々よれているけれど、 そんなことを気にしている余裕はなかった。]
秋野くん……!!
[さっき>>+9風子ちゃんから掛かってきた電話。 彼が病院に搬送されたと、震えた声で教えてくれた。 他のクラスメートにも掛けてまわっているけれど、 夜中だからなのか繋がらなかったらしい。
自殺未遂。 いつも楽しそうに過ごしていた彼が、どうして。 あの異常な校舎でもいつも通りだった彼が――]
(+15) 2015/06/26(Fri) 00時頃
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[そこまで考えて、ようやく気付く。 異常な状況で通常なひとこそが、異常なのだと。 わたしも、そうだったじゃない。
校舎での出来事が現実だったのか、夢だったのか。 根拠はないけれど、あれはただの夢じゃない。 そんな気がした。]
あの病院って、確かこっち……
[羽織ったカーディガンの上から軋む肺を押さえつけて、 教えてもらった病院までの道を走る。 死んだように静まり返る暗闇が、無性に不安だった。**]
(+16) 2015/06/26(Fri) 00時頃
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/* あーーうーー やっぱり、出来るなら秋野も帰らせてあげたいなぁ、めちゃくちゃだしどうしようもないこだけど……
落ちロル2人ともとっても綺麗でした。おつかれさまです。 しずくちゃんが前に進めたのが本当よかった…… 徹くんとひなこちゃんは、現実帰ってからが本番の2人だねぇ。はーー、素敵だった
(-123) 2015/06/26(Fri) 00時頃
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/* 万里ほんとよかった…よかった…(号泣 あと秘話ありがとうすげえ嬉しい
(-124) 2015/06/26(Fri) 00時頃
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