228 吸血鬼の宴
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[祭壇の上、ふと、違和感を感じて視線を向けて歩み寄る]
……なんだ……?
[月狂いの供物。 離れて久しい記憶を呼び覚ます。 満月の夜、捧げられる特別な食べ物やそれに類するもの、だったはずだ。 ――8>>#3>>#4]
(314) 2017/10/05(Thu) 10時半頃
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……人間の食べ物か。
[>>#4/8 茄子に挽肉を詰めて焼いたもの、だったか。 残念ながらエドアルドは血と花以外の味を感じ取れない体質だ。手を付けず、そのまま硝子の蓋をしたままとする。
礼拝堂の一番前の席に腰を下ろし、 両の指を絡めて膝の上に置き、目を伏せた。 この想い、この、感情の、名前。
―――物思いに耽る。*]
(315) 2017/10/05(Thu) 11時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/05(Thu) 11時頃
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/* 食べないよなあ…食べない…。 これ持って行ってもいいかな…。
(-118) 2017/10/05(Thu) 11時頃
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─ 廊下→ ─
[お気に入りの宝物を、持っていろと押し付けて>>306 黒い犬はその人間の掌をべろんと舐めた。
温かくはなかっただろう。マーキングのようなそれは、青年の手に墓土と月光の匂いをつけて、離れる]
ぅるるるる
[廊下から、扉を抜けて書斎へと消えた獲物>>299へ顔を向けた。 何かが弾けて割れる音。
尾をパタンと振って、黒い犬は緩やかに駆け始める。 書斎、窓、そして外へと]
(316) 2017/10/05(Thu) 11時半頃
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─ 外 ─
[城門は閉ざされ、周囲は濃密な霧が阻み。 そして天の星と満月は身じろぎもせず同じ位置で光っていた。
呼び交わすような、獣の遠吠えが遠く近く。
書斎の窓から逃げた男には、迫るようにも、また時折進行方向を塞いで誘導するようにも、犬の気配を感じさせ。 黒い追手は、猟犬というよりは牧羊犬めいた軌跡で男を追う*]
(317) 2017/10/05(Thu) 12時頃
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[一方その頃
──私も庭園にいた。
記憶が確かであるなら、あれから大広間を辞し。 浴室へ案内しようとする召使いに、いや私は露天風呂に行くのだと据わった目で言い張り、そして勝手にシャキシャキ歩いて、
庭園で動けなくなって潰れていた。
死んでいる、という表現が相応しくないならば、眠っている。 月光柔らかい四阿のカウチに私の弛緩した身を預けて、 薄く火照ったままの頬に吹く風が心地好い、などと]
(318) 2017/10/05(Thu) 12時頃
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[月光の注ぐ四阿
夢と死の狭間を揺蕩う感覚。 鏡が見せた幻>>0:290が浮かんでは消える]
[フィン、と名乗る街の情報屋は、あるいは私のこの顔に覚えがあったかもしれない。
私自身が知ることはなかったが、私の姿絵が描かれた捜索願>>0:340についた金額は桁がひとつ多い。 それは、最早支払われることもないだろうという諦めにも似た額だった。この顔の娘が行方知れずでいる期間は既に、赤児が大人になり、大人が老いて墓に入るほどの長さになっていて**]
(319) 2017/10/05(Thu) 12時半頃
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[――幼い頃、友達と遊んだ帰り道。 人間である子供は同じく人間である大人に勾引かされた。 需要があれば供給で利を得ようとする者が現れるも摂理か。 多種多様な目的で人間さえも売り買いされる闇があり 子供はそれに巻き込まれただけ。 子供の両親は甚く心を痛めて子供の捜索に心血を注いだ。 玉石の捜索依頼>>0:340の中にそれは未だ紛れ込む。
細工師の親父に拾われ日常に戻った子供はそれを知らず。 もう、死んだものと思われているだろう、と 大人になった今も、両親の事を探そうとはしなかった。]
(320) 2017/10/05(Thu) 13時頃
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[伏せた睫毛が小さく震える。 重い瞼を開ければそこに広がるのは 見覚えはあるけど見慣れぬ白い部屋。 身を起こそうとすればくらりと眩暈がして額を押さえる。 はら、と落ちるは貴人の纏うであろう上質な上着。 引き寄せて、それが誰のものか思い出せば、深く息を吐き出した。]
――… 何処までが 夢、なんだろ。
[首筋も、口腔も、血の生々しさは薄れていた。 どれだけの時間が経ったのかはしれないが、 気を失っていたことははっきりとわかる。]
(321) 2017/10/05(Thu) 13時頃
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[昔はひとりであることも平気だった。 細工師の親父と暮らすようになってからは 暫くひとりで眠ることができなかった。 それも数年で癒えて、ひとりを時折寂しく思う程度。
今も寂しいと思う。 けれどひとりであるからというよりも 意識手放すまで傍にあった存在が居ない事が寂しい。]
エドアルド……、
[名を小さく紡いで上着を淡く抱きしめる。]
また呆れさせてしまったかな。
[ぽつり呟きソファの背凭れに身体を預けた。]
(322) 2017/10/05(Thu) 13時半頃
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― 二階廊下 ―
[かつての花の騎士、今の花の女王の前から身を引いて、ふと視線やればタペストリーに隠れた贄がふたつある。 はて、もうひとつはどこへ行ったかと思いもするが、さして気には留めなかった。 なにより、魅惑的な赤に視線が吸い寄せられる。]
おまえは、外で私を覗いていた人間だね。 美味しそうなこと。
アヴェルラ卿が堪能された後ででも、味見してみたいことだ。
[微笑み。 もうひとつの人間にも誘う視線ひとつくれて、 同胞ふたりへ目礼し、ふいと影に溶けた。]
(323) 2017/10/05(Thu) 13時半頃
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― 温室 ―
[どこへ行くかの確信があったわけではない。 未だ、血を共鳴させて居場所を知る力は解放されていない。 単純に、召使いらに尋ねて歩いただけだ。 こういう風体のものを見なかったか、と。
途中見つけた2(>>#3>>#4)をつまみながら、温室の入口に影を落とした。]**
(324) 2017/10/05(Thu) 13時半頃
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/* 芋…… あっ。傷治っちゃう!
(-119) 2017/10/05(Thu) 13時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2017/10/05(Thu) 13時半頃
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/* Q.ところでランダムでススキとか出てたらどうしたんですか? A.嬉々として食べました。
(-120) 2017/10/05(Thu) 13時半頃
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[やや伏せた翠が不安げに揺れる。 膝の上に置いた手、開いて、握って、また開いて。 掌に何もない事が、掴めずにいる事が虚しくもあり。 雲上の存在。 諦めた方がきっと楽だ、と分かっているのに、 金砂舞う琥珀の眸が、 名を呼ぶ玲瓏たる声が、忘れがたく 心を惹きつけるまま、在る。]
あー…、もう、一目惚れとか、
[胡散臭さしかないよなー、なんて自覚はあって もっとマシな理由見つけられなかったのか、と。 無造作に跳ねる髪をカリと乱暴に掻き、 ふとサイドテーブルに目を遣る。4]
(325) 2017/10/05(Thu) 14時頃
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―2F:礼拝堂― [吸血鬼の居城に礼拝堂。 より豊かに、より愉快であることを重んじるオズワルドらしいと謂えばらしい。贄として誘い込まれた者が、神の加護を信じて逃げ込んだこともあったかもしれない場所だ。 祭壇の後ろ両側に、薔薇の彫刻で飾られた鏡が埋め込まれているのも、それを予想しての趣向であろう。鏡越しの遠見は城主の力のひとつなのだから。 ――今、此処に居るのは、今吸血鬼たるエドアルドひとりだが。]
……、
[ふと、自分の腰あたりに俯けた視線を遣ったとき ぁ、と気づく]
……しまった
[レイピアがない。 トレイルに手を掴まれてから、それからどうしたのだったか。客室のソファの影にでも転がり落ちたのか―――触れる指先を思い出しては口を覆い、眉を寄せて俯く顔が赤い*]
(326) 2017/10/05(Thu) 14時半頃
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/* レイピア拾う描写なかったし俺も忘れてたし これは置いてきたなって感じだった
(-121) 2017/10/05(Thu) 14時半頃
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―― 白の客室 ――
[サイドテーブルにあったのは丸い形の菓子>>#3だった。 見慣れないそれを怪訝そうに見詰める。 翠を眇めて、おそるおそる手を伸ばした。]
こんなの、あったっけ。
[覚えがなく、首を捻る。 半分に割ってみれば、餡が生地に包まれるのが知れる。]
……ん。 菓子、だよなぁ。
[食べても平気だろうか、と思うのは 誰が何のために用意したか分からぬものだから。 腹ごしらえすれば動きやすくなるか、とも思うが 悩ましげに、手にした菓子をじーっと見ている。*]
(327) 2017/10/05(Thu) 14時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2017/10/05(Thu) 14時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/05(Thu) 15時頃
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[月餅を手にして暫し。 宴の目的を考える。 吸血鬼の遊戯であるなら、毒はなさそうだと結論付けて 思い切って一口、ぱくっと頬張ってみた。 餡に混ぜ込まれた木の実の食感は楽しい、けど]
……あま、い。
[おいしいとも思うが飲み物が欲しくなってくる。 口付けた半分を平らげて、もう半分は もとあったサイドテーブルに置いておくことにした。]
(328) 2017/10/05(Thu) 15時頃
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[飲み物、食堂になら何かあるかもしれない。 悪戯な風に飛ばされた先を思い出す。 借り物の上着を腕にかけて立ち上がる。 何かが足に触れる。 硬質な高い音が響き]
え、これって、
[首筋に突き付けられたそれがソファの影に見える。 拾い上げて、悩ましげに柳眉を寄せた。]
……得物なら無いと困るかな。 探して届けるのが正解か それとも取りにくるかもしれないし、 此処に置いておいて……
[ううん、と唸るうちに月餅の不思議な効果が働き 傷はじわりと塞がって、血も少しは補われてゆくか。 随分と身体が楽になっていた。]
(329) 2017/10/05(Thu) 15時半頃
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― 礼拝堂 ―
[そこは、城の他の部分と同じく絢爛に造られ、精緻な彫刻と色彩豊かな絵画に飾られた空間だった。 ステンドグラスの嵌った薔薇窓から落ちる満月の光は、とりどりに色を帯びて床に花を咲かせる。 豪奢の中に荘厳さえも感じさせる空間だったが、祈るべき対象は無く、祭壇のみがあった。 時に贄を載せることもあるだろう、大理石の壇だ。
壁に埋め込まれた鏡は、人の全身が映るほどに大きい。 僅かにつけられた角度によって二つの鏡の光が交わる場所に、なにかの像が揺らいで結ばれた。]
(330) 2017/10/05(Thu) 15時半頃
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楽しんでおられるか、ヴィリアーズ殿。
[低く豊かな声が礼拝堂の天井に響く。]
些か心浮かないご様子。 今年の贄は、お気に召さなかっただろうか。 貴殿に相応しい饗応を用意できていればよいのだが。
[常よりも饒舌なのは、酒精の影響もあるだろう。 言葉とは裏腹に機嫌よく語りかける。]**
(331) 2017/10/05(Thu) 15時半頃
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/* えー…ヨーランダちゃん動きが軽やかすぎてうまい。 ていうかみなさんの設定がやばい。 自分が、何も考えてなくて軽率に飛び込んだのばればれすぎるし、低脳なのもばればれすぎる。
(-122) 2017/10/05(Thu) 16時半頃
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/* とりあえず、ご飯たべてシャワー浴びて、 就寝準備完了してから文字を書きます。
(-123) 2017/10/05(Thu) 16時半頃
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/* 早いとこ一回死んでおきたいボーイ。
(-124) 2017/10/05(Thu) 16時半頃
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―2F礼拝堂―
[年月を重ねた大樹よりもなお雄大なる響き。 荘厳なる礼拝堂に相応しい声。]
…――っ、シュピーゲル卿
[椅子から立ち上がるは生真面目さ故。 虚像と虚像が交わり、揺らぐ姿に向き直る。]
……いえ、そういう、わけでは。 寧ろ、――心に食い込んでどうするかと、思っている程で。
[其れは確かに嘘ではなく、 人間相手には誇りが邪魔をして紡げぬ心情の吐露とも謂えた。
まだ彼以外の贄には会えてすらいないのだが、“キミは他の獲物も狩るのだろうか”、と語りかけられた声を思い出せばどうにも引っ掛かりを、覚えていた。]
(332) 2017/10/05(Thu) 16時半頃
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――、獲物に酔うは、…恥でしょうか。
[ぽつり、とごく小さく、 弱音のように言葉を置いた。 嗚呼、――あまりに宴に相応しくない、と思い直したか伏せていた顔を上げ。]
…貴方様の心躍らせる獲物は居りましたか?
派手な音も聞こえましたゆえ、 狩りも白熱しているものかと。
[きっとそう、酒も進むほどにであろうと、予想して*]
(333) 2017/10/05(Thu) 17時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/05(Thu) 17時半頃
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[血族としては華に欠ける───と思い込んでいるらしき青年が立とうとするのを片手で制する。構わない、との仕草だが生真面目な彼がやはり立ちあがるなら、目礼で応えた。 思い惑うらしき言の葉が零れれば、低い声で笑う。]
ヴィリアーズ殿を酔わせるほどの極上が居たならば幸い。
なに。宴の楽しみ方はそれぞれでな。 玩具箱を描き回しに来るものもいれば、死に遊びに来るものもいる。 貴殿が望むなら、酔うてみるのも一興。
狂艶の月のもとで、恥ずべきことなど何もない。 想像の馳せるままに楽しまれよ。
(334) 2017/10/05(Thu) 19時頃
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[狩りに話及べば、手に弄んでいた空のカクテルグラスを掲げてみせる。]
書斎に獲物が三匹。いずれも生きの良い者らであった。
実はヨーランダ殿と賭けなど楽しんでいたのだ。 アヴェルラ殿がどの獲物を選ばれるか賭けたのだが、さすがは千の花を愛でる方。三匹ともを舞の対手とされてしまわれたよ。
今は逃げ散っているが、遠くではないな。
[城の主が望めば、誰がどこにいるか知るのは容易い。 尋ねれば、居場所を告げもするだろうが]
(335) 2017/10/05(Thu) 19時頃
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枷など心のうちにしか存在しない。 全ては望むままに、だよ。
[繰り返しのように言って、顎髭を一度撫でた。]**
(336) 2017/10/05(Thu) 19時頃
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