88 めざせリア充村3
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[からからに乾いた唇を、乾いた舌が舐める。 血の味は、どちらのものなのだろうか]
……舞姫殿、これが最後のチャンスだ。
逃げるなら、逃げてみせろ。死にたくないなら、助けを呼べ。
[鋏を、志乃の肩から抜く。 そうして、喉元に刃を向けた。
全員に聞こえるように、大きな声で死刑宣告をする]
(205) 2013/06/30(Sun) 12時頃
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……志乃、頼むから。
[そう、これが最後のチャンス。 だから、必死に祈りを捧げる。 もしも、この祈りが届かなかった、そのときは……]
生きて、くれ……
[彼女の覚悟に、応えよう]
(-155) 2013/06/30(Sun) 12時頃
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……終わらせる、ため。
[感情の見えない声での回答>>194を復唱する。 戦いを?この争いを? それとも、「仲間」とのつながりを?
首元を狙った手は、 後ろへと退くことで避けられる。
向けられた左手の先が欠けていた。 そのことにわずかに心が痛んだものの。 足を地面につけてもう一歩を詰めようとしたところで、 雷で編まれた柵が周囲に広がった。]
いっ……!
[前へ伸ばしていた左手の先が檻に触れて痺れる。 形を持たない柵は少し揺らいで、けれど腐り落ちることはない。]
(206) 2013/06/30(Sun) 12時頃
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[青白い檻の中で、ライジを睨みつける。 現象物との相性は悪い。 無理に破ろうとしたら雷に焼かれるだけだろう。 その時聞こえた、微かな響き。]
…この音……
[胸の痛くなるような響きに意識を逸らす。 それはライジもまた同様だったようで、 周りを囲っていた檻がゆるみ、薄らぐ。
それを見て。 息を止めて檻の外へと体を投げ出した。]
(207) 2013/06/30(Sun) 12時頃
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[泥の上に倒れこむ。 弱まっていたとはいえ雷が皮膚の表面を焼いて、 ちりちりとした痛みがはしる。 それを無視して、音の源を探して走った。
ライジは追ってくるだろうか。*]
(208) 2013/06/30(Sun) 12時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/06/30(Sun) 12時頃
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[“舞姫”の音を無くせば 我が軍にとっての戦場は濁るだろう。 彼女の奏でる甘やかで残酷な音は、 退路も希望も断たれた兵士たちの 最期の救いだった。
ソフィアに破られ雷の籠は壊れた。]
志乃、ありがとう。
[駆けていくソフィアを負うことは無く、 戦場に響く死刑宣告(>>205)に 反応を返す事も無く。]
(209) 2013/06/30(Sun) 12時半頃
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…… ナユタは連れて帰る。
[まだ呆然としたままなのか、 動きの鈍いリッキィの傍からナユタを引き離し。
さすがにちょっと重かったが、 彼の亡骸を抱いてこの場を去るつもりだ。 ナユタは、叶うなら、 故郷の土に帰してやりたい。
途中、 もし背後に攻撃を仕掛けてくる者が在るなら、 そのすべての頭上に落雷を呼ぶ。*]
(210) 2013/06/30(Sun) 12時半頃
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/* 全員の死に際に立ち会えそうなんだが…何もしてないのに(
(-156) 2013/06/30(Sun) 12時半頃
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― 拠点 ―
[“天使”に続いて“斬り雨”が討たれ、 “舞姫”の帰還も絶望的であるとの報告を。
“魔女”もまた、忽然と行方が解らなくなったと そこで諜報をまとめる男から聞いた。
ひとりすごすごと生きて戻った俺は、 しばし、“飼い主”たちから折檻を受ける。
濡れた地面に顔を押し付けられて、 泥を飲みながら、ようやく、少しだけ泣いて。
涙の滲む目元を靴底で踏みつけられ、 ほんの短い時間だったが そのまま気を失った―――*]
(211) 2013/06/30(Sun) 13時頃
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― 戦場 ―
[赤軍は、持ち駒の中でも選りすぐりの 使える“魔法使い”の隊の大半を無くし、 焦った末に、 無機質な兵器による防衛の体制を固めると決めた。
防衛地点として設定された拠点周りの数カ所に、 戦力のほとんどを集結させる命が下され。
半刻後には、 真っ赤な人の壁が、赤の拠点を取り囲む。**]
(212) 2013/06/30(Sun) 13時頃
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[聞こえた宣告>>205。 その声の方へと向かって、水を蹴る。 近づくにつれて地面はぬかるみからただの土へと変わっていく。 少し痛んだ足首に、歯を食いしばって速度を上げた。
チアキが志乃を殺すのか。 兄妹のようだった二人が。]
……邪魔っ!
[青い服を見て寄ってくる赤を、かわして触れて腐らせて。 チアキの鋏が降ろされる前に、辿り着くことは叶うだろうか。]
(213) 2013/06/30(Sun) 13時頃
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/* ぼっち……ライジ…(なでなで
(-157) 2013/06/30(Sun) 13時頃
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[触れた頬は、少し冷たい。 濡れた感触。でも、その感覚さえ遠くなる。
視界が歪んで、髪に隠れてチアキの顔は見えないけど]
っ、……悪夢は、終わるの、これで終わり
助けは、……呼ばない、逃げも、しない
[高らかな、死の宣告。 それでいい、それで……喉元に触れる冷たさに微笑んで]
"――あなたが、殺すの、は"
(214) 2013/06/30(Sun) 13時頃
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"私で、―――…最後、"
[呪いの様な願いを囁いて、静かに目を閉じた。 途切れ途切れに口遊むのは、寝る前にいつも歌っていた唄。
今日も生きていて良かったです。 今日も幸せでした。
死んで逝った"家族"たちに、報告する為の唄。 今から、そっちにいるからね。
残る人たちには、どうかどうか――幸せに、 最後に歌う唄くらい、誰かの幸せを]
(215) 2013/06/30(Sun) 13時頃
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[目が良く見えない。耳が良く聞こえない。 だけど、微かに聞こえたソフィアの声に視線だけを送って
唄いながら、微笑んだ。 チアキの刃が、喉を引き裂く所を見せたくはなかったけれど
喉を裂かれれば、紅が散る。 赤く、紅く、朱く。
牡丹の花が落ちるように、伸ばした手が地に落ちた―――…**]
(216) 2013/06/30(Sun) 13時頃
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大好きよ―――…アキ兄様、
[音になったか分からない。 それでも、本当に最期の言葉はずっと、 ちゃんと言えなかった言葉を告げたくて
弱い弱い音色は、響いて―――…消えた、]
(-158) 2013/06/30(Sun) 13時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/06/30(Sun) 13時頃
琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/06/30(Sun) 13時頃
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/* しかも、花間違えたと言う。椿だよ椿!! あかん、特急するといかん。
(-159) 2013/06/30(Sun) 13時半頃
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[ケイトがヤニクに話すのを聞く。>>+34 淡々と話す彼女の思惑がわかってしまい、 困ったなとため息をついて膝を曲げ、 ヤニクには聞こえないように告げた。]
(+41) 2013/06/30(Sun) 13時半頃
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本当にかっこいい女だなお前は。 だがそれは俺の役目だ。 馬鹿なおじさんの顔を立てると思って、ここは譲ってくれ。
(-160) 2013/06/30(Sun) 13時半頃
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……なぁ、お前らの性格を分析して、 レポートにしたのは誰だとおもってる? 一番近くでみてたのは、誰だと思ってる? 俺が何も知らなかったと思うか?
[それはケイトにだろうか。 それともヤニクにだろうか。 ただそう問いかけて、 できれば冷ややかな笑みでも浮かべて。 ヤニクがなにか言う前に、あるいは何かする前に。 さっさとそこから立ち去った。**]
(+42) 2013/06/30(Sun) 13時半頃
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…………。
[志乃の手を、透明な涙が濡らす。 繰り返される気丈な言葉。 いつの間に、こんなにしっかりした子になったんだろう。
素人目にも、もう助かりはしないだろうと、そう思うに充分な出血。 それでも、志乃は一度も弱音を吐かなかった。
二度目に向けられる、呪いの言葉。 そこにある意志に、また、少しだけ泣いた]
(217) 2013/06/30(Sun) 14時頃
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[志乃が唄うごと、悪夢じみた光景が崩れていく。 焼け焦げたトランプの兵は、ただの死体に。 チェシャキャットはハンカチに。 ただ、>>1針ネズミだけが、酷く哀しげな声で泣いていた。
どこからか、ソフィアの声がする。 こちらに向かう足音よりも、志乃の唄はずっとはっきり聞こえた]
……ソフィア、来るな。
[冷たい声で、近付くことを制止する。 志乃は、もうほとんど意識がないのだろう。口ずさむ唄が、少しずつ小さくなっていく。
か細い、仔猫の鳴くような声は、それでも。 幸せを願う気持ちが込められていた。
……顔を上げる。 その顔は、冷たく険しかった]
(218) 2013/06/30(Sun) 14時頃
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[僕、と言えばいいのか。 俺、と言えばいいのか。 舞姫、と呼べばいいのか。 志乃、と呼べばいいのか。
何も分からない]
……頼む、恨んでくれ……。
[手が、震える。
それでも、歯を食いしばって、そうして。
手にした鋏に、力を込めた]
(219) 2013/06/30(Sun) 14時頃
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……しーちゃん。
[消えていく音色を追いかけるように、呟いた。
しーちゃん。
世界で一番大好きな
僕の、妹]
(-161) 2013/06/30(Sun) 14時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/06/30(Sun) 14時半頃
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...いえ。私は。
[そこまで言いかけて、口を紡ぐ。 ミナカタ先生に隠れてヤニク君からの死角で、...は一筋だけ涙が零れた。
それを直ぐに拭って。彼には何もみせまい。]
(-162) 2013/06/30(Sun) 14時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2013/06/30(Sun) 14時半頃
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[チアキの声が響く。死刑宣告には肩を揺らして>>205。 あぁ、また一人。 冷たくなった亡骸をみつめていれば、影が、できた>>210。]
うん。………ライジ兄、
[彼が亡骸を抱き上げたくらいに声をかける。]
……ライジ兄はダメなお兄ちゃんじゃ、ないよ。 だから、
(220) 2013/06/30(Sun) 15時頃
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―――おいていかないで、しなないで。
(-163) 2013/06/30(Sun) 15時頃
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[小さく呟いた言葉は兄に伝えられなかったかもしれない。 それでもいいと、俯いたまま彼が去っていくのを待った。 青い兵士がチャンスだとばかりに動き出そうとするけれど、なるべくそれを抑えて。 命が惜しくない駒は、青白い光に討たれてしまっただろう。]
(221) 2013/06/30(Sun) 15時頃
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―鉄の鳥籠の中―
[異形の姿をした蟲は大地を溶かしながら突き進み、湖の中へと飛び込んだ。 熱で赤い光を帯びていた外骨格と水が触れた瞬間――轟音を鳴り響かせる。 音は断続的に続き、異形の姿をした蟲は水底で水蒸気による爆発を繰り返しながらその身体を横たえた]
(222) 2013/06/30(Sun) 15時頃
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[唄が聞こえる>>215。 穏やかな、優しい、優しい。 泣きたくなるような唄。
御伽の夢が覚めるように、 すべてが元にあった形へと戻っていく中で。 中心の悪夢だけは、覚めないまま残っていた。
赤が広がっている。 着物の袖よりももっと広く。
チアキの制止の声に足を止めたまま、 向けられた微笑に唇を引き結ぶ。]
(223) 2013/06/30(Sun) 15時頃
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