212 冷たい校舎村(突)
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[ と …そこで、 問い返される>>284と思ってなかったから、 行きかけた足は止まった。
この世界から帰る方法。 "ホスト"に閉じ込められた 狭い世界から、 自分たちが解放されるには、 果たしてどうすればいいんだろうか。
正直 俺に聞かれてもなあ って 思う けれ ど、 ]
(300) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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[ …少なくとも 前は あのときは。 ]
(301) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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―家庭科室―
おおー……!
[>>282戻ってくれば、 パンケーキはすっかり飾り付けられていた。]
すごいや、おいしそうーー 任せてよかった!
[しかしながら、 見習わせたいと言われればえー、と、眉を下げる苦笑い。]
練習すればできるかなぁ…… 生クリーム山盛りよりも こういう方がいいよねぇ
(302) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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[ …シャワーを、浴びようと思ったんだ。 えとさんのものとも 俺のものとも知らない汗。 それでべたつく肌に嫌気がさして、 しかも身体は怠くて、引っかかれた背中は痛くて、 …何時も隣で寝ているえとさんはいなくて
世界にたった、ふたりだけ。 "××"から、 定義にかすりもしない"恋人"になった 高校一年の冬休み だった。 何時になったらこの世界が終わるんだろうと 早朝 閉めきられたカーテンの中、 薄っ暗い部屋で思って。 ]
(303) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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[ 俺は水音のする浴室に向かって そこで、 ]
(304) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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── 現在:保健室 ──
[ そこまで気にする人なんて居ない?
「 そんなことねーって。こんな状況だし 」
なにがこんな状況なのかは自分でも分からないが、 とにかく、今度はこっちの視線が上滑り。]
した っていうか、 上のときは、上須賀に、捕まった
[ 声に出してみれば、愉快な話じゃないか? そういえば、昨日はサボってなかったなって。
なんだろう。 なんか、付き合い悪いわけでもないのに、 急に、ものぐさだったり遠巻きだったりするし。 それって、例の ひとりでいたい ってやつ?]
(305) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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[ それから。]
── そっか
[ 困ったように笑って、うつむく大和さん>>290に、 つられるように、俺も下を向く。
無理をしてなきゃ崩れちゃう。
その感覚は、俺には遠い。
だけど、なんにせよ。 無理して、結果、さっきみたいな感じ なら、 幸福そうには見えなかったな と言えないまま、 精一杯、受け取ろうとしてくれている 様子>>292に、 「 おう 」と短く肯定して、言葉を飲む。 生き苦しい世界ですね。そうでもないですか。]
(306) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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[ ―― 沈黙、は。 体感 長かったように 思う。 実際どうだったか知らないけれど、 少なくとも 思い返してしまうには、 充分、で、 ]
(307) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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……おー、 じゃ、三星にもお礼、言わねーと なー
[ ここにいないクラスメート。
その名前に、俺はフツウに笑えてたんだろうか。 鏡もないのに、わからないまま、 バケツを片腕にぶら下げて、廊下へと向かう。
首元をタオルで覆う様子>>294は、 なんだか、手当て のようでもあって、
俺は、”ソレ”が、何者でもないと、 やっぱり、思えないままでいる。
モノを扱うようには見えない、丁寧な手つきだ。 とか、そんなことを考えながら、 謝罪に心当たりのない俺は顔を上げた。>>295]
(308) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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…俺が望んで帰れないなら、
(309) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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…… ホストって奴が 死んだらかな。
(310) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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── いや、ほんとに 俺が、
俺が、不用意に、変なこと言ったから 大和さんが、気にすることないだろ
かえって、なんか、ごめん
[ 覗き込む ようにも思える視線>>295に、 眉を下げて、きっと今度はこっちが困り笑い。
逃げ込むように、空き教室の扉を開ける。
がらがら。特に支えもなく、開く。 扉の先。]
(311) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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[ "世界"が終わる時なんて、そんなもん。 ]
(312) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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[ ――― なあ。 去り際、橘>>286の顔を見ては、いたけれど。 あいつの言うように 今。 前髪を上げてたとして、そうだとしたら、 ]
(313) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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[ ── ”見つめて” いる。]
(314) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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[ …多分、いつになく らしくなく 冷たい色をした 古辺通の瞳が見えていただろうから、
…やっぱり前髪、 あった方が良いんじゃ無いかって、 直接言わずとも 思ってしまった。
…口元は どうにか "いつも通り"を保ってみたけれど。 誤魔化せたかな…うん 無理、だな* ]
(315) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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── 現在:1階 空き教室 ──
[ これは”モノ”だから。 マネキンであって、何者でもない。
そう言い聞かせて、握っていた冷たく白い足首を、 その時、握りしめることも、投げ出すことも、 どうしてだか、できなかった。
”見つめて” いる。>>15
扉を開け放した先、誰もいない部屋。 前方の壁スペースを、大きく使った黒板。 誰もいない部屋 に いる 何か。]
(316) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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[囁く声が依然として止まる気配はなく。 いつかの授業や、噂好きの女生徒の声を思い出しました。 それは美術準備室の前に置いてある上履き>>5:566のせいかもしれません]
………“は”じゃなくて、“も”なんだね。
[意図せずとも、揚げ足を取るような言葉になってしまいました。 だって現状を何も知らない訳じゃあなさそうなのに、あまりにも普段通りに見えたのです>>287
それでも今は何か言葉を挟むことはなく、きっちりと締められた扉を開けました]
(317) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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[ぶわり、と頬を撫でる熱風。 一歩、二歩と、踏み入れれば、少し蒸し暑さを覚えるほどの温度調整のされた室内が私を迎え入れます。
ささらちゃんから聞いていた補習の話。 だけれど実際に私がこの部屋を訪れるのは初めて、で。 恐る恐る向けた視線の先、私の唇から溢れたのは]
…………ささら、ちゃん。
[後頭部がひび割れたマネキンにではなくて、 未完成で鉛筆以外の彩りはないけれど、笑みを浮かべようとしている、姿>>2:567へと、近づきました]
(318) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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……全然、知らなかったや。 私、ささらちゃんがそんな風に笑うの、…さ。
うん。今のささらちゃんの笑顔、私、とっても好きだ。
きっと……、帰れたんだね。
[スマートフォンに残されている一枚>>0:396や、誤魔化すみたいな笑顔>>1:429よりも魅力的でしたから。
彼女の瞳がさいごに映したものは悪いものじゃあなかったのかもしれない。 一度だけ、そのキャンパスに腕を伸ばして、撫でてみました]
(319) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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──── 落書き ?
[ さっきまで、フツウに会話をしていたはずが、 なんだか、情けない、弱々しい声でしかなかった。
怯えていた。怯んだ。
ただの、絵だよ。絵だな。 黒板を埋め尽くすくらい、いっぱいの、眸。
ついてまわるささやき声は、 背中からぶすり ぶすり と、刺さるみたいだ。
固まっていたのは、一瞬。 そっと、マネキンの足を一旦下ろして、 黒板につかつかと歩み寄る。 置きっぱなしの、黒板消しを手に取る。]
(320) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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………また後で。今度会えた時は、一緒に笑えたらいいな。
[気遣いな誰かのようにカーディガンを残すなんてことは出来ませんでしたが>>200 美術準備室から出る頃は来た時と同じようにきちんと扉を閉めました。
つばさちゃんの隣に運ぼうとも思ったのですが、腰掛けているマネキンをどうも動かす気には、なれなかったのでした]*
(321) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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[ ── 消せない と、
呆然とつぶやくのは、ほんの一瞬の後のこと。*]
(322) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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/* 通に刺されている気がする。
ホストが死んだら帰れないなら、えとさんはどうなったんだろう…気になる。そして目のこと自分で拾おうと思ったら忘れてて那由多ありがとうありがとう。
(-85) 2017/03/15(Wed) 22時半頃
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─美術準備室前─
……この世界から帰ることって、悪いことだけじゃ、ないんだね。
すごく怖いことだと思ってたから、心配してたけどささらちゃんみたら、良かったのかなって、思えたよ。
[曖昧な笑みを浮かべている私はもしかしたら、少しおかしな感覚をしていたかもしれません。
昨日までならささらちゃんに似た後頭部がひび割れ、血のようなものが残るマネキンに怯えていたでしょうが、今は少し、清々しいような気分さえあるのですから。
裸になって、彼女が映る世界に変化はあったのでしょうか。 どれだけ胸の内で問いかけたってその答えは今、返ってきませんが。
ふと、文化祭の休憩時間のことを思い出しました]*
(323) 2017/03/15(Wed) 23時頃
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/* パンケーキも食べたいけど間に合わない。
(-86) 2017/03/15(Wed) 23時頃
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/* あっ……黒板の目……あー……き、きっと家庭科室に、黒板なんてなかったんだ、うん……
(-87) 2017/03/15(Wed) 23時頃
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/* 落ちロル書き終わってないけどたぶんだいじょうぶ間に合うはず
(-88) 2017/03/15(Wed) 23時頃
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[>>307 何となしに投げかけた問は、 案外答えがすぐに返ってこなかった。
悩んでいるのかなァって思ったけど、 あまり立ち止まらせるのも悪いから、 やっぱいいよ、って言おうと思った、のに。
>>309>>310 返ってきた答えは、なんだか、 予想というよりも“知ってる”ように聞こえた。
だから、それってどういう意味だよって、 問い返そうと思ったけど、できなかった]
(324) 2017/03/15(Wed) 23時頃
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[隠された前髪の奥から覗く目が、 冷たい色を宿していたから。>>315
―――― 俺は、思う。
また、間違えちまったか、って。
だから、そうかって短い返事だけ寄越して、 それ以上は何も言わなかった。言えなかった]*
(325) 2017/03/15(Wed) 23時頃
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