164 冷たい校舎村3-2
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── 2F・端にある空き教室 ──
[はじめは、どうしてこの教室に足跡があるんだろうとか、 そんなことしか思わなかった。 だって、普段この教室は使われていない。 そんな場所に何が、って。足を踏み入れようとして。 血のような赤が、床に広がっているのに気付く。 一体何が、と扉から覗き込んで。 最初は、分からなかった。 廊下側、マネキンが横たわっている。 その上には瑠希くんがよく来ているジャージ>>65が、 布団のようにかけられている、その顔は。]
(277) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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[血溜まりを、できればもう見たくない言っていた、 彼女の様に見える。
そこは、君が嫌がっていたところなのに。 どうしてそこに、君がいるの? 入り口の前に、ぺたりと座り込む。 ああ、この風景は。 彼女が言っていた、親友が巻き込まれた事故。 それに酷似しているのだろうか?*]
(278) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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/* 諸事情によりネカフェからの接続なんだけど、キーボードの調子が最悪です まともに打つのに時間がかかる
(-101) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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/*恋さんとだけ会話未発生なのでとても話しに行きたいです。 あと瑠希くんも、もーちょっと話したいよー!
(-102) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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/* 保健室→食堂:涼介、瑠希 図書室:律、志乃 →教室:結弦、千佳子 空き教室:郁
(-103) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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―食堂―
結弦。
[入れ違うように出てきた従兄弟>>271の名前を呼んで、にっと笑う。 こうすれば、普段は重ならない目線が、少しだけこちらを向いてくれるから。]
飯、どうだった? いろんなもんが食えるんだっけ、確か。
[律の言っていた言葉を思い出して、そんな雑談をふっかけただろうか。
少しだけ機嫌が良かったのは、きっと、先程の出来事のせい。 かっこいいって言ってもらえた、って。 初めてその言葉をくれた彼にこそ伝えたくて。けれど、今更、とか言われてしまいそうだ、と恐れて。 結局、言えず終いだったのだけれど。
その後、訪れた食堂のメニューのひとつ。 何の変哲もないオムライスに、お笑い芸人じみたコメントをしてみせることになったのは、少し後の話。*]
(279) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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/* 郁くんとちかちゃんに絡みたかったな……仕方ないぜ
(-104) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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[赤くなって、小さくお礼を言う、小さな友人の背中>>267。触れてはいけない事かと悩んでいたが、どうやら、言うべき言葉を間違えなかったようで、少しほっとした。]
何言ってんだよ、お礼言われるようなこと、してねーって。
[そう言って笑いながら、彼とともに保健室を出た。 そうだ、もし今度、水着のモデルとかやる事があったら、彼のように、天使の羽根のタトゥーを背中につけよう。もちろん、自分のはシールになってしまう。けれど、彼と同じように、背中に羽根をつけてみよう。 だってそれって、かっこいいじゃん。きっと、好評だ。 そしたら、もしかしたら彼も、少しだけほっとしてくれるのではないか。 そんなことを思って、すぐに。 気付いてしまった。]
(280) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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[あぁ、そうか。自分も本当は、帰りたいんだ。 あの世界に。時の止まっていない、あの空間に。]
でもきっと、それは――
[無理なこと、だろうな。]
[小さくつぶやいた言葉は、雪のように溶けて消えて行った]
(281) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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―食堂へ―
[保健室から、食堂へ行って、まず思った事は、えーと、これは一体どういうことだ?だ。 荘厳な装飾、まるでそこは高級レストランのようで、まったくもって、学校のには不釣り合いだった。 広々とした食堂内部を見て、何かが引っかかった。ここは、どこかで見た事がある。どこだろう、どこだっけ。 そうして、思い出す。 それと同時に、それは決定的な事実を…に叩きつけた。]
(282) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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[ここは、ハムレットの出演者で、打ち上げとして行ったレストランの内装と、瓜二つだ。まるでハムレットに出てきそうな荘厳華麗な内装がだと言って、監督が予約を取ってくれた、あの店と。
結局、この店に行ける事はなかった。 だって打ち上げに行くその日に、…は、死んだのだ。 飲んだ毒物は即効性で、すぐに頭がガンガンと痛くなって、胃がひっくりかえりそうな程の吐き気に襲われた。吐きたい、でもきっと、吐いてしまえば、生き残ってしまう。だから必死に吐き気を抑えて、両目からは演技ではない涙がぼろぼろ落ちた。そんな風に苦しんでる内に、唐突に昏睡状態になる。その直前、あぁ死ぬんだなと覚悟した直前に、…は思ったのだ。 みんなと、笑顔で打ち上げに行きたかったな、と。 そして、文化祭メンバーでも、まだ打ち上げらしい打ち上げをできていなかった、と。 それだけが、心残りだ、と。]
(283) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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[ここには、その両方がある。…があっちに残してきた、両方があるのだ。この世界には、七五三涼介の望んだものがありすぎる。 だから、わかってしまった。]
[ この世界のホスト、それは、七五三涼介だ。 ]
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(284) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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[息が苦しくなって、呼吸ができなくなりそうだった。 ああ、やっぱり、この世界でみんなを傷つけているのは、俺だったんだ。 帰りたがっていた篤人や、三星や、日下部を、殺すようなやり方でこの世界から消したのは、俺だったんだ。 そう思うと、罪悪感で胸がつぶれそうだった。 生きるべきか死ぬべきか。それが問題だ。 それならきっと、自分は死ぬべきなんだ。]
(285) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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ゆずる……?
[掠れた声で、食堂に居た先客>>248の名前を呼んだ。いつもより、少しハリのない、弱々しい声だったけれど、彼の耳には届いただろうか]
なに、たべてんの……?
[そう言って、遠慮がちな、顔色を伺うような微笑みで、彼に話しかけた。 まるで日常を取り戻そうとするかのように、…は当たり障りのない言葉を、投げかける事しかできなかった*]
(286) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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/* 生きたいって言ったな!?よし言ったな!? あーーーじゃあBの方で落ちロル回します
(-105) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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/* ホストが残留したい場合、かなりPLにプレッシャーかけそうな落ちロルだったから……
(-106) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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/* 正直に言うともう1個のが書き終わらないので許してほしい……
(-107) 2015/07/11(Sat) 22時半頃
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[カレーを残した罪悪感からか、いつもより丸まっていた背筋は、瑠希の声>>279で少し伸びた。隣には、男子生徒の制服を纏った、明るい髪の整った顔立ちが居た。七五三だ。 一瞬視線を彷徨わせ、おずおずと瑠希の顔、鼻あたりを見る。]
瑠希。 ……美味しかったよ。豪華だった。
[自分は食べられなかったけれど。 そうは言わなかった。
なんとなく、声音が軽い気がする。いいことでもあったのだろうか。そうなら、良い。 ――そういえば、聞けずじまいのことがある。今は、七五三もいるから避けたほうがいいかな。
顔には出さずに迷い、結局口を閉ざすことを選んだ。]
(287) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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カレー。美味しかったよ。
[七五三の方>>286をちらりと見て、答えを返す。美味しかった事を強調したのは、二人に明るい気分になって欲しかったから。七五三の声が、少し弱く聞こえたからだった。 ――ここのホストは、きっと舌が肥えている。 ここのチャイムが鳴る度に、多分マネキンは増えていく。 先ほどチラリと見た空はもう暗かった。もう、いつ鳴ってもおかしくないだろう。 けれど、出来ればもう少し。ここに浸りたい。 限られた人としか会わない、会えないここで、もう少しだけ。]
ここは、俺は好きだよ。 出られないし、マネキンは増えるけれど。 気が楽なんだ。
[こらえきれずに言葉がこぼれた。 言った後、自分がしたことに気づいて真っ青になる。
二人は、この世界を肯定するような言葉をどう受け取るのだろう。*]
(288) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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― 美術室 ―
[ぺたぺたと、気味が悪いほど色鮮やかな足跡が残っていたので、すぐに発見できた。 つくよちゃんの姿をした、マネキン。>>2:304
床に飛び散っている絵の具のような色は、少し乾きかけていたけど、まだベタベタと粘度を感じる。 入り口の扉からその光景を確認した。
らいかちゃんのマネキンを見た時、溢れた感情。 あたしはもう、恐怖を感じない。 クラスメイトをこうしてしまった――ホストの悲しさが、伝わる。
あたしも、この世界からこうして出されるのだろうか。 さっき涼介くんに言った通り、最後まで残って一緒にいたいって思うのに。
でも、涼介くんがホストなら、あたしはどうすればいいのだろう。 さっきの微笑みがチラついて、そこにしばらく立ち尽くす。 いつの間にか、再び外は暗くなっていた。*]
(289) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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[ここが、好き。その言葉に、泣きたくなった。 そんなことを言ってもらえるなんて思わなくて、…は思わず言葉を詰まらす。 ここで泣き始めたら、きっと結弦も瑠希も、戸惑うだろう。 結弦は、自分の言った言葉のせいと思うかもしれない。 だから、ぐっと堪えた。それでも、笑顔は、少し泣きそうだった。]
そっか……俺も、ここ、好きだな。 ここに居ると、ほっとする……。 結弦と俺、案外似てるのかもだね。
[そう言って、少しだけ軽くなった胸を抑えながら、ゆっくり深呼吸する。せめて、いつもの自分に戻らなければ。心配は、かけたくなかった。]
(290) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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……んじゃ、俺もその絶品グルメを味わうとするかな! 瑠希、なんにする? おっ、アンチラーニなんかあるじゃん! これ、知ってるか?イタリアのライスコロッケなんだけどさ……
[そう言って、はしゃいでみせる。きっと、いつも通りに自分に見えたはず。
あぁ、願わくば、これ以上皆が痛い思いをしなければいい。 あちらの世界に帰るとしても、これ以上、血を流さなければいい。 そう、願いながら**]
(291) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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/* 血!めっちゃ流している!!(やばい(どうしよう
(-108) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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/* あー あー 直せない すまぬ……
(-109) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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── 現在:1F図書室 ──
いいんじゃない? 少なくとも、茨城に遊びに行っても、 水戸の梅をお土産に買わないよう気を付けるよ。
[ そう考えると、結構重要な情報だよ、それ。 袋を破る手を止めて、顔を上げた。 辿々しく吐かれた言葉>>243に、 ほんのり柔い声音で言う。]
── はい、喜んで。
[ 隣に腰掛けながら、 白い柔い粒を口に放り込んだ。*]
[ あまり、気まずさも感じ取らないまま、 小さな菓子を、ひとつずつ口に放り込む。]
(292) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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……なに?
[ 声>>244に反応するように、顔を上げて、 ぱちん、と視線が合う。
そうして紡がれるのは、覚えのある問い。 少し考えて、それから、 さっきの出来事を思い出して、顔が、綻ぶ。]
(293) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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まだ、わかんない。けど、 ── 絶対に違う、って子は、見つけたよ。
[ ああ。言いながら、思う。懐かしい感覚。 きっと、あの日々以来だけど、 嬉しかったことは、報告したいし、 多分とっても、信頼してる。]
それに、志乃さんも、違うんじゃない?
[ どう?って尋ねる。 あの時よりも、多分、気持ちは柔い。*]
(294) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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そう、北洋病院にいるの。
[七五三が手術を受けているという病院を聞き、 そこで落ち合おうと決める。
そして電話を切ろうとしたときに、 ちょっと待って!と別所が慌てて止めた]
『日下部さんも戻ってきてるよ』
[名を聞いて、思い浮かぶのは明るい笑顔。 そして、別所のマネキンを見たときの懺悔。
もう少し早く言ってよ。 文句をつけながらも礼を言って、今度こそ通話を終える。
さて、とコートをマフラーを纏い、鞄を持ち上げる。 とにかくここから出なければ]
(+23) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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[のろのろと立ち上がる。 ここが誰かの世界なら、彼と彼女たちは。 この世界から出て行ったんだろう。 マネキンが残るのは、ホストが寂しくないように置いた、 身代わり、なんだろうか。
空き教室を後にして、教室へと向かう。 廊下は薄暗く、夜へ姿を変えていく。*]
(295) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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[何言ってるの、とか。正気? とか。 責められるだろうと思っていた。
だから、七五三の同意>>290は本当に驚いた。 自分以外にも、ここを肯定する人がいたんだ。そのことが、たまらなく嬉しかった。
似ている、と言われれば内心首を傾げるけれど。 だって、七五三は人がわかるのだろうから。自分に自信を持っているだろうから。 自分は、そうじゃないから。
柔い笑みを浮かべ返事の代わりにする。 そして、二人が通りやすいように食堂までの道を開けた。]
あんちらーに? ……オシャレだ。
[同意者がいることに安堵した。 その事実は、同時に一つの仮定を浮かび上がらせるものだった。*]
(296) 2015/07/11(Sat) 23時頃
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