266 冷たい校舎村7
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[少しずつ、クラスから活気が減っていく。 皆が試験に勤しんでいる時に 俺は登校してたりするので、 その気配がよくよくわかるのだけれど
がらんと誰も座っていない机を見渡して、 そろそろか、と思ったりもして
長ったらしい先生のお話があったり 誰がどこに受かった、なんて話が漏れ聞こえたり
暖かさが戻ってくるにつれてそういう変化が見え やがて、おしまいの日がやってくる。]
(923) さねきち 2019/06/23(Sun) 20時半頃
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悟。あのさ。 やっぱり、うどん屋置いてくれないかな。 ……親父の事とかで忙しくって 落ち着いて探せなくてさ。
[何かあったら支援してくれるてt 親父の妹さんは言っていたけれど 三人も子供がいる家庭に何かをいうわけにはいかないし
維持していくにも、貯金していくにも とにもかくにも、働かなきゃいけなくて でも、俺はこの家をあまり離れたくないので
ひとまずは幼馴染の店で働きながら 別の仕事を探すことにしたのが、卒業間近のこと。 ご両親に挨拶もして、結果がどうだったかはわからないけど 傲慢だった俺はようやく、友達に頼ることを覚える。]
(924) さねきち 2019/06/23(Sun) 20時半頃
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[高校生活のスケジュールは、 簡単に俺の気持ちを置き去りにしていってしまって
気づけば、もう、桜の蕾が膨らむ頃だ。
受験の時は姿を消していたクラスメイトが 全員そろって壇上を見ていて ひとりずつ名前を呼ばれ、卒業証書を受け取っている。
見知った顔が、ひとりずつ壇上にのぼっていく。 そうして3年7組のおしまいごろになって 「養拓海」って名前が呼ばれると
俺はおもわず「はい!」って大きな声で返事をして 校長先生のもとまで歩いていった。]
(925) さねきち 2019/06/23(Sun) 20時半頃
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[卒業証書は卒業証書であって、 別に「3年間がんばりました」で賞じゃないんだけど 俺はそれを誇らしげに受け取って、自分の席に戻る。 歌詞が覚えづらかった仲冬の校歌だってもう歌い納めだ。
卒業式、って、用事がないやつはさっさと帰ってしまうので 皆が散り散りになる前に、 俺はやっぱり「撮らせて」って走り回っただろう。
帰らないで休息をとってる「ともだち」を こっそり、見つめて撮ってやったりもしながら>>913]
(926) さねきち 2019/06/23(Sun) 20時半頃
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[――…………]
[卒業式の後、なんの区切りもなく 「今からあなたは高卒です」みたいなアナウンスもなく
そう、びっくりすることに ほんとうに何のお知らせもなく 生きていくための戦いがはじまる。
裁判所から示された期間は6年間。
過去の友人たちが大学にいって、 就職するまでの間 親父は刑務所の中で暮らすのだし 俺は俺で、この家を守らなきゃいけない。
悟の親父さんに頭を下げて、 朝から晩まで働いて、 自分の生活費以外は贅沢を控えて……]
(927) さねきち 2019/06/23(Sun) 20時半頃
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[そんな生活の延長線上に、
四月一日を越えて、 ともだちと遊びにいくこともあっただろうか。 進学先とかも全然きいちゃいなかったけれど
俺は、ともだちのつもりなので、 「遊びにいかない?」ってメッセージが たくさんのペットからの愛に埋もれませんように。]
(928) さねきち 2019/06/23(Sun) 20時半頃
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[それから、ここから多分そう遠くない家に 休みの日は足を運んで、 勝手知ったる風に鍵をあけて、 そこの住人に「遊ぼう」なんていったりも、したかもな。
手にしているのはカードゲームとか あるいは携帯ゲーム機とか 兎角、インドアなものばかりだけれど
二人の気が向いた時は、 美しい景色を二人で見に行ったかもしれないね。]
(929) さねきち 2019/06/23(Sun) 20時半頃
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[季節は簡単に移り変わる。 19歳になる頃、アルバイトを変えて事務の仕事をはじめた。 めまぐるしく世界は変わっていく。
生きることに必死で、死のう、って感情がなくなった頃 やっと、親父の呪縛が融けていることに気がついた。
「父さん」じゃなくて、「あの人」になった瞬間から 少しだけ自由になれた気がして ……きっと戻ってくれば すぐに呪縛は元通りになってしまうのだろうけれど
ともかくもそんな21歳の折。 俺は久しぶりにメールを開いて、 そこにある届けそこねた遺書メールの本文を消して こう、書き記した。]
(930) さねきち 2019/06/23(Sun) 20時半頃
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タイトル:「夢幻病棟」からのお知らせ
こんばんは。おはよう? こんにちは。 久しぶりです。養拓海です。
皆、大人になったと思うので、 久しぶりに会って遊びませんか。 飲み会ってやつです。
時期は、文化祭があった頃。 場所は、仲冬の傍を予定してます。 できれば、久しぶりに会ってくれると嬉しい。
じゃあ、またね。
(931) さねきち 2019/06/23(Sun) 20時半頃
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[その「招待状」で、何人が来るかは分からなかった。 わからなかったけれど、 もしも集まる日があれば 俺はしあわせそうなねことハートを会場に引き連れて 昔と変わらない笑顔で、皆に手を振るのだろう。]
(932) さねきち 2019/06/23(Sun) 20時半頃
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止めてしまいたいと思ったほど、大好きな君たちへ。 つながりが切れても、壊れてしまっても、
これからずっと先の人生でまた出会えますように *
(933) さねきち 2019/06/23(Sun) 20時半頃
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/* 誤字から目をそらした。(直前に修正とかするから・・・)
全体〆はこんなかんじで、補完があればまたぽつぽつおとすかなあってかんじです。いきていくよ!
ういのもふーたもお疲れ様でした。また他の村であえたら遊んでください・・・すきです・・・
(-1045) さねきち 2019/06/23(Sun) 20時半頃
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/* たぷるさま許せないよね…って思ってます。 夜のお仕事…………><>< たぷるさま信者にならなかったのがよかったけど、いい仕事みつかるといいですよね…
(-1047) さねきち 2019/06/23(Sun) 21時頃
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/* れなちゃんの幸せを祈ってます…!
(-1050) さねきち 2019/06/23(Sun) 21時頃
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/* >まあまあ幸せ よかった… 法学部にいく田所ちゃんかっこよいなと思うのでぜひなって欲しいです〜
(-1053) さねきち 2019/06/23(Sun) 21時半頃
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/*語彙もない 好きです……
(-1054) さねきち 2019/06/23(Sun) 21時半頃
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/* 独白かわいくないですか かわいいです よき…
三年後も刺されずにいきててほしいけどどうなのかなあ…(遠目
(-1058) さねきち 2019/06/23(Sun) 21時半頃
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/*みんな溶かされるのだ…
不機嫌そうなねおきの蛭野きょーーすけ推せるな…っておもいます。お人形じゃない。
(-1060) さねきち 2019/06/23(Sun) 21時半頃
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/* >>966>>967が好きで好きで 瑠璃ちゃんという生き方だよね(語彙がない
(-1062) さねきち 2019/06/23(Sun) 21時半頃
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/* >>-1063 >>〆ロルが寝起き<<
いいとおもいます 地獄に新しい朝がきた 希望の朝だ… こちらこそ、三年後のやつ拾ってくださってありがとうございます〜!
(-1064) さねきち 2019/06/23(Sun) 21時半頃
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/* 生活基盤は、そこそこ落ち着いた頃に父親氏が出てくると思います…。大丈夫。
大学→就職or院、とかで変化していく友人を見守る気100パーセントのようたくみです。
(-1067) さねきち 2019/06/23(Sun) 22時頃
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/* 瑠璃ちゃんぜったい白衣似合うと思うんですよね(強調表現)
紫苑くんおつかれさまでした!!ノシノシ
とここまで書いて通信が途切れていた。 悟〜〜〜悟やっぱり大学いきたいよな〜〜〜〜〜〜〜 拾ってくれてありがとう〜〜〜!!
(-1077) さねきち 2019/06/23(Sun) 22時半頃
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/* つ[まえかけ]
(-1082) さねきち 2019/06/23(Sun) 22時半頃
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/* 挨拶の流れとききまして
さねきちです。 ふらふらとどこかに入村して遊んでおります。 このたびは村を建ててくださった村たてさん、そして参加者のみなさん、ありがとうございました。 ホストってむずかしい!(ぶっ倒れながら)でも走りきりました。たいそう楽しかったです。
またどこかで出会えましたら、楽しく遊んでやってください。
(-1084) さねきち 2019/06/23(Sun) 23時頃
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/* >>987>>988 かわいい かわいい いいなあ…きらきらしててすきです!
(-1088) さねきち 2019/06/23(Sun) 23時頃
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/* お母さんが傘買ってくれたのに対して大学でつくってるものがよき〜〜〜ってなってます
(-1089) さねきち 2019/06/23(Sun) 23時頃
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―― 回想 ――
[卒業式で「撮っていい?」と尋ねたら、 やっぱり灰谷は快く写真をとらせてくれた。
以前とは違って、目は二つだけ。 文化祭の華々しさとはまたうってかわって 卒業生として誇らしく、かわいらしく写真に写っている。 七月も写真に写りこむことがあったかな。
撮ったらそそくさといなくなろうとする俺を捕まえて 灰谷は一緒に写真を撮ろうとするのだから、 俺は面食らってしまって、 それから照れくさくなって、「いいの?」って笑った]
(989) さねきち 2019/06/23(Sun) 23時半頃
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すっげぇ照れくさい…!
[そういいながら、聞き覚えのある掛け声を聞いて 青空が似合うように明るく笑う。
あとで写真を見返して、 がっつり映っている自分が気恥ずかしくもなったっけ。 全部ちゃんと、3年7組の皆がみられるように アプリにアルバムでアップロードしたけれど。]
(990) さねきち 2019/06/23(Sun) 23時半頃
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[約束ですらない 「またね」を交わすことがなくなっても 俺は何度かその写真を見返して ひどく懐かしくなったんだよ。
……そういえば、同窓会には来るんだっけ?
ねことハートのぬいぐるみを携えて もしも遅れてくることがあっても、なくても その姿をみたなら、 また学校の続きみたいに挨拶をしただろう。
「久しぶり、灰谷さん」って。*]
(991) さねきち 2019/06/23(Sun) 23時半頃
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―― 真夜中に ――
[なんでベッドがその位置なんだっけ? >>941 窓から月明かりを見上げて、 ふとそんな事を思いもする。
不定期開催、 勝手に遊びに来て勝手に泊まっていくお泊り会―― の実行中だった俺は、 飾られたスケッチを一瞥してから 人形のように眠る部屋の主を見ている。
何のことはない。 別の場所で寝てた俺が起きてきただけだ。]
(992) さねきち 2019/06/23(Sun) 23時半頃
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