164 冷たい校舎村3-2
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
――通夜――
[参列する人々の列に混じって、彼の写真を真っ直ぐに見つめる。視界が少しだけ滲みはしたけど、泣き出すことはなかった。 昨日、思い切り悲しんだから、それはもうお終い。 彼が悲しむことを望まないなら、出来るだけ悲しみたくない。
悲しむんじゃなくて、穏やかな気持ちで、彼に最後の別れを告げたかった。 焼香の順番がやってくれば、彼の写真の前で、ほんの少しだけ微笑む。「さようなら」と、声には出さず、口の動きだけで彼へと伝えた。
どうか、あなたの"これから"が、安らかなものでありますように*]
(171) はねねこ 2015/07/19(Sun) 23時頃
|
|
―― 翌日 ――
[黒に囲まれたその場所で、僕は彼女を探していた。 迎えにいくと言った僕>>-111に、 だいじょうぶ、と恋さん>>-125は言った。
だから僕は、一番に彼女の姿>>166を探して。 そこに恋さんがいることに、安堵して息を吐いた。
手を会わせ、すぐに外に出て空を見上げる。 まるで眠っているように見えるその顔は、 肩を揺すれば起きてきそうで。
そんな奇跡は起きないと、もう何年も前から知っているのに。 白い息を吐いて、一足先にその場を後にした。*]
(172) 襟 2015/07/19(Sun) 23時頃
|
|
/* >>170 うわー!うわー!超嬉しい!!!!! 一発でわかる!!!!でも、瑠希が大丈夫!?
(-203) kazue 2015/07/19(Sun) 23時頃
|
|
/* ううん、お通夜シーン上手くまとまらなかった…
>>-180 心配かけて申し訳ありませんでしたでも心配してくださってありがとうございますうう…!
(-204) はねねこ 2015/07/19(Sun) 23時頃
|
|
/* 墓周り綺麗です!!
(-205) rei0x0 2015/07/19(Sun) 23時頃
|
|
/* 恋さんの様子は見に行きたかった!
瑠希くんー!!!なんかもう良かった!!
(-206) 襟 2015/07/19(Sun) 23時頃
|
|
/* ありがとう!
(-207) Maki_hinata 2015/07/19(Sun) 23時頃
|
|
―それから、春―
[ しの、と。自分を呼ぶ声がする。 微睡んでいた意識がぱちんと途切れて、 ゆるり、身体を起こす。 ]
……、ついた?
[ ついたついた、その声と共に、 頭をくしゃりと撫でられる。
ぼんやりした頭のまま。 きいんとした耳に、苦い顔をしながら。 席から立って、ひとつ、伸び。 荷物を取りに、母と飛行機を出る。 ]
(173) mayam 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
|
[ 「―――転勤しなきゃいけなくなってさあ」 そう、夕飯の席で言われたのは、 通夜が終わって一週間ほど後のことだった。
何処に?その言葉を投げるのは、普通の展開で。 そこで――海外、と言われてしまった時、 果たして自分は、どんな表情をしていたのだろうか。 わからなかったけれど、確かなことは。 大学受験も目前で、志望校も決まっていて。 そんな状況だと言うのに、ついていくと、告げたこと。 その決断に、後悔はしていないということ。
英語ばかりの景色に緊張しつつ、歩む。 ]
(174) mayam 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
|
「でもさあ、本当に良かったの?」
[ キャリーを手に取りながら、母が問いかけてくる。 大学、進路、決めてたんじゃなかったの。と。 実際兄は仕事があると、 日本に残ったこともあるのだろう。 娘を連れてきた後悔は、あるらしい。 ]
うん。 ……私、ちょっと、色々見てみたかったから。
[ だけど、そんなこと思わないで、って。 そう言いたげに、母に向ける声も表情も、柔い。 ]
(175) mayam 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
|
ずっと、勉強しかしてなくて。 なんでもできる様に、って。完璧になりたかったけど。 そしたら、皆が当たり前にやってることも、知らなくて。 それってなんだか…やなことだなって。
[ そうして、バスに乗り込む。 さげていた鞄から、文庫本を一冊取り出して。 席に取りつけられている簡易的な机には、 空港のカフェで買った、 イチゴのフラペチーノを置いた。 ]
だからね、ちょっと大きすぎるかもしれないけど。 これをさ、お母さんたちが言ってた、息抜きにしたい。
[ ――駄目かな。そう問いかけた時の、 見上げた母の表情を、きっと自分は、忘れない。 十何年分。取り戻せないことも沢山あるけれど、 少しずつ、やれなかったこと、やりたかったことを、 埋めて行こうと、思える様な表情だった。 ]
(176) mayam 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
|
[ バスが発車していく。 知らない景色、参考書の様な堅苦しくない言語、 更に見慣れない街並みで、 きっと不器用な自分は、苦悩するばかりなんだろう。
だけど、自分は、出来ないことを強引に埋めないと。 そう、決めたから――だから、これからはきっと。 少しずつでも、*生きていける* ]
(177) mayam 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
|
/* 〆!ました!! 文庫本はハムレットです
(-208) mayam 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
|
/* >>-203 進学校みたいな堅苦しい他人の目線気にする場所じゃないってなったから出すことにしたから大丈夫!何より結弦に分かって欲しかったし!
(-209) ふゆのひと 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
|
―数か月後・春―
ほら起きなさーい!朝だぞ弟達!
[いつものように声を張り上げて言いつつ、カーテンを思いっきり開けば、「くぅっ、やめろ…吸血鬼だから溶けてしまう…!」「陽の光はだめだ…うっ、封印された右手が…!」なんてふざけた声が帰ってきた。 多分、今日から中学二年になるから意図的に中二病にでもなっているのだろう。元気で大変よろしい。布団は容赦なく剥ぎ取ったが。
あの出来事から数か月の時が経ったが、今まで通りに日々を過ごしている。 七五三が亡くなってから少しの間は、彼のことが何度も脳裏に過ぎって、その度に少し泣きたくなったが、そんな時、いつも誰かが寄り添ってくれたから。 いつの間にか、心からの明るい笑顔を取り戻せていた。勿論、悲しみが薄れたからといって、彼のことを忘れることなど、ありはしないけれど。]
(178) はねねこ 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
|
[そして、あれから何度も何度もあかりの病院にお見舞いに行った。 果物を持って行って剥いてあげたり、好きそうな本を選んで持って行ったり、携帯音楽プレイヤーを持って行って一緒に音楽を聴いたり、日常であった面白いことを話して聞かせたり、彼女を車椅子に乗せて、病院の中庭を散歩したり。彼女のために出来ることはないか精一杯考えて、それを実行した。
そうしたら、彼女が笑顔を見せてくれることは、少しずつ増えていった。 彼女が直接「死にたくない」とも、「生きていたい」とも言ってくれたことはないが、それでも、もう大丈夫かもしれない、と思い始めている。
つい数日前に彼女に聞いたことだが――家族と相談して、義足を使うことも考えているらしい。 それに、様子を見つつになるが、もしかしたらいずれ退院できるかもしれないとも言っていた。 外出は極力控え、安静にしているのが条件のようだが、それでもずっと入院しているよりはいいだろう]
(179) はねねこ 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
|
[そして、私はと言えば。今日から、晴れて専門学校生だ。 幼児教育の専門学校に行く、と宣言した時、友人達はどんな反応をしていただろう。 実は、数年前から目標にしていたのだ。保育士を目指すことを。
弟達含めた兄弟・従兄弟の中で、自分は一番年上で。昔から、親戚の集まりがある度に皆の面倒を見ていた。 「お姉ちゃんについておいでー!」なんて言って一緒に遊んだりするのが、大変ながらも楽しくて。 子供が好きなこともあり、いつの間にか保育士になりたいと思うようになっていた。
昔から弟や従兄弟達の面倒を見てる姿を知っているからか、母も父も笑顔で保育士になることに賛成してくれた。 そして今日は、その夢への一歩を、新しく踏み出す日。
…こうして私たちが先へと進んでいく中、彼の時はあの校舎で止まったままだと思うと、やはり少し寂しいのだけれど。]
(180) はねねこ 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
|
[――いってきます! そう告げれば、家族みんなから「いってらっしゃい」が返って来る。 玄関を出れば、青い空が果てしなく広がっていて、そんな中、暖かい春の空気を思い切り吸って、駆け出した。
新しい学校で、友達は出来るだろうか。どんな授業があるだろうか。 学食はおいしいかな。サークルとか、入ってみようかな。 今度、あかりのお見舞いに何を持っていこう。 ああそうだ、落ち着いたらまた、彼のお墓参りにいって、近況を報告しにいかないと。
どの思いも、あの時に命を断ってしまっていたら抱えることがなかったもの。 そしてこんな思いの全てが、愛おしくてたまらなくて。 いきてて、よかったなあ、と、心の底から思うのだ。
――私は今日も、しあわせです*]
(181) はねねこ 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
|
/* 一応これで〆です!こ、今回はぎりぎりじゃなかったよ…!
(-210) はねねこ 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
|
── 5年後 ──
[ 雲の隙間から差す日の下で、 慌ただしく動きまわる人々。 その中に紛れる、帽子の男。 横顔は、まだ、あどけなくも、見える。]
『 〜〜!』
[ 名を呼ばれたのか、 弾かれたように顔を上げた。 すぐさま立ち上がって、駆け寄る。
伝う汗を袖で拭って、指示に頷いた。 また、仕事道具を持って、駆けずり回る。]
(182) nabe 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
|
/* 弟たち可愛すぎて辛いwwwww
(-211) Maki_hinata 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
|
/* 弟君wwwww
(-212) mayam 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
|
[ ここは、とあるドラマの撮影現場。 日々撮影に従事しながら、 多分、あんまり伸びないだろうなあと、 うっすら、予感している。 ……けど、まあ、それもいっか。]
(183) nabe 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
|
[ 留学制度の整った大学に行って、 英語を磨いて、途上国支援について学んで、 将来的には、恵まれない子どものために、 学校を建てるような、そんな事業に携わりたい。
いつか語った夢の、或いは計画の、 途中までは試みて、そして、踏み外した。
だって、留学中、滞在していた寮のごく近くで、 割と好きだったドラマの、 次シーズンの撮影をするっていうんだもの、 そりゃあ、仕方ない。]
(184) nabe 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
|
[ ソファに座って眺めるのと、 画面の中身が、作られていく光景と、 まったくの別物なんだな、って、 確か、あの頃も思った。
野次馬のひとりとして、そこに立って、 人々の間から、その世界を覗き見た瞬間、 なにかが、爆発したような勢いで、 身体の中を満たしていく。 いつかと似た感覚。
それから。 ── それからは、やりたいように、していただけだ。]
(185) nabe 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
|
/* 俺の従兄弟がこんなにかっこいい(咽び泣き)
(-213) kazue 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
|
── 5年後:英国某所 ──
『── リツ!』
[ 名を呼ばれて、勢い良く顔を上げる。 慌てて立ち上がって、声の主の元へと駆けた。
言葉も拙い、ただの薄っぺらい元ファンは、 今、一応は、「雑用」とかいう役割を背負って、 いつかとは立場を変えて、ここにいる。
「親泣かせだな」と言う奴があるが、 笑っていたよ、と返すことにしている。
実際、「律らしかぬ大胆な決断だ」と称した彼らは、 一度も眉を顰めることなく、笑い声で、背を押した。]
(186) nabe 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
|
"── 晴れてよかった "
[ 細切れの雲の隙間から、 辛うじて覗く日光に目を細めれば、 同じように、慌ただしく動き回っていた男が、 『でも、明日は雪だな』と苦く笑う。 『かなり積もるぞ』とも。]
" じゃあ、かまくら作れるかな "
[ 怪訝そうな顔をする男に、付け足す。]
" イグルーの、日本版みたいな感じ "
[ 『子供じゃあるまいし』と男は笑った。 表情を変えずに、答える。]
" つくろうって、約束してんの "
.
(187) nabe 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
|
[ 誰と?内緒。5年前の明日にね。っていうのも、内緒。
雑談に、叱咤の声が飛んだ。また、ドタバタと動き出す。
そう、明日は忙しい日。今年は、帰れなくてごめん。 できるだけ早く、うんとたくさん、 おみやげを抱えて帰ろう。
月命日、という文化はあるけど、 月誕生日、は許されないかもしれない。
けど、まあ、みやげ話は山ほどあるから、 どうか、それで勘弁してほしい。]
(188) nabe 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
|
[ ── ああ、明日が、雪で良かった。
やりたいこと、全部。 ひとにやさしく。熱意をもって、愛をもって。 そうして、毎日を、懸命に。
……とまでは、いかないかもしれないけれど。 最後まで、責任をもって、やり遂げる覚悟は、ある。
今日も、樫樹 律は、満ち足りた日々を、生きている。]
(189) nabe 2015/07/19(Sun) 23時半頃
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る