68 熱砂の絆
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[空の青を横切った白い鳥が、見慣れた鳩に似ていた。 そのためか、気分転換になりそうなことを一つ二つ思い出した。
暫く空を見上げたのち、心を切り替えて。 凭れていた岩壁から一足で降りた。 砂地が緩衝材となり、とん、と柔らかな音がする。
なるべく早く返事をしなければならない。 どちらにしろ、答えは決まっている。]
(190) 2013/01/16(Wed) 13時頃
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[扉の開く音で、自室に居た使用人達が一斉に此方を向いた。 手にしていた封書を上衣の内側に仕舞い、彼らひとりひとりと視線を合わせる。]
……心配をかけた。 クアミ、インクが切れてしまっているから、数日以内に調達してくれるかな。
[自身の身の回りの世話をしてくれているのは、全て一族の者だ。 手紙の内容も概ね説明してある。 問いたげな視線が幾つも向けられて、口を開いた。]
元より応えることの出来ない内容だった。 今守らなければならないものや、…大切なものは ファルケンに、このジッドにある。
(191) 2013/01/16(Wed) 13時半頃
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……それに。 手紙には、“身辺全て恙無く整えて待つ”とも。 その意味を嗅ぎ取れぬほど鈍くはないつもりだよ。
「私」ではそれに応えることが出来ない。 …でしょう?
[もしも、命の螺旋の気紛れが無ければ。 望む望まぬはともかくとして、 或いはそういう選択をすることもあったのかも知れないが。 気の強いクアミが泣きそうに表情を歪めるから、 殆ど同じ高さにあるその頭に、ぽふと手を置いた。]
(192) 2013/01/16(Wed) 13時半頃
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そも、私が他国にゆけばこちらの一族の存亡も怪しくなるしね。
遠い遠い小さな国の、一地方だ。 ファルケンとして…国家として益があるわけでもない。
…無論、陛下のお耳に入れる必要はあるだろうけれど。 問題は起きないと思っている。
[あくまでも現当主としての立場で、告げる。]
(193) 2013/01/16(Wed) 13時半頃
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[手紙には曾祖母の故郷について様々な言葉が添えてあった。とくに、知識や単語でしか知らない景観の話は、どんなにか想像力を掻き立たせられたことか。
豊かな自然に囲まれた美しい風景、温和な人々の中、 厚い衣も顔を覆うショールも外してしまって、違う世界で一から生きる。 サラサへの擬似旅行とも違う、未知の人生。 狭い世界から飛び立つことを想像すると、心が騒いだ。
けれども、今、自身に求められているのは そういうことではなくて、統治者としての血統であり。
―――残してゆくものや離れなければならぬ者を想えば、 後ろ髪を引かれることが、ここには多すぎたのだ。]
(194) 2013/01/16(Wed) 13時半頃
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[生まれ持ったもの、それによって失くしたもの。 生きるために与えられたもの。
それも運命だと、受け入れている。 受け入れることが出来ているはずだった。]
( ………ほんとうに、そうだろうか )
[けれど今、ファルケンと異国との狭間で揺れて、 一族を縛る"血"――その意味を見失いかけている。
“幸せなのか” と、 誰かの声が聞こえた気がした。*]
(195) 2013/01/16(Wed) 13時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2013/01/16(Wed) 13時半頃
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そろそろ嫁を押し倒したいが、謁見後の方がいいかもな。
(-196) 2013/01/16(Wed) 13時半頃
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[背を撫でられている内にいつしか眠っていたらしい。]
……おはようございます。
[こちらを見る主の深い色の瞳を正面から見て、白い肌が桃色に染まる。 毎日顔を合わせているのに、毎朝また恋に堕ちるのは何故だろう。
頬の赤みを隠すように両手を当て、寝台を降りた。 一晩経って落ち着くと、自分が何をすべきかが見えてきたのだ。]
(196) 2013/01/16(Wed) 14時頃
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……わたしからも、お断りのお手紙を書こうと思います。 連れて行ってくださいと言ったのはわたしですから。
そして――お傍にいたいと願っているのもわたしです。
面倒を背負っただけのダンさまには、何の咎もありません。
[昨晩とは違い、曇りのない笑顔を向ける。 戻らなくて良いという許可が、あやすような口接けが力をくれたから。 生い立ち故に読み書きは苦手だけれど、誰かに教わってでも自分の言葉で伝えなければ。]
(197) 2013/01/16(Wed) 14時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2013/01/16(Wed) 16時頃
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―ラルフの部屋の前―
[誰かに教わってでも、と意気込んではみたものの、使用人達の知識は自分と然程変わらない。 どなたか適任はいないかと相談すると、イザナさまはどうかという提案があった。 教育を受けた王族であり、歳も近く、肌の色が似ているから話しやすいだろう、と。
そして今、小鳥は部屋の前に立っている。 息を整えて、部屋に呼びかけた。]
イザナさま、いらっしゃいますか?
(198) 2013/01/16(Wed) 16時半頃
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― 自室 ―
[使用人たちへの説明もひと段落し、ホレーショーの部屋に向かおうと廊下に続く扉に手をかけたところで、外側から名を呼ぶ声がする。 そのまま扉を押し開けば、小柄な姿が目に飛び込んで来た。]
あなたは……… ダンさんのところの。 レティーシャ、だったね。
どうかしたのかな?
[宮殿ですれ違う度会釈を交わしてはいたが、 こうして彼女が部屋に訪れたのは初めてのことだ。 不思議に思い、そのまま問い掛ける。]
(199) 2013/01/16(Wed) 16時半頃
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は、はい、レティーシャです。 その、突然お尋ねしてすみません。
[いざ本人を前にするとやはり緊張で声が上擦る。]
……お手紙の書き方を教わりたくて、その、イザナさまなら……と推薦を受けたので、その……図々しくも伺ってしまいました……。
[小さな身体をますますちぢこませる。]
(200) 2013/01/16(Wed) 17時頃
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手紙の書き方を…? 私に? 勿論、あなたが言うのであれば喜んで教えるけれど、 ……推薦。それは過大評価かもしれないよ。
[期待に沿えるかどうか、と瞳を瞬いたが。 緊張しきった少女を見て、眉を緩めた。 潜りやすいように扉を内側から押さえ、部屋に招いた。]
そんなに緊張しなくても、誰も取って食うようなことはないから大丈夫だよ。 …どうぞ。中へ。
(201) 2013/01/16(Wed) 17時頃
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わたしをここから救って、世界中の人に歌を届ける手伝いをしたい、みたいな事が書いてあるんですけど、その。 お断りのお手紙を書きたいんです。
……でもわたし、お手紙を書いた事がなくて、学校にも行ってなくて、……読み書きが不得意なんです。
(202) 2013/01/16(Wed) 17時頃
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[促され、失礼しますと頭を下げて入室する。 不躾な突然の訪問にも寛大に接して貰い、ホッと胸を撫で下ろした。]
(203) 2013/01/16(Wed) 17時頃
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いきなりのお願いなのに、ありがとうございます。 イザナさまを薦めてくれた人に感謝しなきゃ。
[推薦はきっと過大評価ではないと微笑み、持ってきた紙束とペンとインクを置かせて貰う。]
(204) 2013/01/16(Wed) 17時頃
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世界中に歌を――― あなたの歌は皆に力を与える素晴らしいものだからね。 宮殿を歩くと時々、聞こえてくる。
…けれど、“ここから救って”……? 私はあなたが此処に来た経緯を知らないけれど、 知り合いの人……なのかな?
[失礼にあたりはしないかと、歩きながら慎重に問う。 関係性によって手紙の認め方が違うということもあるが、 まるでレティーシャが捕らわれびとのような文面が気掛かりだったのも理由だった。]
(205) 2013/01/16(Wed) 17時頃
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だれでも、最初はそんなものだよ。 きっとすぐ書けるようになる。
こちら側に座るといい。 綺麗な服が汚れないよう、気をつけて。
[中央に置かれた机の一角に誘う。 筆記具を取り寄せようとしたが、持参してきているようだ。 であれば、と、斜め前に腰を下ろす。 礼の言葉には、ショールの裏側で微かに微笑んだ。]
(206) 2013/01/16(Wed) 17時頃
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ありがとうございます。
[歌を誉められて頬を染めた。 後ろに手を遣り裾に気をつけつつ腰かける。]
……知らない方です。 わたしは……ここに来るまでに移動楽団にいたんですけど、そこが嫌で……その、逃げ出した所をダンさまに拾って頂いたんですけど、この方にとってはダンさまがわたしを浚って閉じ込めているというように思い込んでいるらしくて……。
(207) 2013/01/16(Wed) 17時半頃
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[何とかして誤解を解きたいのだと訴える。]
ダンさまはとても良くしてくださってます。 歌を評価して頂くのはとてもありがたい事ですが――――
[温和な雰囲気に気が緩み、つい本音を漏らした。]
……ダンさまなしではもう、愛を歌うなんてできなくて……。
(208) 2013/01/16(Wed) 17時半頃
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/* がーるずとーく!
(-197) 2013/01/16(Wed) 17時半頃
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[レティーシャが語る経歴に、なるほどと頷いた。 淀みなく話してくれたので、聞いてはいけないことだと言う訳ではなかったらしいと内心で胸を撫で下ろす。]
……そういうこと、だったの。 思い込みで手紙を出してきたとなると、 それは、返事を書くにしても、多少の注意が要りそう。 余り刺激せぬ形で、でも、毅然と断れるような…そんな文面で考えてみようね。 [ダンのことを嗅ぎ付けているのであれば関係者ではないのかとちらと過ぎるが、不安を抱かせることもない。
それにしても、とレティーシャを見る。 女性としても小柄な方だからか、一見ファラと同じ年齢のように見ていたが、近くで落ち着いて話をしてみると、自分ともそう変わらぬ年頃のようだ。]
(209) 2013/01/16(Wed) 17時半頃
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―――…
[歌について、ダンのことについて。 頷くことで相槌を打ちながら耳を傾けていたが、 続いた言葉に、双眸を瞬いた。]
……惚気られてしまった。
そうか。 最近、ダンさんが変わったのも、あなたがいるからか。
[クアミが淹れてくれた茶をレティーシャの前にひとつ置き、自分も少し、口にした。甘い。]
(210) 2013/01/16(Wed) 17時半頃
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あ、その、今のなしです!
[はっと気づいて顔の前で手をぶんぶんと振る。 顔が熱い。 誤魔化すように出された甘いお茶に口をつけた。]
あの……「ここを気に入っているから出たくないです」って、そのまま書いても伝わりますか? 上手くお断りできる言葉を知っていれば良いんですけど……。
(211) 2013/01/16(Wed) 18時頃
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だめ。 もう、聞いてしまった。
[身を取り巻く様々な事情が邪魔をして、同じ年頃の娘とこんな会話をすることは皆無だった。歳の割にそういうことに疎い自分には、少し落ち着かないけれど……くすぐったい様な、愉しさもあって。 慌てたようなレティーシャに、ほんの僅か、声を洩らしてくすくすと笑う。]
……うん。話の通じる相手であれば、 遠回しな言葉を使うより、前向きな言葉で断るほうがいい気がするな。 誰に強制されたわけでもなく、他ならぬ自分の意思でここにいるということを織り込むとか……。
[幾つか文面を考えて紙に書き付けては、レティーシャと相談を繰り返す。少しずつ形になってきたか。]
(212) 2013/01/16(Wed) 18時頃
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[あああ〜っと頭を抱えて赤面する。]
イザナさま話しやすい雰囲気があったんですもの……つい。 ……あの、内緒にしといてくださいね。 ダンさまには……奥様もお妾さまもいらっしゃらなくて……わたしが、こういう気持ちでいるのが明るみに出たら、色々と問題になるかもしれませんから。
[改まって頭を下げて、紙束に向き直る。 いくつか知らない単語を聞いたりしつつ、何とか一応の体裁が整った。]
(213) 2013/01/16(Wed) 18時半頃
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[出来上がった手紙を前に、長く息をついた。]
わぁ……! 本当にありがとうございました! わたしだけじゃ絶対に出来ませんでした。
[窓の外はすっかり暗い。 長い時間が経った事が分かる。]
……すみません、長くお邪魔してしまって。お金も何も持ってなくて……お礼は身体で払う事しかできませんから、わたしに何かできる事があればいつでもお手伝いしますね。
[戸口でもう一度深く頭を下げて、退室した。**]
(214) 2013/01/16(Wed) 19時頃
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ふふ。いや、ダンさんには昔から良くしてもらっているから、 長く独り身でいらしたこと、気になっていたんだ。 素敵なひとなのに、ってね。 だから、レティーシャが現れてくれて安心した、と言うか……
良かった、と、思っている。
[不思議と、今日は何時になく饒舌だ。]
……だいじょうぶ。誰にも言わないよ。 対価は、そうだな。 教授代も含めて、時々幸せ報告してくれるくらいで、手を打つけれど?
[そんな雑談の中でも、手紙の方は進めてゆく。 校正をしたり、知らぬ文字があれば教えたり。 万一、より高度な手紙が必要になった場合は、もっと上に相談するといいと言って、出来上がった手紙をレティーシャに返す。]
(215) 2013/01/16(Wed) 19時頃
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いいえ。どういたしまして。
[思ったよりも時間が掛かったようだ、レティーシャにつられて窓の外を見やりながら]
また、いつでもどうぞ。 ……そうだ。もし良ければ、これを。
この国の詩集なのだけれど。 言葉や文字が学べるし、挿絵も綺麗だから、もし良かったら持って行って。 歌作りの助けにでもなればいいのだけど。
[言って、一冊の本を手渡したが、受け取ってもらえたかどうか。レティーシャの姿が見えなくなるまで見送って、少しののち、自分も部屋を出る。**]
(216) 2013/01/16(Wed) 19時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2013/01/16(Wed) 19時頃
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/* 今更気付いたんですが、発言制限無限だったんだな… 今回色々とあれそれで、やたら削除しているのにptが枯渇しないと思えば…
むげんすばらしい。
(-198) 2013/01/16(Wed) 19時頃
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