82 【薔薇村企画】 Contagio ―共鳴―
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[今のテーブルの前で、籠の中に竹筒などを詰めていた。 僅かに肩が震えて、日が当たらない様といれようとしていた タオルが、ぱさりと落ちる。
立ち止まっていると、過ってしまう小さな不安。
失いたくない。 手放すくらいなら、奪ってしまいたい。
共に生きることより、共に死ぬことを選んだ。 その選択に後悔はない。
こう時の選択と覚悟はきっぱりしたけれど
それでも、過ってしまう。 失うかもしれない―――…その時の事が、]
(176) 2013/05/13(Mon) 20時半頃
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怖がって、怯えて…… 震えてるとこなんて、絶対見せられなぁ
[死の恐怖は、覚えてる。 友人を失うかもと思った時も怖かった。
大切な人が、好きな人が、 死ぬかもしれないと思えば、ずっとずっと、怖かった。
だけど、悟られたくない。 悟られてしまったら、抑えられなくなる。
死ぬなと、絶対死ぬなと、 きっと、泣いて喚いてしまうから、]
(-168) 2013/05/13(Mon) 20時半頃
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……っ、しっかりしろ、俺
[ぱんっと気合を入れ直すように、両頬を叩く。 言い聞かせるように、独り言を零して、]
攻芸ーーー! 準備できたから、行くよっ!!
[戸をあけて、洗濯物を干しているはずの攻芸に呼びかけた。 そして、見つけてしまっただろうか。無残なシャツの姿を>>168]
あ、……
[視線はシャツに注がれて]
(177) 2013/05/13(Mon) 20時半頃
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/* あ。マーマレードとパウンドケーキ渡すの忘れてた。 いやまぁ、抱えたままで受け渡しも大変そうだがw
(-169) 2013/05/13(Mon) 20時半頃
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―自宅―
[両手は疲れきってはいたが、主の前でそんな姿を見せる訳にもいかず。 ただ意地だけで家まで歩を進めた。 この為だけにでも、少し鍛え直す必要があるな、などと思いながら……。]
今、何か飲み物でも用意します。
[そう言ってトレイルを降ろした。]
(178) 2013/05/13(Mon) 20時半頃
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[自宅に着き、主を降ろせば。 両手を解放されたことよりも、彼に触れていた時間が終わることが惜しく。 石のように重くなった両手ながらにそっと主の頬に触れ、軽く額に唇を押し当てた。]
(-170) 2013/05/13(Mon) 20時半頃
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/* 飲み物用意する気がなさそうである。 い、いや、一応その気はあるのだけど。 えーと、あと多分汗だくなので、それをどうにかとかあれこれ考えつつ。
(ごろごろ)
(-171) 2013/05/13(Mon) 20時半頃
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――自宅――
[最後まで抱きかかえられて家の中に入り、壊れものでも置くかのように降ろされる。 そんなに気を使わなくとも、そうそう壊れやしないのに。
そんな気遣い一つにも嬉しくなってしまう。]
俺が用意しよーか?
[飲み物を持ってくる>>178と言ったジェームスにそう声はかけたけれど。 大人しくしていてください、などと言われてしまうかもしれない。]
(179) 2013/05/13(Mon) 20時半頃
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[頬にジェームスの両手が触れる。 その手の上に自分の掌を重ねた。
額に唇が落とされるのは、微笑んで受け取って。]
ありがとう、ジェームス。
[彼の右手を掴んだ方の手を口元に引き寄せて。 ちゅ、と音を出してキスをした。]
(-172) 2013/05/13(Mon) 20時半頃
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俺もおわっ………
[>>177それにしてもこれどうしようか。 チアキのお気に入りのシャツだったような気がする。 そんな事を考えて居たが、呼ばれて振り返る。
目が合った。]
……すまん、力を入れすぎてしまったようだ……。
[今更隠すわけにもいかず、破れたシャツを手にしながら 苦い顔でチアキを見つめ、肩を落とす。]
(180) 2013/05/13(Mon) 21時頃
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いえ、大丈夫です。 ちゃんと座って待っていてください。
[トレイルの言葉>>179にくすくすと笑いながら、今度は頬に口付けを。 そして、手早く席を立つ。
まずは汗だくになった衣服を脱ぎ、新しい衣服を身に纏い。 次いで台所へと向かい、グレープフルーツを搾ったものに冷たい水と蜂蜜をあわせたもの、そしてパウンドケーキを少し切り分けて用意し、主の元へと運ぶ。 自らも飲み物だけ用意して、隣に座れば息を吐いた。]
(181) 2013/05/13(Mon) 21時頃
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……お礼を言われる必要など、ありません。 いつだって、俺は貴方の役に立てるなら、それが一番嬉しいのだから。
[そう言いながらも。 恋しさに駆られ、躊躇いがちに手を伸ばし、そっと主の身体を抱き寄せた。]
(-173) 2013/05/13(Mon) 21時頃
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― 村長宅 ―
[村長のところへ行ったのは、ジェームス達より少し前か。 ここでもサミュエルは副作用の全てを述べるのを止めるなら、 許される範囲で説明を行い。 村長に渡された板にチョークで文字を書くサミュエルの隣に 控えながら、家の奥の様子をそっと窺っていた。]
……あの、錬金術師の人達は。
[話の切れ間。 薬の副作用について尋ねようと思い、そして知ったのは。 二人の内の片方が病に倒れた、という兆報だった。 今は会わない方がいいと言われれば奥に進むことはできず。
報告を終えれば板とチョークはそのまま使っていいと預けられて、 村長の家を出た。]
(182) 2013/05/13(Mon) 21時頃
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― 少し前 ―
[食欲が無いようだと掌に記す文字で伝え、 ドリベルには常と変わらず食事を摂るよう言った。
彼の食事の様子を眺め、 ひとまずは濡れた布を介し水分を吸いながら 《慣れれば、きっと食べられるようになる》と 心配はしないで欲しいと目で訴えた。
二人で歩く間も、 身近な距離に在るドリベルに不安が見えると 手を取り握って、戯れるように指を絡めた。*]
(183) 2013/05/13(Mon) 21時頃
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わぁ……盛大にやったな……
[攻芸が手にした敗れたシャツ>>180 割と気に入ってたんだけど、と苦笑気味に息を吐く。]
どーしようか、 うーん……トレイルさんの所に、行く?
[見た所、綺麗に破れているし、 着物が少なくなるのも困るので、寝巻にでもできるだろうかと]
一緒に、昨日のお礼とか……しよっか、
[苦い顔で落ち込む様が可愛くて、怒ってないよと肩を叩いた。]
(184) 2013/05/13(Mon) 21時頃
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― 村長宅へと歩き出す直前 ―
[キリシマに後頭部を叩かれた。(>>170) 頭の中で師を老人のように扱ったせいかと、 相変わらず妙に勘の鋭い彼に、少し安堵した。
頭を擦りつつ近付いたトレイルたちへは、 黙ったままでもいつも通りの 解りにくい笑みを向けて頷いてみせ。
ひどく弱々しく見えるトレイルだったが 笑ってくれる(>>159)なら、安心しよう。
トレイルが小声で漏らした呟きには、 親指を立てて見せた。 問題無い、との意を込めて。*]
(185) 2013/05/13(Mon) 21時頃
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/* 嚥下障害と分かった瞬間、 喉に食道にチューブ突っ込む方法を考えた。 いくらなんでもいくらなんでもすぎた。
点滴…せめて点滴がほしかった……。
(-174) 2013/05/13(Mon) 21時頃
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[ジェームスが持ってきてくれたケーキをつまむ。>>181 その味はいつもと同じでほっとした。
非日常は今日も続いているけれど、彼のケーキの味は同じ。 最初に作ってもらったのはいつだっけ、 と思いながら甘いそれをかじる。
隣に座ったジェームスの肩にことりともたれかかって、 先ほど村長の家で聞いたこと>>156を思い出した。]
……やっぱり、予防薬をのんでも発症するんだよな。 というか、病気があったんだ、のほうが正しいけど。
[自らの右手を広げてまじまじと見る。 これが硬くなって朽ちてしまうという。
聞かされただけでは信じ難かったが、薬の副作用を見てもやはり――]
(186) 2013/05/13(Mon) 21時頃
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ずっとお前の腕の中だけにいられたらいいのに。
[抱き寄せられて、その熱の心地よさに目を細める。 こちらからは少し強く抱きかえした。]
(-175) 2013/05/13(Mon) 21時頃
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─ 自宅の庭 ─
[藁人形に、硬化した腕から突進してゆくケヴィンを見れば、はじめは驚き、目を見開いた。 けれど、その意図が分かれば、少し呆れたように笑い、小さな溜息をついて]
まったく。 前向きだな、おまえは。
[まさか己の腕を武器にするなど、思いもよらなかった。 本当に痛みはないのか、感覚がないだけで骨に影響はないのかと、つい過保護な思考が頭を擡げたりもしたが]
……そういうところが、好きだよ……
[けれど直接言うのは気恥ずかしいので、聞こえないよう、小さな声でぽつりと。]
(187) 2013/05/13(Mon) 21時頃
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……すまない。
[>>184伏し目がちにしながらチアキに謝罪を告げる。 トレイルに繕って貰うにも、元の状態に戻すのは無理そうだ。 しゅん、としていると、肩を叩かれる。]
……ん。
[果物の礼の事だと理解して、頷きを一つ。 そういえば、ジェームスは例の薬を飲んだのだろうか。
先日の手合わせの話も、身体の一部が硬化してしまったら ご破算だなと思うが、それどころでは無いので仕方ない。 彼らがあの後どういう選択をしたのかも気になる所ではある。]
……行く。
[破れたシャツを手にし、チアキの後を歩く。]
(188) 2013/05/13(Mon) 21時半頃
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/* やだ…コアの所に着離脱書いてたはずかしい。
(-176) 2013/05/13(Mon) 21時半頃
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[帰り道。 時折絡められる指に、行きも同じだったことに思い当たり。]
…………。
[こちらが気遣われてどうする、と奥歯を噛んだ。 普段通りに振舞おうとしているのに、 支えるべき立場である方が 不安に振り回されているようでは話にならない。
幸いにも自分はまだ五体満足で、 負担をかけるような事態には陥らずに済んでいる。]
……あとで、チアキのところに……行ってこようと思います。 どうしているか……様子もみてきたいです…から。
[料理の得意な彼なら、噎せにくい食事や調理方法について 知っているかもしれないと、そんな裏を持って。]
(189) 2013/05/13(Mon) 21時半頃
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/* あっ変なリロードしてメモが!
(-177) 2013/05/13(Mon) 21時半頃
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[出会った頃は、日々を暮らす為に必要な料理は出来ても、菓子作りになど殆ど興味すら無かった。 それが、いつからだろう。こうして日常的に作るようになったのは。 主が甘い物も好きとわかった後、採れた果物に少しずつ手を加えるようになっていた。]
そう、ですね……。 今は、少しでも薬が効くことを祈りましょう。
[自分のことに関しては、あえて何も言わず。 この身が死すことは、怖くはない。 ただ、愛おしい主を失うことだけが怖かった。]
(190) 2013/05/13(Mon) 21時半頃
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……そんなことを言われると。 離したく、なくなってしまいます……。
[主の言葉に、苦笑いを浮かべながらも。 抱き返す温もりが嬉しくて、静かに、唇を重ねた。]
(-178) 2013/05/13(Mon) 21時半頃
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そう簡単には慣れないだろう、が…っ、
[尚も言い訳を重ねようとした唇が、兄のそれで塞がれた。 びくりと身を震わせるが、深く求められて、応えようと舌を動かす。思っていたよりも柔らかくて、夢中で貪った。]
……ん、
[互いの鼓動が伝わりあう。 まるで心音が同じ速さで重なりあっているようだ。]
……全く、大げさだな。こんなことくらいで。 ……これから、いくらでも、呼んでやる。
[唇を離した後、視線を逸らしながら、照れずに兄を名で呼ぼうと決めた。ずっと言い続けていれば、きっと慣れるだろう。…どうか恥ずか死にしませんように。*]
(-179) 2013/05/13(Mon) 21時半頃
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― 村長宅 ―
[声が不自由である旨だけを村長に伝え、 あとは全てをドリベルに任せた。(>>182)
薬の副作用については、 《舌と喉奥の器官になにか不具合が生じていて 一時的に発声と嚥下が上手に出来ない》と。
得たばかりの板に記した文章を見せたが、 村長はとても微妙な面持ちで首を横に振った。
書いた文字はドリベルには見せなかった。 それに気付いた村長も何も言わずに ただ首を横に振っただけ。
思わず、肩を竦ませて溜息を落とした。]
(191) 2013/05/13(Mon) 21時半頃
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/* ちょっとキスの数をカウントしようと思ったけど 2dだけでもわりとなのでやめた!(照れ照れ
(-180) 2013/05/13(Mon) 21時半頃
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/* こっちが先に恥ずか死ぬんじゃないだろうかと。
(-181) 2013/05/13(Mon) 21時半頃
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