24 ロスト・バタフライ
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[押し当てる鳥の額をそっと撫でます。 此処に気が付いてから、初めて感じる温もりに、またじわりと涙が出そうになって、わたくしは慌ててぐすっと鼻を啜りました]
元気……。ええ、君がいてくれるから、元気よ。 ありがとう……。
[そう微笑もうとして、何かを叩くような。 そんな音が聞こえて、ふるりと身体を震わせました。
鳥が嫌がらないのであれば、ぎゅっとその身体を抱きしめようとするでしょう]
(297) 2011/01/26(Wed) 01時半頃
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この状況で面白いと言えるのは中々才能だと思うよ。
[皮肉の色込めずそう言って苦笑する]
そっか。 痛くないほうが、逆に心配ではあるんだけどね。 苦しくないならそれに越したことはないなぁ
[行こうか。二人へ先を促して。 ひとまずは姉妹の小屋へと向かうも間が悪く不在のようだった]
待っていれば、戻るだろうけど…そうだな。 その前にもうひとつ小屋があるからそっちへ寄ってみようか。 僕の他にも何人か居てね。君らは他に誰かと会ったかな?
[まだ誰もと聞けば、落ちかける視線留めて頷く]
彼らが戻っているかもしれないし、 途中で彼女らに会うかもしれないし、一度案内しておくよ。
(298) 2011/01/26(Wed) 01時半頃
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[子供の高く軽い声が聞こえます。 なんだ、子供か…と胸を撫で下ろし、そちらへと視線を投げました。
ええ、居るわ。 あなたは、だぁれ――?
そう尋ねようとして口を開くけれども、 唇から洩れるのは、またひゅーひゅーと言う風の音だけ……]
(299) 2011/01/26(Wed) 01時半頃
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―― 墓地付近 ――
死者の泣き声が止まってしまった
[すすり泣く声を頼りに、墓地の近くに参りました。ですが片耳の身、正しい位置はわからずに。しかも、声が止まり、辿り着く事その物が困難で御座います。]
まったく、私とした事が 失態だ
蝶々君、また案内を頼むよ
[蝶は、ひらひら、舞い踊ります。もし相手に蝶が見えたなら、私が近くにいると言う事で御座います。]
(300) 2011/01/26(Wed) 01時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2011/01/26(Wed) 01時半頃
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―― 墓地/鮮やかな鳥 ――
[撫でられうっとりする鳥の目。 軽い撫で方で物足りないのか、小さな温もりでぐいぐいと手を押し返した]
ゲンキ ゲンキ アリガトウ コンニチワ
[鳥も物音に気づき小首を傾げる]
ルスデス ルスデスヨ …グェ
[答える声。不意に抱きしめられて喘いだ。 嫌がらないというよりは人の力に抵抗できずなすがまま]
(301) 2011/01/26(Wed) 01時半頃
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―― 回想・湖のほとり ――
[去り際、ロビンから差し出された紫のミサンガ。 不思議そうに瞬いた。 昔――未だ妹と出会う前、若かった町娘だった頃に ミサンガのおまじないは聞いたことがある。]
ありがとう…――
[ロビンに僅かに目を細めて見せ、それを受け取った。 小屋に戻ろうかと思ったが、 空気がいつになくざわめく。 もう一寸、人を探しにこの足を動かすべきかと思案した。]
(302) 2011/01/26(Wed) 01時半頃
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[さっきまではちゃんと音になっていたのに。 声はまた無声となって、唇はただ風を運びます]
…………。
[どうして、と。 腕の中の鳥を抱きしめて、じわりと浮かぶ涙と共に、心まで泣き濡れてしまうのでした]
(303) 2011/01/26(Wed) 02時頃
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風?
[耳は悪くないのか、聞こえる声にこてん。と首を傾げる。 足は止めずに歩いていけば、そのうち、 喋れぬ霧の向こうの人の目にも、 くすんだ赤錆色の髪が霧の向こうに見えるだろうか。]
ありゃん。風── じゃないっか、 だって、おいらにも見えるみたい。
[色を持った鳥と、女の姿、見つけられば、 ぱあ。っと嬉しそうに笑顔を浮かべる。 ──相手の表情が、たとえ、どんなものでも。]
(304) 2011/01/26(Wed) 02時頃
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[鳥を両手に抱いたまま、乳白色の霧の向こうから現れる子供の姿。 常ならば、きっとあの嬉しそうに笑う笑顔につられるようにわたくしも微笑んでいたでしょう。 でも、今は突然声が出なくなると言う現象に心はすっかりと打ちひしがれて。 ぐす…っと、涙が一つ。薄紅色の眸から零れ落ちました]
(305) 2011/01/26(Wed) 02時頃
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/* ろびんは本当にうまいなぁ すごいなぁ 一人称ト書きしたことないけど、これはすごい参考になります。
(-42) 2011/01/26(Wed) 02時頃
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──回想・古びた花壇──
……
[姉やロビンらと別れ一人向かった先は 姉妹が住まう小屋からやや離れた位置に在る花壇。 白闇の中に佇む幽鬼は]
―――、こんにちは
[一つとして咲く華の無い古びた花壇に向かい、 微笑を浮かべながら挨拶した。
桶から手で水を掬い、長い時間を使って 桶の半分程の水を土にかけていく]
──回想・了──
(306) 2011/01/26(Wed) 02時頃
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