181 アイスソード伝記
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[玄関の扉を力強くノックする音が、 雨の音の合間を縫って聞こえてきた。]
うん? …なんだろう。 郵便かな。
[ティーカップを机に置き。 オレが見てこよう――と立ち上がる。]
(203) 2016/01/27(Wed) 02時半頃
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[ざあざあ、ざあざあ、雨の音は誰かの近づく足音を消してしまうほどの勢いで降り続く。]
!
[ただ、ふと落ちた"夫"の呟きを、白金の髪をかけられた耳は聞き逃しはしなかった。]
(204) 2016/01/27(Wed) 03時頃
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[夫が手紙に複雑そうなのを、 気づいていなかったわけではない。
ただ、そういうときには、だいたい。
すぐに手が伸べられて、 額同士がぶつけられる。 見目の離れていないころから 年経ても変わらずに。]
(205) 2016/01/27(Wed) 03時頃
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カイルは、"私と一緒に"、 幸せになりたいといいました。
(-30) 2016/01/27(Wed) 03時頃
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[どれだけ、私が幸せでも、
── カイルの顔が曇っていては、 "一緒に幸せ"ではありません。
と、そういって、]
(-31) 2016/01/27(Wed) 03時頃
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たのしいばかりでなくて。 つらかったり、苦しくても。
ちゃんと傍にいますから。
[だから。一緒に幸せになる道を探しましょう。と、 そういうのが、常だった。]
(-32) 2016/01/27(Wed) 03時頃
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[振り向く動きに、髪が靡く。ずいぶん皺を刻んだ夫へ向けられた姿の変わらない少女の顔は ぱ、と明るく輝いた。]
はいっ
[うれしそうに、うれしそうに、身を乗り出した"妻"は、 おおきくひとつ、縦に頷いた。]
(206) 2016/01/27(Wed) 03時頃
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[と。ちょうど。扉がたたかれたのは、そのときだった。]
… 郵便、時間。遅れてしまったんでしょうか
[音に立ち上がりかけて、オレが、と、 先んじて制されるのに席に座った。]
(207) 2016/01/27(Wed) 03時頃
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/* 秘話にうわあ、ってなる。
うわあ……
(やられたって 顔)
(-33) 2016/01/27(Wed) 03時頃
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[畑仕事で身を屈めていることが多いせいか、少しまるまった腰を、年寄りくさく、よっせと伸ばして立ち上がり、オレは玄関に向かった。
木扉を、拳ひとつ分くらいの隙間を空けて開いて、 夕闇と雨で見通しの悪い外を覗く]
どちらさ、――――――
(208) 2016/01/27(Wed) 03時半頃
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[ま。 の語尾と、
隙間から捻じ込まれた銃口が、火を噴く音とが。
…、同時だった。]
(209) 2016/01/27(Wed) 03時半頃
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……っ、…ぐああああああぁぁあ!!!?!
[オレの喉から絶叫が迸った。 胸の辺りが焼けるように痛い。
扉を蹴り飛ばして、外から濡れそぼった人影が 乱暴に入り込んでくる。数二つ。」
(210) 2016/01/27(Wed) 03時半頃
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リー…ア、 …!
逃げ……
[狙いは“妻”だ。間違いない。 息絶え絶えながらも、危険を知らせようと口を開く、…
が上手く声が形になってくれない。 もどかしい思いで、眼差しだけが、少女の安否を気遣うように追いかけた。]
(211) 2016/01/27(Wed) 03時半頃
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っ!?
[入り口、火薬が弾ける音がして、 叫ぶ声が上がった。]
(212) 2016/01/27(Wed) 03時半頃
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[がたんっと、そのまま席を立つ。おいたカップがくわんと回った。夫があげた微かな声は、耳には届かず──届いていても、彼女がとった行動は同じだっただろう。]
カイルっ!
[家の中に、土足で上がりこんでいる男たちは、到底郵便屋には見えなかった。ただ、それよりも──それよりも。倒れている姿に視線は向けられた。]
(213) 2016/01/27(Wed) 03時半頃
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[胸の奥底に焼きついている、いつかの声。
…、"生きて"ください。
その願いが、薄れそうになっている意識の中で反響していて。 そのか細い糸を必死に掴んで、オレはなんとか自分を保つ努力をする。]
(214) 2016/01/27(Wed) 04時頃
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…、 …リー… …
[少女のいる方へと伸ばした右手が無意識のうちに、 何か――細長い筒状のものを握るような形を、とった。]
(215) 2016/01/27(Wed) 04時頃
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頭のどこかで、気付いていた。
侵入者を追い払うためには、 “妻”を守るためには、
氷剣を、――――…使えば、いいのだと。
(*74) 2016/01/27(Wed) 04時頃
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でも…、………………
(*75) 2016/01/27(Wed) 04時頃
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[しかし僅かな逡巡ののち、―― オレは、自らの意志で指の力を緩めて五指を広げた。]
(216) 2016/01/27(Wed) 04時頃
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オレの“妻”は、 ……武器じゃあ、… ない
(*76) 2016/01/27(Wed) 04時頃
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[駆けつけた先で、こちらに伸びた手が、確かに一度、 何かを握るようなかたちをとって、]
────っ
[意思の力を持って、指が開かれる。]
(217) 2016/01/27(Wed) 04時頃
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[その意味はわかった。理解ができた。 できてしまって、 唇の裏が噛み締められる。]
ご用件は、私ですか
[視線は不躾な侵入者らに向けられた。 白い手が玄関に立てかけてあった長箒を手に取る。]
(218) 2016/01/27(Wed) 04時頃
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「おお、おお、いっさましいねえ」 「つーかエアって武器にならねーんだっけ? まあいっけど」
[侵入した野盗のうち一人は、長箒を掴む小柄な少女に向かって硝煙の残る銃口を突きつける。
もうひとりは、ダイニングテーブルの上を、ばさーっと腕でなぎ払い、空いたスペースに、どっかとふてぶてしく腰を下ろした。
床とティーカップがぶつかって、陶器の割れる甲高い音がする。 ケーキだったはずのものは、ひっくり返ってぐちゃぐちゃだ。
野盗は、高い位置から少女を射止めるように見下ろした。 ニイッ。と口の端に浮かぶ笑み。]
(219) 2016/01/27(Wed) 04時頃
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「取引してやってもいーんだぜ。エア」 「あんたが俺達と素直に一緒に来るっていうなら、 そっちの―――― 倒れているヤツにゃ、用なんてねえ。」
[暗に見逃してやる、と伝えて。 どうする?と再度促し、身勝手な侵入者たちは低く笑った。]
(220) 2016/01/27(Wed) 04時半頃
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[二人で作ってきた家の様子が、崩されていく。 それにきゅっと眉がつりあがった。
──提案に、視線がカイルを見て、 その、手のひらをみて]
…救急車を、呼ばせてください。
[できれば彼に手当てをさせてください。と、添えて。 ──突きかからんと構えられていた箒を下ろした。]
(221) 2016/01/27(Wed) 04時半頃
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[銃口を自分からそらさないように、 青い目をその穴に向けながら]
私が、ついていけば、 それ以上、 ここを。荒らさないなら。
[無残な家の惨状に、顔をしかめながら、]
(222) 2016/01/27(Wed) 04時半頃
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……、あなたたちに、 ついていきますから。 [からん。と、持っていた箒を、床に落とした。]
(223) 2016/01/27(Wed) 04時半頃
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「だってよ、兄弟」 「救急車ねえ…。でも俺達捕まるのは後免だぜ?」
[到着前にこの場から離れるならばいい── というのが、彼らの提示した条件だった。
手当てには渋い顔をするが、 時間をかけないのであれば 多少の我が儘は聞いてやってもいい、と。
結局そんな結論が出た。 それでエアが従順になるなら安いものだ。]
(224) 2016/01/27(Wed) 04時半頃
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………リーア、…いくな……
そんなやつらと、なんて
きみが……どんな目に、あうか…
(-34) 2016/01/27(Wed) 04時半頃
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