97 wicked ROSE 【ハジマリの五線譜】
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[鎖は対峙した。片翼の想いを『罪』と為した堕ちし天使と今再び]
(251) 2013/10/01(Tue) 14時半頃
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[――…バアッ!]
[緋色の鎖を取り巻く、夜色の羽が、別たれし再会の刻に吹き荒れた。 その瞳に映るのは、唯の人間の少年だとしても。 その身に零れる『アルト』の旋律。 夜色の髪、緋色の双眸、嘗てその背を飾り付けた夜の羽。 己にしか視えぬ筈の、罪過の鎖を抑えるその少年に、天使の面影が浮かんだかも知れない]
(252) 2013/10/01(Tue) 14時半頃
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[罪縛りの片翼と裏切りの片翼が今再び出会う。 罪と罪の旋律が再会する、それは人の世は災いの音律と看做すだろう。
北天に煌く、歌蓮の森が枯れ行く、ゴートリンゲンの旋律。 滅びの序曲の様響くそれも、取り様には、散り行く葬送の調和《ハーモニー》。
世界に満ちる楽曲は、明るい光に満ちた長調の旋律のみではない。 暗き闇に揺蕩う短調の旋律もまた、流れるべき美しき旋律のひとつ。
指揮存在は世界を流れるあらゆる正負長短の楽章に聴き入る。 世界が壊れぬ限り。 指揮存在は無意識に流れる旋律達の《聴衆》として在る]
(253) 2013/10/01(Tue) 14時半頃
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[少年の左腕を戒める、緋色の鎖は、淡い光と緩やかな音色を流し。 耳元を流れる、不協和の訪れを感じさせる旋律を、《聴き入り》続けていた**]
(254) 2013/10/01(Tue) 14時半頃
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[その間に、懸念すべき事項の 情報を得たけれど、 まだ、混乱を招くかと口をつぐんでいた、が]
……………………
[アルレッキーノへの怒りが終着をみせたころ、 アスランがポツリ、落とした言葉に 青年は、ただ、目を瞬かせた。
まだ、きっとセシルの世界も光に溢れていて、 木漏れ日の美しさに、 風の音の優しさに目を細められた頃の。]
(255) 2013/10/01(Tue) 15時頃
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…………必ず。
[優に一分ほど黙った後、 静かにそうとだけ呟いて、 閉じた瞼の端から、一雫だけ涙がこぼれ落ちた*]
(256) 2013/10/01(Tue) 15時頃
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/* あっぶね…こっちに落としそうになったw
(-74) 2013/10/01(Tue) 15時頃
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― 道化師《アルレッキーノ》の記憶 ―
[いつとも知れず、どことも知れない。 そこに《作曲者》はいた。]
やあ、君か…久しぶり 息災にしていたかい?
[訪なう者に親しげに、声をかけ労う。]
そんなに固くならなくていい、楽にして 君には、いつも苦労をかけているのだし…
[客人はいつものように生真面目に。 そして、穏やかで礼儀正しく。
《作曲者》はそこを愛して止まないが。 やはり、何処か距離があるのはいた仕方ないか。]
(257) 2013/10/01(Tue) 15時頃
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どうだろう、この姿は?
[丸い眼鏡に切り揃えた短髪と。 着流しに羽織りを羽織った出立ちに。 客人は目を丸くした。]
ああ、すまないね 君のいるところでは、まず見ないか
[《作曲者》は、その様子に笑う。 黙って立っていれば、彼よりも少し年嵩に見えたが。 笑顔になると、ぐっと若々しく見える。]
僕が今いるのは、こういう姿が普通のところだよ 《刀》という剣を持つ《侍》という騎士がいる 多分、君のいるところとはかなり違うかな
ふふっ、まるで御伽噺のような光景だろうね
[少し得意気に。とても、楽しげに。]
(258) 2013/10/01(Tue) 15時半頃
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流れる《音楽》も、きっと違うね 琴や笛や、太鼓も…それから《旋律》も
多分、和声と旋法からして スッキリしてて、物足りないかも知れない
けど、そこがいい
そこは、線と濃淡と渋い色彩で作られている 人はそんな微妙な部分を嗅ぎ分けることに長けてる …そんな感じかな
[《作曲者》は自分のいる場所を。 とても楽しんでいた。]
(259) 2013/10/01(Tue) 16時頃
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僕の話ばかりですまない …君が元気で、幸せであればいいなと ふと、顔が見たくなったんだよ
[首を傾げて客人の顔見た。]
そういえば《オルガン》という楽器 あれは風を上手いこと取り込んで鳴らすのがいい 《教会》という建物ごと楽器って感じで
…こちらにはないのだけど、いずれ来るだろうね
[《作曲者》は遠くを見るように。目を細めた。]
(260) 2013/10/01(Tue) 16時頃
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[客人はそれに何かを返しただろうか。 だが、《作曲者》は曖昧で悲しげな笑顔を返すだけ。]
いつも、ありがとう…お陰で僕はとても《幸せ》だ
[ただ一つ、気がかりなのは。]
僕の我儘で、君を孤独に巻き込んで…すまない
[《作曲者》は《指揮者》を選ばず。 《奏者》を選んで、しまった。 そして、《聴衆》の中に紛れて久しい。 しかし、それすらも。 この客人は忘れていくのを《作曲者》は知っている。]
…いつか、どこかでまた会おう
[いつものように、そう別れる。 《作曲者》は未完の総譜《フルスコア》を書くために。 *《交響詩》の中に帰っていった。*]
(261) 2013/10/01(Tue) 16時半頃
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/* 鼠だけに、設定チュー?
(-75) 2013/10/01(Tue) 16時半頃
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"悪くなんてないよ?"
"だって僕は、きみに会えて"嬉しい"もの。"
"あの時からずっと、ずっと、ずっと、"
あいたかった
(262) 2013/10/01(Tue) 19時頃
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[>>239青年に答えるは唄うよう。 言葉紡ぐたび、幼い羽がざわざわと揺れる。]
"成り下がったなんて。" "少し、違う。違うよ。"
"……そっか、きみには"これ"が聴こえないんだ。"
[紅い雫に汚れた制服を気にも留めず、鳥は真紅の左眼を、頭部を指で示し]
"ここにさ。" "あれが、あるんだ。"
(263) 2013/10/01(Tue) 19時頃
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[痛い暑い寂しいお腹すいた苦しい勝ちたい悔しい大嫌いだ死んでしまえばいい眠い憎い嬉しいあれが欲しい強くなりたい負けたくない憎たらしい踏み潰してやりたい眠たいお金持ちになりたい熱いうるさい悲しい息ができない助けて休みたい腹減った消えてしまえ死にたい旅行したい優しくして帰りたい掃除して美味しいものがいい靴が服がほしい寝たい喉が渇いた早くして黙れ寒い苦い昨日に戻りたい安くして助けたい愛してる]
(*1) 2013/10/01(Tue) 19時頃
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"ずっと、ずっと、うるさいんだ。"
[紅く朱い狂気はわんわんと鳴り響く、それは欲望。]
"こうしてると、それが少しだけ、楽になる……"
[一羽の心に圧縮されたそれを厭うよう、鳥は首を振る。 命のあるべき鼓動さえ、悪しき不協和音《ゴートリンゲン》に歪められねじれて、神経を犯す雑音《新たなるゴートリンゲン》にしかならない。
両手を左右へ広げれば、翼と両腕、少年へ触れる全ての音が音律が音節が音符が音質が、ざわめき形作られそうして、]
"しずかに、して。"
[崩壊する。 枯れ、萎れ、散ってゆく。 調和に満ちていた森の命たちが、崩れ、千切れて壊れて行く。]
(264) 2013/10/01(Tue) 19時頃
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うるさい黙れうるさい黙れうるさい黙れうるさい黙れうるさい黙れうるさい黙れうるさい黙れうるさい黙れうるさい黙れうるさい黙れうるさい黙れうるさい黙れうるさい黙れうるさい黙れうるさい黙れうるさい黙れうるさい黙れうるさい黙れうるさい黙れうるさい黙れうるさい黙れうるさい黙れうるさい黙れうるさい黙れ
(*2) 2013/10/01(Tue) 19時頃
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[不協和音は、隣接する音を雑音に変えて広がりゆく。 止められることがなれば、遠くへ遠くへ。 広く。
女王の庭へ飛び、倫敦の街を空から塗りつぶすがごとく。
枯れよ。 涸れよ。 散れよ。 去れよ。]
"みんな"こう"したら、静かになる、よね?"
[ねえ、と、やってきたもう一人へも顔を向ける。]
(265) 2013/10/01(Tue) 19時頃
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"今日はいい日だね。" "久しい顔に、たくさん会えるんだもの。"
"ねえ、オスカー……『アルト』。"
"想いは遂げられた?"
[ 『愛おしいと思うなら、その気持ちに従うといいよ』 ]
[罪と呼ばれる道へ繋がると知りながら、美しい想いをけしかけた鳥が、笑う。]
(266) 2013/10/01(Tue) 19時頃
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― 1900年初頭・大聖堂 ―
[話が一段落してから。 誰かが淹れてきた紅茶を飲みながら。]
アルトたち、大丈夫かな? 他に行く方法…明之とか分かるかな? 2人を探すとか時空をパッと移動とか、出来ない?
[消えてしまった、天使とチェレスタ。 2人がどこへ行ったのか。 もし、そこに明之がいたなら尋ねただろう。]
(267) 2013/10/01(Tue) 19時頃
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そういえば、神父様 もしかしたら…俺の弟分もこっちに来てるかも
ロバート・グウェンドリンっていって 小生意気な眼鏡小僧なんだけどさ 大聖堂そばの寄宿学校に通ってて…歳はアルトくらい?
[と、紅茶を一口。]
実は、アルトを追っかけていた時に… あいつ「グウェンドリン様」とかいってたんだ 関係者だったりして
[まさか、知らないよね? と軽い口調。]
(268) 2013/10/01(Tue) 19時頃
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ちゅちゅっ!
[鼠は台所から失敬した。 真っ赤な林檎と格闘しながら、丸齧り。
勢い余って、ひょいと上に乗り。 道化師《アルレッキーノ》というよりも。 曲芸師《クラウン》のようだった。]
(269) 2013/10/01(Tue) 19時半頃
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"思慕は咲いたかな。"
"希望は実ったかな。"
"ならもう、いいよね?"
[双子が一人、罪の鎖に囚われた少年の思ったとおりだ。 ロバートの持たない笑顔を浮かべて]
(270) 2013/10/01(Tue) 19時半頃
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"終わりの除曲(ジョキョク)"
"みんなの命で焉葬(エンソウ)しようよ"
[滅び齎す駒鳥の唄いは*短く*]
(271) 2013/10/01(Tue) 19時半頃
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" " "死んじゃえ"
(272) 2013/10/01(Tue) 19時半頃
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"たすけて" " "
(*3) 2013/10/01(Tue) 19時半頃
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ロバート…ロビンもさ 俺みたいに音楽《ギフト》が《聴こえて》たみたい
けど、ちょっと敵作りやすい損なタイプっていうの? だから、よくそのネタで色々あって 目が離せなかったな…
[鼠の曲芸を眺めながら。 ロバートが聞いたら憤慨しそうなことを。]
あいつ、殺しても死ななさそうだけど …やっぱり、心配だな
[*ポツリとつぶやいた。*]
(273) 2013/10/01(Tue) 19時半頃
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/* ロビンにつながった…よかった
(-76) 2013/10/01(Tue) 20時頃
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[世界を流れる音律を《聴く》指揮存在は、あらゆる旋律を許容する。 それは正負長短、天使の詩声と罪禍の音色、世界の楽曲を。
生命の鼓動を曲げる、悪しき不協和音《ゴートリンゲン》すら。 それが世界を構成する旋律である内は、唯《聴き入る》。
だが、その旋律が、楽曲の調和《ハーモニー》を乱す時。 そして、音律が音色を為さぬ、雑音《ノイズ》として、旋律を塗り潰す時。
乱れ崩れる旋律達の中、指揮存在は、タクトを振り上げる――]
(274) 2013/10/01(Tue) 20時半頃
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