244 【R18】ミゼリコルディアの宴【魔女村】
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とりあえず、上着脱いで [背中あたりが良いだろうか。 ベッドに横たわっていた身体を起こして 少年の方を見やると、小さく首を傾け笑んだ。
ここで手紙を差し出されれば先に読んだだろうが はて、どうだっただろうか。]**
(264) 2018/06/12(Tue) 02時頃
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/* 仕事以外ほぼ寝てるのやばみ
(-43) 2018/06/12(Tue) 02時半頃
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うん。ちゃんとおぼえたから おっちゃんてもう呼ばないよ
[おっちゃんは違う。と繰り返す様子が面白くて ついつい笑い声が漏れそうになります。 本当は友達と遊ぶ時のように 何も気にせずに笑いたかったのですが それで気を悪くされては困ってしまいますから 漏れかけた笑いは、袖口で隠しておきましょう。
そうして、ドリベルの名前を繰り返す相手に さっきよりもはっきりと もう一度自分の名前を繰り返して]
うん―――ドリベル。だよ
[こくり。大きく一つ頷いて いくつかの藪や茂みを抜けたころ 目的地らしい場所へとたどり着いたのです]
(265) 2018/06/12(Tue) 03時頃
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―― 魔法使いの塒 ――
[森の中にある熊の塒 もしかしたらば、洞窟か何かかもしれない そんな懸念も多少はありました。
けれど、実際に辿り着いた目的地はというと]
あ、ふつうの家
……あれ?でも なんか、おっき……
[遠目に見たときには、ふつうサイズの小屋に見えました。
けれど段々と近づくうちに その大きさが普通とは違うことに気がつきます。
ぽかんとしている間に、熊とドリベルはお家の中に そして地面ではない、床へとおろしてもらえたなら]
(266) 2018/06/12(Tue) 03時頃
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あー、そっか ガストンがおっきいから お家もでっかいんだね
[気がつくのが遅いのは分かっています それでも、気がついたらば 黙っていられない性格なのです。
大きい家と、大きな熊 改めてみれば二つのサイズはぴったり といっても、ここが彼の家なのですから 当たり前といえば当たり前なのです。
でもそれならば、ここに暮らしているのは ガストン一人だけなのでしょうか ヤマネの父親や カッコウの母親はどこにいるのでしょう まさか、家族全員が大きいなんてことは ないように思えますけれど]
(267) 2018/06/12(Tue) 03時頃
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[あちらこちらをきょろきょろ。 走り回りこそしませんでしたが 小人になったような気持ちで見回していると 不意に声がかかりました。
いいえ、不意というよりは、 景色の珍しさに、意識がそちらへと向いていた そう表すのが正しいかもしれませんが]
……へ!?ず、かん?? くれるの?でも、高いんじゃ?
[突然の言葉に声が上ずってしまいます。
これまでの人生で、本なんて ほとんど手にしたことはありません
村にあるわずかな本は大人向けのもの 一冊を何人もで肩を寄せ合い、読んでいたのですから]
(268) 2018/06/12(Tue) 03時頃
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[もらってもいいものでしょうか。
飛びつきたくて仕方がないのに あるかなしかの警戒心がなかなか許してくれません。
それでも最終的には欲しいという気持ちが勝利して 図鑑はしっかりと、ドリベルの腕の中 こうなったらばもう、離すつもりはありません]
ありがと 大事に読む。ちゃんと調べる
(269) 2018/06/12(Tue) 03時頃
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あとさ、ここにいる間 手伝えることがあったら、なんでも言って タダ飯喰らいは格好悪いし
[だからここに居て良いでしょう?なんて 一番言いたいことは言えないまま
ぎゅっと大事に図鑑を抱きかかえ 椅子まで歩くのが惜しいと、そのまま床にぺたり 腰を下ろし、ページを開き始めます。
ガストンがどこかへ向かうなら 耳だけはそちらに注意を払うものの 目は図鑑のページにしっかり釘付け]
(270) 2018/06/12(Tue) 03時頃
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なんだろ、こいつ 栗のイガみたい
[変な動物。 そんな独り言共に ハリネズミのページを見ていました**]
(271) 2018/06/12(Tue) 03時頃
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[食事があることに表情が明るくなるのが見て取れる。 それはとても子供らしく、年相応の女の子の顔。 決して悪い心地はしない。
顔をあげて、目があったら─── とりあえず笑っとこ。]
ふーん… それ、おうち見つからなかったら死ぬよ。 魔法も使えないのに。
[同時に、めんどくさいな と直感的に思った。
事情には踏み込むつもりもないし、 ぶっちゃけ興味はぜーんぜんない。 もし、事を丸く収めようと動いたら、 それはそれで もっとめんどくさそう。]
(272) 2018/06/12(Tue) 03時半頃
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[深く人間たちに関わりすぎてはいけない。 同時に離れすぎてもいけない。
名は縁を呼ぶ。 だから簡単に相手を名乗らせてはいけないし、 自分も名乗ってはいけない。]
(273) 2018/06/12(Tue) 03時半頃
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[いつかの、師匠と呼んでいた魔法使いの教えが ふと思い出された。
この少女の名はまだ知らない。]
座りなよ。トマトスープとハンバーグね。 文句は受け付けねーよー。
[店に戻って、扉を開けて少女を招き入れる。 そのままテーブル席を指差して自分はカウンターへ。 適当にライ麦パンを切り分けて、バターを上に乗せたら。]
先に食べていいよ。
[彼女の目の前のテーブルに。
不思議なことに皿のパンは既にこんがり焼け、 バターは溶け、芳醇な香りを漂わせた。]**
(274) 2018/06/12(Tue) 03時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2018/06/12(Tue) 07時半頃
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[朝食後、小さな城内の窓を開け放つと、暖かな風が通り抜けて心地良い。冬は長く厳しい地方だが、短い春は充分な実りを齎してくれる。
基本的に、この辺りの街の人間が穏やかでのんびりしているのも、飢饉があまり起こらないからだろう。
それ故、彼もここでのんびりと好きな事をして生きられるのだろう。
……そう 不幸は、生憎、個人レベルでしか起こらない……。
時々、不足な物を買いに降りる街の人に、どれだけ優しくしてもらえても、そこにメルヤの居場所を求める気にはならなかった。
研究室。研究に没頭している彼の傍ら、漆塗りの棺桶を乾拭きで磨きつつ]
だからと言って、此処を私の終の住処にしてもいいのだろうか。
[呟きは、活き活きと立ち働く彼の耳には届かなかっただろう。彼の研究内容を察するに、それが成功したら、彼とメルヤの時間は、ズレていくと思う。
いつの間にか、手を止めて彼の方を視ていた。ふと我に返り、返りの邪魔にならないように研究室の拭き掃除を終え、別の部屋に移動した*]
(275) 2018/06/12(Tue) 08時頃
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/* 自分用メモ >>0:189
(-44) 2018/06/12(Tue) 09時半頃
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──回想:呪い──
[人間からしてみれば “災い” だった >>189 それは魔女にとっては単なる “復讐” であったこと 魔女の言い分虚しく、彼女は敢えなく生命を失い また、その一族も、根絶やしの対象となった
ブレイズ・マドロックが歴史から姿を消して数年 故郷を追われたちいさなちいさな魔女にも、 おなじくちいさな、友だちが出来た話をしようか。
人間に追われ、逃げ惑い、ひとりきりになり、 心許す相手など誰もいなかった魔女に寄り添ったのは 奇しくも同じ年頃の人間の少女だった ]
(276) 2018/06/12(Tue) 10時頃
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[ “セシリア? 美しい聖女さまと同じ名前ね。 きっとあなたも素敵なレディになるわ。”
初めて友だちと呼べた彼女は、 名をセシリア・リケットと名乗っていた魔女にこう言った どうやら彼女の信仰する宗教に登場する聖人のようだった
彼女には魔女であることを隠していたからこそ 正反対でもある名に、どこか胸がつきんと傷んだが、 それは笑顔に隠されて、気づかれなかったとは思う
思春期を迎えたばかりの小さな少女がふたり 秘密の森の奥 美しい泉の縁 しあわせな日々を過ごしていた ── のに、 ]
(277) 2018/06/12(Tue) 10時頃
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[そんな幸せが長く続くわけもなく 彼女たちに不幸をもたらしたのは、 今度は人間ではなく、力の強い、悪い魔法使いだった。
魔法使いは人間の子どもを集めていた 何をするつもりだったのか、最早定かではないが 魔女とともに過ごしていた少女もまた、生贄となった
魔女は願った 「人間の少女を助けて欲しい」と そのためならなんでもするし、命さえも捧げよう、と
そんな酔狂な魔女に魔法使いは双眸を細め そうして ────── 彼女に、”呪い”を与え、
少女の生命は約束通り助けられたが、 その後、魔女は少女の前から、姿を消した。]
(278) 2018/06/12(Tue) 10時頃
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[セシリア・マドロック・リケット。 嘗て御伽噺にもなった炎の魔女の娘であり、 齢14の頃、”歳を取らぬ呪い”を掛けられた魔女。
その呪いは呪いを掛けた魔法使いしか解く術を知らず ”解けた瞬間に一気に老いるため成長が追いつかずに死ぬ” 恐らく ── 魔法使いが死を迎えたとしても、 その呪いは解けてしまうのだろう。
生命の限りを他人に預けたままで。 彼女は家の名を捨て、聖人の名を捨て、 長い長い永遠のときを、リッキィとして生きている。]**
(279) 2018/06/12(Tue) 10時頃
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[この5年間は確かに平穏だった。 この館を根城にしようと野盗や山賊が寄って来ても簡単に撃退しているし、森の主との関係も先代との契約を引き継いで以降も悪くない。 そのまま隠遁生活を送るなら最期まで平穏だったかもしれない……が、自らそれを打ち破ることもあった。
不死の研究を進ませるためには、どうしても死霊魔術の実践が必要不可欠なのである。 だからこの地方の不穏な怪談は増やさざるを得ないのだ。
――それに巻き込まれた動物や人間にとっては不幸な話だし、何かしらの因縁や偶然があったかもしれない。]
…………。
[魔術の特性上、それは夜に行うしかないので、メルヤが寝静まったあとこっそり館を出ている。 ただ必ずメルヤの寝顔を見てから行くのは、メルヤとの日々に反することをしている罪悪感から来るものだろうか。*]
(280) 2018/06/12(Tue) 11時半頃
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ー メルヤの誕生日 ー
やった…! でき、た……!!
ぬわっ!
[奇しくもこの日、研究の理論が完成した。 歓喜を全身で表現しようとして椅子ごとひっくり返ったぐらいの悲願。]
メルヤ君!メルヤ君! 今夜はちゃんと食べられるよ!お祝いしよう!
[もちろん完成したのは理論だけで、実践するためにはまだまだ年月がかかる。 目処がついたことを祝いたいのはもちろんであるが、今年はメルヤの誕生日なのに研究に没頭しすぎて祝い損ねたり済みそうことを自覚せず嬉しかったのだろう。 何にしても、メルヤが買い出しに行く際には多めのお金を持たせた。*]
(281) 2018/06/12(Tue) 12時頃
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[優しそうなお兄さんが口にしたのは 全く優しく無い言葉だった。>>272
住み慣れた町を離れここまで歩いた道すがら、 時折浮かんでは深刻に考えないようにと避けていた 「死ぬかもしれない」という現実。
私の行く末がどうなろうと大して気にしないのだろう お兄さんの言い方や表情からそれが伝わってきて、 改めて他人との距離を再確認した。]
──…魔法が 使えたらよかったのに、
[お兄さんの言葉を受けて、同調するつぶやき。]
(282) 2018/06/12(Tue) 13時半頃
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[空を飛べば足は痛くならないし、 お腹が空いたらご飯を出せばいい。 というか、おうちを作れば万事解決だと閃いた。
( でも、黒いお洋服ばかりは楽しくなさそう… )
やっぱり魔法は使えなくてもいいかなとか考えていたら お店に着いて、中へと通され。 木でできた暖かな空気感の漂う店内の様子に 意識と視線を奪われてあちらこちらをキョロキョロ。
そんな風に気もそぞろだったからか、 指定された席に向かうまでに蹴躓きかけて はっと気を引き締めた。
すぐに遠くに行きそうになる 好奇心を抑えられない両目をこの場に繋ぎ止めたのは、 コトリと置かれた皿の上のパンだった。]
(283) 2018/06/12(Tue) 13時半頃
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[直接胃に訴えかけるような美味しそうな香りが 周囲に充満し、私の鼻をも刺激する。
この距離に置かれる前に 漂ってくる匂いに気づいてもおかしくないのに 不思議と、今の今になって初めて認識した。]
手品《マジック》みたいね
[先の会話を思い出して。 ほんの少しの時間のあいだに最高の状態のパンを 目の前に置かれたことに対して。
双眸を細め、表情をやわらげながらそう言えば ほかほかと熱を持つパンを 冷めないうちにと口元へ *]
(284) 2018/06/12(Tue) 13時半頃
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露店巡り シーシャがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(露店巡り シーシャは村を出ました)
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ーーー湖畔の街ーーー
[買い出しの為に街に降りたメルヤの足取りは重く、視線は石畳に落ちる。
今回も行方不明者の捜索が打ち切られたと、聴こえた噂話も頭には入らず。
彼には、おめでとうございます。と微笑んで言えた。
だから何も問題は無い。
なのに、メルヤは酷く打ちひしがれていた]
肉は、ウサギを狩れたから買わなくていいから…、ワインは赤、レオナルドさんの好みはライトボディだから……
[酒屋で少し値の張る赤ワインを購入する。二人で飲むのだから一本で充分。テーブルに飾る花も、今日は街で買って行こう、白い薔薇を。その他、スープ用のトマト。サラダ用の野菜。買い物籠はすぐにいっぱいになった。
それでもすぐには帰りたくなくて、重い買い物籠を持ったまま、しばらくの間街を彷徨っている*]
(285) 2018/06/12(Tue) 14時半頃
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[フェルゼは散らかっているのが嫌いだ。
家主の意向など無視して整頓することはよくある。 魔女の言い分も嘘だと決めつけていた。>>214
余りにも衣食に興味を示さない 魔女に肩を竦めることもよくある。
炎の魔女は安楽椅子で寝起きしているが フェルゼには新しく寝台が出来た。
どうにも納得がいっていない点の ひとつだがさておき────。]
(286) 2018/06/12(Tue) 15時頃
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[急激にあがる火柱にまだ幼い少年は怯える。
助けを呼ぶように家主の名を連呼していれば 慌てて駆けつける姿があった>>215
簡素な呪文とともに出現した 炎の蜥蜴は小瓶へと吸い込まれていく>>216
赤色が線となりかすかな火の粉を舞わせ 透明な小瓶へ吸い込まれる様が
不謹慎にも綺麗な光景だとさえ思った。
─── 知っていたけれど彼女はやはり ”魔女”なのだと改めて痛感した。]
(287) 2018/06/12(Tue) 15時頃
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[ フェルゼは知らない。 銀色の髪が忌まわれるのは
潜在魔力を秘めているからだということを───。
国では魔女狩りの歴史もある程だ。 男であろうが魔法を扱う者は弾圧される。
己に眠る力を知らずに 同居人たる魔女が気づいたとも知らない。]
(288) 2018/06/12(Tue) 15時頃
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