228 吸血鬼の宴
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[咄嗟に追いかける手が絹のリボンを絡め取る。]
エドアルド……っ、
[待って、と綴る声は届くか如何か。 彼の事が知りたい。 彼の声が聞きたい。 彼に触れたい。 琥珀の眸が自分を映してくれたら良いのに。
遠くなる後ろ背を翠は映すまま、 彼の残した絹をそっと唇に触れさせる。**]
(265) 2017/10/02(Mon) 01時半頃
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― 回想>>264 ―
……どうして。
[努めて平静を装ったつもりだったのに、 声に揺らぎが生まれた。 ――忌々しい。どうしてこうも自分のことなのに儘ならないのか。
逃げるよう、ではない。 真実、確かにエドアルドは逃げ出していた。 リボンが解けて、濃琥珀色の髪が項を覆っても、構わずに。
>>265 どうしてそんな風に縋るような声で呼ばれるかもわからない儘、聞こえない振りをした。 市井に紛れる色彩は、傍を離れればすぐに見えなくなってしまうだろう。]
(266) 2017/10/02(Mon) 02時半頃
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[>>266何処をどう駆けたのか、 人を拒む森の中。 普段上がりきらない筈の息が乱れている。 あの人間の触れた己の指先を見つめた。 ちいさく震えている。]
……なん、……なんだこれは……
[妙な術でも使われたかとさえ思う。 掻き混ぜられた心の内を持て余し、 俯きずるずると、座り込んだ。
──宴の時分よりも、如何程か前の話だ*]
(267) 2017/10/02(Mon) 08時半頃
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─ 庭園 ─
[向けた言葉に返るのは、揺らがぬ意志。>>258 強き響きに、知らず、笑みが弧を深めた]
そ……ならば、頑張りなさいな。
[伏した眸のその奥の思い。 微か滲むそれを拾い上げる事はせず。
向けられた名乗りと、問い>>261にひとつ瞬いた]
……アタシの名前?
[請われた事がないとは言わないが。 人の子に真っ向から問われたのはだいぶ久しぶりに思えた]
(268) 2017/10/02(Mon) 09時半頃
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……ミルフィオリ、よ。
[僅かに目を細めた後、短く告げる。 常ならば通称で済ませる所だが、そうしなかったのは、多分、気紛れ。
踵返し、その場を離れるならば何言う事もなく見送り、それから]
……なかなか。 面白くなりそう……かしら?
[くすり、笑って落とすのは小さな言の葉、ひとつ。**]
(269) 2017/10/02(Mon) 09時半頃
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─ 塔の元 ─
う、ひゃああ!?
[不意、後方から掛かる声>>252に肩を揺らし、男は鞄を地へと落とす。
忙しない瞬きと共に振り返れば、若男が佇んでいた。 漸く邂逅を叶えた人間との接触に男は息を吐くが、新橋色の瞳は月明かりに照らされ、爛爛と輝いて見える。 慌てたように掌を前に示し、頭を振っては弱々しい眼差しを彼に送る。]
(270) 2017/10/02(Mon) 10時半頃
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ええと、あの、僕は怪しい者、じゃなくて。 使用人募集の広告を見て、来たんですけれど。
その、このお城の方、でしょうか? 警衛さん、かな……。
[口元へ指先を添えては、目前の青年の恰好を眺め。 傾げた首は、緩やかに金糸を揺らす。*]
(271) 2017/10/02(Mon) 10時半頃
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[闇を貫いた驚声と、鞄を取り落とす動きは、やはり吸血鬼らしからぬものに思えた。>>270 武器は持っていないと示すような、あるいは距離を置こうとする仕草に、足を止める。 まだ長鞭の届く範疇、という計算はしていた。
ここで何をしているのかと問われる前に、金髪の青年は「使用人募集の広告を見て、来た」と告げる。]
この城の噂を知らないのか?
[覆面代わりにしていた布を首まで引き下ろしてみせる。 かえって首筋を隠す形にはなったかもしれない。]
(272) 2017/10/02(Mon) 11時頃
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命が惜しくば、すぐ帰ることだ。
[警告の声にも眼差しにも感情は滲まなかった。*]
(273) 2017/10/02(Mon) 11時頃
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―― 回想 ――
[どうして、と問う声>>266が耳に残る。 繰り返し再生される音色。 けれど時が経つにつれそれは朧げになってゆく。
濃琥珀色の髪が靡く後姿。 色彩は然程目立つものでなく翠はそれを見失って 記憶に残るは表情を変える琥珀に散りばめられた金砂。
手許に残るは濃琥珀を結んでいた絹のリボンと、 エドアルド・ヴィリアーズなる青年の名。]
(274) 2017/10/02(Mon) 11時半頃
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[寝ても醒めても思うは琥珀の吸血鬼の事ばかり。 物憂げに溜息を吐けば、トン、と肩を叩かれた。 はっとして顔を上げるとうちの銀細工を贔屓にしてくれる 貴族の娘が不思議そうにみていた。]
――…ああ、すみません。
[ぼんやりしていた事を謝罪すれば、 鈴を転がしたような音色が聞こえる。]
今度のブローチに銀糸を使いたい、と。 鞭に使うとかで銀を糸のように細工した事はありますが、 ああ、銀細工の薔薇に棘ある枝の装飾……、
[彼女の希望するものを頭の中で描く。 そうして彼女を見、まだ形のない銀細工を重ね、 翡翠はどこか楽しげに弧を描いたのだった。]
(275) 2017/10/02(Mon) 11時半頃
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── 庭園→? ──
[ ─── ミルフィオリ、>>269 その名を、己の唇で形づくる。 幾千もの花、咲き乱れているのは、 果たして何処にあろうというのか?
背後に落ちる呟きを拾うことはできない。 代わりに、黄色く花開く一輪を、 そっとポケットの中にある日記帳に忍ばせて。 空を仰ぎながら、歩を進めた。 *]
(276) 2017/10/02(Mon) 11時半頃
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……お嬢様の黒髪に、映えるでしょうね。 髪を胸元に流せば、よりいっそう……
[貴族の娘の髪へと手を伸ばし掛けて、 それは無礼な事と思い出し、動きを止めた。]
――…花をモチーフにしたブローチは久しぶりです。 以前、白百合の花のブローチを師のもとで手掛けたのですが
[あれも高貴な女性が身に着けるはずのものと知らされて 些か緊張すると共に気合が入ったのを覚えている。
白百合も良さそう、と貴族の娘は迷う素振りをみせるから 親身に話を聞きながら、より理想に近いものを作るべく、 彼女のイメージするもののデザインをおこし、 それを見せながら相談を重ねて。]
(277) 2017/10/02(Mon) 11時半頃
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[気付けば夕暮れ時。 作るもののデザインは粗方決まったから]
そろそろお暇します。
[と、腰を上げる。 不意に袖が引かれた。 驚き、そちらを見れば貴族の娘が袖を掴んでいる。]
……お嬢様?
[まだ依頼の件で話があるのだろうか、と待てば 彼女はぱっと手を離して僅かに慌てた様子。
――古城には吸血鬼がいるそうよ。 ――あなたも襲われないように気をつけて。
案じる言葉が掛けられて、ふっと笑みを刷いた。 ありがとうございます、と礼を言って辞する。]
(278) 2017/10/02(Mon) 11時半頃
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―― 現在 ――
[蒼黒の帳がおりる中、森を訪れたのは、 琥珀の双眸持つ吸血鬼に逢いたい一心。 貴族の娘の話をたよりに、藁にも縋る思いで 忌諱する森へと足を踏み入れる。
宝石のようだと称した琥珀色。 他にも宝石のような眸もつものはいるのに、 古城の話をしてくれた彼女も黒曜石のようにあるのに 花屋の売り子も菫青石のようであり、 だからといってそれらの輝きに魅せられた事はなく、 これほどまでに惹かれたことはなくて。]
――…ほんと、噂なだけで、いるとも知れないのに それに、……彼じゃない吸血鬼のことかもしれないのに
[ばかな事をしている自覚はある。 ああ、やっぱり彼の言葉を否定しきれない。]
(279) 2017/10/02(Mon) 12時頃
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[鬱蒼とした森を進み、辿りついた城の前。 門は開かれていて、それが一層不気味に感じる。 大きな門に、その城に、 のみこまれるんじゃないかという恐怖。]
…………。
[ゴク、と唾をのんだ。 危ないと思ったらすぐに帰ればいい。 そう思い、城の中へと足踏み入れる。**]
(280) 2017/10/02(Mon) 12時頃
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― 納骨堂へ ―
[廃墟と化した城へ踏み入り、地下へ。 カビと酸い香りだけが残滓のように漂う酒蔵の前を通り過ぎる。 闇だった。 ここは厚い土の下、綴じられた棺の胎内にも等しい。
石を掘り抜いたような壁の向こうに薄明かりと間遠な血の気配があったけれど、 あそこは…ただの牢獄。確信に従って逆の枝分かれを行く]
[裾を持ち上げて、朽ち果てたオークの扉をまたいだ。 また空気が変わる──墓の匂い]
(281) 2017/10/02(Mon) 13時半頃
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[無数の骸の視線を受けながら、私は納骨堂の中央へ進む。 祭壇に置かれた燭台の埃を払えば、こびりついた蝋の芯に蒼白な火が灯った。
揺れる、冥府の燈。
整然と、種類ごとにタイルのごとく積み上げられた骨の壁が浮かび上がる。床に落ちて砕けたシャンデリアも、天井画も全て人の骨を用いられた、幾何学的で繊細な芸術だったのだろう。 かつての豪奢で静謐な納骨堂の姿を、私は容易に思い浮かべることが出来た]
だめだね、並んだ頭の数を数え始めたら、幾日かはここから出られなくなってしまう
[こちらを見つめる黒い眼窩のひとつへと流し目を返し、骨の祭壇から、奥の壁へと視線を向けた]
(282) 2017/10/02(Mon) 13時半頃
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拝謁を賜るのに、何処が良いのかと……うん
[壁に掛けられた額縁、いや、それは鏡。 銀の波紋の向こう側には、この納骨堂の"最も美しい瞬間"が映っていた。 私は膝を折り、恭しく首を垂れて。 そして髪の房が全て肩から前へ流れるよりも早く、顔を上げた]
城主様
私は宴の儀礼も知り得ず、野の片隅に棲むだけの魔物 それでも、こうして城内へ招き入れたならば
問うても良いでしょうか 『私にこの首輪をつけたのは、貴方でしたか?』
[私はかつては只の人間だったはずだ。 いつ、この身に誰ぞの所有の証を架せられたものかも忘却の泥濘の底。ただ今回、招待状を見て喚ばれたと知ったその瞬間に、喉がひどく甘く痛んだので**]
(283) 2017/10/02(Mon) 13時半頃
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―古城/大広間の鏡の前・鏡の中の世界―
[>>251差し伸べた手は鏡の中にするりと透り、 実像と虚像の境を曖昧にした。 そのまま、鏡の中の絢爛豪華な光の中へと入り込む。 刻限はもう直ぐだ。 時が来れば此の廃墟は鏡の世界と溶け合うのだから、暫し鏡の中に居ても問題はあるまい。
此度の獲物たちと宴の前に相見えては、自覚なくとも挑発めいた言葉を投げかけ抜け駆けをしてしまいかねないという自覚はエドアルド自身にもある。
ミルフィオリのように、あるいは月の乙女ヨーランダのように柔らかな言葉を遣うには矜持と真面目さが勝ちすぎている。
半透明の曇り硝子のような召使の影が葡萄酒を進めてくる。形ばかり受け取って口をつけてみるが、血と花以外受け付けない舌先には、案の定何の味も齎さなかった。]
(284) 2017/10/02(Mon) 14時頃
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[他吸血鬼(たにん)が見ていないのを良いことに、唇を舌でちろりと舐める仕草。 馥郁たる香は辛うじて鼻腔に残り、無聊を僅かながら慰める。]
……味があれば多少は変わったろうにな。 面倒な体質だ。
[小さくぼやく。 とはいえ路地裏より逃げ出して後、吸血を絶っていたわけではない。 されどあの時感じた血の甘い匂い以上のものは得られず、狩りの高揚が足りないのではないかと、荒療治に打って出たのが此度の参加理由の総てである。
鏡の中の煌びやかな宴席を歩みゆく。 廃墟と同じ場所にある鏡――と問えば納骨堂のそれには>>283首を垂れる銀の乙女が映っていたろうが、大広間からは見えぬもの。
曖昧に揺らぐ境界、立ち込め始める霧はまだだとしても 廃墟にかけられた鏡覗き込めば、月白に照らされて内にある吸血鬼の姿、朧のように映ることもあろうか。]
(285) 2017/10/02(Mon) 14時半頃
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/* スゴイ、吸血鬼の怪しい感じとか華やかな感じとかとてもいいぞ…。 そしてユージンの存在感とてもやばい。すごい。 こいつは強い。 シメオンとの絡みとても期待している。
トレイルすっごいモテそう…貴族とかに…本当にこの吸血鬼で大丈夫なのか、不遜もいいとこだぞそわそわ
(-47) 2017/10/02(Mon) 14時半頃
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[窓から覗く庭園は、 現の廃墟と違って花溢れる狂い咲き。 貴殿の育てる花は美味だろうな、とミルフィオリに謂ったことがあったのを思い出す。
見遣りながら首筋を撫でる。 路地裏で出くわした不躾な狩人の残した傷はもう殆ど消えているが、真、銀の焼け痕は厄介だ。 ハンターらしきもいたことだ、 狩り。由緒正しく弓でも射てやろうか。 多少なりと愉快なものが居ればいいが、と取り留めもなく考える。]
(286) 2017/10/02(Mon) 15時頃
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[――思う。
トレイル、と名乗った翡翠緑の青年も 時移ろえば路地裏の事件の事など忘却の彼方だろう。宝飾品を扱う生業なら琥珀など見慣れているだろうし、尚更だ。
(真実、確かめることさえ恐れている)
あれからあの市には出向かず、 場所を変え、慎重になった。 故に、二度と会うこともないだろう。 庭園見下ろしながら、その双眸が寂寞たる色を宿していることなど、エドアルド本人でさえ知りはしない*]
(287) 2017/10/02(Mon) 15時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/02(Mon) 16時頃
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[燭台の灯は不安定、 ちらつく蒼白な光を受けて、鏡に映る波紋のひとつ]
んん?
[瀟洒な窓辺に立つ誰かの姿>>286 城主か、という思考が最初。 瞬く間に流れていった鏡の虚像を咀嚼して、いや、城門で見かけたかと思い至る。 身形の良い、しかしジェレミーや花硝子の君に比べると妖艶さが控えめ、というか ……]
いや。 それより、入れるのかなこの中に? まさに現実を凌駕する夢鏡というわけかい
(288) 2017/10/02(Mon) 17時頃
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─ 納骨堂 ─
[それは死の宮殿。 骸の織りなす芸術。永遠に物言わぬものたちの詩篇。 死を恐れる人間なれば、死者を弔い死を想起するための場所。 死を超え冥闇に遊ぶものたちのそれは、愛しき愛玩物らの記念碑。
死の守人を映した鏡は、ゆらり波紋をひとつ浮かべた。]
(289) 2017/10/02(Mon) 17時頃
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[鏡は、死者の領分に従うかのように沈黙を守る。 けれども銀の面は細かに揺らいで、別の像を結んだ。
鏡の前に立つものと同じ顔。 ただ、唇に、頬に、偽りではない血色を宿していた。 鏡の中でその"人間"は、声無く唇を動かす。 誰かの名前、かと思われた瞬間に、像が乱れ、移り変わる。
次に見えるのは此処ではない別の場所。 どこか、月光の注ぐ場所。 見覚えのある唇と、顎と、喉が映り、見覚えのない手が映る。 手が持つのは細い鞣革。 喉へと伸びた指に嵌っている指輪の文様は、影に沈んでいた。]
(290) 2017/10/02(Mon) 17時頃
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[虚像が消え、鏡に月色の光が宿る。 扉開くように、光は長く床へ伸びた。
答えはこの中にある。
月の扉が声無く誘う。*]
(291) 2017/10/02(Mon) 17時頃
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/* ナイスなタイミングだったのかどうなのか。
耽美ってあれですね。 普段の三倍くらいログの時間掛かる。
(-48) 2017/10/02(Mon) 17時頃
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/* それにしてもこの村の耽美力が素晴らしすぎて、目の保養です。ありがとうございます。
(-49) 2017/10/02(Mon) 17時頃
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