181 アイスソード伝記
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[学園都市の日常は変わらない。
0800異常なし 1300異常なし 2000異常なし
日毎送る報告文にアイスソード確認や、 2002年ミーム治療の一文が増えたところで何も変わらない。
ファーストフードの店員に、街の清掃員に。 扮した彼らの正体はエスペラント財閥の監査員だ。
この街におけるエアの動向や出現を監査する任にあたっている。
規則はひとつ。干渉することなかれ。
次なる別の任務に学園都市を後にするまで、 彼らの日常もまた平穏のまま変わらずにいた。
学園都市での彼らの話は 一篇にもならないささやかな日常*]
(*69) 2016/01/27(Wed) 01時頃
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(179) 2016/01/27(Wed) 02時頃
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■西暦2007年
“アイスソード”保有者、 カイル・ジョクラトルが学園都市付属大学を卒業。
学園からの慰留の打診を断り、 “妻”を連れて田舎へ引っ越したという記述のみ残されている。
(180) 2016/01/27(Wed) 02時頃
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■西暦2038年
記録的な豪雨により、 各地で崖崩れによる土砂災害が発生した。
(181) 2016/01/27(Wed) 02時頃
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[雨が降っている。
ガラス窓に叩きつける雨音は、怒気を孕んだようで普段よりも激しい。 木製の小屋は頼りなく揺れて、ごうごうと耳鳴りのような響きが床から壁から反響していた。]
…、やれ。いつまで経っても止まないな。
お茶にしよう、リーア。 今日は、冷える。
[オレは、台所に居る小柄な少女に向かって声を掛けた。]
(182) 2016/01/27(Wed) 02時頃
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[“オーレリア”と結婚して、もう35年が経つ。
学園都市に残っても、少女が貴重なエアとして 広告塔に使われるだけだと思い、 大学を卒業後、すぐに田舎に引っ越した。
ささやかな大きさの家を借りて、 家庭菜園を作って自給自足して、 …慣れない生活だらけだったけれど、
それでも、 二人一緒だったから、…楽しかった。]
(183) 2016/01/27(Wed) 02時頃
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[でも、
少年と少女は結婚して幸せになりました。 めでたしめでたし。
――みたいな、 御伽噺のような流れは残念ながら、長くは続かなかった。]
(184) 2016/01/27(Wed) 02時頃
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[“エア”とは、
幼かったオレが理解していた以上に、 貴重なものだったのだ。
それこそ欲しい奴らにとっては、 喉から手が出るほどに…。]
(185) 2016/01/27(Wed) 02時頃
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[リーアが、いつか、人攫いに遭うんじゃないかと。 そんなことを心配する日々が続いた。
ネタに飢えたマスコミが、 マイク片手に乗り込んできた時もあった。
エアなんてものと結婚した奇人変人と、 腫れ物を触るみたいに周りから避けられたことなど しょっちゅうだった。]
(186) 2016/01/27(Wed) 02時頃
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[そして何より――…
月日が経つにつれて
15歳の容姿のままの少女と、 年を重ねて老けていくオレが、
夫婦として街中に居るのは――…
世間の目というものが いささか、厳しくて。]
(187) 2016/01/27(Wed) 02時頃
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[40歳を数える頃には 滅多に人のこない辺境の片田舎に移り住み…
こうして、二人だけの生活を送っている。
昨日で丁度、齢53になった。 リーアがお祝いに焼いてくれたケーキは、 一人で食べきるには大きすぎて、半分ほどがまだ 皿の上に残っている。]
(188) 2016/01/27(Wed) 02時頃
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[水の粒が窓にたたきつけられては滑り落ちている。 窓の向こう側は灰色で、外の景色はとんと見えない。]
──はい。いまもっていきますね
[居間からの声に、台所で少女の声が応じる。
こぽこぽと音を立てるやかんをコンロからおろし、 踏み台を使って戸棚から茶葉を取り出す。]
(189) 2016/01/27(Wed) 02時頃
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[やがて、呼ばれた彼の"妻"は、揃いのソーサーとカップを二つ持って机に置き、台所に戻ってポットをとってきた。半分ほど残ったケーキの横で、カップから湯気が立つ。]
いつもならみなさんから、 手紙が届いているころですが この雨だと郵便配達も、 たいへんでしょうか
[斜め隣に椅子を引いた、何も変わらない姿の少女は、窓を見やる。今は見えないが、玄関から少し歩いた先の門の隣には、郵便ポストが据えてあるはずだった。]
(190) 2016/01/27(Wed) 02時頃
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[送られてくる手紙の相手は、ガーディやロビン、ピッパやメアリーといったかつての学友たちだった。 ひっそりと、隠れ住むような暮らしの中でも、オーレリアは当時の知り合いたちとやりとりを途切れさせることはしなかった。
私の傍にいたいというのは、 誰にも見せずに隠しておきたい、 という意味ではありません。
と。そう言った少女は、年のはじめと誕生日には、お祝いの手紙を必ず送っていた。添えられる内容は、ほとんどが互いに近況についての話で、たまに苗から育てた林檎でジャムを作って送ったりする。]
(191) 2016/01/27(Wed) 02時頃
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[相変わらず、食事らしい食事を食べれはしないが、お茶くらいなら一緒に飲めた。どれがいい、これがいい、とあれこれ買ってみては試して感想を言い合うようなこともあった。]
… ちょっと、はりきって、 つくりすぎましたね…
[砂糖をいれない紅茶を両手で持って、冷めるのを待ちながら、残ったケーキを見て、むう。とした顔が唸る。]
(192) 2016/01/27(Wed) 02時頃
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(193) 2016/01/27(Wed) 02時半頃
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[もし、オレが、すべてを見透かす神であったならば。
この小屋に近づく悪意に気付いて、 逃げ出すことも出来ていただろうに…
“誓い”を、
破ることもなかったのに――――]
(*70) 2016/01/27(Wed) 02時半頃
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(*71) 2016/01/27(Wed) 02時半頃
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「なあ兄弟、あの建物だろ」 「…間違いない」
[止まない雨は、野盗である彼らの気配をうまい具合に消してくれていた。
この先にある岬の小屋に、人型の“エア”が居るという。
信用のおける情報屋からのタレコミに 野盗の兄弟は食いついた。]
(*72) 2016/01/27(Wed) 02時半頃
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「でも素直に渡してくれるか?」 「なーに、脅しゃあイイさ。それでも駄目なら―――]
[野盗の兄弟は目を見合わせる。 二人同時に、人相悪く、…にやり。と口の端が上がった。]
『 殺 し て で も う ば い と る 』
(*73) 2016/01/27(Wed) 02時半頃
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/* アイスソードにはおやくそく…。
(-29) 2016/01/27(Wed) 02時半頃
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西暦も2030年を越えると、世界は一層の成熟を見せた。 それは同時に、貧富の差が極限まで拡大したことも意味する。
貧しいものは、更に貧しく…。
いくら這い上がろうとしても、 スタートラインが、そも違うのだ。
いくら走っても、天才でない限り――ただの凡人には 追いつける筈がなかった。
犯罪者発生率のグラフが、顕著に右肩上がりになったのも この時期だといわれている。
(194) 2016/01/27(Wed) 02時半頃
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高額取引される商品のひとつに、エアがあった。
皮肉なことに、保護対象として優遇指定措置が取られれば取られるほど――出回り難くなった闇市場では値が上がった。
「エアひとつ売り払えば一生遊んで暮らしていける」 そんな文句が飛び交った…との記述も各地に残っている。
(195) 2016/01/27(Wed) 02時半頃
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エアなんて所詮、道具だ!!
人間さまが生きる方が大事なんだよ!!!
─── とある野盗の身勝手語録より抜粋
(196) 2016/01/27(Wed) 02時半頃
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(197) 2016/01/27(Wed) 02時半頃
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[旧友からの手紙が、嫌な訳じゃない。
だが――…、 「リーアを幸せにする!」と 自信満々に宣言して学園都市を出た挙句、
今、――――こうなのか、と。
己の現状を振り返ると、 どうにも、情けなくて…
旧友たちが眩しくて、正視しづらかったというのが おそらく正しい。]
(198) 2016/01/27(Wed) 02時半頃
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[けれどリーアはそんなオレを叱るように、 彼らとの手紙の遣り取りを止めない。
届いた手紙を、渡される。
彼らの近況を、オレも見る。
しっかり地に根を張って、別の地で“生きて”いる様子は、
やっぱり眩しかったけれど、 でも。――――同時に、誇らしかった。]
(199) 2016/01/27(Wed) 02時半頃
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[紅茶をひとくち飲む。 幾度も繰り返した一緒のお茶の時間は、変わらず心地いい。]
……今度、
[カップを両手で持ちながら 郵便を待ちわびる様子の少女の横顔を見遣り、]
…。オレも返事、書いてみるか。
[ぽつ。と呟いてみる。]
(200) 2016/01/27(Wed) 02時半頃
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[戯れに似たものだ。
でもそれで、少女の笑顔を見ることが出来るならば。
悪くないかもしれないと――、そう。思っただけで…]
(201) 2016/01/27(Wed) 02時半頃
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[ ドン…ッ ドン…ッ ]
(202) 2016/01/27(Wed) 02時半頃
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