158 Anotherday for "wolves"
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―― 朝/本屋 ――
[配達に来る者はもう居ない。 うしなわれた存在を思い目を伏せる。 彼がさいごに届けてくれた本の背を軽く撫でて 深く、深く、息を吐き出す。]
――… グレッグ。
[ぽつ、と名を紡ぐ。]
メアリーも昨日頼みごとをしに来たんだ。 なんて言ったか、知ってる?
[届かぬと分かりながら綴る、 語りかける相手なきままの言葉。]
(71) 2015/05/20(Wed) 01時半頃
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あのこはね、 自分が居なくなった時の心配をしてたんだ。 グレッグ、キミがひとりになるのを案じて
“側にいてあげてほしい。”
そう、お願いに来たんだよ。
[ゆる、と目を伏せ、困ったように眉を下げる。
誰かの来訪を知らせるように、 カウンターに飾られたマーガレットの花が微か揺れた。*]
(72) 2015/05/20(Wed) 01時半頃
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/* 表があかい。
(-129) 2015/05/20(Wed) 01時半頃
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―― →本屋 ――
[ざわりと。 胸は、不安を掻き立てる。
走る足は決して休めずに、走り抜ける。
息も切れ切れに本屋へと辿り着いたなら 扉をノックして、声が返らなければ何度もその名を呼んだ。]
ベネット、ベネット――!
[暫くして彼が出てきたならば、彼の胸へと手をついて]
聞いて、また夢を『視た』の。 今までとは違う夢――
[声は焦り、口早になる。 要領を得ない説明はいつもより忙しなさを与えただろう。]
(73) 2015/05/20(Wed) 01時半頃
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[彼の宥める声に、少しずつ冷静さを取り戻す。 少し落ち着きを取り戻したなら、その声で**]
獣が、人を襲う夢を『視た』わ。 鋭い牙で……、 人を切り裂いたの…
赤い瞳を持った狼…… 多分、見間違いじゃなければ
あれは、きっと
――ラディだわ。
(74) 2015/05/20(Wed) 01時半頃
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/* 熱い展開である(眠れない。
(-130) 2015/05/20(Wed) 01時半頃
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―― 本屋 ――
[ノックに気付いて本の背から手を離す。 呼ぶ声が聞こえればその音色に慌てて扉を開ける。]
クラリッサ、――……
[どうかしたの、と問う前に クラリッサの手>73>が己の胸元に触れて 一瞬声をなくすのは驚いたからだと己に言い訳し]
夢、って、あの不思議な夢を? ……違う、って、…… ?
(75) 2015/05/20(Wed) 01時半頃
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[焦るクラリッサを宥めるように軽く背を撫で]
落ち着いて、クラリッサ。 焦らなくていいから、ね。
[いつもと変わらぬ穏やかな声を彼女に向ける。]
(76) 2015/05/20(Wed) 01時半頃
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[クラリッサの『視た』という夢の話>>74を聞けば 驚いたように目を瞠り]
――…ラディ、 ラディスラヴァ、彼女が、そう、だと……?
[確かめるような響きを彼女に向ける。 元より疑う気もなく彼女のことを信じていたけれど それでも――、突然の事に途惑うように、 クラリッサの眸をじ、と見詰める。**]
(77) 2015/05/20(Wed) 02時頃
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もうお遊戯は、おしまい。
[くすくすと、笑って牙をむきましょう。 私には守るべきものも、喪うものもありません。 望むものもなければ。
望まれることだって、きっとないのですから。]
(*7) 2015/05/20(Wed) 02時頃
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― 4日目 投票 ―
[粛清を決める投票に、全員が集まるはずの集会場。 わたしは足音、声を何度も確認して、ようやく。
居るはずのひとが居ないことに気付くんだ。]
…………せんせ…?
[さあ、と風が砂塵を巻き上げて 揺れぬ黒髪を通り過ぎ 吹き抜けた先は通い慣れた診療所。
そんなわたしの揺らめく心を嘲笑うかのように 箱は静かに今日の死者の名前を吐き出した。
――グレッグ・シーボル
彼への死の宣告と同時に決まった メアリーの孤独。 いっそ予告なしに奪われた方がましなのではと思う位に 決められた未来は、夜の帳と共に落ちていった。]
(+45) 2015/05/20(Wed) 02時頃
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/* 喉に噛み傷、胸から腹にかけて食いちぎられている。 心臓はあるべき場所になく空洞。その他は無傷。
>>後はにいさんも消えている<<
(-131) 2015/05/20(Wed) 02時頃
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[ (もしかしたら、具合が悪いだとか) (誰かが大怪我をして忙しいだとか) (そうよ、だって大火事があったんだもの) (きっと忙しくって来られないんだ) ]
そう、よね。 きっと そう。
[手首の絹がはらりと緩み、手を下げれば落ちてしまうほど。 さら、さらと揺れた束を撫でれば ひとつ正緒を吐き出して 風に揺られて何処かへ伸びる。 手繰っても 手繰っても 終わりのない細い生糸。]
グレッグ……。 (サイラス…。)
[父からも 兄からも 遺されるあの子の叫びが 耳の裏に響いて離れない。 ――サイラスは”終わったら”あそこへ来るだろうから わたしは彼が選んだ責務に目を細めて 背を送る。
( どうか、彼と彼が 安らかであるように ) ]
(+46) 2015/05/20(Wed) 02時頃
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グレッグ、 また、ね。
[ ルパートさんに ”会えた” から>>4:+44 これから世界に別れを告げる彼へ、わたしだけは
再会を願うことばを餞に。
ざわり、木々が揺れ 闇が迫るは金の獣ふたりの背。 かたどる闇へは音もなく、サイラスへは
( いってらっしゃい )
還りを願うことばを礎に。
死が流れてくる毎日が、確実に生者を蝕んでゆくけれど 皆それぞれの「ただしいこと」は、意味を持って牙を剥く。 願わくは皆、それを守ったまま 逝けますようにと 集会場から散る足音達へ、願った。]
(+47) 2015/05/20(Wed) 02時頃
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[変わらず揺れる 微かな朱い絹糸は わたしの指間でするりと擦れて 風に乗る。
ひとつ、腕にまきつけて ゆるりと足を運びながら
導かれたのは、宵の深まる月降りた墓地。 サイラスが ”終わったら” きっと訪れるだろうと思っていた場所。
手繰る糸が途切れた先は、ほうやりひかる紫の色>>48
あの日>>1:=7視た 紫苑――。]
こんな夜更けに、お墓参りですか? …せんせい。
[返事が返らぬのは当然のこと。そう諦めながら わたしは土の上の物言わぬ花へ、話しかけていた **]
(+48) 2015/05/20(Wed) 02時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 02時半頃
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だから。 あなたたちは、生きるといいわ。
[それは『諦めた』ようにとられるでしょうか。 そっと囁き落とすのは、彼にだけ。]
生きる為に必要な犠牲になら。
[そっと**]
(-132) 2015/05/20(Wed) 02時半頃
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私にだって、なれるでしょう?
(-133) 2015/05/20(Wed) 02時半頃
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[どこかで、私を『視』た誰かが私の名前を告げる頃。 私は小さな少女を抱いて。 さあ、どうやって食べてあげましょう。 くすくす、くすくすと高い鈴の転がるような音が響きます。]
頭の悪い『村人』たち。 あなたを食べたら、それで『おしまい』。 恐怖に慄きながら、自分たちの過ちに気付くでしょうね。
こんな小さな女の子の腕で、何が出来るのかしら。 こんな小さな女の子一人、何が出来るのかしら。
ねぇ、そうでしょう?
[父も、友人も、兄も『奪われてしまった』彼女に微笑んで。]
(78) 2015/05/20(Wed) 03時頃
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選ばせてあげるわ。
オーレリアのように、体中全て引きちぎられたい? マーゴットのように、喉だけ綺麗に食べられたい? スティーブンのように、胸に杭を施してあげましょうか?
もうひとりのように。 『あの人』は、どうやって殺したんだったかしら?
[すぐに見つかるだろう、獣を兄と呼んでいた彼の死を、私は思い描きながら。 小さな胸に、そうっと掌を添えました。]
(79) 2015/05/20(Wed) 03時頃
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───叫ばないでね?
[にっこりと、小さな彼女に微笑んで**]
(80) 2015/05/20(Wed) 03時頃
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───叫びなさい。
[あなたと、もう一人が生き残るために**]
(-134) 2015/05/20(Wed) 03時頃
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/* >>60 勘のいいガキは嫌いだよ
ってやりたくて。>>70 はがねすきすぎてしぬ。
(-135) 2015/05/20(Wed) 03時頃
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/* 過去話おとそうかと思ったけど、イマジャナイ感。 なのでまた後で、そっとないないするるる。
(-136) 2015/05/20(Wed) 03時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 03時半頃
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― 昨日/投票前 ―
[しばらく、そうして気の風にあたったあと。
>>7宿前に、見覚えのある姿がひとつ。 どこか重々しい空を纏い、佇んでいた。
―― さっき、会った サイのことばを思い出しながら。]
[ 紡がれるのは ――。
まるで、
御噺のよな。 『夢見』と花のちからと、 襲った狼のはなし。 ]
(81) 2015/05/20(Wed) 04時半頃
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[ 耳を掠めてゆく音は、 あの‟少女”が狼でない、なんて。
そんなことをのたまった瞬間に、 疑念の影が ちらり、覗く。
時折、ベネに会いにいくときに 顔を合わせる彼女だけれど。
――― そんな、‟都合のいい、はなし”。 それこそ、スティでもなければ。
… 信じる気にも、なれない。 ]
( …… ‟黒妖犬の血脈”も、
―― この呪いのような『ちから』も。 …… おなじような、類のものでもさあ )
(82) 2015/05/20(Wed) 04時半頃
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[‟証拠”がない。 ――― 真実。 虚構。
つくりばなしか、 本当だったとして、あっている根拠は。]
… 信じられるわけ、ないでしょ
(そんな便利なちからがあるなら。
――― もっと、
… もっと、はやく。
犯人を見つけられたんじゃあ、ないの。)
(83) 2015/05/20(Wed) 04時半頃
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[ 欺瞞が、 八つ当たりのようにうつらうつら。 揺れて、炎も、また、唸る。
メアが犯人でないこと。
…… ――生きてる誰でもない、 ルーおじさんが、 『無用な犠牲だった』って告げてること。
それを考えれば、 アタシはどーにも信用ならなくって。]
…… ―― 、
リッサが犯人で、 レグがそれに気付いて激昂したなら――。
(84) 2015/05/20(Wed) 04時半頃
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[重いようで、 どこか、落ち着いたように見える口振り。 ギリ、と、歯噛みして。
組んでいた左腕を、ゆるり、 起こした腕の、その親指を、 唇に当てて。
同時に、レグが口を割らないこと。 サイに告げられたその旨を、思い出す。
―― 正直、この目で見た事さえ 信用の出来ない今のアタシに。 見てないことを判断しろってのは、無理な話。]
……―― 。
無用な犠牲は、だしたくはない。 だしたかないけど ――、
(85) 2015/05/20(Wed) 04時半頃
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…… アタシは、アタシの感じたままを、 信じて、決めるだけだ。
[ くしゃり、と濡れ羽の髪を掴み。 ふ と視線を逸らす。 結局、その日。票を投じたのは。 ――― あの少女で。 ]
[レグが突き飛ばしたらしい、メアの話。 狼になったまま、戻らないレグ。
…… 一日で、正直。 色々なことが起こり過ぎて、疲れ切ってた。 その頭で、飛んだ火についてを考えても。
(犯人を殺す。そう意気込んだもんだから、 頑張って、 そう、回したんだ。。) 頑固に強張り、本能だけで賢くもない頭は。 ―― 他人の話を、受けつけやしなかった。]
(86) 2015/05/20(Wed) 04時半頃
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これじゃーコミット所じゃないよねー 48時間で一日動く気がしない。
(-137) 2015/05/20(Wed) 05時半頃
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