18 Orpheé aux Enfers
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/09/04(Sat) 23時頃
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―屋上― [扉をあけると、生ぬるい熱気が襲い掛かってきた。 下より気温が高い気がする]
……ラルフ? もしかして、部屋がわかりませんでしたか
[脇に荷物が置かれている。 不思議に思って声をかけた]
(151) 2010/09/04(Sat) 23時頃
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俺は離れるつもりないし。 お前が合おうと念えば合えるかもな?
んーな、俺が死んじゃうみたいに謂わないでよねぇ。
[くつくつと笑う。 本当に彼が望むなら、合うくらいは可能だろう。 強い繋がりを持たなければ。 血縁であると知られなければ。
【アルバーン一家】の音楽界での栄華を汚してしまわなければ。 「隣のお兄さん」で居続ければ。
ブルブルと突然動いた携帯に、合わせていた眸を逸らした。]
(152) 2010/09/04(Sat) 23時頃
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To:ベネットさん
担当教師と部長さんに…ですか。 それはもう修復不可能なことでしょうか?
僕には、そうだとは思えません。 もしまだ見返す余地があるなら、いくらでもトライすることができるでしょう?
僕も昔は、論文を何度も何度も書き直せと言われたり、それはもう教授に怒られたり「内容が酷いから留年するか?」と真顔で迫られたり、いろいろあったものです。
まだ「足りない」と言ってくれるのは、あなたに成長の余地があるからだと思いますよ。見捨ててくれず、痛いところを突いてきてくれる人がいるのは、本当は良いことなのかもしれませんね。
(-76) 2010/09/04(Sat) 23時半頃
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バーナバスは、長いメールの返信に嫌気がさしている。
2010/09/04(Sat) 23時半頃
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[旅行鞄の中に入っている合宿に不要なのは英単語帳と問題集。 そしてもう1つ…煙草の箱。もちろん吸ったことがあるわけではない。 その証拠にライターだってない。 真面目と言われる自分に嫌気がさして、何故か持ち歩いているもの]
………
[視線を逸らして、楽譜を取りだす。 譜面を追って、その旋律を小さく口ずさむ。 自ら口ずさんでみても、それは歌にはならない。 ただ機械的に音符を読み上げているだけ。
楽譜を読むのに真剣になっているから、誰か>>148に人影として見られたことにも気付かない。
ヴァイオリンは歌うとは誰の言った言葉か。 歌えない自分が弾くヴァイオリンは何があっても歌うことはない。 それはヴァイオリンにとっても気の毒だとそう思ってしまえば、口ずさむことを止めて、また1つため息を吐く]
(153) 2010/09/04(Sat) 23時半頃
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―喫煙室―
……はたして。
[煙草を咥えながら携帯を弄る。 文面を打ち終え、送信ボタンを押すと、]
いち講師がこんなにも肩入れして良いものでしょうか。 とはいえ、放っておくわけにもいきません。
[小さく呟くと紫煙を吐き出して、煙の行く先を目で追う。]
そろそろご招待いただいた時間……か。 「地獄のオルフェ」のお手並みを拝見させていただきましょうかね。
― →合宿棟―
(@27) 2010/09/04(Sat) 23時半頃
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[そして開かれる扉>>151。 口ずさんでいたのを聞かれていたかなと内心焦るも、どうせ小さな声。 気を遣って知らぬ振りをしてくれているのか、聞こえていなかったのか。 考えても仕方ないから、質問にのみ答えようとする]
いえ……場所は分かっているんですが。 ……先に楽譜を確認したくて。
[相手の不思議そうな様子に、それにしてもこの場所は変かと思う。 逆を返せば、相手に見られていたとは思わないから、相手がここに来た理由も分からない。 自分のことはこれ以上取り繕えないから、相手がここに来た理由を考える]
あっ……もしかして…ここは立ち入り禁止、でしたか?
[見回りでもしていたのだろうかと思って、そう問いかけた]
(154) 2010/09/04(Sat) 23時半頃
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〔他の譜面は、 ワーグナーにシュトラウス二世にミュージカルから チェロ独奏とかはないかな、と カルヴィンが楽器準備をする間ざっと浚う。
まずは、ワーグナーから浚うかと譜面を譜面台に載せ カルヴィンの近い位置へと〕
…………
〔ああ、ワーグナーだなぁと言う曲調に 弓とり弦に乗せて。まずは譜面どおり音を響かせる〕
(155) 2010/09/04(Sat) 23時半頃
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セシルは、この曲、今回弾かない次のシーンからソロあったんだけどなーとかぼんやり
2010/09/04(Sat) 23時半頃
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宛先:サイラス 件名:全体練習の場所大丈夫? さっきはありがとう。 ……本当、何時も迷惑かけててごめんね……
それと、今日の合宿のスケジュール聞いたんだけど、 全体練習の場所とか、部屋の場所とか大丈夫? 先に出てきちゃったから、また迷ってないかなって…… 後、さっきの件だけど ……全体練習の後、ぐらいで聞いて貰って、いいかな あ、でも、部屋替えをお願いできないか、 このオケの偉い人に相談しなきゃなんで、 それがいつか、次第なんだけど…… 話し聞いてもらうこっちが スケジュール不透明でごめんね サイラスの都合の悪いときとか、 教えてくれればあわせるから
(-77) 2010/09/04(Sat) 23時半頃
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from:Barnabas sub:Re;相談があります/南校 セシル --------------------
呼び付けるとはいい度胸してるなー。 はいはい、向かいますとも。 待ってなさい。
(-78) 2010/09/04(Sat) 23時半頃
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宛先:バーナバス副部長 件名:すいません……/南校 セシル
すいません……場所に明るくないから 今の場所聞いても、いけるかわからなかったので 御足労おかけいたしますがよろしくお願いいたします。
(-79) 2010/09/04(Sat) 23時半頃
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from:Barnabas sub:Re;アドレス --------------------
さっきメールきたわ。 副部長として、働きますとも。 ジェリーちゃんに迷惑かけるのもなんだしなぁ。
(-81) 2010/09/04(Sat) 23時半頃
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[小さな声は距離もあって届いていなかった。 暗譜だと手元を見て納得したように頷き]
いいえ、立ち入り禁止というわけじゃありませんよ。 食堂から戻る際に人影がみえたので、気になったんです。 あまり長時間居ると熱中症で倒れますよ。 先日もそれでホルンが一人体調を崩してしまいましたからね。
[肩を竦める]
一人の方が集中出来るなら、是非部屋を使ってください。
(156) 2010/09/04(Sat) 23時半頃
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/* 飴投げる心配なくて良いのは便利だなあ。 ほんと、秘話も表も喋り放題、独り言つぶやき放題。
センセー、せんせーが格好いいです。 りーはさん無理はいかんよとおもいつつ 構って欲しくてつい頑張っちゃう僕。
しかし表に出さぬままメール交換しまくってて良いのかどうか。
(-80) 2010/09/04(Sat) 23時半頃
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from:Barnabas sub: --------------------
そうそう。 合宿終わる前にいっぺん、交わろうぜ?
夜がいいな、雰囲気的にも。
(-82) 2010/09/04(Sat) 23時半頃
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〔ポルカは……これも、うん、刻むか。 でまぁよしとして メドレーは曲調がめまぐるしくかわるからなぁとか カルヴィンの楽譜なので書き込みこそせず 一つ一つさらって、気にすべき点がどこになりそうか 頭の中で考えていく。〕
(157) 2010/09/04(Sat) 23時半頃
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[ぶる、とポケットが震えた。 携帯を取り出し画面を開く。 アドバイスの礼に対する返信がひとつと、アドレスの件に返信がひとつ。 後で返そう、そう思いつつ片方には短くあっさりした言葉を送っておいた。 数秒の早業]
(158) 2010/09/04(Sat) 23時半頃
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― 部屋F ―
[穏やかな時間が、ずっと続いてくれるのではないかと錯覚する。 そう、それはあくまで錯覚。夢は、いつか覚めるもの]
………………。
[小さく囁かれる男の言葉にも、瞼が開かれることはない。 ただ寄り添ったまま、静かに声を返す]
(159) 2010/09/04(Sat) 23時半頃
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from:Bennett sub:Re; -------------------- 僕が居る限りは今までどおりで構いませんよ 迷惑だなんて、本心でもないでしょうに
それでは、夜の逢瀬を楽しみに。
(-83) 2010/09/05(Sun) 00時頃
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うん。分かってる。 ごめんなさい。
[苦笑と共に吐きだされた言葉に、暫し間が空いてから返した言葉。 声はあくまで穏やかで、そして、妙に大人びていた]
僕は、立派なヴァイオリニストになって……。 世界中の人に音を聞いて貰うんだ。
沢山の人に、笑顔になって貰って。 沢山の人に、幸せになって貰って。
…………、
―――――――……あのね、ナツキちゃん。
あのね、…
[言いかけた言葉の先が、どうしても出てこない。だから細い声は、そこで途切れる]
(-85) 2010/09/05(Sun) 00時頃
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/* ワーグナーとモーツァルトしか譜面読みできなかった…… トリッチ譜面ないとは無念。 ミュージカルのメドレーはしょうがないけどさ。
しかし、ワーグナーはチェロの楽譜だけで78ページも会って一瞬怯えたよ(笑)実際今回使うのは4ページまでなのね
*/
(-84) 2010/09/05(Sun) 00時頃
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………え。
[演奏は今回でおしまい、という声>>150に虚を突かれたように零す]
[音楽を止めることになるだろうと、告げる彼の言葉。 「何で」と、問いを投げかけることは出来なかった。 だけど吹奏楽部の顧問が夢だというならば。 彼は未だ音楽を、―――…。
ぱちりと開いた瞳は、緩く細まる]
僕はナツキちゃんのフルート、好きでした。
[お互い、何事も無かったかのように微笑み合う。何故だろうか、とても哀しい]
(160) 2010/09/05(Sun) 00時頃
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- 部屋Fにて -
ったく、最近のやつはあんなカチカチ早く… よく親指痛くならねぇ あっ
[どこぞに返信途中でまたメールが返ってきたらしい。 眉をしかめるも帽子の下で判るまい。
数件メールを打ち込んだ後、思い出したようにまたひとつ。 打ち終われば手をふるふると振ってマッサージした。]
さーて、荷物も置いたし。 練習するか飯食うかどっちかだな。 俺はとてつもなく面倒くさい副部長と謂う肩書きの為にいかなきゃなんねぇのよね。
[練習室の方に行くけどどうするかと、サイラスへ問う。]
(161) 2010/09/05(Sun) 00時頃
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―合宿棟―
……おや。 まだご招待の時間には早すぎましたかね。
[まだ全体合奏が始まらない様子を察知し、とりあえず邪魔にならない程度にと、練習室の風景を覗いてみることにした。]
(@28) 2010/09/05(Sun) 00時頃
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……うん。
[離れるつもりはないと言う彼に、返すのは何処か生返事]
あはは。ごめん、ごめん。 大きくなるにつれて、会える時間もどんどん減っていったから。
ナツキちゃんの健康を心配している数人の人の為にも、 長生きしてよ?
[冗談を返してみるけれど、やはり力ない。 やがて携帯電話の振動によって逸らされた眸。 それを切っ掛けとするように、すっと立ち上がった]
(162) 2010/09/05(Sun) 00時頃
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立ち入り禁止でないなら、よかった。 あ、あと。この敷地内って立ち入り禁止の場所ってあるんですか? そんなにうろうろするつもりはないけど。
[気付かずに何かしでかす前に確認を取ろうとするのも性分か。 目の前の相手が嘘をつくことはないと会ってから数時間ではあるが、信用している]
確かに……暑いですね。
[ホルン奏者の話には、空に視線を向けて呟く。 それほど長い時間ではなかったはずなのに、額には汗が浮かぶ。 このままここに居続けても熱中症になるのは目に見えている]
いえ、部屋を使うのは申し訳ないですから。 どこでもできることだから、適当に場所探します。 すみませんでした。
[同室者に気を遣わせてしまったことに逆に申し訳なく思う。 暑い中、屋上に居続けるのはベネットにとっても良くない。 屋上からすぐに出ようとベネットが携帯を見る間に、楽譜を片付けた]
(163) 2010/09/05(Sun) 00時頃
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[妙に大人びた言葉達。 成長した彼を見る。 微笑ましくあるはずが。]
おー、そっか。
[しばらく、詰まり細まる彼の声を聴く。]
お前の演奏はすごいよ。 親の七光なんかじゃない。 技術だけの話じゃない。
だから世界中の人に聴いてもらって 世界中の人を幸福にしなくちゃなぁ。
[自身の傍にずっといるなんて、そんな独り占めが許される訳がないのだから。
言葉にならない声は受け取れない。 ―――否、受け取らない。]
(-86) 2010/09/05(Sun) 00時頃
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[携帯電話片手に悪戦苦闘するバーナバスを横目に、 ヴァイオリンケースと楽譜を準備する。
ずっと彼に背を向けていたから、互いに表情は見えていないだろう]
頑張って、副部長さん。 あんまりベネット先輩を困らせちゃ駄目だよ。
[小さく振り返って相手に向けるのは、いつも通りの子供っぽい笑顔で]
僕も全体練習の前に、曲を一通り弾いておかなくちゃ。 南高の子達と練習する約束してるんだ。
[嘘だ]
それじゃ、また後でね。
[ひらひらと手を振ると、部屋を出て行く。 方向音痴の青年を気にして相手が呼びとめても、止まらない。駆ける足音だけが後に残された]
(164) 2010/09/05(Sun) 00時頃
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好きでした、か。
[大人びた、きっと【大人にさせてしまった】彼の言葉。 ぐるりと渦巻く感情は。]
俺は大嫌いだったけどねぇ。
[言葉も演奏と同じ。 いつから感情を込めなくなったろう。 温度がなくなってしまったろう。 遠い昔すぎて、なんだか笑えた。]
ま、もーちょい吹きますけどね?
[冗談もきっと、冗談にならない。]
(165) 2010/09/05(Sun) 00時頃
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一応……鍵がかかっていない場所は大丈夫ですよ。
[少し考えてからラルフに返事を向ける。 じわじわと熱気が襲ってくるから、ぱたぱたとシャツの胸元に風を入れつつ、首を振った]
部屋は僕のものではありませんから、気兼ねする必要なんてないんですよ。
[メールの返信僅か十数秒の間に片付けを終えた彼に苦笑して]
ラルフ……君は、僕と似た性分なんでしょうか。 気を使いすぎると白髪が増えますよ?
[あまり冗談にならない冗談を一つ。以前人から貰ったアドバイスをそのまま彼にも向けた]
多少我侭でもいいと思います。 あまり奔放すぎるのも、困りものですが。
(166) 2010/09/05(Sun) 00時頃
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ベネットは、それでも最後に小言がつくのは性分だ。
2010/09/05(Sun) 00時頃
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[なんの反応を望んだのだろう。
何故と問い詰めて欲しかったのか、 嫌だと泣き喚いて欲しかったのか、 赦さないと激昂して欲しかったのか、
どんな反応であっても、叶わぬと謂うのに。
]
[生まれた時から音楽の道なんて、ない。]
(-87) 2010/09/05(Sun) 00時頃
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