42 とある結社の冬休暇
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― 地下書庫 ―
[御役御免の資料を抱えたクラリッサが書庫に顔を出す。 ふらりふらり頼りない足取りで中に入ると]
此方でお手伝いするよう言われたんですけど これ、何処になおせばいいですか?
[こてんと首傾げて誰にともなく声を掛けた。**]
(191) 2012/01/05(Thu) 00時頃
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嬉しい。 ネルたちの心はこうしていつでも繋がっているのね。 詩ではよく、真実はいつも残酷だというけれど、こんなに素敵な事も、たくさんたくさんあるんだわ。 ネルと、ユリシーズだからこそかもしれないけどね。
ユリシーズが幸福だと思ってくれることこそがネルの幸福。 冷えた身体も心もネルが包み込んであげたいけど、そうね、ネルの腕は長くないから、旅人さんを包み込むには足りないかしら。その分心は暖かく、旅人さんがネルを抱きしめてくれるなら、内側から暖めてあげたいな。
大変、じゃあ急がなきゃ。 ユリシーズを暖めたいのもあるけれど、だめね、本当はネル自身も暖かくなりたいの。 早くユリシーズの笑顔に会いたいな。
すぐ行くから、待っていてね。
ネルが優しいのは、ネルに優しくしてくれる人が居るからね。 えへへ、そうやって手を貸してくれようとするユリシーズもすごく優しいと思う!
(-51) 2012/01/05(Thu) 00時半頃
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― 本拠地・廊下 ―
[パタン。扉を閉め。]
…はあ
[報告を終え脱いだコートを抱え奥広間へ向かう。 途中ピッパとすれ違う。>>150]
あ、フランシス フランシスも戻ってきてたんだね! おかえりなさいっ
[けれど真面目な彼女の事。 すぐに報告へと向かうと思っているので、 こちらも長話をする気はない。]
(192) 2012/01/05(Thu) 00時半頃
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──奥広間──
そうかい? ちゃんと疲れたら休むんだよ。
[ケヴィンへそう声をかけ、いつのまにやら脱いでいたコートを腕に、立ち上がる。 広間の扉のほうから、甘ったるい声がした。 声の主は、赤い顔のヒューバートへ声をかけている。 彼女が浮かべているのは、にっこりとした笑み。ローズマリーだ。 ユリシーズはそちらを振り返って、華やかな笑みを浮かべた。]
こんな殺風景な部屋に、誰が花を飾ったかと思えば……! よく見れば、その名のとおり、花のように可憐だが、人の形をしてるじゃないか。 久しぶりだね、ローズマリー!
(193) 2012/01/05(Thu) 00時半頃
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──暖炉のある奥広間──
[あちこちからかかる明るい声に、軽く目配せを返し、 愛想良く手をふりかえしながら、隣に女性を座らせた男の机の傍に歩きよる。
廊下でクラリッサとすれ違ったときも>>190、 同じにとろんとした甘ったるい香と愛想を返しただろう。]
おかえりぃ?
[ひらり、と軽く手を振り、ユリシーズへ言葉の水を向けて、 ──悪戯っぽく、唇の両端を釣りあげた。]
(194) 2012/01/05(Thu) 00時半頃
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― 本拠地・廊下 ―
あら… ネル!帰ってきていたのね。
[すれ違うネルに挨拶をする。 真面目腐ったピッパの顔に、ほんのり笑みが浮かびかける。 が、その緩みかける表情を、引き締めた。]
ただいま。 ごめんなさい?挨拶は後でゆっくり。 今報告をしてきたところ? 内容は聞いておくわ。
(195) 2012/01/05(Thu) 00時半頃
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そぉよぅ。長ぃ事ぉユリスが此処を空けるからぁ 寂しかったんだからねぇ?
[>>193 久しぶり。の言葉に笑みを浮かべたまま唇を尖らせる。 そのまま、両腕を開いて差し伸べ、身体を前かがみに倒し ユリシーズへと、要求するように青碧の目を楕円に笑ませた。]
(196) 2012/01/05(Thu) 00時半頃
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──ん?
[笑みを浮かべたまま、強請るように小首を傾げる。]
(197) 2012/01/05(Thu) 00時半頃
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― 地下書庫 ―
[いつもどおりに答えるラディがこちらを見たのも気付かずに>>138 緩く口元を閉じる。ローズマリーへも視線はまっすぐ返せない。]
ひき ずられる…
[ローズマリーの言葉に小さく呟いた時には、>>134 彼女に視線を向けていたけれど。
ローズマリーとラディの会話に、木箱を見た後、 話題にのぼったベネットへと視線を向ける。
何も言わずに、ただ納得するように頷いた。
手元にある資料に視線を落としたが、 一呼吸おいてまた、作業を開始する。]
(198) 2012/01/05(Thu) 00時半頃
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[一通り作業が終わってから、 聞こえたローズマリーの言葉に、はあ、と息をついた。>>177]
たぶん、だいたい…
あ、おつかれさまですっ
[地下書庫を出て行くローズマリーの背中にそう声をかける。]
はー
[そうして、もうひとつ息をついて、 奮闘中のベネットに視線を向けた後に、自分も棚を見つめる。 見つめて、しばらく迷っているうちに――、>>191]
それもしかして、追加分…ですか…
[また更にひとつ、息をつきそうになるのを何とか押しとどめた。]
(199) 2012/01/05(Thu) 00時半頃
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