250 ─ 大病院の手紙村 ─
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もう、来なくていいですよ。
(33) 2018/09/25(Tue) 21時頃
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[背中に投げられた一言に華奢な肩は大袈裟に跳ね、 怯えるように足取りを早め、遠のいてゆく。
あなたの息子が当然のことを口にしただけなのに、 何を怖がっているのだろうか。 幼少期から続く彼女との関係に、吐く息も出尽くした。
私は「伊政 怜」とネームプレートの掛かる傍の個室へ 女の姿が見えなくなるまで見送ることなく戻る。]
(34) 2018/09/25(Tue) 21時頃
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[スライドドアが背後で閉まる瞬間を、好きだと思う。]
(35) 2018/09/25(Tue) 21時頃
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ごめんね、兄さん。一人で寂しかっただろ?
[何も見ていない目を覗き込み、にっこりと笑いかける。 反応が返らないことに失望する期間はとっくに過ぎた。
それにしても、してやられた気分だ。 あの人は今日私が授業に出ると知って来ていたのだろうか。 見舞い客の立場では一日中傍ににいられなく、 最低限の単位は取得せねばならない学生の肩書きもある。 心の底からもどかしい。
生みの親の、私ではない者の痕跡を排除する為 何か置いていってはいないかと、病室を見渡し 引き出しを根こそぎ、物を退け探して回る。]
(36) 2018/09/25(Tue) 21時頃
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……あ、
[そして、確かな異物を目にすることになる。 だが、それは不快なゴミでは無い。 見た目はそれぞれの“四通”が 秘密を消失した筈のスケッチブックの下に眠っていた。
無味無臭のただの白紙が姿を変え、増える怪奇 精神病棟の個室、物言わぬ患者の部屋に立ち入る部外者など 三度目の不思議は最早、理屈での説明は困難に リ・ジアンさまの存在感は日々濃くなっていくばかり。
そんなあれこれを思考する前に、身体は動く パイプ椅子に腰を下ろし、一つ一つ開封してゆく。]
(37) 2018/09/25(Tue) 21時頃
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[最後の便箋を読み切り、息をついた。
これを受け取った僕はラッキーだそうだ。 この不可思議な現象に遭遇し、利用出来ている時点で 名も知れない誰かの言い分も納得出来るか。 最も、前の世代に流行ったらしい幸運の手紙の主は ラッキーを実感出来ていないそうだけれど。]
(54) 2018/09/25(Tue) 22時半頃
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[だが、他の手紙もそう変わりないと言えるだろう。
クローバーが端にプリントされたメモを見る。 走れなくなったのだという、 陸上か何かの選手だったのかもしれない相手は 勢いのまま書いたような筆跡のままに、感情が伝わる。
子供向けの可愛らしいメモに視線を移す。 リ・ジアン様を熱心に調べる、珍しい姓の人は 願いを叶える代償の可能性を語り、子供たちを心配する。
最後に淡い色の封筒の上に置いた便箋を摘み広げる。 問い掛けに返してくれたどこかふわふわとした女の子は 幸せそうなのに、最後の言葉が何か気にかかる。
やはり、この場所は病院なのだ。 だからこそ、リ・ジアン様はここを選んだのだろうか。]
(55) 2018/09/25(Tue) 22時半頃
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兄さんはどう思う?
[明るい声に返る静寂、沈黙が暫く流れて]
(56) 2018/09/25(Tue) 22時半頃
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[開いた鞄から私はレターセットを取り出した。 小学生時代二人でやり取りする為に買って、 結局どちらもすぐに飽きしまわれたそれ。 取っておいたというよりは、 無精で整理されなかった結果だろう。彼らしい。
子供向けのデザインの便箋に、 ボールペンでまず一通目から返事を書くことにした。
昔に返ったようで、少し楽しい。 兄さんにも書きたいが、持って行かれたら困るな。]
(57) 2018/09/25(Tue) 22時半頃
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メモ書きの君へ
なるほど、よく分かった。 二度も届けられると信じざるを得ないな。
どうせお互い顔も知らなくて、 郵便屋はよく分からない生き物なんだ。 変でも怪文書でも、構わないさ。 君の感情を押し付けてもいいんだよ それこそポケットに詰め込むみたいに。
人間を殺した数は、悪魔より神様のほうが多いんだって だから、元からそういう存在なのかもしれないね。
(-50) 2018/09/25(Tue) 23時頃
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全く持って君の言うとおりだね。 何もかも奪われていれば、 こんな毎日を過ごさずに済んだのに。
僕たちは違うけど、どこか似ているよ。
ポケットの僕より
(星が散りばめられた夜空のような真っ黒な封筒 揃いの縁取りが施された便箋には、 前回と変わらず乱れの無い文字。)
(-52) 2018/09/25(Tue) 23時頃
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[応えたあなたに返る文は、あの時とは姿が違う。
真っ黒な封筒には、模様として星が描かれ 夜空を彩るように色とりどり散りばめられている。 それは女の子が好む可愛さとは少し外れていても、 明らかに子供向けのものだった。 揃いの便箋には、確かにメモ書きと同じ癖の文字。]
(-54) 2018/09/25(Tue) 23時頃
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メイちゃんへ
とても素敵な幸せだね。 大人はいっぱい余計なことを考えるから、 ちょっとしたことを見逃してしまう。
メイちゃんのほうがずっと素敵だし、偉いよ。
でも、メイちゃんには昨日が無いの? それは、どうして?
僕には明日が無いんだ。 とても寒い日が来てから、手に入らなくなっちゃった。 僕たちは似てないけど、似ているね。
伊政 怜
(-55) 2018/09/25(Tue) 23時頃
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[そう記された便箋と一緒に折り畳まれた紙切れには 笑顔の女の子の絵と、「ありがとう」の文字。 あなたに似てはいなく、 相変わらず上手くはない絵の彼女は、 ショートカットで、セーラー服を着ている。]
(-56) 2018/09/25(Tue) 23時頃
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[二通を書き上げ、封筒に入れて手が止まる。 それぞれの顔も知らない宛先を想った。 二人は何を抱えているのだろうか。 どちらも想像の材料は存在したが、 浮かんだ以上の思考は憚られた。
ふと、思いついて兄の膝に一枚の紙を置く。 書かせようとしたわけじゃない、見せたかっただけだ。 そこに描かれているのは、二人じゃない誰かが描いた二人。]
(58) 2018/09/25(Tue) 23時頃
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[どこか不思議な送り主は、上手に二人を描いた。 幼い言葉と、大人が描いたようなそれの差から 中学生くらいなのだろうかという勝手な想像。 お礼として返す絵の中の少女は、セーラー服を着た。 思うがままに表現した結果、短くなったその髪。
私も僕も、八国メイの姿を知らない。 似ないままに、似てしまったことも。 それが過ぎ去った過去だということも。]
(59) 2018/09/25(Tue) 23時頃
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[あなたの再びに返るのは 今度はメモみたいな紙片じゃなく、それ用の封筒だ。 黒い背景に、色とりどりの星が散る子供向けのデザイン。 一際大きく中央に描かれた星の中には、 「一期崎さんへ」とあの時の筆跡で書かれている。
偶然により繋がれた縁は深まっていく リ・ジアンさまの橋渡しによって。]
(-62) 2018/09/25(Tue) 23時半頃
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お返事ありがとう。
それは納得だ。 僕も子供たちからリ・ジアン様のことを聞いたからね。
前の時も気になるところはあったのだけれど、 あなたはこの病院の先生なのかな。 もしかして、とっても偉い人とやり取りしちゃってる? 叶えたいものが無いなんて、 夢が無いのか幸せなのか。どっちなんだろう。 少なくとも、ギブアンドテイクを考えてしまうのは 大人らしい考え方だよね。
(-63) 2018/09/25(Tue) 23時半頃
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心配なら、大切なら気をつけてあげなよ。 僕だったら、叶うものならばなんだって差し出せるもの。 最も、勝手に手紙を持っていく何かの対処法なんて どうすればいいのか分からないけどさ。
リ・ジアン様の姿が分かったら、 また僕にも絵を見せてほしいな。
伊政より
[封筒と揃いの縁取りが施された便箋には、 それなりに長く文章が綴られている。 迷う跡一つ無く、綺麗な状態で。]
(-64) 2018/09/25(Tue) 23時半頃
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不幸の手紙じゃなくて安心しました。 なんて、幸運の手紙も不幸の手紙も 大人に聞いたことしか無いのだけれど。
病院に幸運の手紙なんて、中々合理的だと思わない? ここにいる人は、誰も彼も幸せが必要だ。 少なくとも、お医者様以外はね。 この前から届く手紙も、あまり幸せそうじゃ無い。 でもあなたはタルトを食べて幸せなのかな。
残念ながら僕もあれは食べたことがあるんだ。 お店で会っていたりして。 あのお店は季節で違うケーキを出してるって、知ってた?
少し年上な気がするあなたにも、 小さな幸せが訪れますように。
(-65) 2018/09/25(Tue) 23時半頃
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[手紙は少し失礼な一文を最後に締めくくられている。 夜空に星が散りばめられたような封筒、揃いの便箋 子供向けのデザインのそれらに綴られる文字は、 不相応に整った大人のものだ。]
(-66) 2018/09/25(Tue) 23時半頃
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[書き終え、乾くのを待ち、封筒を折り そんな作業を繰り返し、ボールペンを置く頃には それなりに時間が経っていたようで。
レターセットをしまい込み、 時刻を確認する為にスマートフォンを手に取る。
その時ふと、忙しい一日で気づけずにいたことに気づく。]
(73) 2018/09/26(Wed) 00時頃
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……やっぱり、消えてる。
[喫茶店の彼女に向けた手紙は、確かに鞄に入れた筈。
きっと、まだまだこの不思議は続くのだろう。 そんな予感を胸に抱きながら、 夜空の封筒たちを病室に備え付けられた引き出しの中へと。]
(74) 2018/09/26(Wed) 00時頃
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ねえ、ほら。 とっても良く描けてるよね。
なんだか嫉妬しちゃうな。 私も絵の勉強をすれば良かった。
[向き直れば、兄の膝の上に置かれたままの紙を手に取り。 今度は顔の前に広げて見せてあげた。]
(76) 2018/09/26(Wed) 00時頃
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[手紙が貯まったら、読んであげよう。 勿論見せたら悪いものは除いて、明るいものを。 僕の為の手紙なら、いい刺激になるかもしれない。]
(77) 2018/09/26(Wed) 00時頃
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/* 僕のリ・ジアンさまになってくれる?
新手のプロポーズかと一瞬
(-70) 2018/09/26(Wed) 00時頃
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