228 吸血鬼の宴
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− 温室 −
[後ろへと飛び退る動きは、ついてきた腕の力で下方修正され、肩から地面に落とされる形になる。 上をとられ、身体を左右に逃すこともできない。 もがきながら相手を打擲し、腰を押し上げて突き放そうとするも、無駄に終わった。]
く…、
[力を込めれば息は漏れるが、相変わらず言葉を交わさぬ黙示の戦いが続く。]
(*2) 2017/10/06(Fri) 08時半頃
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[その唇を接吻けで奪われ、鋭い痛みに喘いだ口腔に異物が侵入してくる。 毒花だ、と気づいて押し戻そうとしたが、かえって舌を絡め合うことにしかならなかった。 その感触も次第に痺れてゆく。]
ん、 ふ…
[潤んだ目を開いて夜を取り込む。**]
(*3) 2017/10/06(Fri) 08時半頃
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[苦しいのは毒のせいなのか圧力のせいなのか曖昧になる。 切れた唇から滴る血に、また異なる血の味がより深い錯綜をもたらした。]
( あ ぁ ──… )
[断末魔の痙攣が脊髄を伝い落ちる。弛緩する。 負けを認めたのではない。 彼のもたらす仕打ちを求めてしまったのだと、わかっている。
より深く飲み干して、 染まる。]
(*6) 2017/10/06(Fri) 18時半頃
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[首にかかる指先がのめり込んだ。 いっそ貫けばよい。]
( もっと
奥まで )
[その感覚に近いものを、知っている気がする。]
(*7) 2017/10/06(Fri) 18時半頃
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( 幾度、 生まれ変わっても おれは また、 )
[魂の吐息。 昼の空を宿した双眸は、月皓を背にしたシルエットをその水晶体に閉じ込めて、我と我が身を供物となす。*]
(*8) 2017/10/06(Fri) 18時半頃
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− 温室外 −
んぐ けほ…っ
[なにか喉を塞いでいたものが、つるんと抜けた。]
(91) 2017/10/06(Fri) 23時半頃
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[寒々とした気配に目を開く。 夜空。月。掌の上の空隙。 胸の奥ばかりが、ほのかに熱い。
眠っていた ── わけではないだろう。 不意にフラッシュバックが押し寄せてくる。 血の味のする記憶。 死の予感に跳ね起きる。]
(92) 2017/10/06(Fri) 23時半頃
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…どう して
[周囲に散り撒かれた死闘の痕跡を見るだに、自分が無傷でいるのは謎だった。
留めをささずに去ったのか? 否、首を折られたはずだ。 鏡に映してみれば、指跡の首輪くらい残っていそうな。]
(93) 2017/10/06(Fri) 23時半頃
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[あながち、的外れな喩えではないのかもしれない。 見えない引き綱が結ばれているかのように感じる。
衣服を裂かれた胸元に残る血文字もまた、執着の証。]
……、 …、
ああ、 まだ。
[声に滲むは純粋な意欲にも似た憤怒。 獲物を見据える狩人の意地だった。]
(94) 2017/10/06(Fri) 23時半頃
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− 大広間 −
[無惨になった上衣を脱ぎ捨て、裸の肩に長鞭を襷めいて掛ける。 そして、城館へ向けて走り出した。
途中の茨の生け垣を若鹿のように飛び越え、階段を数段抜かしに跳ねて、深紅のカーペットを踏みしめる。
見覚えのある大広間へとたどり着くと、折しも、城主が天窓を見上げているところであった。>>85*]
(95) 2017/10/06(Fri) 23時半頃
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[「迷ったかね。」という城主の問いに首を横に振る。>>99]
いささかも。
[わずかに止めた足を、また先へと進ませる。
標的は彼ではない。 邪魔だてするならば、振り払う覚悟はあったが、このまま通してくれるなら、あえては求めず。]
招かれぬ身ゆえ、欠礼御免。
[そう言いながらも、視線は離さなかった。 否、城主のもつ何かに反響するものを感じて、逸らせなかった。**]
(119) 2017/10/07(Sat) 00時半頃
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[城主の泰然たる動きを見守り、その言葉に頷く。>>125 無視することのできない存在感だった。]
狩人だ。 名は、パラチーノ。
[自分は魔物狩人であることと、パラチーノという名と、あの魔物を追って奪われたものを取り返さねばならないという使命の他に確たるものは何もなかった。 それをおかしいと思う気持ちも。
城主が「この城にあるものは全て招かれた者だ」というのなら、そうなのだろうと、素直に受け入れ、型破りの裡にも礼を通じた。]
(127) 2017/10/07(Sat) 11時頃
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[「ひとつ贈り物をしよう」と指し示されたのは扉ほどもある鏡。 物理法則に外れて垂直に置かれた水鏡のごとくその面が波紋を生じさせ、あるいはレンズに変容して、光の帯を作り出す。
灼き尽くすような光ではなかった。 避けることなく身を晒し、舞うように一巡までして触れてみんとする。]
ひさかたの…
[ふと、つぶやいて捕まえかけたものは指の間の水のように零れた。]
(128) 2017/10/07(Sat) 11時頃
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──…コープスウェル
[甘露を舐めるようにその名を舌に乗せる。>>126 様づけで呼ぶ方が馴染みのよさそうな響きだと感じた。
彼を喜ばせることは、自分にとって意味があるのか。 やはり、城主は魔物の味方だと腑に落ちながら、贈り物を受け取ったことを示すように拳を握り、開かれた道を決然と進む。*]
(129) 2017/10/07(Sat) 11時頃
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− 廊下 −
[大広間を辞し、見えざる導きに従って廊下を進む。 どこから反響してくるのか、銃声が聞こえた。
吸血鬼のガンナーというのも珍しいだろうから、誰か他の人間が撃ったに違いない。 そういえば、ニコラス・ディロンは己が主となるべき者と出会えたろうか ──
と考えたところで、前方に異変が起きた。>>#0>>#1の6]
(131) 2017/10/07(Sat) 18時頃
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[蛍光色のいかにも怪しい粘体がドアの下から滲み出してくる。 こちらの動きに反応して、一端が伸び上がる様子を見せた。 それが何であるかの記憶はなくとも、むやみと踏み込むほど酔狂ではない。
壁にかけられた松明を手に取るとアンダースローで投げる。 炎は狙い通り粘体の上に落ち、ゆっくりと燃え広がり始めた。
が、フルフルと波打って分離した一塊が跳ね飛んでくる。
とっさに身を引くも、右の膝に取り憑かれた。重い。 そして、服が溶け始めた。]
(132) 2017/10/07(Sat) 18時半頃
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[顔をしかめるも、さらなる追撃を受ける前にと、手近な窓を開け放ってバルコニーへ出る。 そこから、雨樋を伝って上階へのぼり、ふたたび窓から侵入した。
ひとまず距離をおいたところで、右足に取り憑いた粘体に対処する。 下衣は右膝の下から靴まで溶かされて肌が露出していた。 皮膚そのものは無事だ。 少しばかり快感を覚えるのは、入浴効果にも似たものか。]
(133) 2017/10/07(Sat) 18時半頃
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[先の戦いで破かれた上衣は置いてきて上体はもとより裸だが、ベルトの下まで這い上がられるのは好ましいものではない。 もう一方のブーツを脱ぐと、粘体の側で、注意をひくように振ってみた。
予想どおり、空気の流れを感知する力があるらしい蛍光色の粘体は、新しい獲物を求めて、ブーツへと橋をかけ乗り移る。 それを待って、ブーツごと窓の外へと放り出した。]
(134) 2017/10/07(Sat) 18時半頃
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− 二階 コレクションルーム前 −
[漂流者のような格好になってしまったが、身支度を整えることよりも、しきりと胸を掻き立てる焦燥を優先した。 ひたひたと裸足の足音を吸い込む石の廊下を駆け抜け、暗い場所に出る。
そこは、月光を遮るほどに闇が満ちていた。 目をこらしてみれば、漆黒の触手が蠢く障壁をなしているのがわかる。
そして、その中に、青白い躯が絡めとられていた。>>130]
……!
(135) 2017/10/07(Sat) 19時頃
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闇よ、 それは俺のものだ。
[宣言し、長鞭を振るって闇の触手を断ち切ってゆく。 囚われた魔物に当たらないよう注意する必要は感じなかった。
むしろ、もろともに打ち据えてみて、喘ぎ声を聞いてみたいと思う。*]
(136) 2017/10/07(Sat) 19時頃
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− 二階 コレクションルーム前 −
[空気を切り裂く音を奏でて鞭が舞う。 闇の触手を砕き、囚われた者を引きずり出す。
打擲がその肌を撫でれば、声と肉体の反応があった。 昏睡しているわけではないとわかって、わずかに息をつく。
それが隙となったか、魔物は、触手の束縛が緩むや、影から影へと瞬間移動して、鞭の攻撃範囲から逃れた。 宙吊りにされていたからこそ、その技は封じられていたに違いない。]
うかつ ──
[自身を叱咤しながら、迷わず追跡を決めた。]
(*19) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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[もっと遠くまで瞬間移動することが可能だろうに、魔物は流し目をひとつくれて駆け出し、開いていた扉から室内へと滑り込む。
誘われている、と感じたが、躊躇いはしなかった。
戸口をくぐる瞬間のトラッブのみを警戒して、前転の受け身を取りながら部屋に飛び込む。
壁際に甲冑の騎士たちがずらりと居並んで── ]
(*20) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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…!
[気を張ったが、それらは展示品だった。 ここは武器庫、あるいはコレクションルームと呼ばれる類の部屋だ。
トラップはない、と判断したが、同時に、障害物が多くて長鞭は攻撃に使えないという結論にも達した。
ならば、あるもので切り抜けよう。]
(*21) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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[駆けながら手に取ったのは鉤爪だ。 巨大な虎の爪とでもいおうか。
珍しい武器だが、馴染みがないわけではないと感じた。 そこそこには使えるはず。
指をナックルガードを通して両手に鉤爪を装着し、なおも魔物の背を追う。*]
(*22) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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/* 城主様からもらった贈り物の効果をあれこれ考えつつ、バトルに邁進の夜(=通常運転)
(-72) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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/* とか言ってたら城主様いた。 シンクロ♪
(-73) 2017/10/08(Sun) 00時頃
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− コレクションルーム −
[博物館と呼んでも差し支えないほど長い翼廊の最奥の部屋でターゲットは待っていた。 中世に逆戻りしたかのような展示室の中でも、特別な傾向のコレクションを並べた場所。 人の想像力の暗黒面を感じさせるものだが、その中央に立つ吸血鬼は、それらを凌駕し目を惹きつけた。
衣服を取り払った青白い肌に残された鞭痕を庇う様子もなく、疲労の色もまたなく。 いまや、その手には細身の剣が握られ、対手を迎える態。 その姿もまた、額縁に入れて飾る価値があると思った。]
(*26) 2017/10/08(Sun) 08時半頃
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[決闘に挑む貴族然とした佇まいの中、声ばかりは艶を含んで狩人に向けられる。 この麗人に「待っていた」「来て」「もっと」 ── と求められることの快感。 視線で、足で、心で追ってしまうのも無理はなかろう。]
そう言われて応じぬ者など居はしまい。
(*27) 2017/10/08(Sun) 08時半頃
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存分に。 ── 俺を味わい、 その身をここに横たえるがいい。
[全力を尽くす、との宣言を放って、半身に構え、右手とその鉤爪を差し伸ばす。 剣の切っ先と鉤爪の先端が軽く接吻けすれば、それが開始の合図となる。*]
(*28) 2017/10/08(Sun) 08時半頃
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[死合は目も止まらぬ速攻で始まった。 煌めく剣先が右手首を外へと弾き、わずかに開いた間隙を鋭い突きが襲い来る。その電光石火。
フェイントではなかった。 前へと踏み込む気合いは声なき裂帛。 吸血鬼は本来、狩人なのだ。
美しい、とすら思った。
本能に委ねれば、身体はシンクロするように前へ出ていた。 肩先に痛みが突き通る。]
(*30) 2017/10/08(Sun) 12時半頃
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