196 水面に映る影より遠く
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― 昨日 ―
[お店にいく前に いと に見つめられていたことに気付かないのは、 どのあんみつを食べるかというとても重要な問題と向き合っていたから。 眷属に相応しいと彼女に認められているとは知らず 葵や いと の挙げたメニューに心惹かれていた。
補講の後の女子会は雛子にとってはとても楽しいひと時となる。 メニューの一点を いと が見つめている>>1:376のを目敏くみつけ 注文した品が運ばれると、へにゃっと笑いながら]
いとちゃん、豆腐クリームあんみつ味見しない? え、と、……あのね、 抹茶クリームあんみつ、一口ほしいなー、なんて。
……だめ?
[小首を傾げて いと におねだりしてみます。 葵や晶が興味を抱いてくれるなら、 同じように味見のおねがいをする一幕があったでしょう。*]
(12) 2016/08/21(Sun) 11時頃
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― 昨日/夜 ―
[楽しい女子会を終えて、少し寄り道してから家に帰ると 親が食事を用意してくれていた。 あんみつで満たされていたが用意してくれたものを 無下にするのは心苦しい。 少しだけ時間をおいて、よそうごはんの量をちょっぴりにして ささやかな対策をとり食事をいただく。
夏休みの課題も今日の分の目標をやり終え いつもより長めの入浴とマッサージで消費を促し 湯上がりにおそるおそる体重計にのると辛うじて誤差の範囲。 水泳の補講万歳、と心で紡ぎながら胸を撫で下ろした。]
(15) 2016/08/21(Sun) 11時半頃
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[空調で適温に保たれた自室のベッドにダイブして スマホを手に取ればグループチャットの着信のお知らせ。]
……花火?
[律の提案>>1:331に葵>>1:354や小夏>>1:358、 優>>1:380の返事がみえる。]
『 花火したーい! 学校で花火なんて楽しそう。 許可とりたすかる、ありがとー。』
[なんて言葉を打ち込みグループチャットに送信。*]
(16) 2016/08/21(Sun) 11時半頃
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― 回想/甘味処 ―
[葵は白玉クリームあんみつにしたらしい。 決めた、との宣言>>52通り、メニューは閉じられ迷う素振りはない。]
白玉もいいよねー。 つるんとしてるのにもちっとしててあの触感もすき。
[うんうんと頷く。 晶が普通のを選べば>>75]
シンプルだからこそあんみつ本来の味が楽しめる?
[お財布にもカロリーの方も優しい設計でだからこそ迷った一品。 どれもそれぞれのおいしさがあり甲乙つけがたいと思っているので どれが選ばれても納得してしまう。 選んだ理由は知れずとも好みが垣間みえるようで楽しそうに笑み。]
(101) 2016/08/21(Sun) 15時半頃
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[いと へのおねだりはどうやら成功した模様。 彼女からの返事>>47に、ぱぁぁ、と表情が明るくなる。 控えめな問い掛けに一も二もなく頷いて]
もちろん! 私からお願いしたんだしいいに決まってるよー。
[いそいそとスプーンを持ち直すけど]
……、え、
[絶妙な塩梅でおいしそうに切り取られた一匙と いと を交互に見比べた。 ためらうように気恥ずかしげに一度微かに目を伏せてから]
あー、ん。
[意を決して口を開き、所謂あーんスタイルで味見をさせてもらう。 してもらう方というのは案外はずかしいもの、というのを知った。]
(102) 2016/08/21(Sun) 15時半頃
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[抹茶クリームあんみつをゆっくりと味わい]
こっちもおいしい! 抹茶の香りがふわっときていいなぁ。
[蕩けそうな笑みを浮かべる。 堪能した後、雛子も いと の真似をして 豆腐アイスクリームとあんみつを一匙で楽しめるように掬い取り 彼女の口許へと運んでみるのでした。 そのスタイルに抵抗ある場合はスプーンを渡せるように 持ち手の端のほうを持っていたので あーん、をしあうことになったかは彼女次第。
味見に参加する声が葵から聞こえる>>58と快く頷いて、 晶>>75も巻き込みみんなで味見をしあうのでした。*]
(103) 2016/08/21(Sun) 15時半頃
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[去年の夏休みはクラスの友達と遊んだ記憶はない。 入学して早々サッカー部の先輩>>0:73に マネージャーにと声を掛けられたのがいけなかった。 美術部に入部を決めるまでは曖昧な態度だったのも敗因。 件の先輩はそこそこ人気があったらしく、 気付けば一年のクラスでは女子のグループから弾かれていた。 輪に入れなかっただけでいじめというほどのものではない。 挨拶すれば返して貰えるし気にしないことにしてた、けど。
楽しい高校生活を実感できるようになったのは 二年にあがってこのクラスで過ごすようになってから。 水や日焼け止めの貸し借りをしたり アイスの差し入れを貰ったり、 お礼のジュースを貰ったり、 女子会さながら一緒にあんみつを食べてみたり、と 去年は考えられなかったほど今年は充実しているし 今はクラスの友達にも恵まれていると思う。]
(142) 2016/08/21(Sun) 19時頃
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― 朝 ―
[白いカーテンの隙間から差し込む朝日が目許に注ぐ。 伏せたまつげがピクと震えた。 身じろぎして、体勢を変え再び眠りに落ちかけて――]
……っ。
[ぱちりと目を開き、勢いよく身体を起こす。 昨日と同じちょっと早めの時間。 夏ならコンビニにも花火はおいているはず。 行きに余裕があれば買っていこうと思っていた。 余裕がなければ補講が終わった後でも構わない。 補講最終日の夜にみんなで花火をするのが楽しみで 朝からそわそわとしてしまう。]
(143) 2016/08/21(Sun) 19時頃
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[葵からのメッセージ>>76に気付いたのは起きた直後。 追加分>>84を読んで]
『 葵ちゃんが浴衣きるなら私も着ようかな。 着付けは私もできないよー。』
[浴衣は夏祭りの為に用意したものがあったはず。 着付けに関しては厚意に甘えるかどうか決めきれず どうするかは記さずに送信した。 花火のマークのスタンプを指先で軽くなぞり 一度スマホをおいて、慌ただしいいつもの朝のはじまり。]
(144) 2016/08/21(Sun) 19時頃
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[身支度を整え、家を出ると、 同じく家から出てきたばかりの幼馴染とばったり出くわす。]
おはよー。
[ひらひら手を振って朝の挨拶をすると 「はよ」と雛子よりも短い挨拶が返される。 並んで歩き始めた幼馴染に、 補講のことや、クラスのことをぽつぽつ話すと あちらの学校の演劇部や吹奏楽部にまつわる話が聞けた。 最近活躍中の舞台女優が彼の学校の演劇部出身だとか、 吹奏楽部には変な噂や文化祭前に告白すると破れるジンクスがあるとか。]
えー、なにそれー。
[文化祭が別の日ならお互い見に行きたいね、なんて そんな話をして、これから部活にいくらしき幼馴染と途中で別れた。]
(145) 2016/08/21(Sun) 19時頃
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[幼馴染と話してたことで歩みは遅く 結局、朝にコンビニに立ち寄るということは出来なかった。 花火の調達は補講が終わってからにしようと思う。
部室の油絵も明日にはほどよく乾くだろうか。 まだ重ねたい色があるから完成がいつになるかは 描き手である雛子にもわからない。
考え事をしながら歩いていると 真っ白でしなかやな猫の尻尾がゆらりと揺れた。]
あっ。
[昨日出会ったのと同じ子だろう。 碧い瞳もお高そうな首輪も見覚えがある。 道を横切ろうとするその猫と 視線を同じくすべく膝を折り、ちょんちょんと手招きする。]
(146) 2016/08/21(Sun) 19時頃
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[猫は好き。触れたいとも思う。 下手な鳴きまねで呼びかけたのもそれが動機。 でも今は託した言葉の行方が気になっていた。 手紙をくれた誰かに、自分の言葉が届いていればいい。]
――… ねぇ、 ここもあなたのお散歩コースなの?
[人に語り掛けるようにゆるく首を傾げて 手を伸ばすまま白い猫の反応を待つ。 少しずつ距離が縮まればふっと笑みを浮かべた。]
……撫でてもいい?
[確認の言葉を投げる。 行儀よく綺麗に座る白猫にそろと触れた。 首輪に括り付けられた紙>>21が指を掠める。]
(147) 2016/08/21(Sun) 19時頃
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[一瞬過るのは届かなかったのだという落胆。 自分の書いたものだと思い、回収しようと首輪から紙をほどく。 落ち込む様子に気付いたのか、白猫からの気づかわしげな視線。]
やさしいのね。
[小さく微笑み、白く艶やかな毛並みを撫でる。 白い猫の鼻先が示すように手にある紙へと触れた。]
…… ん ?
[微か首を傾げて、結びつけられていた紙を解く。 同じ紙のようだったから自分の字が見えるのだと思っていたのに 見え覚えのある誰かの文字が綴られている。 目を通すうち、表情は綻び小さな笑み声が唇よりこぼれた。]
あなたも同じ名前ね。
[誰かにヒナと呼ばれる白猫に語り掛け、また言葉を託す。]
(148) 2016/08/21(Sun) 19時頃
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[同じ校章の入った紙という事は舟初高校のひとの可能性が高いと分かる。 誰ともしれぬ相手との言葉のやりとりに雛子はたのしみを覚えていた。]
『 想いを受け取らせてくれて、ありがとう。 このこをヒナって呼んだひとがあなたなのね。
ねぇ、どうして猫に想いを託そうと思ったの? 』
[校章の入った紙に問い掛けを綴る。
下の方、小さく添えられた名前にはまだ気付かない。]
(-30) 2016/08/21(Sun) 19時頃
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[届くかどうかも分からないのに 届けてほしいというおもいをこめて 昨日と同じように言葉を白猫に預けた。]
……また、ね。
[囁くように白猫に声を向けて、ひらり手を振る。 ゆらりと尻尾を揺らしながら去りゆく猫を見送って、 遅刻せぬよう急ぎ足で教室に向かった。]
(149) 2016/08/21(Sun) 19時頃
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― 教室 ―
[部活にも行ってないのに遅めの到着。 予鈴もまだで担任もまだだから間に合ったといえる。 扉をあけると、手をあげてひらり。]
おっはよー。
[今日も相変わらずご機嫌な声で朝の挨拶。 転校するクラスメイトがいるという噂は もうみんなの耳に届いているのでしょう。 微か聞こえた気がする“転校”という言葉に 物憂げな表情を一瞬よぎらせる。]
(155) 2016/08/21(Sun) 20時頃
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[神山をチラ見る。 噂好きな彼のことだから 転校するのが誰かわかっていたら それも噂にのせているはずだと思う。]
――…誰かな。 誰にしても、いなくなっちゃうのはさびしいよね。
[小さな声で独り言ちる。 家庭の事情というやつだろうか。 何か言えない理由があるのだろうか。 つらつらと考えるうち浮かない顔になっていて 出席をとりに来た担任>>0に心配をかけてしまった。]
(171) 2016/08/21(Sun) 21時頃
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[HRが済めば更衣室で水着に着替えてプールに向かう。 準備運動はするのだけど、少し考えてから 先生に言って少しだけ見学させてもらうことにした。 日陰に入ると、ふぅ、と息を吐き揺れる水面を眺める。]
…………。
[夜には浴衣を着てみんなで花火。 楽しいことが待っているのに 転校の噂が気になって、ため息が漏れた。*]
(184) 2016/08/21(Sun) 22時半頃
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[――転校。 したいと思ったことがないと言えば嘘になる。 一年の頃は幾度となく思っていた。 幼馴染と一緒の学校なら今とは違っていたかもしれない、と。 学年がかわり、クラスがかわって、そんな考えもいつしか消えた。
そんな過去があるから、 転校するらしき誰かのことが気になってしまうのだろう。 もし、何か抱えているなら、私に何か出来ないかな。 烏滸がましいことかもしれないけど、 噂を聞いた時からそんな考えが浮かんでは消える。
言えないのか、言わないのか。 誰にどんな事情があるのかも知れないから 無闇に暴こうとはしないだけで 気掛かりなことには違いない。
その物憂げな様子を圭一>>202が見ていたとは 教室では気付けなかった。]
(268) 2016/08/22(Mon) 09時半頃
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[プールサイドの見学席は日陰になっているとはいえ、 照り返しが眩しくうだるような暑さ。 ふぅ、と心の重さを吐き出すように息をつく。
誰かの近づく気配に遅れて顔を少し上げると 覗き込む優>>192の顔が間近に見えて、目を丸くする。 ぽたぽたと髪から水が滴るさまを見て]
――… ん。 水も滴る…………?
[案じる言葉に軽口じみた音色を返しふんわり笑う。 水泳部でも期待されてるって噂を聞いた覚えがある。 こうしてみると確かにさまになるなとぼんやり思った。]
暑さに負けちゃったのかな、 ちょっとくらっとしたから休憩してたんだけど もう大丈夫!
[軽く拳を握って元気だとアピールして見せた。]
(269) 2016/08/22(Mon) 09時半頃
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[25m泳ぎ切れば補講はクリアとなるらしい。 それだけの体力はたぶんあるはず。 優と話していると圭一>>203からも案じる言葉が掛かり]
うん、ちょっと夏バテみたい。 これだけ暑いとプールに入った方が 元気になれるかもしれない、ね。
[誰かが転校するって話。 圭一や優じゃないといいな、と思う。 ううん、誰がそうでも寂しいことにはかわりなく。 一度何処かに向かった圭一が戻ってくればペットボトルの水がその手に。 立ち位置は逆だけど、いつかの光景が重なった。]
わぁ、喉かわいてたの。 ありがとー、いただきます。
[そっと手を伸ばして受け取れば指先の熱が掠めたかもしれない。 へにゃっと笑いながら、キャップをあけて 貰った水で喉をうるおした。]
(270) 2016/08/22(Mon) 09時半頃
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[はたから見れば二人の男が囲んでいるように見えたらしい。 不安げに駆け寄ってきた いと の姿にぱちりと瞬き]
いとちゃんだー。 あ、見学してたから心配させちゃった?
[不安げな顔をする理由をそう考えて]
ふふ、いとちゃんにも気にして貰えて嬉しい。
[心配をかけたかもしれないのに 嬉しいというのも妙な話かもしれないけど。 喜びのままハグしようと両手を広げて前のめりになったけど 座ったままの体勢でそうしようとしたからうまくいかなかったかも。]
(271) 2016/08/22(Mon) 09時半頃
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[補講のテストは終了間際に受けることができた。 一番得意なクロールでプールの端から端まで泳ぎきり テストは問題なくクリアだったから 必要な単位もちゃんともらえると思う。
そういえば、葵の本気はすごかった。 溺れているのかと見まごうほどなのに 24mという記録をたたき出していた>>216 来年は大丈夫そうかな。 思いはせた先に誰かの姿が欠けているなんて 考えたくはなかった。*]
(272) 2016/08/22(Mon) 09時半頃
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[補講のテストが一日早ければ 今日は全部見学で身支度に時間を取られることもなかったのに。 塩素のにおい纏うプールの水をシャワーで洗い流して 濡れた髪を乾かすのにも慣れたとはいえ うまく時間短縮できるかといえばそうでもなく。 水泳の後、教室に戻るのはいつも後のほうになる。
ホームルームが終わった頃、 葵の呼びかけで浴衣を選ぶ女子の姿がみえる。 花火を用立てることはまだ出来ていないが 浴衣はしっかりと持ってきていた。
今夜の花火、発案者の律は先生からの許可を取れただろうか。 朝のうちにそれがなされている>>42とは知らず ちらりと律の姿を目で探す一瞬。]
(273) 2016/08/22(Mon) 10時頃
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[晶が手にとった浴衣>>237は夏らしく赤い金魚が可愛い。]
その浴衣かわいいね。
[にこにこと楽しそうに声を向けた。 いと が着付けを出来る>>262と知れば]
え、そうなの? すごい。 着付けができるなんてかっこいい。 いとちゃん、私にも教えて……!
[見よう見まねではよれてしまうかもしれないけど ちゃっかりお願いしてみる。 髪型のこととを いと から触れられるなら>>263]
ん、結わせてくれるなら喜んで。 浴衣に合いそうな髪留めも持ってきたよー。
[カバンから和柄の巾着を取り出し机の上に広げて リクエストがあれば髪を結う手伝いをしよう。**]
(274) 2016/08/22(Mon) 10時頃
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― プール ―
[時は少しだけ遡り。 日射しを遮るようにある優>>290のおかげで 眩しさは軽減され眸がゆるく弧を描いた。 口にしたそれの続きを彼が紡げば綻ぶような笑みが浮かぶ。]
見えるよー。 見学してるの心配してきてくれるところとか 泳いでるところもかっこいい。
ふふ、ありがとー。 私もてれちゃう。
[照れる様子もないからあわせての軽口だろう。 そう分かっていても褒められるのは嬉しくて はにかむような色がほんのりと交わした笑みに滲む。]
(305) 2016/08/22(Mon) 19時頃
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[優の確認するような問いかけ>>291に途惑うように眸が揺れる。 さきほど口にしたのとは別の理由で休んでいる。 それを見透かされたような気がした。]
――… ん、
[本当は、噂が気になって。 声にする前に呼びかける音が重なる。 何を言おうとしたかはわからない。 優は何を言おうとしたのだろう。 気になることがまたひとつ増えた。]
(306) 2016/08/22(Mon) 19時頃
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[優や圭一と話していると 目の前にはちょこんと座る いと の姿>>288。 てるてる坊主姿は補講の間に少し見慣れてきたけれど 日焼け対策か何かだろうか、と思っていた。 安心してくれたのに、うっかりハプニングを起こしてしまう。 伸ばされる手は近い いと のものと 少しだけ距離ある優の手>>293]
あ、…っ、
[誤った勢いを緩和しようと四肢に力を込めた。 伸ばされた いと の手>>289が抱き留めるのを感じる。 地面から近い低い姿勢だったことや いと の尽力もあり 二人への衝撃もまた緩和され見たほど痛くはなかったと思う。
ぱちぱちと瞬きして、へなりと眉を下げた。]
いとちゃん、ごめんね!? 大丈夫? 痛くしてない?
(307) 2016/08/22(Mon) 19時頃
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[優からの声>>294にこくんと頷く。]
ん、私は大丈夫。
[彼から改めて差し出された手を取り身体を起こす。]
二人ともごめんね。 ……それから、助けてくれてありがとー。
[いと の腕を軽くひいて、身を起こす手伝いを。 彼女に怪我でもさせてしまったら責任を取らなきゃ、とか 同性だとどうやって責任とればいいんだろう、とか そんな思考が暫くめぐっていた。**]
(308) 2016/08/22(Mon) 19時頃
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[赤い金魚模様の浴衣を着る晶の言葉>>286にこくんと頷く。 椅子に座るよう促して、晶の髪を梳き撫でて]
晶ちゃんの髪、細くてやわらかいね。 ん、これくらいの長さがあれば大丈夫。 短めでも可愛くできるよ。 晶ちゃん元々可愛いから、さらに、ね! じゃあちょっとじっとしててねー。
[そんな風に言って、彼女に希望を聞きながら、 髪を編み込み可愛らしくまとめて髪飾りをつけ仕上げる。]
(311) 2016/08/22(Mon) 19時半頃
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