62 好敵手の絆
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[ほとんど寄り添って歩く青年に一瞥をくれて、 なかに入るしかなさそうだという言葉に同意し、 灰色の壁にむけて歩き出す。
どこか出入り口はないものかと見回す視界の端に、 薔薇の刺に突かれた青年の白い指先に、 艶めかしく盛り上がる赤が映った。]
気をつけろよ。 この世界のものはどこに毒があるかわからん。
[青年の手首を捕らえ、赤に彩られた指先を唇に含む。 吸った血は、唾と共に地面に吐き捨てた。]
(20) 2012/10/20(Sat) 23時半頃
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[元天使の瞳が裡を探る色を乗せれば、金の髪に光が宿る。 蛍の光に似て非なる淡い輝きは、 襲ってきたものを連想させたが、危険は感じなかった。]
サイラス・リー。 おまえ、ここを出たらどうする―――
[元の世界に戻ったら、また襲ってくるのだろうかと あまり面白くない予想に片方の眉を下げる。
だが、言葉は中途で途切れた。 足元が崩落する地鳴りにかき消されて。]
(21) 2012/10/20(Sat) 23時半頃
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[名を呼びながら青年が手を伸ばす。 その手を掴んで引き寄せた。
咄嗟に龍身に戻ろうとして、 或いは雲を喚んで風に乗ろうとして、 どちらもできないことを思い知らされて、小さく舌打ちする。]
口を聞くな。舌噛むぞ。
[人間になった相手に声を掛け、 相手を背負うような位置に潜り込んで姿勢を制御する。
暗闇の中、床が近づいてくるのを睨み据え、肚に息を溜めた。]
(45) 2012/10/21(Sun) 00時半頃
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ぅおおおお……っ!
[吐き出した声と共に、己の気を地面に叩きつける。 反動で落下速度が緩めば、あとは着地の衝撃に備えた。]
(46) 2012/10/21(Sun) 00時半頃
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― 洞窟 ―
[人ひとり分の重みを背負ったままの着地でも さほどの苦にはならなかった。 力は弱められていても、肉体の強度は変わらないらしい。
言葉と指が肩に触れ、 入れ替わりのように、背中から温もりが降りる。]
怪我はないか、サイラス・リー。
[問いかけたのは、照れ隠しのようなもの。 青年の提案に頷き、ともに人影の集まる場所へと向かった**]
(103) 2012/10/21(Sun) 01時半頃
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[熱のない光に浮かび上がる人影は10人ほどか。 その全員が手首を鎖に繋がれているのを見て、 どうやらお仲間のようだと察する。]
共通点は、――― なさそうだな。
[男女も種族も取り混ぜた彼らの共通点といえば 鎖で二人ずつのペアになっているというところくらいか。 それさえ、鎖が切れている者たちが混ざっている。
あれほど頑強な鎖が切れるものなのだろうか。 自分の左手にある鎖に視線をやったとき、 前方から不穏な気配が届いた。]
(132) 2012/10/21(Sun) 12時頃
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……なんだ蜘蛛か。
[暗闇の中から姿を現す巨大サイズの節足動物を見て、 小さく鼻を鳴らす。 投げつけられた人間に直撃されてもまだ動き回っているから、 それなりに頑丈ではあるのだろう。
天井に糸を絡めて集団の真ん中に飛び降りた蜘蛛が、 耳と尻尾を備えた女に足を振り下ろす。
それを見ながら、龍はぽり、と頬を掻いた。]
(133) 2012/10/21(Sun) 12時頃
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なわばりでもないしな。 手を出すのは律に障るか。
[天使と同様、龍にも裡を律する法がある。 自然の法に基づいたそれはむやみな戦いを縛めるもので―――
結局、龍は戦いに加わる様子を見せず、離れた場所に立ち止まった。]
(134) 2012/10/21(Sun) 12時頃
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[だが、鎖に繋がれている相方に引きずられる形で 走り出す羽目になるのはもうすぐ―――かもしれない。**]
(135) 2012/10/21(Sun) 12時頃
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……おいおい。
[安全な距離で足を止めた体が前に泳ぐ。 左手に力を感じて、短い間の同行者を見た。
駆けだした青年との間で、鎖が軋む。]
今のおまえで、あれは無茶じゃないか?
[天使の力量ならば蜘蛛など物の数ではないだろう。 だが、人の身に戻った彼の力は不明だ。]
(165) 2012/10/21(Sun) 16時半頃
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[それでも彼は行くのだろう。 いくら言葉を尽くしても、止められはしない。 口にした決意と、なによりも天穹の青が引かぬと告げる。]
………。
[ごく短い間、青を見つめたあと、左手を一度強く後ろに引いた。 短く気を込め、引き寄せた青年の手首近くで鎖に手刀を叩きつける。]
(166) 2012/10/21(Sun) 16時半頃
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…行けよ。
[鎖の砕ける音を背景に短く告げ、ぞろりと長い鎖を左手から下げて、腕を組んで青年の背を見送った。]
(167) 2012/10/21(Sun) 16時半頃
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[駆けだした青年が、巨大な蜘蛛に挑み掛かる。 引き抜いた剣が殉教具だとは知らねど、 使い慣れた武器ではないのはなんとなく見て取れた。]
…………… 、
… ああ、―――くそっ。
[しばらくは青年が戦う様を見ていたが、 程なくして小さく悪態をつき、走り出す。]
(169) 2012/10/21(Sun) 17時頃
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ここを出るまで、だぞ…っ。
[律を破るわけじゃない。 約を交わした相手だからだ。 青年の言葉ひとつ>>0:205を言い訳に、戦いに加わる。
そうまでする自分の心理を、今ひとつ説明つけられぬままに、 長い足を振り回す蜘蛛に肉薄した。]
(170) 2012/10/21(Sun) 17時頃
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[まったく頭の高さを変えない、滑るような動きで蜘蛛に近づく。 蜘蛛の前面には、人間ひとり軽々と投げ飛ばした娘。 後ろ側には、投げ飛ばされたほうの人間。
中心となって戦っているひと組みに、 他の数人が援護を行う形となっているのを見て取る。
戦いに加わった元天使の意識が囚人めいた有翼人へと逸れる様子に、らしいな、と肩を竦めた。]
(200) 2012/10/21(Sun) 20時半頃
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[後ろから迫る人間を牽制するつもりか、蜘蛛が糸を吐き出す。 粘ついた白い糸で覆われた床を前にして、 火の援護を求める声。>>172
確かに蜘蛛の糸ならよく燃えるだろう。 だが生憎と、今の自分で糸を焼き払うだけの火力が出るかは怪しい。
だから、術者が炎を出すと耳にして、それに乗じることとした。]
(201) 2012/10/21(Sun) 20時半頃
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連中の業は気にくわないんだが… なんて言っている場合でもないだろうしな。
[手繰るべき気の流れが無い今は、 それに頼らずに力を操る連中を使うのが一番早い。
術者が生み出した炎塊に目を細め、合わせるように走る。]
(202) 2012/10/21(Sun) 20時半頃
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よしよし。良い子だ。 もっと暴れてやりな。
[性質は違えど、炎は炎。 糸を焼き払い、蜘蛛本体へも向かおうとする炎の間に立って、 その火勢をさらに煽った。
渦を巻いた炎が、糸もろともに蜘蛛の腹を呑み込む。]
(204) 2012/10/21(Sun) 21時頃
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[滑らかな声で呼ばれる名。
響きの柔らかさに目を細め、口元に笑みを刻む。]
居るとも。
――― ここに。
[勢いを増した炎は、蜘蛛だけを焼く。 人に向かうことは無かったが、洞窟の空気はじわりと熱された。]
(223) 2012/10/21(Sun) 21時半頃
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[炎に炙られ、牙を叩き折られ、 巨大な蜘蛛は暴れて七本の足をそれぞれに振り回す。 うちの一本が、天使の気持つ青年に飛んだ。
視界に映った赤の衝撃に、胸が貫かれる。]
サイラス・リー…っ!
[名を口走ると同時に体が動いていた。]
(224) 2012/10/21(Sun) 21時半頃
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がぁぁぁっ!
[龍の咆吼を放ち、天使を襲った脚へ左腕の鎖を振るう。 炎に炙られ、火龍の気を注ぎ込まれて赤熱した鎖は、 固い脚の殻を叩き潰し、焼き切った。]
…… 貸せ。
[目の前の脅威を払った後に、サイラスの右腕に手を伸ばす。 断たれた腕を焼き、血が失われるを防ぐ為に。]
(225) 2012/10/21(Sun) 21時半頃
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[傷を塞ごうと伸ばした手は、傷ひとつない肌に触れた。 炎の照り返しとは違う光を帯びた肌を目にすれば、 断ち落とされた時とは別種の不吉な予感が呼び覚まされる。
これは、天の気で作られたもの。
… そんな気がした。]
(255) 2012/10/21(Sun) 22時半頃
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[下がれという指示も、他の声も聞いてはいなかったが、 消耗した様子の青年をここに置いておくわけにもいかない。
そも、自分は彼との約に則って前に出ただけだ。
重みを預けられた彼の体を支え、 歩けるか―――、と聞く手間を省いて、抱え上げる。
佳境に入った攻防に意識を向けつつ、 青年を肩に担ぎ、ゆっくりと安全圏まで後退した**]
(256) 2012/10/21(Sun) 22時半頃
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[死にかけた蜘蛛の、最後の跳躍がある頃には、 龍は元天使を担いで、その場を離れていた。
岩に頭を押しつぶされて動かなくなった蜘蛛を遠目に眺め、 口の中で短く言葉を発する。 迷い無く環に帰れ、と。]
(322) 2012/10/22(Mon) 10時頃
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[戦いが終わり、それぞれが休み、或いはその場を離れる。 その様子が見える程度の位置に肩の青年を一旦下ろし、 自分の黒袍を脱いで、乾いた平らな場所に敷いた。
意識の無い青年を袍の上に寝かせ直し、 自分はその横にごろりと転がる。 眠くは無いが、休めるならば休むべきとの判断だった。]
(323) 2012/10/22(Mon) 10時頃
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[横になった拍子に手首の金属が岩肌に触れて音を立てる。 鎖部分は先ほど攻撃に使ったせいで砕け散っていたが、 名残のように手首に嵌る輪だけが残っていた。
隣で眠る青年の右手は光を含み、 嵌っていたはずの鎖は、落ちた手もろともに砕けている。
洞窟を照らす菌類の光ともまた違う輝きに、 不快げに鼻を鳴らしてから、目を逸らした。
青年が目覚めるまで、 或いは、なにかが起こるまでは休んでいるつもりだった**]
(324) 2012/10/22(Mon) 10時頃
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[洞窟の中は静かだった。
今後のことを話している連中の声が 向こうから渾然とした音となって届く。 床に体をつければ、どこからか響いてくる水音。 熱気の流れも感じるから、湯でも沸いているのだろう。
あとで浴びに行こうか。 そう思いながら寝転がる傍らに、青年の穏やかな寝息がある。]
(353) 2012/10/22(Mon) 18時頃
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―――…!
[油断はしていたのだろう。 動き出す前に捕らえることができなかったのだから。
殺気ではない。 無機物めいた気配。 向けられた"意志"に体が反応する。]
(354) 2012/10/22(Mon) 18時頃
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[喉元に掴みかかってきた青年の手首を右手で捕らえ、 体を起こしながら相手の腕をひねって押さえ込む。
だが、その力は途中で緩んだ。]
…………。
[天界の気が濃いとはいえ、青年の体の一部だ。 無用な痛手を与えはしまいかと、 手首をがしりと掴んだまま、青年の顔を覗き込む。]
(355) 2012/10/22(Mon) 18時頃
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……………。
[見開かれた瞼の奥の青は、 変わらず澄んだ色で龍を見上げる。
瞳に浮かぶのは、驚きと信頼と、微かな痛み。]
(363) 2012/10/22(Mon) 19時頃
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