39 幻想第四次―銀河鉄道2―
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そうか…… ヴェスパタインもちゃんと戻れたのなら良い。
[アイリスに労うように。 ヴェスパタインのこれからを祈るように言葉を紡いだ]
(*1) 2011/11/03(Thu) 06時頃
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― 四号車 ―
[見ていれば絵にはいつのまにか赤い人影も増えていて。 ネルが見た景色の中に混ざっていることに、小さく笑んだ。
星の絵の具で色彩られた絵はスケッチブックの中で輝いている。 けれど、それをかきあげたネルは列車がホームに着いたときに、駅へと降りていった]
――そうか、新しい絵を描きにいくのか。
[最後に交わした言葉はなんだったろう。 すぐ近くにいたのに、絵に見入っていて少女が何時降りたのかもはっきり覚えていない。 ただ、四号車には完成した絵が残されていて。
パピヨンがやってくるまで、その絵を見ている]
(8) 2011/11/03(Thu) 06時頃
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[やがてやってきたパピヨンに気づき。 ネルの絵をとわれれば、テーブルの上に広げられたスケッチブックを示す]
星の絵の具で楽しそうに描いていた。 きっとこれからも、楽しそうに新しい絵を描いていくんだろう。
[列車が蝎の火から遠ざかる。 いまはもう、遠くかすんだその赤い火をみるように列車の外へと視線を向けながら、願うように言葉を口にした**]
(9) 2011/11/03(Thu) 06時頃
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― 四号車 ―
[パピヨン>>24がスケッチブックの絵を眺めている。 赤い人影について問われれば、たぶんそうだろう、と答えた]
――そうか。 そうだな、他の人たちにも、見せたいな。
[絵を見てなにを感じたのか。 パピヨンの頬をつたう一滴の涙をみて、視線を外らした。 手の届かぬものにあこがれてでもいるかのように見えた彼女が他の人へという言葉に頷き。
ヨーランダが通り過ぎていくのには、とくには声をかけず]
俺は、あとで向かおう。
[パピヨンが食堂車へと向かうのを見送った]
(28) 2011/11/03(Thu) 20時頃
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ああ、後で見に行く。
[囁く声を聞く。 あの時見せてもらったアルバムを思い返すように瞳を閉じた。
不意の呼びかけにゆるりと瞬き]
どうかしたか?
――ああ、ネルが食べいる写真があったな。 あれを食べたのか。
[お茶を濁したことを疑問に思ったけれど。 問い詰めることはせずにいた]
(*4) 2011/11/03(Thu) 20時頃
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[列車の音を聞きながら、過去を思う。
流れ者はどこにも受け入れられることはなく。 いや、もしかしたらどこかで誰かは、受け入れようとしていたかもしれないけれど。 視野の狭くなっていた男が気づくこともなく。 瑣細な罪を繰り返し、やがては大きな罪へとなり。
そして列車に乗り込むことになったのは愚かな男の行動の結果。 胸元に手を当てて思う。 赤い外套があのときの血のようにも見えた。
そっと息をついて、これからのことを考える。 列車に乗り続けることができるのか。 終点についた後どうなるのか。
――先を見やるように瞳を細めて、ゆっくりと立ち上がった]
(30) 2011/11/03(Thu) 21時半頃
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[四号車を抜けて三号車へと入る。
乗客はとても少なくなってしまった。
生へと押し戻したものたちと駅へと降り立ったものたちと。 それぞれを思いながら赤い外套をゆらしてあるく。 ふと三号車の中ほどで足を止める。 後方から足音が聞こえて振り向けば、ノックスの姿を認め]
ああ、ヴァンはまだ降りてはいなかったのか。
(35) 2011/11/03(Thu) 21時半頃
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そうだな。 しばらく姿を見なかったから、降りてしまったのかと思っていたが。
[薄い金の髪を見たのは数駅前だった気がした。 ノックスが傍らに来るのを、足を止めて待つ]
男性とソフィア、ネルは降りていった。 オスカーとヴェスパタインは帰っていったよ。
[ナタリアは、降りたのだろうか、帰ったのだろうか。 どちらともつかないから、名を出すことはない。
傍らに立つノックスを見やり]
ヴァンはどこかで降りるのか? ――それとも、帰るか?
[なんとなく問いかける]
(38) 2011/11/03(Thu) 22時頃
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そうか、それはすまなかった。
寂しいと感じるのなら、寂しくなった、でいいんじゃないか。 [そう感じる心もある。 それよりも幸いを見つけてくれればいいという思いもつよいけれど。
問いにどちらでもよいと答えるノックスにゆるりと首をかしげ。 続く言葉に何か納得したように頷いた]
見つけられたのなら、よかった。
[見つけたさいわいがなんなのかまでは気づかなくても。 それさえあればいいとノックスが思っているのは見て取れたから。 小さく笑みを浮かべ、食堂車へと歩き出す]
(43) 2011/11/03(Thu) 22時頃
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夢か…… 夢であるかどうかは、本人の心持次第だろう。
ヴァンにとっては夢かもしれないな。
[夢ではないと思う男には、ノックスの言葉はよく分からず。 だから同意ではない言葉を返し。
照れくさそうな様子で告げられる言葉に良いことだと頷いた]
歩いていけるのならよいな。
[続く問いにしばらく考えるように間が空く]
(49) 2011/11/03(Thu) 22時半頃
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[その間も歩みを止めることなく、食堂車へと入り]
俺はまだ駅で降りるつもりはないし。 帰る事もないだろう。
――さいわいは、……どうだろう、な。
[さて、と、己の幸いを考えたことのない男は首をかしげ。 食堂車の中へと視線を流した]
(50) 2011/11/03(Thu) 22時半頃
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[接続部へと近づいていた車掌の問い>>@23に視線を向ける。 進めなくなる、といわれても軽く肩をすくめるだけで]
さあ……今はそう思うだけだ。 次の駅についたときに気持ちをかえないとは限らない。
ただ、帰る事はないな……
[何故にという問いの答えにはならない。 けれど、残していくことはできず。 そしてきっと彼女では背は押せないだろうと思うからこその言葉でもあった]
(61) 2011/11/03(Thu) 22時半頃
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[二人なら歩けるというノックスの言葉。 その相手が誰なのかは、こちらに気づいたヨーランダが近寄ってくることが答えのよう]
二人でいられるといい。
[そして知りたいといわれても軽く肩をすくめて。 二人の傍から離れた]
探しているものなど、俺が知りたいぐらいだからな。
(62) 2011/11/03(Thu) 22時半頃
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[ノックスから離れたときにパピヨンの視線>>58に気づく。 不思議そうな視線を返して足を向けた。
彼女たちの話は知らぬまま、パピヨンと会話をしているアイリスがうつ向いている様子に首をかしげ]
――どうかしたのか?
[二人、どちらにも問うように声をかけた]
(63) 2011/11/03(Thu) 22時半頃
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[言いよどむ車掌>>@25が何を思い出したかは知らぬ。 ただ、願うようなその言葉には頷きを返した]
そうだな…… そんな場所があるのなら、連れて行ってもらいたいものだ。
[窓の外に視線を向ければ、次の駅の景色が見え始めている。 銀の輝きが遠くに見えて瞳を細めた。
ノックスが告げる言葉>>64には小さく笑う]
そんなふうに見つかるのなら、楽でいいな。
[探すことに必死になっているわけではないけれど。 諦めたときに、隠していた妖精が見える位置に置く、という話もあることだし]
(67) 2011/11/03(Thu) 23時頃
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[黒い帽子のパピヨンは笑みを浮かべてアイリスに振るだけで。 そのアイリスはと視線を向ければちょうど彼女もこちらを見たときだった。
何故だか落ち込んでいるようにも見える姿に一歩近づき。 ヴェスパタインのアルバムを差し出されれば受け取った]
――大丈夫か?
[心配する声音で問いかけをひとつ。 ヴェスパタインが残したアルバムには前に見せてもらったときより写真が増えている。
最後の写真が、彼のさいわいにつながればいいと思った]
(71) 2011/11/03(Thu) 23時頃
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[繰り返される言葉にちらりとアイリスに視線を向ける]
――大丈夫なら、いいが…… 無理はしてほしくない。
[囁くような声]
(*5) 2011/11/03(Thu) 23時半頃
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[大丈夫とくりかえすアイリスに視線を向け。
アルバムを覗き込む様子にゆるく肩をすくめた]
ヴェスパタインの写真も、ネルの絵も……どちらも続いていくのだろう。
[見ることは出来無くとも。
きっと二人ともその行動をかえる事はないだろうとおもえるから]
(74) 2011/11/03(Thu) 23時半頃
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好きにしているのならいいが。 無理をしている、というより――
[しっくり来る言葉を探す。
無理をしているというよりはなんだろう、と首をかしげ。 ただ、そう見えただけなのだと気づいた。 そしてきっと。
この列車に――傍にいるといった言葉が無理じゃなければいいと。 そう思っているのだ]
(*8) 2011/11/03(Thu) 23時半頃
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[パピヨンが食堂車を出て行く。 その姿に気づいて視線を向ければ足を止めたところで。
ついで聞こえたのはノックスたちの会話。
二人、ともに帰せるのかなど知らぬ。 だから声をかけることはできずに。
ポケットの中にいれたままだった乗車券を取り出して眺めるのだった**]
(80) 2011/11/03(Thu) 23時半頃
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