239 ―星間の手紙―
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/* アンタレスくんとキャンディちゃん兄妹です!??!?!? ふぁーーwwwww嫉妬深い女になってしまった へへ
(-2) 2018/04/27(Fri) 00時半頃
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/* お返事みんなかわいいよおしあわせ アンタレスくんを何処まで騙すかが問題なんだけれども 先の事考えると途端にしんどくなってしまうから。。。
(-3) 2018/04/27(Fri) 00時半頃
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[外から、機械の駆動音が小さく聞こえてきます。 大きなお屋敷の、隅にあるこの部屋まで 聞こえてくるというのなら、 きっと 大きな開拓が行われているのでしょう。 私のご主人様の指揮の元で。
先日のアップルパイは、やはり好評でした。 私を労う言葉こそありませんでしたが、 外で働く皆さんの為に働ける事は、 私にとって一番の幸せなのです。 一体、何を落ち込む事があるでしょう。
……いけませんね。 暫く、人の様に過ごしてしまっていたから。 少し、勘違いしてしまいそうになっています。]
(20) 2018/04/27(Fri) 21時頃
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[爪の先を赤く彩って、 私は今日もルシフェルに向かい合います。
其処にあるのは、期待通りの新着メッセージ。 無機質な文字列をそっとなぞって、 一番上の、不思議な音声メッセージから
一つ一つ、お返事を返していくのです。]
(21) 2018/04/27(Fri) 21時頃
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ハロー、昨日の明日は今日。 ええ、あっていますよ。
貴方は素敵な場所に居るんですね。 けれど……そうですね、 私の居る場所も、負けず劣らず ですよ。
──── 楽しみ は……、 何でしょう、言葉にするのは難しいです。 でも、心が弾む様だ と言って、 貴方に伝わるでしょうか?
美味しいものを食べた時や お気に入りのワンピースを来た時に よく似ているかもしれません。
(-22) 2018/04/27(Fri) 21時頃
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だから天ぷらも…… 確かに、楽しみに入るかも? でも 天ぷらが御預けだからって、 楽しみ自体が御預けとは、限りませんよ。
……ふふ。何だか、おかしなお話。 あら、ごめんなさい。笑ってしまって。 でも、とっても可愛らしいものだから。
少し落ち込んでいたんですけど、 貴方のお陰で、それも和らぎました。 ありがとう────えっと、
……お名前、何でしたっけ?
(-23) 2018/04/27(Fri) 21時頃
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[聞いてなかったかしら? って。 思い出そうとした処で、 メッセージを途中送信してしまいました。
ああ、名前を伺っておいて、 此方からは名乗らず仕舞いだなんて。 礼儀知らずを申し訳なく思いながらも、 もう一つ送るのもしつこい気がして、そのまま。
またお返事があったなら、名乗りましょう。 その時には、あちらのお名前も 知れていると良いのですけれど。]
(22) 2018/04/27(Fri) 21時頃
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[二通目は、綺羅びやかなあの子から。 可愛らしいお返事に、 何だか、胸が暖かくなった気がしました。
私の胸にあるのは液晶ですから、 それが熱を持ったとしたら一大事なので、 ええ、勿論。比喩に過ぎないのです。
それにしても、やっぱり彼女は ちゃんとご飯を食べていないみたい。 今となっては、私が作ってあげるわけにも いきませんから、心配です。
せめて、ミートソースを ちゃんと作ってくれると信じましょう。]
(23) 2018/04/27(Fri) 21時頃
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ハロー。今日も元気そうね、キャンディ。 リザさんのレシピだもの、 美味しくって当然だわ! なんてね。 ミートソースの感想も、是非聞かせてね。
リザお姉さまが、 可愛い可愛いキャンディちゃんの事、 解らないとでも思ってるの?
今は私が作ってあげられないんだから、 ちゃんと自分で作って食べるのよ。 作れないんだったら、外食でも良いから。
(-24) 2018/04/27(Fri) 21時頃
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皆を守りたい って そう思って実践出来るのは、尊い事だわ。 私は寧ろ、そうやって恐怖に向き合える 貴方の事を、尊敬しているのよ。
そんな貴方に憧れてるって言ってもらえて嬉しい。 でも、お料理なんて、最低限出来れば良いのよ。 いざとなったら、美味しいお料理を作ってくれる 良い人を見付けたら良いんだわ。
貴方の言う通り、 女だから家事しなきゃってわけじゃないんだから。 適材適所 っていうやつね。
(-25) 2018/04/27(Fri) 21時頃
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[其処まで書いて、指先が止まります。 きゅぃ と、モノアイが揺れました。
その時私が思い浮かべたのは、 彼女と同じ人の事だったでしょう。 ……もしかしたら、彼女にはもう 話がいっているのかもしれません。
私は深い事情を知りはしませんし、 そこに踏み込む勇気もありませんから、 尋ねる事はしませんでした。]
(24) 2018/04/27(Fri) 21時頃
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何だかちょっと、難しい質問だわ。 どうかしら、なってみなければ解らないけど 結局は、受け入れるんじゃないかな。
そういう時って、大事な人に 受け入れて欲しいって思うだろうけど 先ずは自分自身が受け入れないと、 誰かに受け入れてもらったとしても きっと 納得なんか出来ないから。
でも、そうね。 うーん、怖いっていうのが、よく解らないから やっぱり私には、難しい質問だわ。 キャンディも、答えが出たら教えてね。
ミートソースもね リザより:)
(-26) 2018/04/27(Fri) 21時頃
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[……この身体になった時のわたしも、 "怖い"とは思っていなかった様に思います。 元々プロテクトのかかっていた記憶ですから、 所々ぼんやりしていて よく思い出せませんので、恐らくは。
当時の事を思い出してしまったら、 私の凪いだ心も、荒れるのでしょうか。 身体を失ってしまったという、"彼"の様に。]
(25) 2018/04/27(Fri) 21時頃
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[キーを叩いていた指先を休め、 暫しの後に次のメッセージを開きます。
送った内容が内容でしたから、 今回ばかりは緊張が勝っていましたが、 開かないままというわけにもいきませんからね。
それにしても 音声がテキストになっているのは 一体どう受け取ったべきでしょうか。 開けば一発で解る事ながら、 開けないからこそ不安を煽るのです。
声を出すのも億劫だった、とか いやまさか、そんな事はないでしょうが!]
(26) 2018/04/27(Fri) 21時頃
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[連ねられた文字列の、一番下まで目を通します。 一度、二度、三度。 何度読んでも、内容が変わるわけもありません。 解っていても、何度も、何度も。
モノアイが、きゅいきゅいと揺れました。 制御しようたって、上手くいきません。 すんなり歓べる事ばかりではなく、 心配になってしまう様な事も 書かれていましたが、今は。 今だけは。
"ひとりにはしない" と、その言葉に 酔っていても、良いでしょうか。]
(27) 2018/04/27(Fri) 21時頃
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貴方からのお返事を見て、 確かに冗談じゃないと信じられました。
改めてそうやって書かれると、照れくさいものですね。 私だけ照れくさいのも不公平ですから、私からも。
私は、貴方の大きな背中が好きでした。 送り出すのは辛かったけれど、でも 貴方ならば帰ってきてくれる って、信じていたから。 実際に貴方は、怪我を負っても ちゃんと帰ってきてくれました。
それと、頼もしい腕も好きだったんです。 大きなケーキを作る ってなった時、 張り切って上の方にクリームを飾ろうとした 私が、転びそうになった事があったでしょう? それを貴方が支えてくれた時、 私、心臓が張り裂けそうな位どきどきしたんだから。
(-27) 2018/04/27(Fri) 21時頃
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そしてやっぱり、誠実な処も好きです。 誤魔化せる事も、隠し通せる事も 全部きちんと 私に話してくれるんだもの。
でも、少しだけ悲しいです。 もしかしたら貴方は、 子供好きな私に遠慮したのかもしれませんが、 それならそれで、一言相談して欲しかった。 言い辛かったのは解ります。それでも 話してくれれば、決して行かせはしなかったのに。
貴方が消えてしまって、 私がどれだけ泣いたか知らないでしょう。 お見舞いに行った後も大概泣いたけれど、 それ以上だったんですからね。
(-28) 2018/04/27(Fri) 21時頃
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[────かたり 手が止まりました。
此処まで話してくれた彼へ、 何も話さずにその愛を享受するのは 裏切りに他ならないのではないでしょうか。
拒絶される事は、怖くありません。 ただ……ただ、 貴方を傷付けるかもしれないと思うと 腕が動きません。
どうしてでしょう。 機能には何ら、不具合は無い筈ですのに。 "感情"一つで、こうも駄目になるものでしょうか。]
(28) 2018/04/27(Fri) 21時頃
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[ややあって私は、 音声メッセージの録音を始めます。 機械の声は、震える事はありません。 何処までも平坦で、何処までも冷たいもの。
以前の声とは、比べ物にならないくらい 醜悪で、聞き苦しい音なのでしょう。
──── ごめんなさい。 私は機械ですから、優しい声は出せません。]
(29) 2018/04/27(Fri) 21時頃
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こんにちは、アンタレス。 如何な卑怯者の私でも、何も言わない不誠実に 遂に耐えられなくなってしまいました。
相応しくないというのなら、私の方なのです。 お聞きの通り、私はもう
……、…………、 人間では、ありません。 少し前に大病を患って、 あっさりと、生命を落としました。 今は 温もりを失った、機械なのです。
────貴方に触れる資格も、無いような。
(-29) 2018/04/27(Fri) 21時頃
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私はもう、エデンには居ません。 何処に居るかは、言わないでおきましょう。 言えばきっと、 優しい貴方を苦しませてしまいます。
貴方はどうか、良い人を見付けて下さい。 きっと、受け入れてくれる人は居ます。 私はいつだって、貴方の幸せを祈っていますから。
────……私は、ずっと ずっと、
(-30) 2018/04/27(Fri) 21時頃
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貴方を…………、
[漏れ出した言葉が、虚しく部屋に響きます。 録音はいつの間にか切れ、 部屋はやがて シン と静まり返るのです。
それでも私は、動けずにいました。 送信完了画面を、只管に見詰めるだけ。
言うべき事はもっとある筈ですのに、 もっと上手にお別れも出来たでしょうに。 ……もう、何も言えませんでした。]
(30) 2018/04/27(Fri) 21時頃
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/* ちょっとずつ機械の思考から離れてくって事で 今日の一日一ルシフェルはお休みです!(?) そんな事よりエスペラントくんのお返事がほんと 優しさに溢れててほんと、ほんと…………
(-31) 2018/04/27(Fri) 21時頃
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