169 きみがおとなになるまえに
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[──嗚呼、そうだった。]
[只一つ純粋な疑問。其が、過去の世界の摂理だった。 本当だったら、何時もの学者であったら、その後の言葉を次がせる前に先ず、遮ってでも教授の口調で、世界の理を学ばせただろうけれど。 "正しい"理かは、歴史を語る学者であっても、分からないから。
それに、選択肢として、鞄の奥一つの紙切れを取り出そうとする動作でさえ、何だか水を差すような気がして、結局少し座り直した程度で留めてしまって。 組んだ足に肘をついて、手の甲で額を支える、考える人のポーズ。 彼女の言葉を、聞く間。様々表情を描くだろう口許を隠す様に。碧だけは、確り、灰玉を見詰めている。]
確かに、 …嫌が応でも、なってしまうものだった。 おとなっていうものは、
[少女の純粋で"かわった"疑問には、 こどもに酷しい世の中を知りながら、こどもでありたかったと語る、時を止めない"かわりもの"が只、それだけ、]
(18) 2015/09/21(Mon) 07時頃
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[先生、あのね。 そうやって只鳥籠の中、ふたりにとって平和で普通であった日常を、囀り歌う聖女の、たくさんの考え。少し頷きながら聞いていて、時には─知ってたよ、と相槌を打ったりして。 あまいおんなのこの言葉を、只嬉しそうに聞く恋人のように、それで?何て。
聖女がこんなに話すこと、意見を持つこと。其れは知らなかっただけなのか、成長なのか。]
(19) 2015/09/21(Mon) 07時半頃
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[嗚呼でも聖女が、おとなになりたいと祈るのは。 己が、少しは良いおとなだったから、なんて、奢っても良いのだろうか。
灰色の空、瞬く星屑。願いか、祈りか、希望かに輝く瞳から、誰が目を反らせよう。 金枠の向こう、碧は遠い昔にそんな輝きは置いてきてしまったけれど、其れでも先程寄りは、光を湛えていると思いたい。]
──そんなお祈りを叶えられるのは、 神様でも、偉い人でもなくて、
私だけだよ、 聖女様。
[彼女と共に、"おとな"になって、隣に立って。 其れで尚聖女を手離さず、ずっと一緒にいる、だなんて。 きっと偉い人は許さないし、彼等が信じる神だって、赦しはしないだろう。こどもの祈りを、天に届けるのは、保護者の──親の、役割だ。
どうにしても皮肉に、優しくない返すのは、もう仕方がないんだろう。先生は、"先生"なのだから。皿を割ったり寝坊したり、そんなときに怒ったりする、"ちょっと苦手"な先生なのだ、から。]
(20) 2015/09/21(Mon) 07時半頃
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[──学者はゆるり、首から下げた鈍色を懐外して、低いテーブルに置いた。
そうしてまた、語り出すのはこの家紋の古い古いお話。 何時も、授業でするように、歴史の語り口は流れるような其。少しだけ噛み砕いて、時にむつかしい言葉も使いながら。 未だ、こどもがたくさん居た時代。人間の寿命が80そこそこであった時代。そんな話も織り交ぜて、今の"常識"も少しずつ。
古い時代から、今へ、順繰りに、]
(21) 2015/09/21(Mon) 09時頃
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[今、どんな立場なのか、何を、しているのか。 そんなことも少しだけ。 教会に対する印象が、変わってしまうかもしれない。まあ、それも、些細なことではある。 これからも、考えれば。世界の景色は移り変わるだろうから。
そうして、もう一度。 意地悪な学者は問う。]
──この永い歴史の一端を、 君は。 私のような偏屈と共に、歩みたいかね。
[片眉を上げて、にたりと笑って。 たくさん、学ばなければならないことがあるよ、と。 然して何れ彼女も、難しい本も読むことができるように成るのだろう。
──然して、おとなになるだろう彼女は、きっと。 記憶のなかもうひとりの聖女とは、全く、全く別の、]
(22) 2015/09/21(Mon) 09時頃
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[少しだけ遠くを見る目をして、灰を覗く。 プラチナブロンド、気丈な瞳、世界の隅に生きた強いおんなの顔。 彼女にも駆け落ちのやくそくをして、断られたんだった。 逃げるのはきらいなの、と。都会のおんなでいたいのよ、わたし。微笑んだ聖女。
──全く似ていないじゃないか、と今更。 これまで、何を見ていたのか、ふと、視線を下げて。]
(23) 2015/09/21(Mon) 09時半頃
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[一息、学者もまた、カップを上げて。 温くなった乳白色、香りが広がる。
あんな顔、が、何れのことか。学者には明確では、ないけれど。 "かわりもの"に向けられる奇異の眼には、覚えがある。 乙女心にも、違和感があったのだろうか。 その道に、今日まで、歩ませていたのは、己だった。 教えず、知らせず。
少しの沈黙、同じ様に乳白色の湖面を見詰めて。]
(45) 2015/09/21(Mon) 19時頃
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[揺れるブロンド、顔を上げる聖女を追った。 真っ直ぐな、灰色。
数瞬の前、いつまでも、と、聖女は願い祈った。 私の目が黒い内は、何て、心の中では思いながら、学者もまた、祈る。神へのものではない、"何処か"へ向けた形の無い祈り。 "主よ、その人を守り、命を得させ、この地で幸せにしてください"。 祈る言葉を、文面でしか知らない。
歩む、と聖女は言う>>33。素直じゃない、続いた言葉には──腕が鳴るね、だなんて買い言葉。]
(46) 2015/09/21(Mon) 19時頃
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[本来、この学者は。 何処までもファミリーネームを与える気は、無かった。それは10年の間温め続けていた勝手な計画からも、知れる事。
何故、こうもあっさり理解し、頷き、世の中難しいだろう願いにも、立ち向かって見せられたか。
其れはきっと、此処数日。外からの客人の。 こどもに向ける別種の感情──此はきっと、愛だなんてものではない──を目の当たりにして。もう少し、こどもを信じても良いのかも知れない、という小さな後押しを、感じたから。 こどもだって人なのだから、と陳腐に、そう、思ったから。
続いた聖女の言葉は、確りとした個を持っていて、嗚呼、確かに頑固で、──それでも、真っ直ぐだった。]
…嗚呼、本当に、頑固な子だ。 一体、誰に似たのかね。
今度は、君も、一緒か。──彼等も聖女の前では下手は言えないだろうな、
[──やくそく。 もう一度、繰り返して。]
(47) 2015/09/21(Mon) 19時半頃
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──約束、 もう、破らないよ。
[と、其の時ばかりは皮肉な笑みもなく、碧は聖女と、其の奥を見詰めて。]
(48) 2015/09/21(Mon) 19時半頃
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[机の上の懐中時計。手を伸ばして暫く考えて、未だ、良いかと首に掛け直す。 少し、こどもの身体には重いだろう。
鈍色は定位置に戻る。 何か他に、家紋のあるものなんてあったかな、なんて別の思考。 わりと形に拘る学者だった。 指環とか、普段使うようなものではない物は、"実家"に置いてきていて、手元にはそう言う物は少なくて。
どちらにせよ、まだおんなのこには早いし、大きい。 ゆぅるり、首さえ傾げてカップに口をつける。]
(49) 2015/09/21(Mon) 19時半頃
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[学者にとって、聖女の成長に過去を重ねて一喜一憂、なんて日常茶飯事。 矛盾を思い出したり、約束を思い出したり、そんなのはちょっと、久しぶりだったけれど。
まだ、こどもであるオーレリアが、何処か遠く、遥か向こうを透かし見る碧に何度、違和感を覚えていたか、学者は全く、気にかけていなかった。 押し隠すことに慣れすぎて、隠せていないものに、疎く。
思い出したようにまた話し出す彼女に、なんだい、と余裕振って。]
(50) 2015/09/21(Mon) 19時半頃
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[届いた呟き、暫く其の意味も分からず、珍しくも目を丸くして、数秒。 取り敢えず、カップを置いた。僅かな震えがあるようで、かちり、硬質にソーサーに当たる。
何をと言われれば、オーレリアだった。若し、逸らかす気があったならば。 然し、頑固な彼女が求める答えは、きっと、そんなものではなくて。]
──灰色の瞳に、プラチナブロンド。…君のものよりも少し燻んだ色をしていた。 病弱な癖に強気で、気丈な、
[一度詰まり、]
(51) 2015/09/21(Mon) 20時頃
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──偏屈なおとなにも、一度は、 妻が居たことがあるんだよ、オーレリア。 [ 漸くの言葉は、一応は笑みの形をした口から紡がれたが、 自嘲と、少しの諦観。寂寥とか、悲観とか、 同時に何か楽しいことを思い出したような、
学者自身にも、決して言い表せない何か遠い感情が、ある。]
(55) 2015/09/21(Mon) 20時頃
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[やくそくごと。 過去の聖女と交わした幾つもの、]
…彼女はけして淑女ではなかったけれど、 だからこそ、なのか、 私の知らないことをたくさん、知っていたよ。
[ありがとう、ごめんなさい、 そんな当たり前も知らなかったんだ、その頃は。
そう、語る頃には寂寥や悲観は消えて。 思い出を見据える、そんな遠い、碧。 その目は、オーレリアを透かして、ではなく。 天井へ向けられて。
カップの底に残った白色を、飲みきった。]
(109) 2015/09/22(Tue) 07時半頃
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──二十年は昔の話さ、
[もう、いないの? 肯定も否定も特にせず、只、]
(110) 2015/09/22(Tue) 07時半頃
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[未だ、日は高い様だった。 明るいホテルの天井を、窓からの陽光が照す。 また、鳥の陰が過ぎ。微かな風切り音。
あれ、と、>64 聖女が言う。 学者もまた咄嗟に、その"あれ"が何を差すのか、思い描けなくて、二人して、む、と難しい顔。 そして、恐らくは同時に、似たような調子で、]
御墓か、
[気づいた、みたいな言い方で。
其でも一応、おとなでもあるから、こどもの思い付きには、声が大きいよ、と苦笑。]
(111) 2015/09/22(Tue) 07時半頃
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[答える頃には思考は現在にもどり、過去を懐かしんでいた其ではなく、何時ものように歪んだ笑み、ちょっとだけ業とらしい其の口調で。]
──有るとも。一等地にね。
[がたん、低いテーブルに手をついて、ぐい、と身を乗り出した聖女に、 御行儀、と、先ずは指摘しながら。灰を見据えて、学者もまた立ち上がる。足首は──走らなければ平気。
確かに、暫く、"会って"いなかった。 たまには、会いに行ってあげようか、なんて上から目線。 花も、礼式も要らない。神を信じなかった彼女と、学者の、]
そろそろ出ようか、オーレリア。
[手を差し出して、また、二人。]
(112) 2015/09/22(Tue) 07時半頃
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[ラウンジを出るとき、忘れずに茶の封筒を押し付けた。 私の友人が宿泊しているはずだから、と。 中身を見もせず、まあ、足りるんじゃないかな?と無責任に。
きっと、まだ彼等の中で謎度が上がってしまう。]
(113) 2015/09/22(Tue) 08時頃
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─ キネーン中心部・とある建物の前にて ─ [煉瓦造りの、大きな施設。]
[其の横の細い道を何の感慨もなく通りすぎようとして、足を止めた。 建物を、見上げる。 何だか長ったらしい名前のついた、仰々しい建物。ぱっと見、美しく出来ている。正教会、とか。書かれているのが聖女にも読めるだろうか。
聖女に、視線を落とし、]
此処が、本丸だよ。御嬢さん。
[ちょっと足先で煉瓦を蹴る。紳士らしからぬ不遜な行動。]
(114) 2015/09/22(Tue) 08時半頃
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[然して、親指の先で路地を示す。 其の先には此の建物の、所謂、裏庭がある。
手入れはされているはず。確か、一般の人が普通に入っても怒られはしなかった気がするが。 入り口がこうなので滅多にいない。
こどもと、おとな。珍しい二人組がするりと路地に消えるのは、少しばかり、目立ったかも、知れない。*]
(115) 2015/09/22(Tue) 08時半頃
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[煉瓦造りを見上げながら、聖女の言葉>>122に、正ににやりと、機嫌良く─否、外面しか知らなければ、単に珍しく"性格が悪そう"に映るだろう─口角を吊り上げて、]
あの屋敷は私の趣味で出来ているからね。
[あんまり趣味を褒められることも少ない──何故かと言えば、ほんのり成金趣味だからなのだけれど、──此の男、喩え居心地や、馴染みなんかも含めての話としても、上機嫌にも為るもので。 もしかしたら、オーレリアにも珍しい光景だったかも、知れず。]
(131) 2015/09/22(Tue) 16時半頃
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─ 裏庭 ─ [緑の墓所。]
[水と、木と、都会の中心部にしては長閑な、開けた空間。 其の一画に、ぽつん、ぽつんと疎らに墓石が埋まっている。恐らくは、墓を探して来なければ、単に"庭"と認識するだろう位には、景色に溶け込みつつあった。
──此の敷地の中で、唯一、好きなところだった。 過去の聖女は、生ある間一度も立ち入ったことの無い、そんな場所。
彼女を此処へ葬ったのは、学者の、意地が掛かっている。 認められたものでは、無かったから。最後の最後此のくらいは、疵を遺してやりたくて。
少女の落とした呟きに、ふと、]
良いんだ、彼女は── 彼女には、育ちのいい花は、似合わなかったから。
[参り方があるんだ、と、少し悪戯に、こどもの様に、]
(132) 2015/09/22(Tue) 17時頃
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[聖女が躊躇いもなく歩いていくのを、何だか不思議な心持ちで、引かれるまま、付いていく。 嗚呼確かに此処だ、と挨拶代わりの御辞儀をする聖女の──勘?なのだろうか。何か不思議な引力を感じて、暫し茫然と。
聖女が名を指先で辿る。読みにくい、装飾された筆記体。 ──María,San]
マリア、と言う。 ──彼女はマグダレナのマリアなんだ。 神を信じていなかった癖に、罪の女と呼ばれるのは喜んだ。 ──だから、聖母ではない。
[聖女なんだ、と。 墓碑の隣、中腰にしゃがみながら、言う。]
(135) 2015/09/22(Tue) 17時半頃
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[然して、唐突に、 紳士足る筈の男は、墓碑に並ぶように、 墓碑の隣に、腰を下ろした。墓碑をなぞる小さな聖女に向かい合うように。 足を伸ばして、そう、まるで少年がするように、伸び伸びと。]
──少し、早いな。
[正面の空に向かって、ぽつり、 太陽が眩しく、其処に有る。]
(136) 2015/09/22(Tue) 17時半頃
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/* 夕顔さんめんどくさい場所増やしてすまないね…>めも
(-29) 2015/09/22(Tue) 17時半頃
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/* 実はMar「í」aであってMariaではないのだけれど、特に意味はないと言うか私の名前がスペイン語だから合わせただけなので設定とか考えてないと言う(聖母とは違うんだよアピールでしかない)
(-32) 2015/09/22(Tue) 21時頃
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/* 発音の違いとかわからない、し(学者にも知らないことがあった。)
(-33) 2015/09/22(Tue) 21時頃
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[確りと尻を地につけて、眩しい空を眺め。 見下ろす聖女に指摘を貰えば、勿論素直じゃない、撚た返答。]
此が正しい礼儀なのだから。 礼儀を重んじる私は紳士だろう?
[どうにも姿に説得力はない。 す、と、無造作に、学者は片手を差し上げて、視界の太陽を覆い隠して、]
──マリアは黄昏時の空が好きだった。 『太陽が死んでいくように見える』、と言ってね。
["かわってる"んだ、奇しくもオーレリアが思う様に。
自分の死が、けして遠くなかったからか、彼女は死んでいくものが好きだった。自然なものが、好きだった。 散っていく花の中では、特に朝顔を好み、ひっそりと森に生きる茸を見れば必ず一夜で溶けて行く茸の話をした。 変化を知らなかった学者には、そんな話も眩しくて。]
(145) 2015/09/22(Tue) 21時頃
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[其のまま、学者の差上げた手は空を指さし、]
彼方は、西。 太陽の沈んでいく方向だ。 この墓碑の高さからだと、染まっていく空が良く見える。
…だから、「参り方」。並んで夕陽を眺めるのが、正式なんだよ。 花を枯れるまで置いておくのはなかなか難しくてね。
[手入れのものが片付けてしまうから、と。 不満げ。]
(146) 2015/09/22(Tue) 21時頃
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