154 【R18】さよなら、ばいばい、またあした
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― 間の世界・廊下 ―
[教室から出て、ふらり ふらり。 片脚はいつもより重く感じられて、 思うように進まない。
階段を上って、下りて、 廊下は突き当たりまで進んで、進んで、 適当に曲がって。
どれほど進んだ時だったろうか。 近くの教室から物音。 からり、扉を開けてみればただの空き教室。 でも、テレビに何か、映っていて>>0。
思ったのは、赤、赤、赤、赤――…… 寄り添い合うような二人はまるで互いしか 見えてないみたいで、酷く 羨ましくて――]
(22) 2015/04/04(Sat) 07時頃
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―――――ガンッ!!!!!!!!
(23) 2015/04/04(Sat) 07時頃
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[右手に握ったナイフを拳ごと叩き付けるように、 近くの壁へ突き刺す。 掲示物を画鋲で止めたりもする柔らかい壁は、 刃を半ばほど飲み込んで、止まった。]
………やっぱり、本物。
[うわ言みたいな言葉が、零れる。
ほら、何も教室の外に出て確認する必要もなく、 こうして壁でも机でも何でも突き刺せば 偽物か本物かなんて証明出来るのに。]
――…うそつき。
[―――……うそつきは、わるいこは あのこなのに ――…どうして あのこは みてもらえるの?]
(24) 2015/04/04(Sat) 07時頃
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[突き刺さったナイフを引き抜いて、また歩き出す。 当てもなく、宛てもなく。
迷子の子供が親を探すみたいな顔をして ナイフをぶら下げて。
通り掛かった踊り場にある大鏡が、 そんな自分を皮肉るみたいに 映していた。
興味惹かれぬまま、通り過ぎる。
――自分の目じゃ、意味が ない。**]
(25) 2015/04/04(Sat) 07時頃
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― あたらしい “ともだち” のこと ―
[独りで帰る道は、脚が重い。
時々“可哀相な僕”や“女の子の代わりの僕”と 一緒に帰ってくれる人は居たけれど、 遠い視線が何となく寂しくて、物足りなくて。
でもその視線でも、少しは安心出来ていた
の、に。]
(94) 2015/04/05(Sun) 07時半頃
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[最後の席換え。 隣同士になったあの子が、屈託無く笑ってくれて。 肩に手を置いてくれて、 「仲良しだ」って 言ってくれて。
授業の合間のくだらないおしゃべりは、 悪い子でも許してもらえているようで心地良くて。
家族の事、家の事、彼の事、 一つ一つ話してもらう度に 気を許してもらえてるような気になって。
――もう 何処か懐かしいと 感じるやり取りを思い出させて。]
(95) 2015/04/05(Sun) 07時半頃
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[“僕”を見てもらえているような気になって 舞い上がって 舞い上がって 舞い上がって。
気付いたら “可哀相な僕”に向けられる視線も “女の子の代わりの僕”に向けられる視線も 何処か薄くて、物足りなくて、
――――――我慢できなくなってた。]
(96) 2015/04/05(Sun) 07時半頃
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[ひとりじめしたい って、 思うようになったのはいつからだったろう。
はっきりとは分からない。
でも、あの日、あの子が“ともだち”を 手を振って置いてった あの日。
置いてかれるあの子が まるで“僕”みたいで
僕が、一緒にいなきゃ って 胸の奥の隅の方、 “居なくてもいい僕”が そう 呟いてた。]
(97) 2015/04/05(Sun) 07時半頃
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[そんな、“誰かの代わりの僕”を望んだ事は あの子も、“ともだち”も、他の誰かも、 僕自身も、
―――――― 誰も、知らない。**]
(98) 2015/04/05(Sun) 07時半頃
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― 間の世界・廊下→ ―
[何処をどう通ったか、今が何階なのかも分からない。 考えない。どうでもいい。
さがさなきゃ。さがさなきゃ。さがさなきゃ。
―――――――――――― 誰を?
何度目かの、階段の踊り場。 引き摺った、重い脚が、階段の縁に引っ掛る。
世界が 回る。]
(137) 2015/04/05(Sun) 19時頃
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[反射で突いた左手の手首がミシリと嫌な音を立てた。
ナイフを握ったままの右手が床に当たって、 拳が、指が砕ける。
打ち付けた背中に、息が詰る。
段差にぶつけたこめかみに目の前に星が散って、暗転。
―――――――。
―――――――――――。]
(138) 2015/04/05(Sun) 19時頃
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[目を、開けた。 名残みたいに残る身体の痛みに顔を顰めながら、 階段の下蹲っていた身体を起こす。
右手のナイフは階段を転がった時に落ちたのか、 手の中には無かった。
その手を無造作に握って、首を傾げる。 確かに、意識を失う前に捉えた感覚は 骨が砕けた痛みを伝えたのに。
視線を落とした右手も、左手も、異常は見られず。 そろそろと立ち上がる。 右足の靴が脱げて見当たらない。
見渡す。 階段の中程に落ちているのを、ゆっくり拾いに行く。]
(139) 2015/04/05(Sun) 19時頃
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[自分が階段から落ちたのは、確か。 それでも自分の身体は役に立たない左脚以外は 変わり無く動く。]
――…「他の手段では ここから逃げる事は出来ない。」
[成田が言った言葉を、反復する。
―――自ら死を選ぶ事すら、許されない。
コトンと、胸の中に言葉が納まった気がした。]
(140) 2015/04/05(Sun) 19時頃
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[落としたナイフは見渡しても見つけられず、 結局諦めてそのまま歩き出す。
落ちた時に乱れた髪はそのままに、 無手のまま校内を彷徨う。
不思議と、疲労感は感じられなかった。 ただ「探さなければ」という義務感と焦燥感が 身体を突き動かしていた。*]
(141) 2015/04/05(Sun) 19時頃
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― 間の世界・→1階空き教室 ―
[下駄箱の横、掲示板>>10を通り過ぎて。 始めに感じたのは、微かな金属臭めいたものだった。
妙に長く感じる廊下。 進む度に濃くなっていくそれが、 生き物の、命の、赤色の――血の臭いだと、気付く。
重りを付けられたみたいに重い 左脚を引き摺り、引き摺り。
名前の無いプレートを一瞥して、 その下にある扉を 開けた。
スン――と、鼻を鳴らして、首を巡らせて……――]
(142) 2015/04/05(Sun) 19時頃
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[赤。
赤、赤、赤、赤赤、赤赤、赤赤赤赤赤赤…―――
教室の奥、あの教室なら自分の、 そして“彼”の席がある、更にその後ろのスペース。
仲良く 赤に塗れる二人。 名前みたいに白くなった“彼”の顔は、 何処か 満足げにも 見えて。
うそつきのあの子が、こっちを見ていて>>134。 でもその顔を認識する前に、視界が雫で歪む。]
(143) 2015/04/05(Sun) 19時頃
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………どうして、君ばっかり もってるの…?
(144) 2015/04/05(Sun) 19時頃
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[少し鼻声の、震える声。 つんと痛む鼻を少し上に傾けて、 目元の熱が零れないように、目を見開いて。
――そうして 全て が終わるのを、見ていた。*]
(145) 2015/04/05(Sun) 19時頃
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― 間の世界・1階空き教室→ ―
[麻倉が喋らなくなって、動かなくなって>>150、 暫くしてから。 並ぶ机で出来た道をずるずる、重りと共に歩く。
最後尾、自分の机がある位置の横で立ち止まると 見開いていた為に渇いた双眸で、二人を眺める。
眩暈を起こしそうな程濃厚な血の臭い。 色を失った顔。 浮かべる表情まで、何処か似ていて。
自分じゃない、自分のじゃない>>147と、 そう言った彼。]
…君以外の、誰を見てるっていうのさ。
[――彼は、武藤は、 こんなに幸せそうな顔をしているのに。]
(157) 2015/04/06(Mon) 00時頃
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[自分と一緒にいる時は、見せなかった顔。 見下ろせば、いつの間にか湧いていた温い液体が 目元から零れ、血に塗れた床に落ちる。
触れる程 傍で、最後の時まで見ていた癖に それに気付かない彼に、 ぐるりと、胸の奥何かが身じろぐ。]
……僕だって、君の事なんか大ッ嫌いだよ。
[沢山のものを持ってるのに、手放して。 僕が欲しいものを持っているのに、見もしなくて。
僕とは全然、違う人。
腹立たしくて、嫉ましくて、 羨ましかった。]
(158) 2015/04/06(Mon) 00時頃
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[ぽたぽたと、次から次へと雫が頬を伝い、 顎から滴り落ちる。
絶対にコイツの前では泣かないと 張っていた意地は、もういらないから。
ぐず、と鼻を啜る。 きっと 酷い顔をしている。
でも、もう僕は 独りだから。 誰も見ないなら、どんな顔をしていても 関係なんて ない。]
(159) 2015/04/06(Mon) 00時頃
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――…ッ、…ど、 してぇ……?
[どうして 僕じゃ駄目だったの。 どうしたら よかったの。 どうすれば いいの。
しゃくり上げる吐息に合わせて胸が、 肩が、震える。
僕を見ない目。 僕以外の誰かを見る目。
それを認識すればする程、孤独感は強まって。 堪らずに 顔を両手で覆う。]
(160) 2015/04/06(Mon) 00時頃
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[彼らは、一緒に“かえる”のだろうか>>150。
殺した麻倉は元へと帰るのだろうが、 殺された武藤は何処へ行くのか。
わからない。 でも、きっと、繋がれた手は 離れず ずっと共に在るのだろう。
羨ましい、嫉ましい―――]
(161) 2015/04/06(Mon) 00時頃
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…いたい、よ… くるし、 いよ…
[胸が 苦痛を訴える。] ……………さび、し いよ…
[寒さが 寂しさを訴える。]
(162) 2015/04/06(Mon) 00時頃
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――……きた のに、 …どうして……みてくれな ぃの……?
[与えられた役目>>149も関係なく、 途方に暮れた子供は嗚咽を零すばかりで。
彼が望む探偵は、此処にはいない。
一頻り泣いて、泣いて、泣いて。 紅くなる目元を擦りながら、教室を出る。]
(163) 2015/04/06(Mon) 00時頃
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……さよなら、 ばいばい。
(164) 2015/04/06(Mon) 00時頃
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[最後にそれだけ、告げて。
そして行き先も分からぬまま、 脚を引き摺って その場を後にする。*]
(165) 2015/04/06(Mon) 00時頃
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