233 冷たい校舎村5
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参考にはなった。
[言外と、言葉通りの意味を含む言葉>>1:571に、 俺は肩をすくめた。 あのメールの送り主が自分だなんて、微塵も思っていない。
「これから続く貴方たちの人生を応援しています」なんて。 俺には、未来の―他の奴らの幸せを祈ることなんか出来ない。
目の前にいる、永谷のことも。 憎いと思っている訳ではない。 かと言って、幸せを願うわけでもない。
ただ、誰も、踏み込んでくれるな、と。 願うのはそれだけ。 都合のいい探偵なんか、嫌いだ。]
(31) 2018/02/15(Thu) 01時頃
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……教室に戻る。 体育館の話、念の為伝えておかないと。
[体育館を背に、 永谷が着いてきているかどうかは気に留めず、俺は歩き出す。 こういう時は、見たものを知らせるべきなのだろう。 ただ、それだけの話だった、のだが。
突如響いたチャイムの音>>#0に、天井を見上げた。 硬いものがぶつかるような、派手な音>>#4に 辺りを見回した。 教室への曲がり角を曲がったところで、
何か>>#6が、見えた。]
(32) 2018/02/15(Thu) 01時頃
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[クラスメイト達の姿が見える。違う、その向こう。 その足元に広がっていく赤と、横たわる身体。 それは、紛れもなく、あの時の――]
にい、さん
[わなわなと身が震える。 気付いた時には、脱兎のごとく、 俺はその場から逃げ出していた。
何処へ?分からない。 ただ、早く、離れなければ。そう思った。]
(35) 2018/02/15(Thu) 01時頃
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[あれが、兄であるはずはない。
だって、兄は――“十朱進”は、 十年も前に、死んでいるのだから。**]
(36) 2018/02/15(Thu) 01時頃
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/* 兄はもう死んでいる……みたいな言い回しになって 北斗のナンチャラかよってなって一人で笑ってた(そんな場合ではない)
(-6) 2018/02/15(Thu) 01時頃
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―回想:弟について―
[顔は同じなのに、全く似ていない。 そう言ったことを言われる度に、 兄である十朱進は苦笑を浮かべ、 弟である俺は、得意げに笑っていた。
本やドラマを見るのが好きだった兄と 外を駆けまわるのが好きだった弟。 手のかかる子ね。消毒液を片手にぶうたれる母の後ろから、 兄はくすくすと笑って、頬を膨らませる弟の怪我を眺めていた。
多分、ありきたりな家族の光景だった。そう思う。]
(97) 2018/02/15(Thu) 18時半頃
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[五歳の時、ひいじいちゃんが死んだ。その日は雨が降っていた。 わんわんと泣く弟の頭を、 兄は困ったように笑いながら、ずっと撫でていた。
進君は、泣かないのね。誰かの声が聞こえた。 きっと、アイツらは気付いていない。 片方の手、爪が食い込まんばかりに握られた兄の手に。
何かを言おうとした弟の名を、兄が呼ぶ。 黙って振られた首に、弟は唇を噛みしめて、また泣いた。]
(98) 2018/02/15(Thu) 18時半頃
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[俺は三割の人間じゃない。 生まれた時の記憶など勿論のこと、 十年も前の―兄の記憶は、既におぼろげになりつつあるし、 辛うじて残っているものも全て、 最後には真っ赤な色で塗りつぶされていく。
だから、あの時、 自分がどんな顔をしていたかも、俺は思い出せない。
思い出したく、ない。*]
(99) 2018/02/15(Thu) 18時半頃
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―現在:三階廊下―
[逃げて、逃げて。 不意に、視界が反転して廊下に倒れこむ。 頬を強かに打ち付ける。そこで漸く我に返って、 俺は周囲を見回したことだろうと思う。
確か、どこかの部活のお化け屋敷だったか。 不気味さを醸し出すために継ぎ接ぎされたごみ袋で 俺は足を滑らせてしまったらしい。
落ち着け。自分に言い聞かせる。 壁を背にして、膝を抱えた。
あれが兄であるはずがない。有り得ない。 それでも、手の震えは止まらない。 外とは違って、暖房は効いているはずなのに、 祈るように握った手は、氷のように冷えていた。**]
(100) 2018/02/15(Thu) 18時半頃
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[聞こえた足音に、俺は目を見開いて。 そこに居た姿>>135を認めれば、安堵したように息を吐いたと思う。
座り込む気配に、少し、頼もしさに似たものを覚えたのは、 いつかの舞台裏での出来事があったからか。]
……人形、か。 びびらせんなよ……。
[膝に顔を埋める。 だとしても、あの光景が瞼に焼き付いて離れない。]
(183) 2018/02/16(Fri) 00時頃
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[空気を変えるように振られた話題に 俺は目の前のお化け屋敷を見上げた。
他人の目を意識したからだろうか。 先程よりは、少し、落ち着いた気がする。
落ち着け。再三自分に言い聞かせた言葉は、 今度はすとんと胸に響いた。舞台の上と同じように。]
お化けは、俺も信じてない。 饅頭の方が怖い。
[何を怖がる必要があるだろう。 自分が幽霊みたいなものなのに。
一番怖いのは、きっと――。
少しだけ笑ってみせて、俺はさっき打ち付けた頬を擦った。 まだ、指先は冷えている。]
(184) 2018/02/16(Fri) 00時頃
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[あの人形は、何だったのだろう。 口を開きかけて、やめた。]
……吹田は、体育館に行ったか? スクリーンに、俺たちのクラスの舞台が上映されてた。
誰が撮ったのか分からないけれど、良く撮れてたと思う。
[代わりに口にしたのは、先程自分が見た光景の事。
こうして、彼女とやりとりするのは いつかの直談判以来だったろうか。
受容れはしたものの、苦手意識は拭えない。 あの後もメモに頼っていた俺は、 今もやはり、選ぶようにして言葉を紡いでいたと思う。*]
(185) 2018/02/16(Fri) 00時頃
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[吹田実瑠。 文化祭以前までの彼女のイメージは、 彼女が所属している集団とイコールだった。
けたたましくて、同じような話ばかり。 我ばかり強くて、非を認めない。 時折聞こえてくる話題も、 決して面白いと言えるようなものではなかった。
それ故に、彼女から呼び止められた時は、 ほんの少し、言伝を頼んだ相手を、 有川を恨めしく思っただろう。
けれど、それは彼女と話すまでのこと。]
(274) 2018/02/16(Fri) 03時頃
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……良いと思う。ありがとう。
[>>138その時の俺は、役者らしくなく、 驚きを隠せていなかった。 彼女のようなタイプの人間が、 こういったことに真剣に取り組むなど、 ましてや、舞台を楽しいと感じているなんて。]
よろしく。頼りに、する。
[浮かぶ笑み。つられて笑んでしまった自分にも驚いて、 俺は“いつも通り”の仮面を被りなおしただろう。*]
(275) 2018/02/16(Fri) 03時頃
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[そうして、今。 横たわる人―人形の話題に触れたとしても、 また、取り乱すようなことはしなかった。
多分、きっと、いつも通り。 無口で不愛想な、“十朱進”を演じられている。]
……あれ、守屋の格好だったんだな。 遠くて、何着てるかまでは見えなかった。
[曰く、守屋本人の姿も見えないらしい。 顎に手を当てて、俺は思考を巡らせる。]
(276) 2018/02/16(Fri) 03時頃
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……推理小説とかなら、そういう悪趣味な人形は 見せしめ、とか、見立ての意味で見かける。 その後に、そっくりな死体が見つかったりするんだとか。
[――けれど、此処が現実でないなら。 誰かの望んだ夢――舞台であるなら。
一息置いて、言葉を続けた。]
あのマネキンは―その人間は、 主人公にとって必要がない役だった。
要らないから、舞台から退場させた、 登場人物の抜け殻、とか。
[つまりは、マネキン自体が死体そのものである可能性と、 “殺された”ことを示唆して、 そうして、俺はほんの少し笑って見せた。
冗談、と。その言葉を付け足して。]
(277) 2018/02/16(Fri) 03時頃
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ここが夢にしては出来すぎてるし、 人形は人形でしかないだろ。考えすぎ。
[きっと、これがこの場で望まれる言葉だろう、と。
浮かんだ俺自身の想像を、仮定を、 冗談のオブラートに包んで吐きだしてみせただろう。]
(278) 2018/02/16(Fri) 03時頃
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[あれが、ただの人形だなんて。 そんな馬鹿な話があるわけがない。
むせかえるような鉄錆の臭い、力なく横たわる身体。 思い出すだけでも吐き気がする。
壊れたおもちゃが、元に戻らないように。 飛び出した“何か”をいくら押し戻そうとしても、 兄の身体は冷たくなっていくばかりだった。
あの時の兄も、人形のようだった。*]
(279) 2018/02/16(Fri) 03時半頃
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―回想:入れ替わりの始まり―
[いつも通り、だったはずだ。 山の中、駆け回る俺を、 兄は困ったような顔をしつつ、追いかけて来ていて。 危ないだろう、と諫める声に、聞こえないふりをしていた。
背後から追いかけてくる足音が、不意に途切れた。 何かが滑り落ちるような派手な音。 それから、何かが割れたか、折れたか。嫌な音。
振り返った俺と、兄さんの視線が合った。 恐怖で染まった兄の顔は、森の向こうに消えた。 その向こうは、崖になっていた。]
(280) 2018/02/16(Fri) 03時半頃
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[ペンキをぶちまけたように広がっていく赤色。 その中心に居た兄に、俺は駆け寄った。
どんなに揺すっても、叩いても、 ねじれた首を元に戻そうとしても、 兄が起き上がることはなかった。 開かれた眼は、何処かを見つめたまま、動かない。
兄は、死んでしまった。俺のせいで。]
(281) 2018/02/16(Fri) 03時半頃
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[弟は考えた。どうすればいいのだろう。
そうして取った手段は、 短絡的で、愚かで、 大凡最善とは程遠いものだった。
――同じ顔の人間が、ここに居るじゃないか。
自分の手を見る。 両の手は、兄の血で真っ赤に染まっていた。]
(282) 2018/02/16(Fri) 03時半頃
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[俺たちに注がれていた愛情は、均等だった。 兄ばかりが愛されていたとか、 弟が疎まれていただとか、そんなことは決してなかった。
こうなることを、誰かに望まれたわけじゃない。 自己満足のエゴで、子供だった俺は兄となった。 自分の名をかぶせて、兄を殺した。]
(283) 2018/02/16(Fri) 03時半頃
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[自分の名前で葬られる兄を、兄を騙った弟は眺める。 進兄さんは、泣かない人だったから。涙は出なかった。
外を駆けまわることをやめた。 進兄さんは、そんなことをしなかったから。 小難しい本を読んだ。 進兄さんが、好きだった本だから。
何処まで続くか分からない、十朱進という役を 弟は――俺は、演じ続ける。多分、これからもずっと。 けれど、俺自身が選択した道だ。]
(284) 2018/02/16(Fri) 03時半頃
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[生きるべきは、兄の方だった。 ただ、それだけの話。**]
(285) 2018/02/16(Fri) 03時半頃
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[一蹴する言葉>>381を、俺は黙って見上げた。 長い髪が、彼女の頬に影を差す。
成程、彼女が不特定多数になるはずもない。 ここまで我の強いモブがいようものなら、 きっと、舞台自体が壊れてしまうだろう。 そんなことを思った。]
心配かけて悪かった。 少し頭を冷やしてから、教室に戻るよ。
[今は何時なのだろう。 外の世界は相変わらず白いばかりで、 朝も夜も曖昧だ。
立ち上がる。転んだ時に打ち付けた場所が ひりひりと痛んだけれど、立てない程じゃない。]
(385) 2018/02/16(Fri) 21時半頃
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[探索をするらしい彼女に背を向けて 歩き出そうとして、かけられた声に振り返った。 少し驚いたように目を見開いて―― ふ、と笑んで見せただろう。
彼女が好まない、“いつも通り”の顔で。]
……ありがとう。 吹田も、無理はするなよ。
[マネキンの死体に、少し驚いただけだ。 俺に― 十朱進に、思い悩むことなどありはしない。 鏡はない。自分の顔色の悪さなど、分からない。
頭を過る兄の死の光景に蓋をして そうして俺は、彼女に背を向けて歩き出しただろう。*]
(386) 2018/02/16(Fri) 21時半頃
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―1F廊下―
[寝床はあれど、眠れたかはまた別の話だ。 目覚めたり、眠ったりを繰り返したまま、 俺は朝を迎えたことと思う。
隈が出来た顔を、タオルで擦って。 そうして、視界の隅で捉えた小さな影に俺は目を瞠った。]
(446) 2018/02/17(Sat) 00時頃
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[クラスメイトの誰かじゃない。 十年前、血だまりの中、合わなかった目線は、 俺を見下ろして、微笑んでいる。
気付いた時には、タオルを放り出して。 その背を追って、階段を駆け登っていた。
小さな影が消えたのは、見覚えのある場所だ。 昨日、吹田と会話を交わした、 目の前の教室――お化け屋敷の中だった。]
(447) 2018/02/17(Sat) 00時頃
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[いつか、小さな手から取り上げた台本。 双子と、探偵の物語。 その終わりは、どうなるのか。
その幕切れは、決して愉快なものではない。 望まれるようなハッピーエンドとは程遠い。
兄を殺した弟は、兄として生き続けることに耐えかねて、 自分から首を吊って――
――暗転。]
(448) 2018/02/17(Sat) 00時頃
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―3階:1年教室―
[お化け“屋敷”とは名ばかりに、 その教室の中は開けていた。
力作らしい墓石は、隅に寄せられ、 迷路であったらしい段ボールはなぎ倒されて、 教室の隅に積み上げられている。 そして、その中心には――。
この上なく分かりやすい舞台装置に、俺は目を瞬かせて、 そうして、全てを理解した。]
(449) 2018/02/17(Sat) 00時頃
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