169 きみがおとなになるまえに
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[くるりと、器用に回って見せる。 こどもには、羽でも生えているのかもしれない。
碧は灰を捉え、幻視する、光明。
彼の街頭は、まるで星のようだった。 とくべつを孕んだ聖女は、美しく舞い。 雑多な街を背景に、只一人、輝いて。]
(0) 2015/09/17(Thu) 00時頃
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[一時の、沈黙は、 オーレリアという小さな聖女を見てのものだったのか、それとも。 記憶の彼方、もうひとりの聖女を見てのものか。
ぱちぱち、とふたりぶん。 引き戻したのは手の鳴る音。 恐らくは、少女と同じタイミングで、音の方向を見遣り。 意図を理解するまで、此方もまた数秒。]
──嗚呼、
[ありがとう、と確りと礼を返す>>1:171少女が少し、早かった。 続く言葉は飲み込んで。]
(2) 2015/09/17(Thu) 00時頃
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讃美歌…──、
[ゆき、と聖女が名を紡ぎ。 学者は何時ぞや教会で出逢った、あのこどもを思い出す。 教会の高い天から降り注ぐ、透き通る賛美を。 白い、白い子だった。
目の前の、甘い馨りを漂わす子は。 教会の人、と手を引くおとなを示す。
そうだろうな、と、 其の黒を見て思うのは。
目線が這う>>1:193 聖職者の目に、わりと、ある。こう言う、何処か食う用な目は。 恐らく、己も同じ様に、彼を見ている。何処の、"何"だ、と。]
いえ、邪魔などでは。 ──そうですね、少し用事を済ませたら、教会に巡ろうとかんがえていたところです。
(8) 2015/09/17(Thu) 00時半頃
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[ 笑む。
碧は彼の黒の衣から、軈て異色の虹彩を、細く、細く見ていた。]
(9) 2015/09/17(Thu) 00時半頃
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[目の前の青年は、笑って見せた。 不躾な瞳を、一度閉じ、 ───開いたときには、探る目線は消えている。 其の辺り、手慣れているのは、確か。]
ええ、キネーンの端で細々生活しておりますので。 貴殿方は巡礼か何かで?
[訝しむ、というより。矢張何処か、腹を探る質問返しではあったか。 僅かに上がった眉にだろうか、白髪の彼は頭を下げる。]
──…噂?
[さて、何れだろう。 学者はあまり人と話さないのと、所謂、新聞とかそういうものから離れているせいで現在の情勢には疎い所がある。 キネーンに住んでいれば、大なり小なり口には上るのだけれど。 ぴんとは、来なかったようで。]
(49) 2015/09/17(Thu) 21時頃
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[暫くの思案時間。 少し前、ミカエルと少女に名乗った青年が、右手を差し出した頃。
漸く、]
──ミカエル、と申されましたか。 良い、御名前だ。"神に似た者"、とは。
…嗚呼、失礼。私は、レオナルドと。
[大天使の名を冠する彼は、確かに守護と裁きの天使に相応しく感じられる。 恐らく、側にこどもがいるから。
彼は、甘い名を持つ彼女の、守護天使であるのか、
敢えて、ファミリーネームを告げること無く名乗り、其の右手を軽く交わした。]
(50) 2015/09/17(Thu) 21時頃
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[彼が連れる子は、先ほどのくるくると表情を変えていく彼女とは、又違い。 けれど、こどものおしゃべりは何処か新鮮な景色だった。
オーレリアが、別の誰かと話す景色が先ず、珍しいことに気がついて仕舞えば少しばかりの苦笑を浮かべて。 "せんせい"について、悩み悩み話す彼女らを眺める。
弟子、か。]
(51) 2015/09/17(Thu) 21時半頃
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[ 学者にとって、この子は、 ]
[ 聖女の代わりに、他ならない。 ]
(52) 2015/09/17(Thu) 21時半頃
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[───────筈、で。]
(-17) 2015/09/17(Thu) 21時半頃
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[だからこそ、また失うことは耐えられず、 代わりであったのに、何の聖女とは全く違う生活を送らせて。
もう10年も続けてきたというのに、今更ころりと生まれ出でる自らの矛盾には、ゆるりと、目を閉じた。]
(53) 2015/09/17(Thu) 21時半頃
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──知識が、有るのみですよ。 [殊に、宗教に置いては。 身に付いたものでも、有るのだけれど。
右手を交わし、名を交わした頃。
小さな聖女は、祈る。]
(82) 2015/09/17(Thu) 23時頃
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[ないしょばなしは、きこえない。 耳の聡い学者は、切れ切れに聞きつつも、 ───ないしょ、と届けばきこえないことにする。 ぽん、と、 わすれた。
作法も、詞も、見様見真似の祈りは、さて、 この世に生きる何者よりも規則やら作法にうるさい神という存在に、届くのかどうか。 徳とか、施しとか、 学者にはその価値が分からなくなっている。]
(83) 2015/09/17(Thu) 23時頃
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[彼が声を下げて告げるのは、そう、確か二組くらいのおとなとこども。 磔刑の神の御子を信じたという家族達。服毒自殺、とか、聞いたかもしれない。]
─…聞いたような、話ですね。 御心遣い有り難く。貴殿方も、良い旅を。
[心遣いの言葉をいただけば、ゆるり、笑い。 返すように見送る言葉を。
その後、郊外の宿の名を聞けば、嗚呼もしかしたら邸から近いのかもしれない、と、口には出さずとも。 其の辺りなら、この辻馬車の御者が詳しい、と。 此処まで乗ってきた馬車の、顔見知りの名を口答した。 もし、何かあったなら、御者に話が通るなら。巡って、学者にも届くだろう。]
(96) 2015/09/17(Thu) 23時半頃
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[二人を、見送り。 呟き>>101を聞き取れば、すとん、視界を落とす。 むず痒い、はにかんだような笑みがあった。
人目はあるが、恐らく、 こどもが一人、去ったことで注目も去ったので。
人の良い外面ではなくて、片方の頬を吊り上げたような、皮肉で歪んだ笑みを貼り付け、]
──行きましょうか、聖女サマ。 もう、黄昏も近い。
[態とらしく小さく腰を折り、手を差し出した。 誰そ彼。見失ってしまわないように。]
(123) 2015/09/18(Fri) 07時頃
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[そうして、手を取ったなら。 片手で懐中時計をぱちり。 確かに、時間はあまり、無いか。
図書館の外には、確か返却用のポストが、あったような。 彼処を滑り、重たい本が落ちる音を聞くと、どうにも本を痛めそうで、そわそわするのだけれど。
──明日でも、良いかもしれない。
歴史の需要は、そう多くない。 過去の、この世を知ったところでこどもは増えないし、寿命は伸びないのだ、と。 人が、たった一世紀足らずを生き、こどもが、真に愛される世界は。もう、遥か遠い。 学者の"授業"は、こどもをやめ、おとなに成りかけたほんの数人と、物珍しさか、もしくは真剣に学ぶおとな達に向けて行われる。確か、次は───…
この調子の仕事で、こう生きているのは、結局。 懐中時計と便箋の、家への依存に他ならない。]
(124) 2015/09/18(Fri) 07時半頃
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[只、この学者にとって。 二日続いて外に出るのは珍しい話だった。 あまり、人目に触れたくない──否、触れさせたくなくて。 ほんの一日、こうやって出逢い、外を知っただけで、少しずつ、彼女が"おとな"になるようで。 知るべきことを知らせない学者は。
────それでも、何処か嬉しくもあるのだ。]
─…明日、原稿依頼があるのだったな。 依頼を聞きに行かなければいけない。
[手紙が来ていたのを、思い出した。家の名で、一言欲しいと、確か。 書く気がなかった其を都合良く思い出して、隣の聖女に目を遣る。 碧は、僅かに揺れ、]
(125) 2015/09/18(Fri) 07時半頃
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教会に出るのだけれど。 ───君も来るかね。
[本は其のときでもいいさ、 幾分か優しい響きで。 外にいるからなのかは、己でもわからない。]
(126) 2015/09/18(Fri) 07時半頃
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[セカンドバックに詰め込まれた二つは、重く、重く。]
(127) 2015/09/18(Fri) 07時半頃
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[空は、赤らむ。 誰そ彼。人々の顔に影が射す頃。 ぽつり、ぽつりと街頭が瞬いては灯り、夕暮れ時の星空の様相。
握られた指先、体温を確かめながら、緩慢に進むは屋敷の方角。 宿を、取っても良かったが。 教会回りの其処は、人に勧めた手前ちょっと、行きにくい。 今日の今日、出逢ったときにどんな顔をすればいいのか、学者は知らなくて。
人付き合いに慣れないと言うか、 何処か、素である時間が必要な、そんな性質。]
(153) 2015/09/18(Fri) 18時頃
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[聖女の表情が、輝いていた。>>137
場所が教会だからと言って、仕事の用件に此まで、連れてきたことは殆んど無かった。 仕事の時の、顔は。外面よりももっと見せられないものだと、思っている。 ───そう、一度、彼女に言われたことがある。]
(154) 2015/09/18(Fri) 18時頃
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『貴方って、結構うそつきなのね。』
(155) 2015/09/18(Fri) 18時頃
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[気丈な目をして、咎める目をして、 グレィの瞳を細めたので。
以降、聖女を連れて"授業"に出ることはなくなった。 そんなことは、分かりきっていたから。 思惑と、欺瞞と、そんなものは幼い頃から身の回りに溢れていて、もう、身に付いてしまっていた。
良い顔をしながら、腹を探り、甘い言葉で懐に入る。 家柄故の、"英才教育"、其の枷に過ぎない。]
(156) 2015/09/18(Fri) 18時半頃
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[オーレリアという、純潔の聖女。彼女には、ファミリーネームを渡していない。
家の、柵を付けてしまえば、 学者の手が届かない"何か"も起こりうる。其は、避けたくて。 何れ、架かるかもしれない重さ。その意味を、少しだけ。 少しだけ、説明する気に、なった。
教会は、決して、神の懐ではない。 ]
(160) 2015/09/18(Fri) 19時頃
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[1度、緩慢に瞬きをして。]
─…馬車を喚ぶ。 屋敷に、帰ろうか。
[何処か嬉しげな、それでも淑女である少女に呼び掛け。 手を引いて、歩き出した。 馬車駅で、辻を喚ぶ。]
(161) 2015/09/18(Fri) 19時頃
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[ 暗んだ夜道に、星が瞬く。 ]
(162) 2015/09/18(Fri) 19時頃
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[馬車の中。 降りてからの、夜道。
ずっと、片手を費やして、聖女の手を取り、此処まで。
何時も通り、静かな時間だった。 只、何故だろう。 ほんの少しの寂しさを感じるのは。 微笑を湛える、子の表情を時折見てはくるりくるりと色を変え、驚いた顔を見せた昼を思い出して。 空を見上げて転び出る度少しだけ腕を張って、 前を見て歩きなさい、と、夕刻の聖女の祈りを思い出し乍諌める。
こどもらしく、それでいて聖女であった、彼女は。 生きて、見えた。]
(212) 2015/09/18(Fri) 22時半頃
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─ キネーン郊外・屋敷前 ─
[懐に手を突っ込み、鍵束を探る。]
──…ん、
[夜道に静かに響いたこどもの声。 おとなは、ただ素っ気なく一音の返事。 極、馴れた手付きで施錠を解く。 此処と、此処。そして其処の錠を外して─…、]
──今日、
[厳重な其を、手癖で解きながら、ぽつりと。]
(213) 2015/09/18(Fri) 22時半頃
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…─今日、出逢った"ともだち"のことは、
忘れないように、しなさい。
[最後の手順。 箱の扉を、漸く開いて。
説くように、諌めるように、 同時、言い聞かせるように。]
(214) 2015/09/18(Fri) 22時半頃
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[扉の前、開くのを待っていただろう少女を指先で招き、先に通そう。 共に入ったなら。 後ろ手に閉めて、錠を閉じる。
念入りに、念入りに。小さな世界を、再び閉じた。]
(216) 2015/09/18(Fri) 22時半頃
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