人狼議事


166 悪魔の揺りかご

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視点:


【人】 革命家 モンド

[腹の内側で波を打つ己の力は、胎を濡らして潤ませた。>>1:330
継接だらけの肉体は性別も泡沫だが、己にとってはそれも些事。
性に因って選ばれたのではない呪い子は、実に良い声で囀る。
更に、と、己を貪欲に変えて誘う濃厚な色艶だ。

足の括れに纏わり付いて、這い上がる触手は内股にまで迫り、
従順に懐く相手が零す言葉に誘われるかのよう。
外套の内に閉じ込めたのは、己しか知らぬ“良い子”だ。>>1:335]

 誘い文句も知らねぇ癖に、切々語るなよ。
 胎に胤つけるだけで収まりつかなくなろうが。

[最果ての地を踏むには資格が要る。
少なくとも、今の相手のままでは五体満足とはいかぬだろう。
相手を先の言葉通り、己のものにしてしまう必要があった。
己の寵愛を得、傍に侍ることを赦す、アプレンティスとして。]

(1) 2015/08/03(Mon) 00時頃

【人】 革命家 モンド


 ―――…ん、

[幾重にも重なる白い触手が、相手の双脚を僅かに開かせ、
足の付け根から性別も曖昧な股座までに這い回る。
腰にまで伸びて、衣服の下を膨らませる軟体は、
相手の肌を濡らして、卑猥な水音で肌を奏でて見せる。

されど、そんな中、腕に寄りかかる自重の主張に、
小さき者の気配を追っていた意識が引き戻された。>>1:336
途端にかち合う瞳が刹那だけ瞬いて、ふ、と笑気に膨らんだ。]

 妬くな妬くな、お前さん以外に弟子は取らねぇよ。
 全部奪っちまったら、飽食も抱きかねないがな。

 ―――…今ぁ、そんな気、起きねぇよ。メルヤ。

[傷口にリップノイズを立てると同時に嚥下する血潮。
下肢に懐く触腕の平たい切っ先が、
下衣の内で相手の秘なる前を甘やかすように撫で上げた。*]

(2) 2015/08/03(Mon) 00時頃

革命家 モンドは、メモを貼った。

2015/08/03(Mon) 00時頃


【人】 革命家 モンド

[満たされることを知らずの相手が、今や己と同じ熱を噛む。
融解を求める言葉の裏には、庇護を欲する打算は見えず。
ただ純粋な魂と願いを捧げて寄越す。>>11

自然と凭れさせた相手を囲う外套は、
広大な海に似て、呪い子を捕らえる檻に等しい。]

 拙いが――…、まぁ、最初だ。
 甘んじてやるよ。

 どうせ、玩具のように扱われた記憶しかねぇんだろ。
 悦楽は知っても、充足を知らねぇってもお前さんらしいが。

[グ、と下肢を押し上げる軟体は秘肉を開き、
吸盤が細かく揃えられた触腕の先端を
本来、子を成す為に人間に備えられた性器へ押し付け。
そのまま啜り立てるは、相手を満たす混沌の力。
相手の身体から混ざり混ざった不浄を削いで、
変わりに己の持つ魔力を塗す。]

(28) 2015/08/03(Mon) 01時頃

【人】 革命家 モンド

[その間も残る触手は腹に、二の腕に、鎖骨にまで絡んで、
さながら、グロテスクな磔の聖人めいた姿を強い。
検分するように這い回る触手は、容易く均衡を狂わせ、
相手を抱く腕に僅かな力が篭り、力強く身を支えた。]

 此処に居るぜ、ちゃんと見てる。
 ―――…涙腺も動いているなら、そっちも出しとけよ。
 
[巡る体液は、全て己のものと取り替えねばならぬ。
不要な人の名残を絞り、己の生を分けて眷属とする。
純度の高い魔力に慣れぬ内は灼熱の如く燃え盛ろうが、
相手に注してやる水なら幾らでもある。]

 ほら、メルヤ。
 お前さんを生かす、命の水だ。

[声に添わせ、そっと口角に捺す唇と、
相手を嬲る触腕の先から溢れさせる高濃度の魔力。
軽いキスに伴い、飛沫を浅瀬に浴びせ、誘うは微疼の悦。**]

(31) 2015/08/03(Mon) 01時半頃

革命家 モンドは、メモを貼った。

2015/08/03(Mon) 01時半頃


【人】 革命家 モンド

[囲った身体は襤褸だが、心は無垢。
己に身を任せて、機嫌を伺う眼差しも好ましい。
何かを育てたり、誰かと添ったりと、
そういった人間めく行いに興じた覚えは終ぞ無い。

飽く事には飽いていた。
だから、この城に訪れたのだって気紛れだ。
だが、相手の紡いだ言葉には、
用意していなかった本音が自然に零れた。>>36]

 それは長い年月を掛けて、お前さんが探せ。
 答えだけ放り投げて、人形で遊ぶ趣味はねぇ。

[遠回りに告げるのは、相手と重ねる先を示唆。
難しければ良い、相手が生涯を費やすほど難解であれば良い。
拙い、稚いと繰り返す己の傍で、相手が探してくれれば良い。

己すらも知らぬ、真の喜びを。]

(97) 2015/08/03(Mon) 22時頃

【人】 革命家 モンド

[上級種ともなれば、望んで手に入らぬものの方が稀。
奴隷も、色も、財も、果てを司る己ですら易く掌握出来る物。

だが、目の前の、欠落ばかりで、奪われ続けた相手だけは別だ。
愛玩に近しく、加護に良く似ているが、言語化には難を持つ情。
込み上げるものへの許しを請う相手に、緩く頷き。>>38]

 お前さんを苛む悪しきものは極夜に捨てていけ。
 代わりのものなら、俺がたんとくれてやる。

 ――― そっちの趣味なら、

[啄ばむ唇は慣れ親しんだ海の味仄かと、相手の味が確か。
眦から溢れたきらめきは、黄金の月より眩く眩む。>>39]

(98) 2015/08/03(Mon) 22時頃

【人】 革命家 モンド


 今、湧いた。

[泣き出した幼子を、初めて二本の腕で抱きしめながら、
起立を強いたまま、己の良い子と成る身を触腕が貫いた。
ぴちりと隙間なく空隙を満たし、這い上がる軟体は胎を暴く。
内股を淫液が伝って、さながら粗相のよう。

恥辱を与え、寵愛を塗し、海水で開花する一輪へ、
唇舐めるような口付けを贈り、熱く、呪い子を溶かす。*]

(99) 2015/08/03(Mon) 22時頃

革命家 モンドは、メモを貼った。

2015/08/03(Mon) 22時頃


モンドは、眩ましい月明かりの中、それより尚、己を酔わすのは―――44(0..100)x1

2015/08/03(Mon) 22時頃


【独】 革命家 モンド

/*
はぁ、メルヤが溜息出るほど好みで、
月曜の疲れが吹き飛びます。
ロルも読みやすくて好みなんだけれど、
性格と言うか、性質と言うか、堪りませんな。

そして、ジェフとグロリアさんは中りまくっておる。
元々判定が甘いジェフさんはともかく、
グロリアさんの高数値はすさまじい。

(-38) 2015/08/03(Mon) 22時頃

【独】 革命家 モンド

/*
ジェフさんとイアンさんのところ、可愛くて良いなぁ。
こういうのが大好きです。ご馳走様!

(-39) 2015/08/03(Mon) 22時頃

【独】 革命家 モンド

/*
>>81
このニコラスくん格好良いなぁ。
人が変わっていくのを見るのすごく好き。

(-42) 2015/08/03(Mon) 22時頃

【独】 革命家 モンド

/*
ヤニクさん格好いいな!
ヤニクさんところも良い子が決まりそうな感じがしますね。

(-47) 2015/08/03(Mon) 22時半頃

【独】 革命家 モンド

/* 俺はメルヤに酔っているので、酔いません!

でも、くらくらしているメルヤも惜しい――…、
墓下でそれとなく月干ししてみたいなぁ。

しかし、本当に感情を綺麗にお書きになる。

(-54) 2015/08/03(Mon) 23時頃

【人】 革命家 モンド

[脚を拡げねば、飲みきれぬ質量は己の欲だ。
整列なる漣の向こう側に忘れていた熱欲。>>108
相手を欲しいと告げた万民との同一視など御免だが、
中天に座す月よりも、一挙一動、一語一句が己を酔わす。>>110

壊してしまいたい、喰らってしまいたい。溜息は熱を孕む。
酔わせてしまいたい、涙海で溺れさせてしまいたい。力が漲る。

痙攣を伴うように、胎に飛沫く魔力の塊。
人の発情に似ているが、粘度は余すところなく潤すに足る質量。]

 ―――…やっぱり、啼き声も良いな。
 ほら、お前さんも悦んでいる。

[指摘に合わせ、触手が腹を裏から撫で上げ、
摩擦を生み出すたびに花芯と吸盤が戯れて、時折絞り上げる。
肉体は弄ぶ癖、大きな掌は背をあやして上下の慰撫。>>111]

(127) 2015/08/03(Mon) 23時半頃

【人】 革命家 モンド

[母の産道を抜けて、色褪せた世界に生れ落ちた相手。
それを今度は己が産み変えて、創り変える。
今度の世界に大地は無い、あるのは海原、果ての世界。]

 お前さんも努々忘れるな、メルヤよ。
 その身の一欠けらに至るまで俺のものであること。
 ――…主人の所有物を下賎に賜する勝手は赦さぬぞ。

[相手の手も足も瞳も唇も、髪の毛一本に至るまで、
最早相手の物に在らず、所有権は己が掌中に在る。>>113]

 お前の血は俺の血、お前の魂は俺の魂。
 果ての傍らに十全を置こう。
 呪いを駆逐し、その身、その魂、その運命を以って、
 ――― 我が最果ての愛し子とする。

[大きく開いた唇は、差し出された舌先を齧り、赤を溢れさせた。
啜りたてるは聖人の血より濃い、甘露の味わい。
室内を満たす魔力は夥しく、ギシギシと軋む空間も意識の外。
滑る触手が打つ刻印は鬱血に酷似し、正しく所有の徴を捺す。*]

(128) 2015/08/03(Mon) 23時半頃

【独】 革命家 モンド

/*
既にうちの子かわいい感が募りすぎてメルヤが尊い。
でれでれしていると格好が付かないの、だ、が…!

>>140
(にゃんっじゃない…だと…!)

(-65) 2015/08/04(Tue) 00時頃

【人】 革命家 モンド

[指先が辿る相手の背骨、薄い肉の下で身体を支える支柱。
触れる場所も、満たす場所も、全てが己のもの。
相手の声に、自然と浮かんでいた笑みを指摘された気がして、
微かに瞠り、傷つけた舌を己の柔肉で拭った。>>138]

 俺がお前さんに耽っちまったら、身体が持たねぇぜ?
 大分、変えちまったとは云え、元々脆いしな。

 ―――…だが、気分は上々だ。
 お前さんの中は、温い。
 
[相手から奪った力が体内を巡り、己のものと混濁。
内側だけでなく、外皮を巡る触手が軟らかい場所を探し、
二の腕の膨らみと、露わになった脇下にまで滑り込む。
触手自体は冷たいのに、生み出し司るのは灼熱。]

(158) 2015/08/04(Tue) 00時半頃

【人】 革命家 モンド

[己が悦に溺れきるには、未だ未完成であるが、
鼓膜と神経を揺らす忠信を抱く声は充足を得るもの。
惜しげもなく差し出される愛し子の献身、
それは洞色の双眸すらも、細く撓めさせる。>>142]

 ―――…良い子だ、メルヤ。
 慶べ、お前さんは果てを臨む資格を得た。

[細腕から齎される抱擁に、一等深くを貫く触腕が重い脈を打つ。
途端に迸る奔流は、今までの小波と一線を画する津波。
相手の腐敗を浚い、血液を潮含む水に転じさせ。
放埓は中核にまで至り、身体中へと拡散し、肉体を再構築する。
相手の言葉にひとつの偽りを見出さず、生まれ変わらせるのだ。

強いる衝撃に耐えかねるだろう腕に、縋ることを赦し、
体内で一頻り暴れた暴君は、目前の呪い子を完全に下す。

その証として、相手の変色残す肌からは僅かに海が香る。]

(161) 2015/08/04(Tue) 01時頃

【人】 革命家 モンド

[この城に二つ限りだった大海の気配、それが新たに増えた。

七海の覇者と最果ての海の他にもうひとつ。
転じたばかりで未だ洋と数えるには未熟だが、
確かに相手は名実共に己のものへと変わった。

夥しいほどの魔力で満たし、核の質を磨き上げ、
主を持たぬ下級種とは違なる厳粛な存在へ。
己の庇護と寵を一身に受ける海の子へ。]

(163) 2015/08/04(Tue) 01時頃

【人】 革命家 モンド


 ―――…これは、中々、

[変容に吐息を注いで片目を眇め、静かに口角を吊りあげた。
魔力の過剰摂取を受けた器から、触手を引きずり出し、
外套の中へと撤退させると、片手で相手の額を撫でて労い。]

 お前さん、随分と色艶が増したぜ。
 ……って云っても、分からねぇか。

 ん、俺の好みだってことだ。

[もう一度、傷つけた舌を舐め、唇は晒させた額へ。
トン、と接吻捺してやれば、相手の鼻先は己の胸板と密着。

―――― そこには。
相手が珍しく欠損を代償にせず手にしたものがあった。
厚い胸板と、遠い果ての匂い。
それに、純粋に相手を奪う、強き上級種の力が。**]

(166) 2015/08/04(Tue) 01時頃

革命家 モンドは、メモを貼った。

2015/08/04(Tue) 01時頃


【人】 革命家 モンド

[大海に放った魂は、己の洋にて新たな生を得て、
己は黄金の月の下で愛し子を抱く。>>173
何処にもいけない魂が零れた先は海原の果て、己の腕の中。]

 俺を温かいなんて、酔狂云う奴はお前さんくらいよ。
 果てまで攫われる度量がそう云わせるのか、
 小さく細い癖に、随分と器のでかい口を叩く。

[喜色を交えて笑みを噛み、己の審美眼を疑わぬ男は、
揶揄こそすれど、相手を蔑み嗤うことは、もう無い。>>174]

(239) 2015/08/04(Tue) 22時頃

【人】 革命家 モンド


 お前さんが得たのは終わる場所じゃねぇ、
 幾度も回帰する俺の懐だ。

[額に零す吐息混じりの声が、なだらかな曲面を撫ぜ、
不意に肌に朱色を差す姿に気が付けば、
当たり前のように唇を尖らせ、熱を口吻で追いかける。>>181

塩辛い、と己以外の海の味わいに端的な感想を漏らし、
鼻先ぶつかるほど間近で見せる音の無い破顔一笑。
海の果てからやって来た悪魔は、陸で宝物を見つけた。]

(240) 2015/08/04(Tue) 22時頃

【人】 革命家 モンド



 いいや、メルヤ。これには上があるぜ。
 俺に飽食を忘れさせ、退屈を殺せ。
 お前さんを今より一層研磨してやる。輝け、メルヤ。

 果ては中々薄ら寂しいところだが、
 お前さんに彼是躾けるなら永久に等しい時間も無為じゃねぇ。

 ―――…この俺が誇るに等しい悪魔になりな。

[高い自尊心を持つ悪魔らしい傲慢な語。
海に満ちて、漸く相手は始まりの場所へと足ったのだ。
感謝を述べるのも、幸いを覚えるのも、未だ早い。>>184

海果てが手に入れた一等のアプレンティス。
背を摩りながら、相手に差し出した掌は誘うよう。
強奪者の手でありながら、相手に不幸を齎さぬ導く指先。

もう、相手のどこもかしこも、己の香しか立ちはしない。*]

(241) 2015/08/04(Tue) 22時頃

【独】 革命家 モンド

/*
キルロイくんのデレが可愛いなぁ。
此処の師弟は殴り愛こみになりそうで素敵だ。

(-91) 2015/08/04(Tue) 22時頃

革命家 モンドは、メモを貼った。

2015/08/04(Tue) 22時頃


【独】 革命家 モンド

/*
メルヤがくるととりあえず正座するパブロフの犬。

>>247>>248
そして物凄い自分得なことがおきておる。<●><●>

(-99) 2015/08/04(Tue) 23時頃

【人】 革命家 モンド

 そいつは騙されてるぞ。

[知識を明かし、開示された言葉に思わず強い声絡めて。>>245
覇者が統べる七海には、比較的温かい南海も在るには在るが。
暫し逡巡するように首に角度をつけて。]

 ……もしや、お前さん、海を見たことがないのか。
 まさか生粋の陸者に入れ込んじまうとは俺も中々。

 ――…あの大食漢を変わり者扱い出来ねぇな。

[最後の言葉だけは小さく足し、僅かに揺らめく口角が眦を擽る。
落涙を吸い上げる代わりに、今度は右の眼球に舌腹を懐かせ、
溢れては途切れぬ塩水を、豪快に舐め取りつつ。]

(265) 2015/08/04(Tue) 23時半頃

【人】 革命家 モンド


 ああ、だが、お前さんが知らねぇものを見せるのも悪かねぇ。
 研磨剤は幾ら在っても、磨り減ることなんて知らねぇだろ。

[醜いものばかり、薄汚れたものばかりを見てきた狭い世界。
伸ばされる万民の手は、生に縋り、健常を求め、
相手に朽ちて病んだ肉と臓を押し付けていった。
それを奇跡と評し、献身に心打たれた御使いが居たかもしれぬ。

――― 押し付けられていくばかりの、相手自身を見ようとせず。]

 ――…良し良し。そう云うことなら、
 精々、抜けちまわねぇよう度肝を抱えておきな。
 俺が教えてやるよ、お前さんの知らねぇ世界のことも。
 ……お前さんのことも。

 勿論、俺のこともな。

[口振りだけなら安請け合いの其れなれど、
既に囲った唯一の愛し子に偽りは与えない。>>246]

(267) 2015/08/04(Tue) 23時半頃

【人】 革命家 モンド

[呪い子は最果てに選ばれた。

聖人として評価を下されたのではなく、
変えの利く肉に価値を見出されたのではなく、

欠落ばかりで、弱く、脆く、細い、相手自身を選んだのだ。
己の目に映った、掛け替えない輝きを見出されて。]

(268) 2015/08/04(Tue) 23時半頃

【人】 革命家 モンド


 俺のアプレンティスが他所に劣るかよ。
 ―――…まぁ、心配するな。時間は飽くほどある。
 メルヤが俺の随一を名乗れるまで愛でてやろうじゃねぇか。

[触れられた場所から通じるのは鼓動ではなく、海鳴りの音色。
虚を背後に抱く果てに打つ波の音。>>254]

 “それまで”には、眩むほど遠いぜ。
 お前さんの脚から根が生えちまうほどだ。

[指股に五指を通して、合わせる掌。
確と握ったその場所を中心にして、足元に走り出す蒼い光。]

(269) 2015/08/04(Tue) 23時半頃

【人】 革命家 モンド

[いつの間にやら窓辺に腰掛けている小さな影は、
この城に棲まう差配者の手駒だろう、緩く振り返ると、
洞色の瞳が満悦に撓んで、繋いだ手に力を込めた。]

 こいつは貰っていくぜ。
 文句はねぇだろ、―――…どっから如何見ても、俺のものだ。

[小さく鼻を鳴らす顔は、少しだけ年に似合わぬ稚気混じり。
相手にはその意味が分からぬかもしれない、
だが、作り上げた顔は確かに、愛し子を呈する得意顔。*]

(270) 2015/08/04(Tue) 23時半頃

【人】 革命家 モンド

[蒼い光は円を描く。
曲線に添いて浮かび上がるのは転移の刻印。
古い紋様が座標を絞り、部屋に放射線状に広がる陣となる。]

 ――…ああ、月光には強いようだが、
 慣れねぇうちは転移に酔うから気をつけな。

[ニッ、と悪戯気に笑えば、同時に紋様から立つ水柱。
部屋に渦巻く嵐は、到着の静けさと雲泥の差。
開け放しの窓は海水を飛沫かせ、力の移転。

後に残るのは水浸しの部屋と潮の香り。
大海ひとつに寄り添う新洋が城より失せること、
力在るものならば、気づくだろうか―――。*]

(292) 2015/08/05(Wed) 00時頃

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