62 好敵手の絆
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− 庭園 −
[怪我をした指先が赫磊渉《ホレーショー》の口に含まれる。 痛みより甘い温もりの感触。]
毒…、 ああ、
[今の自分はそんなものにも弱いのだと気づかされ、こくりと頷いた。]
(27) 2012/10/21(Sun) 00時頃
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[吐き捨てられる血。 自分も不死身ではないくせに、赫磊渉《ホレーショー》は躊躇なく治療行為に踏み切った。
この、神の敵は。]
…え、
[名を呼ばれ、投げられた問いに向き合ったとき、それまで静寂を保っていた世界が鳴動し、不意に足元から邪悪な気が迫り上がってくるのを感じる。]
(28) 2012/10/21(Sun) 00時頃
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ホレーショー!
[警告の声をあげて、その身体を危険から遠ざけようと手を伸ばした。]
(31) 2012/10/21(Sun) 00時頃
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[伸ばした指先は、今度は吸われることなく、護ろうとした者の腕に身体ごと引き寄せられた。 すぐ後ろで木々が陥没し、垂直に崩れてゆくのを感じる。
あとは、たくましい背が視界を遮った。]
(80) 2012/10/21(Sun) 01時頃
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[言葉にしなかった祈りに身体の芯が熱を宿した気がしたが、人の肉体は重力以上の力をもって暗い穴へと落ち込んでゆく。
それは死へと引き込まれる感覚にも似て ── 触れ合う肌だけが孤独を追いやる。]
(81) 2012/10/21(Sun) 01時頃
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− 洞窟 −
[四肢が風を孕む。 否、身体を包み、わずかに浮かせたのは赫磊渉《ホレーショー》の叩き付けた「気」だ。
そんな一瞬の理解と同時に二人の身体は穴の底に降りたつ。
膝をたわめて衝撃を殺しきった赫磊渉《ホレーショー》は揺るがず、倒れることもなかった。]
ホレーショー 、 …よかった。
[礼と感嘆とをこめた指先を幅広の肩に置く。]
(83) 2012/10/21(Sun) 01時頃
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[そっと体重を移して床にたてば、どこかで人の話し声がするのが聞こえた。]
行ってみよう。
[赫磊渉《ホレーショー》に支障がないようなら、皆と合流するつもり。*]
(84) 2012/10/21(Sun) 01時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/10/21(Sun) 01時頃
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[こちらの身体を労ってくれた赫磊渉《ホレーショー》を安堵させるべく頷き、話し声のする方へ向かうと、首筋がチリリとした。
瘴気。
前方から届く人の声はほどなく悲鳴を含むものに変じる。
影を飛ぶ巨大な蜘蛛の形を認めれば、天使ならぬ身は恐怖を感じ、身震いが走った。 けれど、襲撃された者たちの中に女性も混じっているのを知れば、戦士としての行動に躊躇いはない。]
(139) 2012/10/21(Sun) 13時半頃
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[立ち向かうために駆け出す──と同時に右手首に抵抗があって、赫磊渉《ホレーショー》が足を止めたのがわかった。
自分の縄張りではない、という主張は理解できるもの。 けれど、]
…許せ、 わたしは、わたしの正義に従う。
[行く、との決意を伝えれば、鎖は欠けるような音で軋んだ。
これ以上ふたりが距離をとるならば、鎖は脆く砕けるだろう。*]
(140) 2012/10/21(Sun) 13時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/10/21(Sun) 13時半頃
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[投げかけられた言葉は揶揄でも警告でもなく、覚悟を問うものだと思った。>>165
闇の中でも輝く黒曜とこの世界からは消えた天の青が互いを見つめる。
無言で交わされた意志は祈りにも似て非。]
(174) 2012/10/21(Sun) 18時半頃
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[ぐい、と身体を引かれ、伸び切った鎖が手刀で破壊された。
わずかに視線を落として、断たれた繋がりを見る。
右手首の先、残った環はふたつ。 赫磊渉《ホレーショー》の側に残るのは十指に余る。
等しくないその長さが、どこか寂しかった。]
(175) 2012/10/21(Sun) 18時半頃
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[けれど、
「行けよ」
告げられた声は、赦し。 見送る眼差しは 信任。
顎をひいてひとつ頷き、戦いのさなかへ駆けてゆく。]
(176) 2012/10/21(Sun) 18時半頃
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[ほどなく焦れた舌うちをして赫磊渉《ホレーショー》が追ってくることは知らず、 サイラスは走りながら、かつて自分の命を奪った象徴の剣を抜いた。]
…加勢する。
[声をかけて戦列に加わる。 すでに、鎧を着た一組が蜘蛛の相手を勤めていた。
互いに罵声を投げかけているが、不思議と戦術バランスはとれている様子。]
(177) 2012/10/21(Sun) 18時半頃
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[あとの者は支援か撤退に回ったらしい。
壁際の人影に視線をやったサイラスは、この場から逃げ出そうとしている眼帯の男が腕に抱えている華奢な姿に──正確にはその背に純白の翼を認めて言葉を詰まらせた。
実体ある翼と肢体はサイラスの認識にある天使とは異なる。 だが、造りものとも見えぬ。
そして、少年は肢体に回された男の腕を嫌悪しているように見えた。 細い首に嵌められた首輪からも、二人が尋常な関係でないことは知れる。
あれは、救出すべきか。]
(178) 2012/10/21(Sun) 19時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/10/21(Sun) 19時頃
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[女郎蜘蛛に立ち向かう青年が適切な警告の声を寄越す。 強敵との修羅場を幾度もくぐりぬけてきた勇者なのだろう。
是、とサイラスは蜘蛛の巨体に視線を戻した。
交わされた言葉から、どうやら彼らは火計を用いるつもりらしいと悟る。]
(190) 2012/10/21(Sun) 20時頃
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[知性の象徴のような眼鏡を指先でクイと押し上げて剣を構えた勇者は、大声で必殺技らしきものの名を叫んだ。
刃の軌跡を光が示す。]
(194) 2012/10/21(Sun) 20時頃
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[
ぺちっ
届いた音は勇者の声に比べて非常に慎ましやかだった。]
…… 、
[それきり、内功で蜘蛛が爆散する気配もない。
固有の銘をもつのだろう立派な鎧と数打ちのカットラスの対比が著しいと思ったら、勇者の手にした武器は愛用の剣ではなかったようだ。]
惜しい。
(195) 2012/10/21(Sun) 20時半頃
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[しかしダメージは通らなかったものの、蜘蛛は勇者の行為に気づいたらしい。 その動きが止まる。
逆に、サイラスは膝をたわめてチャンスに備えた。
狙うは、火が囲むタイミング。
蜘蛛を火域から逃さぬよう、足止めのために突っ込むつもりだ。
自分の危機より、こちらの身を案じてくれた白鳥の翼もつ少年の声に、剣を握る指に力がこもる。
そして、呪文を詠唱する力ある声が、術式の発動を命じた。]
(196) 2012/10/21(Sun) 20時半頃
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[指揮をとる勇者の号令に、 応 、とこたえて飛び出す。 サイラスは生前、軍団の中にあり、集団戦法を卑怯と思うことはなかった。
同時に影を踏んで駆けた姿に視線を向けることはなく、ただ、わずかに鼓動が跳ね上がるのみ。
突撃した先では、魔力によって召喚された炎が七本足で身体を支える蜘蛛を焦がしている。 尻に火のついた蜘蛛は、もはや糸を使って空へ逃げることも叶わない。]
(203) 2012/10/21(Sun) 21時頃
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[刃の届く位置にまで踏み込んだサイラスの肌をも炎熱は炙る。 視界が焔の色に染まる。
けれど、そこに恐怖はない。
一度、死んだ身だから、 ではなく。
── 傍に在る者ゆえに。]
ホレーショー
[呼吸するように自然に。]
(213) 2012/10/21(Sun) 21時半頃
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[火龍が煽る炎はサイラスを傷つけることはなかった。
それでも、猛り狂った女郎蜘蛛は手強く、魔王の抑えが欠ければなおのこと獰猛に、 暴れ爪がサイラスの右肘から先を削ぎ落とす。
骨を断たれる衝撃。 食いしばって踏みこたえた。]
(214) 2012/10/21(Sun) 21時半頃
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[痛みは傷によってではなく、悲痛な声によって呼び覚まされた。
彼が居ると言った場所に。]
(233) 2012/10/21(Sun) 22時頃
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[吼える緋の旋風は蜘蛛に報復を叩きつけ、こちらへ戻ってくる。 その双眸はけっして柔和なものではなく。
「貸せ」と、 激しいまでの容赦なさで求められた。
握りしめる熱い指先に、小さく首を振る。]
問題 ない、
(234) 2012/10/21(Sun) 22時頃
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[伝えた言葉は偽りではなく、サイラスの右手は何故か無事だ。 ただし、袖は半ばで断たれ、篭手は失せたまま。
剥き出しの肌は淡い真珠色を帯びてほのかに光っていた。
地面に落ちたはずの腕はと見れば、塵と化して消えている。]
(235) 2012/10/21(Sun) 22時頃
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[だが、退がれと指示する勇者の声には従った。
血ではない何かを消耗している。 意識がなにかに攫われそうになる。
戦いに決着がつくまで、赫磊渉《ホレーショー》の胸を借りて休ませてもらうつもりで、その腕に体重を預けた。*]
(239) 2012/10/21(Sun) 22時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/10/21(Sun) 22時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2012/10/22(Mon) 01時半頃
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[赫磊渉《ホレーショー》の腕にすがり目を閉じれば、腰を持ち上げられて二つ折りに広い肩に担ぎ上げられた。
粗暴にも見える足運びに苛立ちと護りの意志を読む。 落とすまいと支える手は揺るぎなく。]
(328) 2012/10/22(Mon) 11時半頃
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[不介入を宣言した龍に、力を振るわせてしまった。
それをすまないと謝るのも礼を言うのも、どこか違う気がする。 赫磊渉《ホレーショー》が来てくれたとき、感じたものを素直に伝えるならば「嬉しい」だ。
鎖がなくとも傍らにある意志。 そして、こんな風に無防備な背中を委ねてぶれない強さ。]
ホレーショー…
[その名を唇に乗せれば安堵に満たされる。]
(329) 2012/10/22(Mon) 11時半頃
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[自分が怪我をしたことで、赫磊渉《ホレーショー》は吼えた。
彼を悲しませまいとするなら──
手を伸ばそうとするも、吸い込まれるように意識が遠のいた。]
(330) 2012/10/22(Mon) 11時半頃
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[魔王嬢の妙技やユリシーズの魔法が人食い蜘蛛に引導を渡す。
そこから遠からぬ地下の湿った土に赫磊渉《ホレーショー》の気配りの長袍が敷き延べられ、絹の黒い波の上にサイラスは横たえられた。
相変わらず、サイラスの右手と金髪は蛍光苔とは異なる光の粒子を宿して淡い。 嵌っていた篭手と鎖が失せて肌の露出が多くなっているからなおのこと白さが際立つ。
そして、右手と共に落とされたはずの剣はいつの間にか腰の鞘に戻っていた。 殉教の事実に代わりはないと主張するように。]
(331) 2012/10/22(Mon) 12時頃
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[赫磊渉《ホレーショー》はそんなサイラスの傍らに、番をするごとく寝転がる。
わずかに息に洩れた燻りは獣の勘か。
やがて、
眠るサイラスの右手だけが、茂みにひそむ蛇のように静かに静かに影を動いて、赫磊渉《ホレーショー》の喉元へとにじり寄る。]
(332) 2012/10/22(Mon) 12時頃
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